Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

東方で遊戯王Ⅱ18 『次鋒戦』

2011/01/22 01:16:06
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注:前回からの続きです。





















  ________21:00 博麗神社境内







文  「ああ~やったきたわね、にとり。
    カメアシが勝手にインベンションしてんじゃないわよ」

にとり「げっ……そういやカメラあのまんまだった」

魔理沙「あの角度で撮ってるんなら、とりあえず試合は映ってるんじゃないか?
    途中から固定カメラになるから、違和感はあるかもしれんが」

文  「とっとと次の試合用のアナ原持ってきなさいよ…………って、ん~?
    何そのズタボロの格好」

にとり「あっいや……その、なんて説明したものか」

妖夢 「魔理沙さんどうしましょう?
    もう事が起こってしまったことだし、ここいらで説明がてら公表した方がいいでしょうか?」

魔理沙「うむ、その方が懸命だな。
    試合中に事件が起こってしまった以上、犯人は外部のものであることが確定したんだ。
    だったら、ここにいる全員に注意を促させるべきだ。文」

文  「ん? 何です。ケツカッチンなんでとっとと次進めたいんですけど」

魔理沙「その前に、マイクを貸してくれ。会場にいる奴らに説明したい」

文  「はあ~? 何を説明するってんです。
    トイレの場所なら始まる前に皆さんに通達しましたよ」

魔理沙「違う。事件が起きたんだよ」

文  「えっ?」

パチェ「……事件、ですって?」

幽々子「うふふふふふ……妖夢。出たのかしら」

妖夢 「幽々子様。出ました、《七色のレアハンター》です!」

文  「七色の……なんですそれ??」

魔理沙「だからまとめて説明するってんだよ。ちょっとコレ借りるぜ」

魔理沙『……あー、あー。聞こえるみたいだな』

幽香 「なによ、あなた。そんなとこ(実況者席)立って、まだ目立ちたいって言うの?」

諏訪子「あんたの歌なんか聞きたくないんだけど~」

魔理沙『誰も歌わん。いいから全員、今から言う話を聞いてくれ。それも結構マジな話なんだ。
    実は、かくかくしかじか……』



    *



文  「……まるまるうまうまですって!?」

幽香 「あはははっ、何よそれ。《七色のレアハンター》? 凄いセンスしてるわね」

早苗 「まさか、犯行予告が届いていたなんて……」

諏訪子「レアハンターってほんとにいるのねぇ。わくわく」

霊夢 「レアハンターだなんて……都市伝説だと思ってたわ」

パチェ「都市伝説というか、フィクションだけどね」

こいし「すご~い。レアハンターだって、お姉ちゃん。地上はスケールが大きいわね」

さとり「大きいのかしら。よくわからないわ」

魔理沙『とにかく。すでににとりからカードが奪われてしまっている。
    その際現場に残されていた《七色のレアハンター》からのメッセージはこうだ。
    〝虹にかかる七つの光。青の光は失われた。これで残りは六色となる〟……。
    この文面から察するに、おそらくこいつの犯行はまだ終わらない』

ぬえ 「? なんでそう断言できるの?」

白蓮 「ふふふ。簡単よ、ぬえ。
    この文には〝青の光は失われた〟とあるでしょう。
    失われたのは、にとりさんのデッキから。
    つまり青の光は盗られたカードを差すのは間違いないわ」

魔理沙『さすがは賢者だな。その通りだ。
    そしてどうして盗られたカードが〝青〟かというと……
    おそらくこれは〝カードの属性〟を表していると推察される』

妖夢 「……そうか! ハイドロゲドンは水属性……」

魔理沙『exactlyだぜ。
    これを踏まえて考えると〝虹にかかる七つの光〟は、
    デュエルモンスターズにある七種類の属性という意味であることがわかるわけだ。
    そして、その中の水属性が奪われ、残りは六種類。
    つまりこの《七色のレアハンター》なる人物は、七つの属性のカードを
    全て集めるまで犯行を続けるつもりなんだ!』

霊夢 「ん……? ちょっと待ってよ。
    デュエルモンスターズの属性は、七じゃなくて六種類のはずじゃ……」

パチェ「いや、2009年2月号のVJ付属でオベリスクの巨神兵がOCG化されたことによって、
    新たに神属性―――DIVINEが追加されたわ」

早苗 「……ちょ、ちょっと待ってください! 
    神属性のカードが標的にされるとしたら……諏訪子様のオベリスクが狙われるんじゃ!?」

妖夢 「(……! 
    そういえば、さっきデッキにオベリスクを入れてるって言ってた……)」

衣玖 「確かに。
    この場で神のカードを持ってるのは、諏訪子さんぐらいしかいませんものね」

諏訪子「わたしのだって~? 
    そんな、このわたしが簡単にやられるわけないじゃん。
    そこの河童と一緒にしないでよ~」

にとり「うう、返す言葉も無いけど……」

魔理沙『まあ、確かに諏訪子なら―――見た目は子供ではあるが―――そうそう相手の手にかかるってこともないだろう。
    だが万一ってこともあるから、十分注意してくれって話だ』

諏訪子「それこそ愚問ってやつよ! 
    だいたい今日はわたしはずっと境内にいるし、カードだってずっとここに……」

諏訪子「ここに…………あれ?」

早苗 「す、諏訪子様?」

霊夢 「……まさか。あんたすでに……」

諏訪子「ええ~っと、ちょっと待ってね。
    あれ、おっかしいな~? ちゃんとデッキに入れたはずなのに……」

幽々子「やられたわね」

早苗 「す、諏訪子様ぁ~」

妖夢 「(……もしこれも《七色のレアハンター》の仕業だとしたら、またどこかにメッセージを残しているはず……)
    すみません、ちょっと失礼します!」

諏訪子「あっ……! わたしの帽子~」

早苗 「……諏訪子様っ! 頭の上に何か……」

諏訪子「えっ? あっ、ほんとだ。白い封筒……?」

魔理沙『……もうほとんど間違い無さそうだが、一応中を見てくれるか?』



≪ 虹にかかる七つの光。白の光は失われた。これで残りは五色となる。

                        ~七色のレアハンター~≫




妖夢 「(やはり……遅かったか)」

諏訪子「あらら、ごめーん。やられちゃったわ♪」

霊夢 「楽しそうに言わないでよ」

衣玖 「残りは五色、それに白の光……どうやらさきほどの魔理沙さんの解析で、間違いは無さそうですね」

幽香 「白の光が神属性を表してるってわけか。なるほど、まんまとやられたわね」

妖夢 「(ええっと、オベリスクのOCGのテキストは……)」


《オベリスクの巨神兵(きょしんへい)/Obelisk the Tormentor》 †
効果モンスター
星10/神属性/幻神獣族/攻4000/守4000
このカードを通常召喚する場合、自分フィールド上の
モンスター3体をリリースして召喚しなければならない。
このカードの召喚は無効化されない。
このカードが召喚に成功した時、魔法・罠・効果モンスターの効果は発動できない。
このカードは魔法・罠・効果モンスターの効果の対象にできない。
このカードは特殊召喚した場合エンドフェイズ時に墓地へ送られる。
自分フィールド上のモンスター2体をリリースする事で、
相手フィールド上のモンスターを全て破壊する。
この効果を発動する場合、このターンこのカードは攻撃宣言できない。


妖夢 「(……こんなだったはずよね。確か)」

早苗 「でも、ですよ? 
    手紙に残りは五色って書いてあるってことは、これはやはり二番目に盗られたってことですよね? 
    つまり、にとりさんの後に……」

こいし「そりゃそうでしょ。わかりきってることじゃない」

さとり「待ちなさい、こいし。その巫女さんはこう言いたいのよ。
   『にとりさんの後に諏訪子さんのカードが盗られたとしたら、
    第二の犯行は先ほどの試合の途中以降に行われたことになる。
    でも、諏訪子さんは先鋒戦から今にいたるまで、ずっとこの境内から離れていない』」

早苗 「そうですっ。わたしがずっとお側にいましたので、それは絶対保障できます。
    そんななか、犯人はどうやって諏訪子様のカードを盗んで、
    なおかつ帽子の中にこのメッセージを仕込めたんですか?」

ぬえ 「普通は……不可能だよね、確かに」

霊夢 「えーでも、諏訪子が盗られたのがにとりの後っていう保障が無くない?
    メッセージに二回目の犯行だってことが仄めかされてたとしても、実際に二回目とは限らないじゃない。
    実は先に諏訪子のカードを盗んでいたのかもしれないわ」

パチェ「どうかしら。
    河童にしてもその神様にしても、いつカードを盗まれた件が気づかれるかまで犯人が予想できるとは思えないわ」

白蓮 「ふむ……。これは思いのほか、相当手ごわい相手なのかもしれませんね」

妖夢 「(……離れた場所から帽子の中に封筒を設置する技。
    こんな芸当ができる妖怪を、わたしは一人知っている……。
    あの方なら、次元に裂け目を開けて、身体の一部分や物をその場所に伸ばすこともできる……)」

妖夢 「(やはり……紫様なのだろうか)」

幽々子「…………」

魔理沙『とにかくだ。起きてしまったことは、もうとやかく言っても仕方が無い。
    まだ奪われていないカードの属性を考えると、おそらくあと五回、
    《七色のレアハンター》は行動を起こすだろう。
    こんなことで大会をとりやめるわけにはいかないから進行は続けるが、皆これからは警戒を厳に頼む』

幽香 「警戒? ははっ、馬鹿らしいわね。おめでたいわ」

霊夢 「何言うのよ。気をつけないと、あんたのカードも盗られちゃうかもしれないのよ」

幽香 「腑抜けの霊夢じゃあるまいし、そんなくだらないヘマはしないわよ。
    だいたいここにいる妖怪達は、デュエルが強いだけじゃない、
    妖力においても地上に地底、トップクラスの集まりなのよ。
    《七色のレアハンター》だかなんだか知らないけど、相手が来るともうわかっている以上、
    我々がそうそう不覚をとるわけがないわ。
    各々勝手に注意なりなんなりしてればいいのよ」

勇儀 「わたしも賛成だね~。来たら返り討ちにしてやればいいだけの話じゃん。
    むしろ来てほしいな、暇だし」

魔理沙『あっ。おい、待てよお前ら。まだ話は……』

こいし「あーあ行っちゃった。魔理沙、話が長いんだもん。
    わたし達もいこ、お姉ちゃん」

さとり「そうね」

白蓮 「まあ、デッキさえちゃんと持ってればいいのですから、それほど問題はありませんね」

ぬえ 「ていうか、次の試合は~? わたし出る予定なんだけど」

妖夢 「ああもう~。皆さん、てんでばらばらに……」

魔理沙「まあ、予想はできてたけどな……。協調性の無い奴らだし」

妖夢 「でも収拾がつかないままだと、犯人にとっては余計に行動を起こしやすい。
    《七色のレアハンター》の思うが侭です」

魔理沙「自信過剰な連中は、この際やられちまった方がいい薬になる気がするがなぁ~」

霊夢 「ねえ、犯人が次に何を盗むかはわからないの? 
    狙いがわかるなら、先手をとって網を張るなりできるじゃない」

魔理沙「霊夢にしてはまともな考えだ、といいたいところだが、それは無理だな。
    網を張るにしても、次に狙われるカードがわからない。
    今のとこの手がかりはせいぜい、次狙われるのは水属性と神属性以外のカードってだけだ。
    他の残り全てなんて、到底絞りきれないぜ」

霊夢 「うーん、そうかぁ」

魔理沙「いずれにせよ、《七色のレアハンター》はまだ行動を起こすはずだ。
    だからまず、それを見逃さず………………って、お前さっきから何やってんだ?」

文  「…………」

魔理沙「……お前に訊いてるんだが?」

文  「見ての通り、撮影です。わたしに気にせず続けてください」

霊夢 「事件だからってこの事も取材しようってのね」

文  「いや~だってそりゃ、撮らないわけにはいかないでしょう。
    よりによって我々の協賛した大会で起きた事件なのですから。
    この件については、天狗寄合の独占取材という形にしますからね。
    さ、というわけで続けてください♪」

妖夢 「あなた実況でしょう。馬鹿なことやってないで、そろそろ大会進めてくださいよ」

文  「う~ん、仰るとおりなんですよねぇ。やんごとないわぁ。
    にとり、大会の撮影と同時に、この事件のドキュメントで使う分も撮っときなさい」

にとり「(怪我の手当てぐらいさせろよこの野郎……)」

早苗 「なんだかあの天狗さん、余計に肌艶がよくなりましたね……」

諏訪子「そりゃゴシップ大好き新聞記者だもん。
    あいつにとっちゃこんなおいしいこと無いでしょ」

早苗 「……諏訪子様。犯人にあっさりカード取られておいて、随分涼しい顔ですね」

諏訪子「えっ? だって、神のカードったって所詮VJの付録だもん。500円よあれ」

早苗 「いや、そういう意味じゃなくて……。
    諏訪子様がいいようにしてやられたんですよ。悔しくないんですか?」

諏訪子「別に~。だって、ほんとに気づかなかったんだもん。仕方ないじゃん」

早苗 「仕方ないって、そんなあっさりしすぎでは……」

諏訪子「だいたい、借りはデュエルで返せばいいからね。
    皆いろいろ騒いでるけど、今日の主旨はこっちなんだし~」

早苗 「まあ……借りの返し先は違うとは思いますけど」

文  『はい、皆さん。お待たせしました~! 
    いや~、思わぬハプニングによってしばし大会の方が中断されてしまいましたが、これより無事再開いたしま~す! 
    大きな行事には、ハプニングはつきもの!
    どんなことが起きても澱みなく進行させるのが、テレビ屋の腕の見せ所ですからね~!
    時間も押してますし、これからは巻き巻きでいっちゃいますよ~!』

幽々子『そろそろお腹もすいてきたしねぇ』

文  『そうですねぇ~。
    言い忘れていましたがこの対抗戦、勝利した側のチームには
    幻想郷中の高級食材を使った、スペシャルな鍋を食べることが出来ます!
    長い間やって最終的に何も食べれないなんて、そんなクソみたいな負け犬にならないよう頑張ってくださいね~!』

霊夢 「あいつって、テンション上がると口悪くなるわよね…………
    まあそれはいいとして、そろそろ始まるみたいよ。わたし達も、中央に集まりましょ」

魔理沙「まあそうだな。応援ぐらいはしてやるか」

妖夢 「しましょうよ。
    犯人を捕まえるのも大事ですが、この大会に勝つことだって同じくらい大事なんですから」

霊夢 「仕方ないわね。鍋の為にあんたらを応援してあげるわ。
    地上チームの次鋒は誰なの?」

魔理沙「あれ? お前、さっきわたし達の対戦カード見てなかったのか?」

霊夢 「見ちゃったら楽しみが減っちゃうじゃない」

魔理沙「そんなもんかな。まあ、もう始まるからすぐわかるが、次鋒はあいつだ。
    神のカードを盗られたおかげで、手札事故の心配は減ってくれたけどな」



    *



文  『では、これより次鋒戦を始めようと思います! まずは青コーナー! 
    今はもう幻想郷でもお馴染みとなった、守矢神社、その二神の一人!
    見た目は子供、頭脳は神様! ミス両生類、洩矢諏訪子~!』

諏訪子「いぇ~い。わたし、登場!」

文  『対するは赤コーナー! おおっと、これは珍しい妖怪の登場です。
    その一切が正体不明! 狸の胴を持ち、猿の顔で鳴き、虎の手足を伸ばし、
    蛇の尾をくねらせるとも、その諸説はまさに腐るほど! 
    伝説の妖獣、鵺! 今夜ついにそのベールが明かされるのか!?
    未確認幻想飛行少女、封獣ぬえ~!』

ぬえ 「ん~、やっぱり目立ちたくないなぁ」

勇儀 「今さら何いってんのさ! ほら、派手にやってきな!」

ぬえ 「わかったわかった。行ってくるってば」

こいし「でも、ほんとに大丈夫? この大会、幻想郷中に放送されるっていうのに。
    そうなったらさすがに正体不明も糞も無くなっちゃうわよ」

ぬえ 「うん、たぶん大丈夫だと思う。
    さっき天狗と交渉して、地上波で流す時には全身にモザイクかけてもらうようにしたから」

こいし「も、モザイクって……。まあ、ぬえちゃんがそれでいいなら……」

諏訪子「わたしの相手は鵺か。最近命蓮寺に出入りしてるって奴だね」

ぬえ 「あなた、わたしを知ってるの? ほんと最近有名になっちゃったな~。
    正体不明がウリなのに~」

妖夢 「ええっ……!? 
    あの子見たことない顔だと思ったら、鵺だったんですか……」

霊夢 「あら。そういや、あんたは初見だったのね」

妖夢 「はい。思いもよりませんでした。
    まさか、伝説の妖怪がミニスカにニーソ履いてるなんて」

魔理沙「笑っちゃうだろ? わたしも初めて見た時は驚いたもんだ。
    伝説の妖怪がどんな奴かと思って蓋を開けたが、伝説どころかただのガキだった」

白蓮 「あら、悪口はいけませんね。彼女はすでにあなたの何十倍もの年齢だというのに。
    それにぬえはもう仏門に帰依した身、すなわち命蓮寺の一員です。悪く言うことは許しませんよ」

早苗 「きれいにマインドウォッシュされたわけですね」

ぬえ 「違うよ。住む場所も無いし、とりあえず寺にいさせてもらってるの」

妖夢 「どっちも違うんじゃないですか……」

文  『いやぁ、奇しくも幼女同士の対決となりましたねぇ~。また面白い戦いが見れそうです。
    期待できそうですねぇ、パチュリーさん?』

パチェ『幼女云々はともかく、土着神対鵺の対決は確かにおもしろそうね。
    レミィにも生で見せたかったわ』

文  『そうですか~。この放送は全中ですので、後で好きなだけご覧くださいね~!』

にとり「(てか、さっきからあいつ業界用語使いすぎだろ……)」

文  『さて、先攻後攻の選択権は、前の試合で負けた方のチームに渡ります。
    よって今回は封獣ぬえさんですね。どちらになさいますか?』

ぬえ 「先攻かな。だって聖、わたし勝っといた方がいいんでしょ?」

白蓮 「そうね。あなたが勝利すればこれで一勝一敗。イーブンで次に持ち越せるわ。
    お願いしますね」

ぬえ 「だよね。これ以上目立ちたくはないからあんまり勝ちたくないけど、聖の頼みじゃ仕方ない。
    それに、わたしよりチビッ子に負けるわけにもいかないしねぇ」

諏訪子「チビッ子ねぇ。外見だけで判断することほど浅はかなことは無いわ。
    この小さき身体は神の映し身。山と大地の力そのものよ。
    自分が暮らしていた地底を支えているのが誰の力か、今日とくと知っていくといいんじゃない~?」

ぬえ 「へ~、あんた神様だったんだ。
    でも神様っていっても、何でも知ってるわけじゃないでしょ。
    世の中には、未だ解明されない未知の現象に溢れている。
    正体不明の影に怯え、チビッ子らしく布団の中で震えてるがいいわ!」










 ぬえ【エーリアンズ・アブダクション】LP8000

                  VS
 
                     諏訪子【ミシャグジ様祟りすぎ】LP8000












ぬえ 「いくわよわたしの先攻。ドロー!」

ぬえ 「手札から、エーリアン・ウォリアーを召喚するわ」


《エーリアン・ウォリアー/Alien Warrior》 †
効果モンスター
星4/地属性/爬虫類族/攻1800/守1000
このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、
このカードを破壊したモンスターにAカウンターを2つ置く。
Aカウンターが乗ったモンスターは、
「エーリアン」と名のついたモンスターと戦闘する場合、
Aカウンター1つにつき攻撃力と守備力が300ポイントダウンする。


霊夢 「え、エーリアンですって~!?
    てことは、あれ宇宙人なの?」

魔理沙「一応設定上はな。遊戯王のエーリアンはれっきとしたモンスターカテゴリーの一つだ」

妖夢 「宇宙人までカード化されてるなんて……コンマイおそるべしですね。
    いったいどんな戦術をとってくるんです?」

魔理沙「まずAカウンターと呼ばれるカウンターを撒くことから始まり、それらを利用して様々な効果を発動させる。
    かなりトリッキーな動きをするから、一言じゃ説明しにくいな。
    だが一番の恐ろしい特徴は……」

妖夢 「と、特徴は……?」

魔理沙「うむ。
    ほとんどの構成カードがノーマルカードだから、千円もあれば余裕でデッキが組めることだな」

妖夢 「さいですか……」

ぬえ 「そう、わたしのデッキはエーリアンデッキ。
    正体不明の地球外生命体の力、地球の神ごときの力でどこまで対抗できるものかしら。
    永続魔法、A細胞増殖装置を発動して1枚セット、エンドするわ」


《「A(エー)」細胞増殖装置(さいぼうぞうしょくそうち)/"A" Cell Breeding Device》 †
永続魔法
自分のスタンバイフェイズ毎に相手フィールド上に
表側表示で存在するモンスター1体に、Aカウンターを1つ置く。



ぬえ  LP8000:手札3:Aウォリアー、増殖装置、伏せ1
諏訪子 LP8000:手札5:無し



文  『なんと~! ぬえさんのデッキは、珍しいことにエーリアンだそうです!
    テラ宇宙人ですねぇ~!』

パチェ『宇宙人、つまり人型地球外生命体は、英語でイーヴァ、
    すなわちExtra-terrestrial Biological Entitiesと呼ばれ、概念的な定義で言えば、
    地球人の対義語という解釈が正しいわ。
    フェルミのパラドックスは未だ解決されていないものの、銀河系に散らばる数多の惑星には、
    我々以外の知的生命体が玉石混交に存在しているという説が、現在のところは有力よ』

幽々子『そう……宇宙人はいるわよ』

文  『ほうほう、なにやら深い発言ですねぇ。
    ひょっとして、幽々子さんは宇宙人を見たことがあったりするんですか?』

幽々子『まあね。というか、わたしが宇宙人みたいなものだもの』

妖夢 「…………」

文  『なんと! 幽々子さんは、寝ないで寝言が言える特技をもっているようです。
    いや~凄いですねぇ! マネはしたくありませんが』

諏訪子「ちょっとちょっと。わたしだって、オールウェイズ寝言ぐらいいえるよ~。
    なんせどこでも冬眠……」

早苗 「す、諏訪子様。どうでもいいことで張り合わないでください」

諏訪子「冗談だよ冗談。泡食っちゃって、早苗はかわいいなぁ。ドロー」

諏訪子「さて、こちらは悪くない手札だね。ここは鬼ガエルを召喚よ」


《鬼(き)ガエル/Swap Frog》 †
効果モンスター
星2/水属性/水族/攻1000/守 500
このカードは手札の水属性モンスター1体を捨てて、
手札から特殊召喚する事ができる。
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
自分のデッキ・フィールド上から水族・水属性・レベル2以下の
モンスター1体を選択して墓地へ送る事ができる。
1ターンに1度、自分フィールド上に存在するモンスター1体を手札に戻す事で、
このターン通常召喚に加えて1度だけ、
自分は「鬼ガエル」以外の「ガエル」と名のついた
モンスター1体を召喚する事ができる。


諏訪子「誘発効果発動だね。デッキの粋カエルを墓地に送るわ」

勇儀 「うわ~、でっかい蛙が出てきたなぁ」

文  『ああ~と、青コーナー洩矢諏訪子さん、カエルモンスターを出しました!
    そのまんまです! 見たままのカエルデッキ~!』

パチェ『カエルは漢方薬にもなるわ。あれは漢方薬デッキね』

早苗 「(飛躍しすぎでは……)」

文  『いや~、しかし皆さん使うデッキが独特ですね~。
    ちなみにわたしは最近もっぱらBFばかり使っておりますが、強すぎるので最近は誰も相手をしてくれません。
    パチュリーさんはどうですか?』

パチェ『以前はドリアードだったけど、最近じゃあ初心に戻ってウィークリィデッキを使っているわ』

文  『ウィークリィ? 何でしょう、聞いたことないデッキですねぇ』

パチェ『その日の曜日によって、違う属性のデッキを使うの。
    疾こと風の如く。徐かなること水の如く。侵掠すること炎の如く。
    知りがたきこと闇の如く。動かざること地の如く。動くこと光の如し。
    だから最近は、常に七種類のデッキを身につけているわ』

文  『なるほど~! 要は、パチュリーさんはM沢さんをリスペクトしているわけですね~。
    さすが、マニアですね~』

幽々子『裸一貫ね。ふふふ、確かに悪くはないわ』

魔理沙「あいつらのどうでもいい実況はともかく……やっぱり諏訪子のデッキはカエルだったか。
    大方予想はついていたが」

妖夢 「まあ。でもああ見えて、あのデッキの爆発力は相当のものです。
    卵から大量に孵化するおたまじゃくしを彷彿させます」

霊夢 「んなもん彷彿させないでよ」

ぬえ 「蛙だって~? よくそんなカード使う気になるわね。気持ち悪」

諏訪子「そりゃねぇ。だってわたし自身土着神の化身だし~。
    使ってあげなきゃかわいそうじゃん?」

ぬえ 「蛙なんかに義理立てして、何の得があるのかわからないわねぇ」

諏訪子「何の得? 馬鹿ね。神のご加護があるに決まってるわ!
    フィールド魔法発動、湿地草原!」


《湿地草原(しっちそうげん)/Wetlands》 †
フィールド魔法
全ての水族・水属性・レベル2以下モンスターの攻撃力は1200ポイントアップする。


文  『さあ、いきなりフィールド魔法が発動されました!
    パチュリーさん、このフィールドはどういう効果を持っているのですか?』

パチェ『テキスト嫁と言いたいところだけど、読者のためでもあるので教えてあげるわ。
    湿地草原は、よくあるモンスターの能力を上昇させるタイプのフィールド魔法だけど、
    対応するモンスターはかなり限られている。その代わり、上昇する攻撃力は1200。
    これはフィールド魔法としては破格の上昇値よ。
    そしてこの恩恵を有効に受けられるのが、彼女の使うカエルモンスターということになるわ』

諏訪子「そういうこと。湿地草原の中では、わたしの蛙達は無敵。
    鬼ガエルの攻撃力は2200に急上昇! エーリアン・ウォリアーに攻撃~!」

ぬえ 「わわ、まさか蛙なんかにエーリアンがやられるなんて。
    ちょっと見くびってたかしらね」LP8000→7600

ぬえ 「でも破壊されたことで、エーリアン・ウォリアーの効果が発動するわ。
    破壊したモンスターに、Aカウンターを二つ置くことができるのよ」

諏訪子「だから何って感じね。メインフェイズ2で、フィールドバリアを発動。ターン終了だよ」


《フィールドバリア/Field Barrier》 †
永続魔法
フィールド魔法カードを破壊する事はできない。
また、フィールド魔法カードを発動する事はできない。
「フィールドバリア」は、自分フィールド上に1枚しか表側表示で存在できない。



ぬえ  LP7600:手札3:増殖装置、伏せ1
諏訪子 LP8000:手札3:鬼ガエル(攻2200・A3)、湿地草原、フィールドバリア



ぬえ 「地上侵略のためには、いろいろと足がかりになるものが必要なのよ。ドロー」

ぬえ 「スタンバイフェイズね。この時わたしの場のA細胞増殖装置の効果が発動。
    フィールドのモンスターにAカウンターを一つ乗せるわ。当然その蛙ね。
    エーリアン・テレパスを召喚!」


《エーリアン・テレパス/Alien Telepath》 †
効果モンスター
星4/炎属性/爬虫類族/攻1600/守1000
相手モンスターに乗っているAカウンターを1つ取り除く事で、
フィールド上の魔法または罠カード1枚を破壊する。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
Aカウンターが乗ったモンスターは、
「エーリアン」と名のついたモンスターと戦闘する場合、
Aカウンター1つにつき攻撃力と守備力が300ポイントダウンする。


ぬえ 「起動効果を使うよ。
    相手のAカウンターを一つ取り除くことで、フィールドバリアを破壊するわ」

諏訪子「狡いねぇ。でも、そのモンスター効果が使えるのは1ターンに一度だけだよね?」

ぬえ 「そうよ。そのフィールドは残しておいてあげる。とりあえずね。ターンエンド」



ぬえ  LP7600:手札3:テレパス、増殖装置、伏せ1
諏訪子 LP8000:手札3:鬼ガエル(攻2200・A2)、湿地草原



霊夢 「なんだかそんな大したことないのね、宇宙人デッキ。
    もっとUFOとか出てきて、ばんばんビームでも撃ってくるようなデッキかと思ってたわ」

早苗 「違いますよ。UFOといったら、光の柱からぎゅーんって人とか車を吸い込んじゃうやつじゃないですか」

魔理沙「お前らの宇宙人像は小学生並だな」

衣玖 「エーリアンデッキは、Aカウンターが撒かれてからが本領ですからね。
    序盤は受け気味になりますが、コントロール奪取を軸としたトリッキーな戦術は型に嵌れば圧巻です」

妖夢 「へぇ~。永江さん、デュエルは嗜む程度と仰っていましたが、実は随分とお詳しいんですね」

衣玖 「大したことはありません。空気を読んで、ちょっと解説してみただけです」

妖夢 「は、はあ……
   (この人実は天然なんじゃ……)」

諏訪子「ドローするよ。ほ~ら、今度はこのカエルだ。貫ガエル」


《貫(かん)ガエル/Unifrog》 †
効果モンスター
星2/水属性/水族/攻 400/守 400
このカードは相手プレイヤーを直接攻撃する事ができる。
このカードが直接攻撃に成功した時、自分フィールド上に
「貫ガエル」以外の「ガエル」と名のついたモンスターが存在する場合、
相手フィールド上の魔法・罠カード1枚を破壊する事ができる。


諏訪子「このカエルは直接攻撃の能力と、さらに直接攻撃に成功した時に魔法・罠を破壊する能力を持っている。
    攻撃力は1600。鵺にダイレクトアタックよ~!」

ぬえ 「きゃっ、蛙が跳ねたわ」LP7600→6000

諏訪子「誘発効果でA細胞増殖装置を破壊だよ。宇宙人も大したことないわねぇ。
    鬼ガエルでエーリアン・テレパスに攻撃!」

ぬえ 「あら、エーリアンの科学力を舐めすぎね!
    トラップ発動、細胞爆破ウイルス!」


《細胞(さいぼう)爆破(ばくは)ウイルス/Cell Explosion Virus》 †
通常罠
Aカウンターが乗った相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
相手フィールド上に存在する攻撃表示モンスターを全て破壊する。


ぬえ 「その蛙はすでにウイルスに汚染されている。攻撃表示のモンスターを全て破壊するわ」

文  『ああ~っと! ここで諏訪子さんのモンスターが全て破壊されました!
    これは強力なトラップですねぇ~』

パチェ『地上で最も強力な兵器は細菌兵器だからね。蛙ごときイチコロよ』

諏訪子「ん~、ちょっと調子乗りすぎたかなぁ。1枚セットでターンエンド」



ぬえ  LP6000:手札3:テレパス
諏訪子 LP8000:手札2:湿地草原、伏せ1



ぬえ 「わたしのターンよ。ドローして……そうだなぁ。
    伏せが怖いし、このままテレパスで攻撃しようかな」

諏訪子「通すよ」LP8000→6400

ぬえ 「随分余裕じゃない。どうぞ」

諏訪子「ドローするよ。こいつを裏守備でセットして終了~」

こいし「ちょっと膠着してきたわね。ぬえちゃんは伏せカードを警戒してるのかな?」

さとり「それもそうだけど、エーリアンは相手の場のモンスターにカウンターを乗せていくのが基本戦術なのよ。
    だから相手の場にモンスターがいなかったり、
    カウンターの乗らない裏側表示で出されるとすることがなくなるの」



ぬえ  LP6000:手札4:テレパス
諏訪子 LP6600:手札2:湿地草原、裏守備、伏せ1



ぬえ 「ドロー。ふふふ、モンスターが出されるのを待ってたわ。
    手札から、強制転移を発動」


《強制転移(きょうせいてんい)/Creature Swap》 †
通常魔法
お互いに自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択し、
そのモンスターのコントロールを入れ替える。
そのモンスターはこのターン表示形式を変更する事はできない。


ぬえ 「お互いのモンスターのコントロールを入れ替える。
    その裏守備と、テレパスのコントロールをチェンジよ!」

諏訪子「ど~ぞ。引きガエルだけどね」

ぬえ 「なんでもいいわ。こいつを使わせてもらうわよ。
    おいでわたしのペット! 引きガエルをリリースして、宇宙獣ガンギルをアドバンス召喚!」


《宇宙獣(そらけもの)ガンギル/Cosmic Horror Gangi'el》 †
効果モンスター
星7/光属性/爬虫類族/攻2600/守2000
自分フィールド上に存在する元々の持ち主が相手のモンスターを
生け贄に捧げる場合、このカードは生け贄1体で召喚する事ができる。
1ターンに1度だけ、相手フィールド上モンスター1体に
Aカウンターを1つ置く事ができる。Aカウンターが乗ったモンスターは、
「エーリアン」と名のついたモンスターと戦闘する場合、
Aカウンター1つにつき攻撃力と守備力が300ポイントダウンする。


文  『ああ~っと! なんかエグいのが出ました! 
    ついに幻想郷にもSFの波がやってきたということでしょうか!』

パチェ『プレデターね』

ぬえ 「宇宙的恐怖と言ってほしいわね。
    このガンギルはレベル7の最上級だけど、コントロールを奪った相手モンスターを使えば
    そのリリース一体で召喚できるのよ」

諏訪子「強面なの飼ってるんだねぇ。
    わたしの神社で飼ってるペットの方が、よっぽど可愛げがあるわ」

早苗 「えっ? うちに飼ってるペットなんていましたっけ?」

諏訪子「なにやらペットがうるさいわね。
    引きガエルの誘発効果はタイミングが過ぎてるから発動しないわ」

ぬえ 「蛙ごときどれだけ湧いてこようと、わたしが操るのはこの正体不明の無間の闇。
    この深さに飲み込んでくれるわ!
    宇宙獣ガンギルでテレパスに攻撃! いけぇっ、アンディファインドダークネス!」

諏訪子「同士討ちね。結構結構」LP6600→5600

ぬえ 「また余裕な口か。でも、蛙なんかにわたしのかわいいガンギルを倒せるわけないわね。
    ターンエンド」

諏訪子「おっとここでこいつを使うわ。速攻魔法、スケープゴート!」


《スケープ・ゴート/Scapegoat》 †
速攻魔法(制限カード)
このカードを発動するターン、自分は召喚・反転召喚・特殊召喚する事はできない。
自分フィールド上に「羊トークン」(獣族・地・星1・攻/守0)
4体を守備表示で特殊召喚する。
このトークンはアドバンス召喚のためにはリリースできない。


諏訪子「羊トークン4体を特殊召喚。ガンギルが来るんなら、転移にチェーンすればよかったかな。
    ま、あんまり問題無いけどね」



ぬえ  LP6000:手札3:ガンギル
諏訪子 LP5600:手札2:羊トークン4、湿地草原



諏訪子「ドローするわ。どれだけ湧いてこようとって言ったわね。
    どれ、望む通りにしてあげようか。イレカエルを召喚」


《イレカエル/Substitoad》 †
効果モンスター(本当は禁止カード)
星1/水属性/水族/攻 100/守2000
自分フィールド上に存在するモンスター1体を生け贄に捧げる。
自分のデッキから「ガエル」と名のついたモンスター1体を選択し、
自分フィールド上に特殊召喚する。
このカードがフィールド上に存在する限り、
「ガエル」と名のついたモンスターは戦闘によって破壊されない。


ぬえ 「また蛙~? ほんと、馬鹿の一つ覚えだね。
    それとも神様ってみんな馬鹿なの?」

諏訪子「あるいは馬鹿はお前かもしれないよ。
    このカードとスケープゴートのコンボを知らないなんてね。
    イレカエルは、場のモンスターをリリースすることで
    デッキからガエルと名のつくモンスターを特殊召喚できるわ」

霊夢 「へ~。モンスターを入れ替えるってわけね」

諏訪子「そゆこと。この効果の強いところは回数制限が無いことよ。
    つまりモンスターがいる限り、1ターンで何回も効果が発動できるの。
    ここからちょっとした俺のターンになるから、必要なようだったら後でカットしといてね~」

文  『あら、編集の心配をしてくれてるんですか? ご心配には及びませんよ~。
    カメアシに貫徹で作業させれば済むことなので、遠慮せずガンガンやっちゃってください~』

にとり「(カメアシって…………わたしかい)」

諏訪子「じゃあ遠慮なくいっくよ~! イレカエルの起動効果発動!
    場のAカウンターの乗っているトークンをリリースして、引きガエルを特殊召喚。
    引きガエルをリリースして、また引きガエルを特殊召喚!」


《引(ひ)きガエル/Poison Draw Frog》 †
効果モンスター
星2/水属性/水族/攻 100/守 100
フィールド上に表側表示で存在するこのカードが墓地へ送られた時、
自分のデッキからカードを1枚ドローする事ができる。


妖夢 「同じモンスターを、連続で呼び出した……?」

魔理沙「墓地肥やしとデッキ圧縮だな。カエルデッキはこれが強い」

諏訪子「さらに引きガエルをリリースして、鬼ガエルを特殊召喚。
    鬼ガエルの誘発効果発動で、デッキの粋カエルを捨てる。
    さらに鬼ガエルをリリースして、また鬼ガエルを特殊召喚」

ぬえ 「ああもう、特殊召喚ばっかりでごちゃごちゃするわぁ」

諏訪子「堪え性の無い妖怪だねぇ。まだ半分だってのに。
    鬼ガエルの効果でさらにデッキの粋カエルを墓地へ。
    この鬼ガエルをリリースし、魔知ガエルを守備表示で特殊召喚!」


《魔知(まち)ガエル/Dupe Frog》 †
効果モンスター
星2/水属性/水族/攻 100/守2000
このカードのカード名は、フィールド上に
表側表示で存在する限り「デスガエル」として扱う。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
相手は他のモンスターを攻撃対象に選択できない。
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、
自分のデッキ・墓地から「魔知ガエル」以外の「ガエル」と名のついた
モンスター1体を手札に加える事ができる。


諏訪子「まだまだ~! 羊トークン1体をリリースして、黄泉ガエルを特殊召喚。
    これをリリースして、2体目を特殊召喚。
    2体目をリリースし、3体目の黄泉ガエルを特殊召喚。
    この黄泉ガエルと残りのトークンをリリースして、貫ガエルを2体、攻撃表示で特殊召喚!
    最後のトークンをリリースし、未知ガエルを特殊召喚!」


《黄泉(よみ)ガエル/Treeborn Frog》 †
効果モンスター
星1/水属性/水族/攻 100/守 100
自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、
自分フィールド上に魔法・罠カードが存在しない場合、
このカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
この効果は自分フィールド上に「黄泉ガエル」が
表側表示で存在する場合は発動できない。


《未知(みち)ガエル/Submarine Frog》 †
効果モンスター
星2/水属性/水族/攻1200/守 600
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
その守備力を攻撃力が超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。


諏訪子「さて、最後にイレカエルをリリースして、魔知ガエルを守備表示で特殊召喚っと。さて、場はどうなったかな~」


    未知ガエル   攻撃力2400

    貫ガエル   攻撃力1600

    貫ガエル   攻撃力1600

    魔知ガエル   守備力2000

    魔知ガエル   守備力2000


ぬえ 「~~~……!! 
    か、カエルがわんさか出てきた……」

霊夢 「なによあれ……この世の光景とは思えないわ」

魔理沙「昔の貧しい人は、あれを普通に食料にしてたんだよな。歴史の偉人達に拍手だ」

幽々子『ちなみに蛙は蒸すと鶏肉みたいな味がするらしいわね』

妖夢 「(そういう解説はいりませんよ……)」

諏訪子「ガマの油は薬用にも使えるんだよ~。
    まあそれはともかく、ずいぶん待たせちゃったわね。バトルフェイズだよ。
    貫ガエル2体でぬえにダイレクトアタック! 手足長足さんで貫け!」

ぬえ 「きゃぁっ。わたしのライフが……」LP6000→4400→2800

文  『手足長足さんが炸裂~! 
    これで赤コーナー、ライフポイントで倍以上リードをつけました~!』

パチェ『実際はライフだけじゃなく、アドバンテージも大幅に増やしたわ。
    見た目よりはるかに状況に差がついてしまったわね』

早苗 「あの状態から一気に……。凄いですっ、諏訪子様!」

諏訪子「やあやあ、早苗もこれからはもっとわたしに信心を持ってちょうだいね。
    神奈子よりもわたしに。1枚伏せて、ターンエンドだよ」



ぬえ  LP2800:手札3:ガンギル
諏訪子 LP5600:手札1:未知ガエル(攻2400)、貫ガエル(攻1600)2、魔知ガエル(攻1300)2、湿地草原、伏せ1



ぬえ 「蛙にここまでいいようにやられるなんて……ドロー」

ぬえ 「ガンギルの破壊力を甘く見てるようね。
    こいつはその気になればものの数分で一都市を壊滅させることができるのよ。
    ガンギルで、貫カエルを攻撃!」

諏訪子「はい残念でした。わたしの場に魔知ガエルが二体いる時、わたしのモンスターは攻撃対象にできないの。
    バトルフェイズは無意味よ」

文  『ああ~っとそうでした~! 二体揃っている魔知ガエルは、お互いの効果で守りあいます! 
    赤コーナー、なんと攻撃すら封じられた~!』

パチェ『あの爆発力に加え、防御も鉄壁。
    カエルのくせに、あなどれないわね』

ぬえ 「う~~邪魔臭いカエルめ~。裏守備とリバース伏せてエンド!」



ぬえ  LP2800:手札2:ガンギル、裏守備、伏せ1
諏訪子 LP5600:手札1:未知ガエル(攻2400)、貫ガエル(攻1600)2、魔知ガエル(攻1300)2、湿地草原、伏せ1



諏訪子「あら、それだと貫ガエル2体のダイレクトで終わっちゃうわよ~? ドロー」

諏訪子「すぐ終わらせるのももったいないし、ミラフォ警戒も兼ねて一体は守備にしておこうかな。
    もう一体の貫ガエルでダイレクトアタック! 手足長足さん!」

ぬえ 「……今度はかかったわね! トラップ発動、惑星汚染ウイルス!」


《惑星汚染(わくせいおせん)ウイルス/Planet Pollutant Virus》 †
通常罠
自分フィールド上に存在する「エーリアン」
と名のついたモンスター1体をリリースして発動する。
相手フィールド上に表側表示で存在する、
Aカウンターが乗っていないモンスターを全て破壊する。
相手のターンで数えて3ターンの間に相手が召喚・反転召喚・特殊召喚した
モンスター全てにAカウンターを1つ置く。


諏訪子「ウイルス……そっちだったかぁ」

ぬえ 「裏守備のエーリアン・ハンターをリリースして発動するわ。
    Aカウンターが乗っていないモンスター、すなわちあんたのカエルは全て破壊されるよ!」

妖夢 「全滅とは……強力な効果ですね」

魔理沙「だが読めなくはなかったな。
    前のターン、奴はガンギルの起動効果を使わなかった。
    ウイルスで破壊するために、あえてカウンターは乗せなかったんだ。
    まあ、わかっていたところでどうしようもないのがウイルスカードのえげつないところだが」

文  『なんと、諏訪子さんのカエル達がまたしても全滅~! 宇宙兵器おそるべし~!』

パチェ『言わないことじゃない。だから細菌兵器は強いとあれだけ……』

ぬえ 「ふふふ、どう? 
    正体不明のリバースカードの恐ろしさ、わかってくれたんじゃないの」

諏訪子「リバースカードってのは普通正体不明だけどね。
    魔知ガエルの誘発効果で、未知ガエルを手札に加えるわ。
    もうデッキにガエルはいないから、1枚だけね。でもって、こいつを召喚。
    ターンエンドかな」


ぬえ  LP2800:手札2:ガンギル
諏訪子 LP5600:手札2:未知ガエル(攻2400)、湿地草原、伏せ1



ぬえ 「そろそろ本格的に侵略開始といくわ! ドロー!」

ぬえ 「未知ガエルをリリースして、あんたの場にエーリアンスカルを特殊召喚するわ」


《エーリアン・スカル/Alien Skull》 †
効果モンスター
星4/風属性/爬虫類族/攻1600/守1800
相手フィールド上に表側表示で存在するレベル3以下のモンスター1体を生け贄に捧げ、
このカードを相手フィールド上に特殊召喚する事ができる。
この方法でこのモンスターを特殊召喚する場合はこのターン通常召喚できず、
特殊召喚時にこのカードにAカウンターを1つ置く。
Aカウンターが乗ったモンスターは、
「エーリアン」と名のついたモンスターと戦闘する場合、
Aカウンター1つにつき攻撃力と守備力が300ポイントダウンする


霊夢 「相手の場に特殊召喚ですって……!?」

魔理沙「あのカードは相手のモンスターを強制的に生け贄にすることができるんだ。
    間接的なモンスター除去だな。もっとも、まだ他にも意味はありそうだが……」

諏訪子「あらら未知ガエルがあっさり……。でも、代わりに珍しいもんが釣れたわね。
    神奈子におみやげにしようかな~」

ぬえ 「デュエルが終わったら返してもらうから、勝手に土産にしないでね。
    エーリアンスカルが相手モンスターを侵略して特殊召喚された時、自分にAカウンターを一つ乗せるわ。
    そしてガンギルの起動効果発動。さらにスカルにカウンターを乗せる。
    1枚伏せて、ターン終了よ!」



ぬえ  LP2800:手札1:ガンギル、伏せ1
諏訪子 LP5600:手札2:Aスカル(A2)、湿地草原、伏せ1



諏訪子「わたしのターンだね。ドロ~」

諏訪子「……惑星汚染ウイルスの効果は継続中だし、ここは何もしないほうがいいかな。
    とりあえず、モンスターをセットしておくわ。ターンエンド」

ぬえ 「ドロー!
    ……ふふふ、このカードを待ってたんだよ。
    あんたを襲うのは、人類の英知を遥かに凌駕する高度な科学力・軍事力……そして未知の恐怖!
    予言してやるわ。今日が、幻想郷のインデペンデンスデイとなる!
    手札から、エーリアンモナイトを召喚!」


《エーリアンモナイト/Alien Ammonite》 †
チューナー(効果モンスター)
星1/光属性/爬虫類族/攻 500/守 200
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在する
レベル4以下の「エーリアン」と名のついた
モンスター1体を特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時に破壊される。


ぬえ 「エーリアンモナイトの誘発効果発動! 
    墓地のエーリアン・ハンターを攻撃表示で特殊召喚するわ。
    出て来い、エーリアン・ハンター!」


《エーリアン・ハンター/Alien Hunter》 †
効果モンスター
星4/水属性/爬虫類族/攻1600/守 800
このカードが戦闘によってAカウンターが乗ったモンスターを破壊した場合、
もう1度だけ続けて攻撃を行う事ができる。


文  『なんと赤コーナー封獣ぬえさん、ついに終末の日を予言してしまいました~!
    これは悠長に実況なんぞしている暇はありませんねぇ~!
    宇宙人達の侵略によって、幻想郷は滅びの時を迎えてしまうのか~!?』

パチェ『感極まったあまり口走っただけでしょ』

幽々子『ノリの悪いやつね。あなた友達いないでしょう』

パチェ『本が友達なのよ』

早苗 「ふふふ。なんだか、ボールが友達みたいですね」

妖夢 「いやどういう意味ですか……」

ぬえ 「ええい、脇道に逸れよってからに! リバースカードオープン、洗脳光線!」


《洗脳光線(せんのうこうせん)/Brainwashing Beam》 †
永続罠
Aカウンターの乗っている相手フィールド上モンスター
1体を選択してコントロールを得る。
自分のエンドフェイズ時毎に、
コントロールを得たモンスターのAカウンターを1つ取り除く。
コントロールを得たモンスターのAカウンターが全て取り除かれるか
そのモンスターが破壊された場合、このカードを破壊する。


霊夢 「ああ~、きたわ! アレよアレ! 宇宙人がみんな持ってる武器は!」

衣玖 「こ、興奮しすぎですよ。落ち着いて……」

ぬえ 「相手フィールドのAカウンターの乗っているモンスターのコントロールをいただくわ。
    エーリアン・スカルを返してもらうわよ」

諏訪子「ふん。返してもらうもなにも、あんたが勝手に送りつけてきたんじゃないの」

ぬえ 「こいつは斥候。相手の領土を視察に行ってたのよ。今が侵攻の絶好機と見たわ。
    レベル1のエーリアンモナイトに、レベル4のエーリアン・スカルをチューニング!」

ぬえ 「これぞ地上制圧の拠点! 
    シンクロ召喚! 宇宙砦ゴルガー!!」


《宇宙砦(そらとりで)ゴルガー/Cosmic Fortress Gol'gar》 †
シンクロ・効果モンスター
星5/光属性/爬虫類族/攻2600/守1800
「エーリアンモナイト」+チューナー以外の「エーリアン」と名のついたモンスター1体以上
1ターンに1度、フィールド上に表側表示で存在する魔法・罠カードを
任意の枚数持ち主の手札に戻し、その枚数分だけAカウンターを
フィールド上に存在するモンスターに置く事ができる。
1ターンに1度、フィールド上に存在するAカウンターを2つ取り除く事で、
相手フィールド上に存在するカード1枚を破壊する。


妖夢 「(……シンクロモンスター!)」

霊夢 「GYAAAAAA!! 超絶化け物がでたわ!」

早苗 「あんなのがほんとに攻めてきたら、幻想郷が助かる気がしません……」

ぬえ 「コナミの絵師がちょっと本気出したらこんなものよ。
    ちなみにこれ、そらとりでって読むから。よい子のみんなは気をつけてね~」

文  『なんと~! あのグロテスクを絵に描いたような怪獣は、そらとりでと読むそうです! 
    ですがそんなことは誰も訊いてませ~ん!』

衣玖 「ここは空気を読んでわたしが。
    カードを見たことが無い読者の方いらっしゃいましたら、ぜひ画像をググってみてくださいね~」

パチェ『空気を読んでるようでてんで読めてない発言ね』

魔理沙「てかお前ら実況やるならちゃんとやれよ」

ぬえ 「仕方ないからわたしが直に説明するわ。
    ゴルガーは場の表側の魔法・罠を手札に戻すことで、戻した枚数分カウンターを乗せることができる。
    わたしは洗脳光線と湿地草原を手札に戻し、ゴルガーにAカウンターを二つ乗せるわ」

ぬえ 「そしてもう一つの起動効果よ。
    フィールドのAカウンターを二つ取り除き、相手フィールドのカードを1枚破壊する!
    ゴルガーのカウンターを使って、伏せカードを破壊!」

諏訪子「ふん、生意気なシンクロモンスターめ。やってくれるね。グラビティ・バインドだよ」

ぬえ 「そういう面倒なのは、とっとと使用不能にして正解ね。
    バトルフェイズよ。エーリアン・ハンターで裏守備に攻撃!」

諏訪子「強気ねぇ~。引きガエルだよ。破壊されるわ」

ぬえ 「これでがら空きね! 
    宇宙砦ゴルガーと、宇宙獣ガンギルで蛙の神様にダイレクトアタック!
    平安京の悪夢!!」

諏訪子「うぐ……」LP5600→3000→400

ぬえ 「これでなんとか、聖のお願いも叶えてあげられそうね。
    エンド前に、貪欲な壷を発動しておくわ。
    墓地のエーリアン・テレパス、ハンター、スカル、ウォリアー、
    エーリアンモナイトをデッキに戻して、2枚ドロー。
    リバースカードを2枚伏せてエンドよ」


《貪欲(どんよく)な壺(つぼ)/Pot of Avarice》 †
通常魔法
自分の墓地に存在するモンスター5体を選択し、
デッキに加えてシャッフルする。
その後、自分のデッキからカードを2枚ドローする。



ぬえ  LP2800:手札1:ゴルガー、ガンギル、伏せ2
諏訪子 LP 400:手札3:無し



勇儀 「あんな凶悪そうな怪獣をペットにしてるなんて、いいねぇ~。やるじゃん、あの鵺」

白蓮 「ぬえはいい子ですよ。
    命蓮寺に来てすぐの頃はいたずらっ子で手を焼きましたが、
    今では仏門に帰依し、すっかり丸くなりました。
    ワンピースの丈が短すぎるのが玉にキズですが」

こいし「いいじゃんいいじゃん。
    あれでしょ? 絶対領域ってやつなんだしさ~」

さとり「(……この子はフラフラどっか行くたびいろんな事覚えてくるわね)」

霊夢 「にしても、平安時代にあんな怪物どもが跋扈していたなんて、まさに悪夢ね」

魔理沙「阿倍晴明も真っ青だな」

早苗 「てか、ありゃただのスペカの名前でしょうに」

衣玖 「しかし……東風谷さん。諏訪子さんは大丈夫でしょうか。
    相手の場に切り札があんなに並んで、このままじゃ次のターンでやられてしまうのでは?」

早苗 「そうですねぇ。でも、諏訪子様ならきっと大丈夫なはずです。
    仮にもあの方は、守矢神社を支える二柱の一人。
    何より、もう逆転のための布石は設置済みですから。ですよね、諏訪子様!」

諏訪子「ふふふ、わたしは神様だけど、誰かから信じられるってのは気分がいいわ。
    信仰には見合った神徳を返してやらないと、ね! ドロー!」

諏訪子「粋カエルの起動効果を使うよ!」


《粋(いき)カエル》 †
効果モンスター
星2/水属性/水族/攻 100/守2000
このカードのカード名は、
フィールド上に表側表示存在する限り「デスガエル」として扱う。
また、自分の墓地に存在する「ガエル」と名のついた
モンスター1体をゲームから除外する事で、
墓地に存在するこのカードを自分フィールド上に特殊召喚する。
このカードはシンクロ素材とする事はできない。


諏訪子「粋カエルは、墓地のガエルを除外することでこのカードを特殊召喚できるよ。
    わたしは、墓地の引きガエルを除外して、このカードを攻撃表示で特殊召喚するわ」

文  『おおお~! なんと、墓地のカエルがよみがえりました! いや、生き返りました!』

パチェ『どっちでもいいけどね。比較的軽いコストでアドがプラスされるのは強いわ。
    でも、この場合はおそらくそれだけじゃすまないはずよ』

諏訪子「そう。そこの据わり目の解説が言ったとおり、粋カエルにはもう一つ効果がある。
    このカードがフィールドに表であるとき、このカード名をデスガエルとして扱うのよ」

妖夢 「……! 墓地にはまだ粋カエルが2体残ってる。
    ということは……狙いは〝死の合唱〟!」

早苗 「そうなんです! あれこそが諏訪子様の必勝パターン!」

諏訪子「ふふふ、墓地の魔知ガエル2体を除外するわ。
    墓地の粋カエルをさらに2体特殊召喚!」

ぬえ 「……させないわっ! 特殊召喚に成功したタイミングで、洗脳光線を発動!」

早苗 「って……なんですって! 洗脳光線!?」

魔理沙「さっきゴルガーの起動効果で手札に戻した奴だ。
    伏せなおしたから、もう一度使えるようになったんだな」

ぬえ 「どうやら忘れちゃってたみたいね。
    このターンはまだ惑星汚染ウイルスの効果が持続しているのよ。
    効果継続中にあなたがフィールドに召喚・反転召喚・特殊召喚したモンスターには、
    全てAカウンターが乗せられているわ。
    洗脳光線で、デスガエルとなっている粋ガエル一体のコントロールをいただくわよ!」

文  『うお~っと! このタイミングで粋ガエルを奪った~!
    これは何気にきついんじゃないですか~?』

パチェ『テクいわね。死の合唱は場にデスガエルが3体いるときにしか発動できない。
    コントロールを奪ったことで、発動条件を潰したのよ』

諏訪子「へえ! やるじゃない。
    でも、残念。わかってたのよねぇ、洗脳光線を発動されることぐらいはさ」

ぬえ 「えっ!?」

諏訪子「永続魔法を発動するよ。一族の結束!」


《一族(いちぞく)の結束(けっそく)/Solidarity》 †
永続魔法
自分の墓地に存在するモンスターの元々の種族が
1種類のみの場合、自分フィールド上に表側表示で存在する
その種族のモンスターの攻撃力は800ポイントアップする。


諏訪子「わたしの墓地にいるモンスターはカエル、すなわち水族のみ。
    よってフィールドの水族は800攻撃力が上昇するよ」

ぬえ 「だからなんだっていうのよ。
    そのカードが適用されても、粋ガエルの攻撃力は2100。
    死の合唱が使えない以上、わたしのペット達には……」

諏訪子「勘違いしてるわねぇ。残念だけど、わたしの手札には死の合唱なんて無いわ」

ぬえ 「……ええっ!? なんですって! どういう……」

諏訪子「わかってないようだから、教えてあげるね。
    知らないでしょ? 人類は宇宙には行っても、未だ地球の最も深い海底には到達できてないの。
    今度はあんたが知りなさい。未知の恐怖ってやつをね!
    裏ガエルを捨てて、速攻魔法発動、超融合!!」


《超融合(ちょうゆうごう)/Super Polymerization》 †
速攻魔法
手札を1枚捨てる。
自分または相手フィールド上から融合モンスターカードに
よって決められたモンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
このカードの発動に対して、魔法・罠・効果モンスターの効果を発動する事はできない。
(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)


霊夢 「ちょ、超融合ですって!?」

早苗 「じゃあ! 諏訪子様の狙いは、初めから死の合唱ではなく……」

諏訪子「そゆこと♪ デスガエルの3体融合にあったってわけ。
    いっくよ~! 場のデスガエルとなった粋ガエル3体を超融合!」

諏訪子「古より祟り奉られし赤口の山神よ。七木の湛に宿りて、現し世に顕現せよ!
    融合召喚、ガエル・サンデス!!」


《ガエル・サンデス/D.3.S. Frog》 †
融合・効果モンスター
星8/水属性/水族/攻2500/守2000
「デスガエル」+「デスガエル」+「デスガエル」
このモンスターの融合召喚は、上記のカードでしか行えない。
このカードの攻撃力は、自分の墓地に存在する
「黄泉ガエル」の枚数×500ポイントアップする。


妖夢 「(で……出た)」

霊夢 「HOGYAAAAAAA!! 今度は蛙の超絶化け物だわ! 幻想郷は終わりよ~!」

勇儀 「怪獣対決か! 面白いっ」

幽香 「膝なんか打って、何が面白いもんか。誰得なのよ、こんなグロモンスター同士の対決。
    気持ち悪いったらないわ」

衣玖 「これがSSで良かったですね。空気を読んでるわ」

ぬえ 「ふ、ふーん、やるわね。あなたもなかなかかわいいペットを持ってるじゃない」

諏訪子「かわいいだけじゃないんだね、これが。
    ガエル・サンデスは墓地の黄泉ガエルの数だけ攻撃力を上げる。よって、その攻撃力は……」


    ガエル・サンデス   攻撃力4800


文  『ん~、出ました! 洩矢諏訪子さんの出した切り札、ガエル・サンデスは攻撃力4800~!
    その攻撃力も凄まじいですが、それよりも特筆すべきは
    やはりこのお互いのモンスターが向かい合う構図ですね~。
    ゴールデンで放送した日には、小さいお子様にはトラウマを植えつけかねませ~ん!』

パチェ『これゴールデンじゃなかったのね。気合入れて解説してきて損したわ』

諏訪子「さて、そろそろバトルフェイズといこうかな。
    わたし、シンクロモンスターって嫌いなのよ。エクストラにも1枚もいれてないしね」

諏訪子「だから……祟り殺してあげる!
    ガエル・サンデスで、宇宙砦ゴルガーを攻撃!」

諏訪子「さあ、ぶっ祟っちゃいな! 祟り神、ミシャグチさま!!」

ぬえ 「きゃああっ! わたしのゴルガー……」LP2800→600

諏訪子「おいしく祟ってあげたわ、こちそうさま。
    メインフェイズ2で、墓地の引きガエル、鬼ガエル2体を除外して、
    もっかい粋カエルを3体守備表示で特殊召喚しておくよ。ターン終了~」



ぬえ  LP 600:手札1:ガンギル、洗脳光線、伏せ1
諏訪子 LP 400:手札1:ガエル・サンデス(攻4800・A1)、粋カエル3(攻2100・A1)、湿地草原、一族の結束



妖夢 「(あの粋カエルは壁のための召喚か。
    さすが神様、戦術に隙が無いわ。ここまでくれば……)」

幽々子「ここまで来れば負けは無いはず、とでも思った?」

妖夢 「ひゃうっ!? 
    ……ゆ、幽々子様。いつの間に後ろに……てか、解説ほっぽりだして何してんです?」

幽々子「この次鋒戦が終わったら、小休憩があるらしいのよ。
    霊夢の宿舎から、茶菓子でも持ってこようと思って」

妖夢 「んな、さも当然のように他人の家の物を……。
    というか、休憩ったって、まだ試合は終わってませんよ?」

幽々子「どうせすぐ終わるわよ。このターンで決まるでしょ」

妖夢 「それはまあ、そうかもしれませんけど……」

幽々子「あら。あなた、本当にそう思ってるの?」

妖夢 「え? 思ってるって……幽々子様が先に言ったんじゃないですか」

幽々子「わたしはこう言ったのよ? 
   〝この〟ターンで決まる、と」

妖夢 「このターン……。
    ……まさか! じゃあ、幽々子様は、諏訪子さんが負けると?
    ここから逆転されると思ってらっしゃるのですか?」

幽々子「思ってるだなんて。そんなふうな気がしただけよ。
    まあ、わたしの勘からすれば、今のところ……」

妖夢 「今のところ?」

幽々子「ふふふ、ようするに、まだ結果はわからないということよ。
    これがデュエルである以上、ね」

魔理沙「ん? 幽々子。いたのか。
    お前ら何話してたんだ?」

幽々子「大したことじゃないわ。宿舎の茶菓子のある棚の場所を訊いてただけよ」

霊夢 「ちょっと、んな場所知ってどうするつもりよ」

幽々子「見つけて、食べる。それ以外に何があるのかしら」

霊夢 「ちょっとは悪びれながら言いなさいよっ」

魔理沙「もうそんな奴ほっとけよ。クライマックスを見逃すぜ」

霊夢 「うーん、それもそうね。座敷の茶菓子は諦めるわ」

幽々子「座敷ね、ありがとう。じゃあ妖夢、行ってくるから」

妖夢 「あ、はい……」

妖夢 「(行ってしまわれた……。
    しかし、どういうことだろう。ここから諏訪子さんが負ける展開なんて……)」

霊夢 「うわあ~! 墓穴を掘ってしまったわ。
    虎の子のたべっ子どうぶつが食い尽くされる……」

魔理沙「(そういやこいつギンビス製品大好きだったな……)」

ぬえ 「(……うう、まずいよぅ。カエルがこんなに強かったなんて。
    これじゃあ負けちゃう……)」

白蓮 「ぬえ! わたしの声が、聞こえまますか」

ぬえ 「聖……!?」

白蓮 「ああ、よかった。聞こえるのですね。
    いい、ぬえ? あなたが負けても、わたしが必ずあなたの分まで勝利します。
    後の事は気にしなくていいから、あなたはあなたらしく、あなたのやりたいように……
    最後まであなたのデュエルを楽しんで!」

文  『ああ~ん! ここで観客席の方から、なんとも暖かい声援が届きました~!
    美しい家族愛に、わたくしも歓喜感涙しております~!
    うう~、涙が止まりません~!』

パチェ『ちょっと、あなた今ポケットから目薬落としたわよ』

文  『ああっ……ちょっと余計なこと言わないでくださいよ。
    今テレビ的にも一番おいしいシーンで……ってマイク入ってるじゃないの!
    ああもう、ここは後でカットするしかないわねぇ……』

早苗 「…………。
    まああの天狗はともかく、聖さんはきっと本心から言ってるんでしょうねえ。
    あの方は本当に家族思い、もとい妖怪思いですから」

衣玖 「そうですね。わたしはあの方とは会うのは今日が初めてですが、とても心優しい方だということはわかります。
    まあ、いきなりあんなことを叫びだす辺り、空気は読むのは得意じゃないみたいですが」

ぬえ 「(うう……は、恥ずかしい……)」

幽香 「あーあー、暑苦しい奴ね。
    困るわ、こういうの。ただでさえ地球温暖化が問題になっているというのに」

白蓮 「暑苦しいですって? わたくしは、ただぬえの事を思っているだけ。
    清い心で接すれば、妖怪は誰でもその透明な心で応えてくれます」

幽香 「はあ~? いちいちたまらないわねぇ。
    こんなおめでたい頭の妖怪が未だにいたなんて、わたしも幻想郷はそこそこ永いけど知らなかったわ。
    天然記念物ものね、文字通り」

白蓮 「わたくしは元々人間ですが、あなたも妖怪であるなら、わたくしの教えを理解していただけるはずです。
    この大会が終わったら、あなたもぜひ命蓮寺に……」

幽香 「ウザいって言っているのがわからないの?
    強制的にこの神社から放り出してやってもいいのよ。
    なんならついでに、この世からも追い出してあげましょうか」

霊夢 「ちょっと魔理沙、なんだかあの辺険悪になってるわよ」

魔理沙「おいおい、言い争いはその辺にしとけよ。
    まあ、どうせ幽香の方からつっかかったんだろうけど」

幽香 「そりゃわたしよ。わたしがつっかかって何が悪いの?」

妖夢 「あなたがっていうか、つっかかること自体普通よろしくないんですが……」

魔理沙「こいつは自分なら何でも許されると思っているような、資本主義の今時珍しい人種だからな。
    まああれだ、幽香。口喧嘩は一向に構わんが、今は大会、それも試合中なんだ。
    お前らみたいな妖怪に協調性は望んでないが、デュエリストとして最低限のルールは守るべきなんじゃないか?」

幽香 「ふふふ。あなた、しばらく会わない間に口も上達したじゃない。
    デュエリストを引き合いに出されるとわたしも弱いわ。この場は引き下がってあげる。
    この場は、ね」

ぬえ 「(なにやら騒がしいわね……また聖がなんかしたのかな)」

ぬえ 「(聖はいい人には違いないんだけど……
    いい人すぎて根が正直すぎる分、他人とはトラブル起こしやすいのよね。
    未だにわたしが完璧に改心したと信じてるし……)」

ぬえ 「(でも、信心は無いけど、聖は嫌いじゃない。
    わたしが自分の復活の邪魔をしたのだって知ってるはずなのに、優しいし、よくしてくれた。
    命蓮寺に行ったのは初めは打算だったけど、おかげで今じゃすっかりなじんで家族みたいになってるし……)」

ぬえ 「(だから……なんだかんだいって、聖には恩を感じているし、言う事は叶えてあげたい。
    普段わたしは人前に出れなくて何もしてやれないから、これくらいはって思って大会についてきたけど……
    ……あなたはあなたらしく、か。
    聖の言うとおり、少し気負いすぎだったのかもしれないわね。よーし……)」

ぬえ 「(このドローで…………ここにいる奴ら全員の度肝を抜いてやるわ!)
    わたしのターン……ドローよ!!」

ぬえ 「わたしは場のガンギルの起動効果で、ガエルサンデスに二個目のAカウンターを置くわ。
    そして、ガエルサンデスに乗っているカウンター二つを取り除き……
    エーリアン・リベンジャーを特殊召喚!!」


《エーリアン・リベンジャー/Alien Overlord》 †
効果モンスター
星6/闇属性/爬虫類族/攻2200/守1600
このカードはフィールド上に存在するAカウンターを2つ取り除き、
手札から特殊召喚する事ができる。
1ターンに1度、相手フィールド上に表側表示で存在する
全てのモンスターにAカウンターを1つ置く事ができる。
Aカウンターが乗ったモンスターは、
「エーリアン」と名のついたモンスターと戦闘する場合、
Aカウンター1つにつき攻撃力と守備力が300ポイントダウンする。
「エーリアン・リベンジャー」は自分フィールド上に1体しか表側表示で存在できない。


パチェ『エーリアン・リベンジャー……! 
    相手モンスター全てにAカウンターを乗せることができる、エーリアンの切り札だわ。
    赤コーナーはまだ勝負を捨ててはいないようね』

文  『おおぅ、なるほど~。しかし単体では、攻撃力2200のモンスターに過ぎません! 
    ここからどうやって逆転しようというのか~!?』

ぬえ 「こうするよ! 優先権を使って、エーリアン・リベンジャーの起動効果発動! 
    相手フィールドのモンスター全てをAカウンターに感染させるわ!」

諏訪子「何やら気合入っちゃったみたいね。
    でもさすがに一足遅かったんじゃないの? 
    これだけわたしの場に揃った蛙の軍勢……この超攻撃力のガエルサンデスに、
    いくらでも場に復活する粋カエル達。
    いい加減、わたしのカエルの前にひれふしちゃいなよ~」

ぬえ 「そういうわけにはいかないのよね。でも、前言は撤回してもいいわ。
    そっちのペットも、これだけしつこく立ちふさがられると、なんだかかわいく見えてきちゃったかも」

諏訪子「そうでしょそうでしょ~? 同志ね。わかってくれて嬉しいわ」

ぬえ 「だからその蛙、ちょっとわたしに貸してもらうわ!
    リバースカードオープン、集団催眠!!」


《集団催眠(しゅうだんさいみん)/Mass Hypnosis》 †
永続罠
自分フィールド上に「エーリアン」と名のついた
モンスターが存在する時に発動する事ができる。
相手フィールド上に存在するAカウンターが乗ったモンスターを
3体まで選択しコントロールを得る。
このカードは発動ターンのエンドフェイズ時に破壊される。


妖夢 「(……あのカードは!?)」

ぬえ 「すでにあなたのカエル達は、A細胞に犯されている。
    このカードは、A細胞に感染したモンスターを3体まで洗脳することができるわ!」

早苗 「なんですって!?
    ただでさえコントロール奪いだけでも強いのに、三枚もなんて……」

ぬえ 「A細胞がそっちのフィールドを侵食した時から、こうなることは決まっていたの。
    集団催眠の効果で、粋カエル3体のコントロールをもらっちゃうからね!」

霊夢 「粋ガエル?? なんでガエルサンデスを奪わないの?」

魔理沙「おそらくだが……攻撃表示だから残したんだ。これはやばいかもだぜ。
    やつはこのターンで決めるつもりなのかもしれない」


    エーリアン・リベンジャー   攻撃力2200

    宇宙獣ガンギル   攻撃力2600

    粋カエル   守備力2000

    粋カエル   守備力2000

    粋カエル   守備力2000


文  『うおおお! ぬえさんの場が、一瞬でモンスターで埋まったああああ!
    しかし単体の攻撃力では、諏訪子さんのガエルサンデスの方がはるかに上回っています!
    これでは突破はできませ~ん!』

パチェ『それに洗脳したといってもコントロールを奪えるのはエンドフェイズまで。
    いくら一時的にアドをとっても、このターンで逆転できなければ意味が無いわ』

ぬえ 「だったら、意味あるものにするまでね。わたしの手札には、とっておきのコンボカードがあるのよ。
    装備魔法を発動、団結の力!!」


《団結(だんけつ)の力(ちから)/United We Stand》 †
装備魔法
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体につき、
装備モンスターの攻撃力・守備力は800ポイントアップする。


諏訪子「(団結……!?)」

衣玖 「まずいです……! あれは……」

ぬえ 「エーリアン・リベンジャーに装備するわ。
    このカードを装備したモンスターは、自分フィールドの表側表示モンスター一体につき
    800ポイント攻守がアップする!
    よって、エーリアン・リベンジャーの攻撃力は……」


    エーリアン・リベンジャー   攻撃力6200


霊夢 「……ろ、6200ですって!?」

ぬえ 「バトルフェイズよ! エーリアン・リベンジャーで、ガエル・サンデスを攻撃!」

ぬえ 「いっけえっ! 鵺符……弾幕キメラ!!」

諏訪子「ありゃりゃ……やられちゃったぁ」LP400→0



    *



文   『あやややや~! なんと、まさかあそこからひっくりかえすとは、誰が予想したでしょう! 
     素晴らしい逆転劇でした! 勝者は赤コーナー、封獣ぬえ~!!』

ぬえ 「やったぁ! 侵略完了だねっ♪」

こいし「すご~い! お姉ちゃん、ぬえちゃんが勝ったよ!」

さとり「そうね。これでようやくわたし達も一勝……」

早苗 「あ~ん、諏訪子様ぁ~……」

諏訪子「いやぁ、やられたやられた。楽しかった~」

霊夢 「こうも満面の笑顔で戻ってこられたら、負けを謗る気も無くなるわね」

幽香 「油断大敵ね。優位な状況だからこそ、息を吐く間もなく叩き潰すべきよ」

衣玖 「まあよいではありませんか。これでもまだ一勝一敗。勝敗はイーブンなのですから」

幽香 「まあね。でも、わたしは正直、チームとしての勝ち負けなんてどうでもいいの。
    わたし自身がスッキリできればね」

文  『両チームの星の数が並び、結末はさらに混沌としてまいりました。
    少々の休憩を挟みまして、決戦は怒涛の後半戦へと突入します!
    地上と地底、交差するプライドの果て、どちらがその信念を突き通すのか!?
     CMの後、乞うご期待~!』

文  『……はいカットで~す!
    皆さんここまでひとますお疲れ様でした~。
    節目を終えましたので、これより十分間の小休止をとりたいと思います。
    自由にしていただいて構いませんが、時間まではここに戻ってくるようおねがいしますね~!』

文  「…………ふう、ちょっと張り切りすぎちゃったわね。喉が痛くなってきたわ。
    にとり~、飲み物ある?」

にとり「あ、お疲れ様です。これ、どうぞ」

文  「サンキュ♪ どう? ちゃんといい映像撮れてる?」

にとり「は、はい。それはもう。
    まあ最後の方は、デュエルというよりかは怪獣映画みたいになってますが」

文  「数字がとれれば文句は無いわ。
    うふふふ。こんなことなら、前の大会も出場者じゃなくて協賛で参加すればよかったわね。
    あ、パチュリーさんも飲み物どうです? ペプシのあずき味しかありませんが」

パチェ「とりあえず遠慮しておくわ。
    ずっと賽銭箱に座っててお尻が痛くなってきたから、いい加減代わりの物でも探してこようかしら」

文  「そうですか~。物置は宿舎とは逆の方向ですよ。いってらっしゃい~」

霊夢 「なんであいつうちの物置の場所知ってるのよ……」

早苗 「うーん、とりあえずお疲れ様です諏訪子様。
    はぁ~、勝ったと思ったのになぁ。残念でしたね」

諏訪子「ごめんごめん。油断したつもりはなかったんだけど、気づいたらやられてたわ」

幽香 「白昼夢でも見てたのかしら」

衣玖 「最後に残ってた手札はなんだったんです?」

諏訪子「手札? ああ、あれは2枚目の裏ガエルだよ」

妖夢 「(モンスターカードだったか……
    とはいえ結果はほぼ紙一重。惜しかったな)」

妖夢 「う~ん、残念でしたね。あと少しだったのに……」

魔理沙「そうだな。だが一勝はすでにしているし、あと一つ星をとれば大将に回せるからなんとかなるだろう。
    だが……」

妖夢 「……そっちの方は相変わらずですか。
    観戦しながらもだいぶ警戒していたみたいですが、《七色のレアハンター》、
    結局尻尾を出しませんでしたね」

魔理沙「相手からしたら、試合中ってタイミングはさっきやったばかりだから、警戒されることはわかっていたはずだ。
    何もしてこなかったのは、当然と言えば当然だな」

妖夢 「でも、だとすると、奴がことに及ぶとしたら、
    会場に来ている者達が自由になる、この休憩時間をおいて他にありません」

魔理沙「だな。とりあえず、不安だが二人だけで周囲を警戒しよう。
    他の奴らにも協力してほしいが、こっちの言うこと聞いてくれそうな奴は……」

衣玖 「あら。ならばわたしが手をお貸ししましょうか? お話は聞いていましたから」

妖夢 「永江さん! 助かります。さすが空気の読める人は違いますね」

魔理沙「よし、決まりだ。お前達はこの境内にいる奴ら全員から、目を離さないように徹底してくれ。
    境内はそう広くはないがこれだけたくさん人数がいるから、監視に二人は必要だ。
    わたしは、もうすでにどっか行った奴もいるだろうから、そいつらを追って……」

妖夢 「……あ! しまった……!」

魔理沙「っと、どうした?」

妖夢 「違いますっ。さっき幽々子様が、一足先に休憩に行ったんです。
    それもお一人で…………幽々子様が危ない! 危険です!」

魔理沙「そういえば……。
    まあ、幽々子が狙われるとしたら、命が危険なのは相手のような気もするが。
    だが万一が無いとは言い切れないな。
    よし、じゃあここはわたしと衣玖に任せて、お前があいつの所に行ってやってくれ」

衣玖 「ええ。事は一刻を争うかもしれません。お早く」

妖夢 「恩に着ます! では!」



    *




  ________21:50 博麗神社(宿舎前)



妖夢 「ハァ……ハァ……」

妖夢 「(座敷の間……そう霊夢さんは言っていたはず)」

妖夢 「(幽々子様が犯人に狙われるなんて……くそっ! そんな気はしてたんだ。
    一番初めに白玉楼に犯行声明が届けられたということは、大会ではなく、
    大会の主催であるわたし達に対しての挑戦状であるという可能性だって……。
    ならば、最も狙われる可能性が高いのは、わたしか幽々子様に他ならなかったんだ……!)」

妖夢 「(こんなことに気づくのが今さらだなんて……従者失格だ。
     これであの方にもしもの事があれば、わたしは……わたしは……!)」

幽々子「……あら、妖夢?」

妖夢 「!? ゆ……ゆこ様?」

幽々子「どうしたのよ、そんなに慌てて。
    焦らなくても、茶菓子はいっぱいあったわよ。ほうら、こんなに~」

妖夢 「…………はぁ~、よかった。無事だったんですね」

幽々子「ん~? 無事って、なんのこと?」

妖夢 「いえ、老婆心だったようです。
    てか、その袋全部お菓子ですか? ずいぶんたくさんあるんですね」

幽々子「霊夢ったら、お金が無いとかいいながら全部甘味につぎこんでたのね。
    ほら、妖夢の好きなたべっこ動物もあるわよ~」

妖夢 「いやまあ誰でも好きでしょうけど。
    でも……幽々子様が無事で何よりです。
    わたしはてっきり、《七色のレアハンター》の標的にされたのかと……」

幽々子「ああなんだ、だからそんなに慌ててたのね。そんな心配いらないわよ。
    わたしのソウルスティールを防げる奴なんていないんだから」

妖夢 「その技危険すぎるから、なるだけ使ってほしくないんですよ。一回見切られたら終わりですし。
    失念していたわたしが言えることじゃないかもしれませんが、今後一人で行動するのは控えてください」

幽々子「わたしも何も考えないでふらふらしていたわけじゃないわ。
    あわよくば、その犯人をおびき出して、逆に締め上げてやろうとね」

妖夢 「おびき出す……!? 
    なんか妙だと思ったら、それが目的だったんですか。もう、危ないですってば」

幽々子「全員が試合に釘付けだったあの時、一人会場を離れる者がいれば、
    それは《七色のレアハンター》にとっては絶好の獲物のはずでしょ? 
    まあ、結局そんな奴は出てこなかったけどね。
    ちゃんとこうしてわたしのデッキも持ってきたのに。
    残っている標的となるカードの属性はなんだったかしら?」

妖夢 「ええと、水と神が奪われたから、あとは炎、風、地、闇、光ですね」

幽々子「わたしのアンデットデッキには地と闇がたくさん入っているわ。
    狙われる条件は満たしていたはずなのにねぇ。
    それでも狙われなかったということは、ひょっとしたら相応のわけがあるのかもね」

妖夢 「わけ……ですか?」

幽々子「うふふふふ。あなたへの課題よ。考えておきなさい。
    もともと、犯人探しはあなたに任せた任務だからね。わたしが全部片付けてしまうわけにはいかないわ。
    わたしも出すぎた真似は控えるから、後は頑張りなさい」

妖夢 「…………」

妖夢 「(……幽々子様が狙われなかった、わけ……。理由……)」



    *



  ________同刻 博麗神社(宝物殿前)



パチェ「…………」

パチェ「(…………ふう)」

パチェ「(物置ってどこかと思ったら、宝物殿のことだったとは。
    あの天狗、ややこしい言い方しよってからに)」

パチェ「(霊夢も霊夢ね。宝物殿を物置代わりにするなんて、本当に神仏を敬っているといえるのかしら。
    まあ、おかげでちょうどよさそうな座布団は見つかったけど……にしても宝物殿に座布団って)」

パチェ「(しかし……解説も楽じゃないわね。
    というか、普通少しは事前に原稿なり用意しとくべきでしょうに。
    その上ドラリハすらやらないでぶっつけ本番なんて、よくあいつはテレビマンを名乗れる…………ん?)」

パチェ「(……禍々しい妖気…………建物の影から……!?)」

パチェ「……誰? そこにいるのは」

???「…………」

パチェ「(…………。
    全身を黒いローブに包んだ…………まさか、こいつが魔理沙の言っていた……)」

パチェ「(この怪しげな風貌……間違いない。
    わたしの前に現れたということは…………まさか!
    こいつの狙いは、わたしのカード……!?)」

???「…………」

パチェ「(デッキを出した…………まさか、デュエルしようっていうの?)」

パチェ「……いいわ。あなたが何者かはしらないけど、受けてあげる。
    こっちも座ってばかりだから、少し身体がうずいてたのよ。
    わたしのデッキで、あなたの正体をさらけ出してあげる!」









 

















                                             ・・・・・・To be continued
 ペプシのあずき味は人間の飲み物じゃないと思われ。第十八話になります。ありがとうございましたm(_ _)m

 次鋒戦はどっちもペロペロしたい幼女対決でした。
 諏訪子は引き続きカエルデッキ。
 前使った時も書きましたが、イレカエルを制限カードにして入れてます。
 最大威力のサンデスが出せたので満足です。

 ぬえちゃんのデッキは、いろいろご意見もいただきましたが、結局自分の第一印象にしました。
 UFO=エーリアン。まんまですねw
 長い間サポートが貧弱で不遇な歴史が長かったデッキですが、比べたら今はだいぶ強くなってくれました。
 決め手は団結の力でしたが、エーリアン自体の打点が低いこともあり、ゴルガー軸で組むのであれば個人的には三枚積んでもいいカードだと思います。

 デッキ的にお互い同じぐらいの強さなので(カエル側にマスドラ無ければ)、実際にやってもいい勝負になるんじゃないかなーって印象です。
 どちらも安価で組めるデッキなので、どなたか友達とやって試してみるとよろしいかと(誰


 さて、次回ですが……
 うーん、どうなるんでしょうかね? 自分でもよくわかりませんw 軽く迷走してます。




 最後に、作中文ちゃんの業界用語解説コーナー。
 カメアシ→カメラアシスタント
 インベンション→小便
 アナ原→アナウンサー原稿
 全中→全国中継
 ドラリハ→ドライリハーサル

 どうでもええw
クラミ痔あ
http://
コメント



1.藍色狐削除
と、とりあえず、ヤバい間違いを指摘させていただきます。

・強制転移で交換されたエーリアン・テレパスがガンギル召喚と同時に失踪しています。
・粋カエルは「カエル」ですので、イレカエルの効果で特殊召喚できません。

上記に伴い、「粋ガエル」の誤字が中盤で多発しました。


さて、確かにぬえとエーリアンはベストマッチでしたね。なんで思いつかなかったんだろ……
何が悪質かって、攻守ダウンの効果が重複するところにあると思います。
ああ、ゴルガーとリベンジャー、さらにキッズにいいように蹂躙されたのはもはやトラウマ。
古代遺跡コードAとかね……この場合はこれが平安京?
2.アジサイ削除
イレカエルの効果は「ガエル」をサーチして特殊召喚する効果なので、粋カエルは特殊召喚できませんよ。というか、「粋ガエル」になってますよ。
ガエルデッキで、イレカエル、粋カエル、鬼ガエルに次ぐ強力カードの裏ガエルが入ってなくて、絶対不要な引きガエルが入ってるのは何故……。ロマンですか?
パチュリーからなら、残りの属性全て奪えそうですが、何か法則があるんでしょうね。

関係ありませんが、最近リチュアデッキ組んで、パルスィスリーブ付けました。スクラップを完封勝利できる程度には強いんですね。
3.クラミ痔あ削除
お二方、お早いご指摘ありがとうございます!
いろいろとひどかったですが、なんとか直すことができました。
近くに監修してくれる友人の一人でもいればいいんですが……とつくづく思います。
作者の友達の少なさが露呈されてますねorz

>>1
ぬえのデッキも結構迷ったんですけど、最終的にはこれしかって感じでした。
キッズやその辺のエーリアンは普通に強いですもんね~。
自分は群雄割拠とか護封剣と一緒にゴルガー出されるのがトラウマでしょうか。

>>2
パルスィスリーブ……だと……
ググってみましたが最高ですね。リチュアデッキというのもセンスが感じられます。

引きガエルは主に墓地肥やしでしょうか。
貪欲と粋カエルを同時に入れたりすると、他の蛙を3枚ずつ積んだとしても絶対数が若干心もとない点があります。
湿地草原下では、相手にしてみるとそこそこ鬱陶しかったりしますし。
と……とかなんとか理由をとってつけましたが、一番は大人の事情です(´∀、)
あと、基本的に出てくるカードは強いものからマイナーまで幅広く、というのは以前からですね。

まあでも、確かに裏ガエルが1枚も無いというのはさすがに無いですね。
とりあえず、手札でだぶついてたことにしておきました。
4.名前が無い程度の能力削除
この連載読み始めてからアニメも観たことないのに遊戯王やってみたくてしょうがないんですが
どうすればいいのか……
5.名前が無い程度の能力削除
>>4
タッグフォース5を買えばいいんじゃないかな?
6.名前が無い程度の能力削除
ぬぇぇぇーりあん、ゴルガーはお手軽トラウマ製造機。
非常にリアルなデュエル風景なのですけど、登場人物がカード名を略語で言うのが気になってしまう。
7.クラミ痔あ削除
>>4
そう言ってくださるのはとても嬉しいです。
そうですね、これを機会に遊戯王を始めるなら、いきなりOCGのカードを購入するとお金がかかるので、5の方が言ってくれた通りゲームから始めるのをおススメします。
ルールを覚えてデュエルに慣れる分ならPSPのタッグフォースで充分ですし、DSのWORLD CHAMPIONSHIPシリーズならwifi環境があれば通信で対人戦もできます。
あとは気になる強そうなカードを遊戯王カードwikiで逐一調べていけば、だんだんわかるようになっていくかと~。

>>6
有名なカードや、一度テキストで紹介したカードは、以降仰るとおり略している場合が多いです。
会話のテンポを考慮してのことなんですが、うーん、気になるのであればこれからその辺も意識して書いてみます。
8.名前が無い程度の能力削除
イクさん電池メン使ってくるのかな…
地獄の暴走召喚と単3や漏電にはかなり泣きました
しかも光なのでオネストが使えるという…
あ失礼、今も泣いています
9.名前が無い程度の能力削除
このSSを読んでエーリアンに覚醒しました
ああ、ゴルガー可愛い…部屋に敷き詰めたい