紹介 `鳴き'を極める 和了りに関するエトセトラ 基本を覚える タイトル
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第二章 和了りに関するエトセトラ

1.よく聞くリーチってなに?

唐突だけど、私はSだぜ!!チルノもSか?

ななななななななな何急に言ってんの魔理沙ぁ!!!

わわわわ私は…そ、そりゃどっちかって言うとレティに、い、意地悪したりするのが好きだけど…。

?。服のサイズの話だぜ?
そんな格好でそんなこと聞いてこないでよ!!紛らわしいじゃない!!!もぉおおおお!!
魔理沙、何馬鹿なことやってんの。早くそれ着替えなさい(というかどこでそれに着替えたのよ)。

そうか?意外と気に入ってるんだがな。この格好。

けどなチルノ、私たちは日本で麻雀をやる限りは一翻縛り<イーファンシバリ>に縛られてるんだぜ?

どういうことよ(みんなMってことかしら)?
あのねチルノ、今まで面子4つと雀頭1つで和了りの形が満たされるって言ってきたでしょ?
そうね。結構時間かけてやってきたじゃない。
実はそれだけじゃ和了ることができない。麻雀で和了るためには必ず一翻以上ついてなきゃいけないんだ。
な、何?!今まで嘘ついてたの?それにその一翻って何よ?
麻雀は最終的には点数を比べて勝敗を決めるんだけど、その大きな決め手となるのが<ファン>よ。それぞれの役は翻数が決まっていて、その翻が多ければ多いほど高い点数になるようになってるの。
そ、それじゃあ役とその翻数を全部覚えなきゃ麻雀は出来ないってこと?そんなぁ……。
そんなことないぜ。よく使うものさえ覚えておけば出来るもんだ。その中でも特に有名なのが立直<リーチ>だな。

あ、それ。よく聞くけどリーチっていうのは何なの?

リーチをかけるとさっき言った翻が1つもらえるのよ。つまり、リーチをかけると一翻縛りにかなう翻がついて和了ることが出来るわ。
そうなの?早くやり方を教えてよ!

聴牌するときにリーチと宣言して1000点の点棒を場におけばいい。まぁ、簡単に言うと、

 

ツモをしたらこんな状況になったとする。これは、北を捨てれば7索・西のシャンポン待ちになって聴牌するだろ?その時に『リーチ』と宣言して北を切ればいい。

それでいいの?つまり和了り牌を待つ状況になったらいらない牌を捨てるときにリーチって言えばいいってことでしょ?
そう。それだけでいい。これでツモでもロンでもいいからとにかく和了れば一翻がついてくれるぜ。ただし、リーチの宣言をすると、ツモ切りしか出来なくなる。
ツモ切り?
引いた牌をそのまま捨てることよ。つまり、リーチをかけたらもう聴牌の形を変えることはできなくなって、それがどんな牌であっても自分の和了り牌じゃない限りは切らなきゃいけなくなるの。
それが例え他の奴の和了り牌だとわかっていても必ず切らなくちゃいけない。リーチをかけることによって聴牌してるのが他の奴にばれるから警戒されやすくなるし、そう考えるとリーチは諸刃の剣だな。
な、何よそれ…。リーチかけるとかなり不利になりそうな気がするわ。
そんなことないわ。聴牌してるんだから他が和了る前に自分が和了ればいいし、逆に聴牌を示すことによってプレッシャーを与えて相手に勝負をさせないって効果もあり得るわね。
そう。なんだかんだ言って一翻つくし、聴牌するだけでつけることが出来るんだから効果的に使うことが出来れば心配ない。リーチの上手な使い方はなかなか深いところがあるから、機会があったらもっと説明することにするぜ。
わかったわ。
それじゃもっと細かいところを説明していこうかしら。まずひとつ断っておくこととしては、リーチ中でも聴牌の形を変えない暗カンなら出来るってことね。
アンパン…?
あーいい。何も言わなくていいぜ。カンについてはまた別に説明するが、4つの同一牌をひとつの刻子として扱うことを出来るようにする鳴きのことをカンという。まぁ、あんまり気にしなくていいぜ。
あと、リーチは鳴いていると宣言することが出来ないってことね。
鳴くってあのチーとかポンとか…あと今言ったカンっていうやつ?
その通りだぜ。基本的に鳴いているとリーチの宣言が出来なくなる。初心者にあまり鳴きを薦めたくない理由のひとつがこれだな。あと、1回も鳴いていない状態のことを面前<メンゼン>というぜ。この面前が条件となっている役も多い。リーチもそのひとつなわけだな。
あとこれは分かってるとは思うんだけど…リーチは必ずしなければいけないものではないわ。
そうだな。あとで詳しく説明するが、他に役があれば無理にリーチをかける必要はないんだ。その場合リーチの一翻がつかなくなるから点数は低くなるが、さっき言ったようなリーチのデメメリットはなくなる。状況によりけりってことだな。ちなみに、リーチをかけない聴牌のことをヤミテンとかダマテンって言ったりするぜ。漢字はなんとなく思い浮かぶよな?
それと…まぁ考えれば分かるけど、リーチの取り消しはもちろんできないわ。それに、リーチをした後の鳴きは認められないわね。
あとは通常のフリテンで反則になる他に、リーチ後にひとつでも和了り牌を見逃した場合は、その後は全て反則和了りになるわね。
フリテン?反則和了り?
ああ…なんつーか…とりあえず…、基本的にフリテンっつーのは自分の捨てた牌で和了れるような聴牌からは和了ることが出来ない、って覚えてくれ。それで、リーチをしてからは、他の奴が和了り牌を捨てて、それで和了らずに通してしまった場合も和了れなくなるって考えてくれればいい。
……後で詳しく理解するとして、そのフリテンをやっちゃったらどうするの?
まぁ12000点の罰符としているのが普通だな。まぁ反則に関することは、後でまとめて詳しくやるから、今はそのくらいで勘弁して欲しい。
こんなもんかしら?あぁ、あとリーチ後の自分のツモ番までに和了ることが出来れば、立直一発<リーチイッパツ>って言って、二翻つくわ。
つまり、リーチした時の巡で他の人の捨て牌でロンするか、自分の直後のツモで上がればいいってことでいいの?
飲み込みが早いな。その通りだぜ。あと、その巡で誰かが鳴いた場合はリーチ一発は無効になる。さらに、自分が直後のツモで暗カンして引いてきた牌で和了ってもその場合はリーチ一発を認めないって言うのが一般的だな。
また、カンって出てきたわね。
さっき言ったとおりの意味で覚えておいてくれればいいぜ。使いこなすに越したことはないが、しなくても何とかなるし、そのほうが効果的な場面も多いしな。今回は今まで説明したことをきちんと覚えてくれ。
ん〜…と。今のところリーチに関して説明することはこれくらいかしら?
はぁ…リーチに関してだけ説明するつもりでいたが意外と関連することが多くて疲れたぜ。まぁ私が辛くてもチルノが理解してくれたんなら嬉しいけどな。
(完全には理解できてないなんていう所じゃないわよね)そ、そうなの?ありがとう魔理沙。それと、霊夢。
細かい説明してたのは魔理沙だから私へのお礼は別にいいわよ。(魔理沙ってもしかしてMなのかしら?)
それじゃ、リーチとリーチ一発を表にまとめて今回は一段落だな。
■立直<リーチ>
  ・一翻役相当
  ・面前である。
  ・聴牌時の打牌で1000点棒を場におき宣言する。
  ・聴牌の形を変えない暗カン以外は必ずツモ切りをしなければならない。
  ・自分の次のツモ番が来ないときには宣言できない。
■立直一発<リーチイッパツ >
  ・一翻+懸賞一翻(=二翻)
  ・リーチ後次の自分のツモ番までで和了る。
  ・他家がチー・ポン・明カンした場合は無効。
  ・一般的に、暗カンで引いてきたリンシャン牌での和了りには適用されない。
……魔理沙、…あんた最後までその格好だったわね……。

 

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