紹介 `鳴き'を極める 和了りに関するエトセトラ 基本を覚える タイトル
目次

第一章 基本を覚える

2.どうやって和了るの?

そういえば麻雀ってロン!とかって言って勝負を決めるんでしょう?あれはどうやればいいの?
そうだな。まずは形からさらっていこうか。麻雀は基本的に4人でやるもんだが、親なら14枚、子なら13枚の牌を持ってスタートする。親が打牌<ターパイ>、つまり一枚場に捨てることだ。それをして、次の番の奴が引くんだ。ちなみに、牌を引くことを自模<ツモ>と言う。場や牌を引いてくる山にもそれぞれ名前があるんだが、ここでは省いておくぜ。
つまり、各自常に13枚の牌を持っていて、ツモしたときに14枚になるわけね。親から順に時計回りに引いては捨ててを繰り返して最終的な和了りの形に近づけていくの。
ちなみに、和了りのことを正式には和了<ホーラ>という。まぁ慣用的にはアガリでいいんだけどな。それじゃチルノ、説明する前に訊くが、お前は牌がどんな形でそろったらあがれると思う?
え〜と…例えば数牌が順番に揃うとか、いろんな牌を沢山集めたりすればいいのかしら。
そうね。いい線にいってるわ。それじゃ説明しましょう。和了る時の14枚の牌は、面子<メンツ>4組と、雀頭<ジャントウ>1組で作られていなきゃいけないわ。面子は3枚一組のセット、雀頭は2枚一組のセットよ。3×4+2で14枚になるわけね。
それで、面子っていうのは、3つの連続した数牌の塊である順子<シュンツ>か、3つの同一牌の塊である刻子<コーツ>の2種類がある。雀頭は、同一の牌が2つあればいい。まぁ、詳しいことは後で説明しようか。例えば、これはどんな面子と雀頭で作られてる?ちなみに、一個離れているのは、和了り牌だ。これからはこの形式で書いていくぜ。
   
これくらい簡単よ。面子がそれぞれ6・7・8萬、3・4・5筒、7・8・9索、西3つ、雀頭が中ね。
チルノにしては上出来だな。じゃあ次はどうだ?
   
えぇと…6筒がふたつあるからこれが雀頭で、3索が3つあるからこれが刻子ね…。あれ?余る牌が沢山出てくるじゃない!
あはははは…やっぱりチルノね。
どういう意味よ!

こういうときは分割して考えると分かりやすいわ。これならどう?

    

あ…きちんと4面子1雀頭がそろってる…。3索は刻子じゃなくて順子と雀頭に分かれるのね。それで6筒は二つの順子のパーツになるんだ…。
ま、慣れないうちはぱっと見気づきにくいけどな。これはまだいいが、順子が入り乱れるようになると、慣れた奴でもミスすることが多くなる。とりあえず、4面子1雀頭!この基本を守れれば和了る形は満たしたことになるぜ。あぁと、ルール何も知らん奴は、チルノが最初に言ったように色んな牌を沢山集めればいいと勘違いしてる奴がいるが、基本的に面子ができないと和了れないから、沢山集めても意味はない。
基本的に?
例外もあるっていうことよ。時期が来たら説明するから、今は基本を覚えて頂戴。
わかったわ。ところで、最初に聞いたロンっていうのはどうやればいいの?

そうだな。和了る時に鍵となる牌を待つわけだろ?その鍵牌を自分が直接引いた場合は自模和<ツモ(ツーモーホー)>という和了りで、他の奴らが捨てた牌が自分の鍵牌だった場合はそれを使って和了ることができる。これが栄和<ロン(ロンホー)>だ。

そして、誰かが和了った時に点数などを計算して、その回は終わりになるの。ちなみに、鍵となる牌を待つ状態を聴牌<テンパイ>、さらに、後一枚で聴牌になる状態を一向牌<イーシャンテン>と言うわ。覚えておくといいわね。

ま、一気に覚えるのは大変だろうからおいおいでいいぜ。…ところでチルノ、こいつを見てどう思う?

 

萬子だけで出来ていて綺麗ね。きっと1萬が刻子で…、111・123・456・789・99――凄いわね。一つの種類だけで出来ているし、1から9まで順子が揃ってるし。
うふふふ…。

……(最近聞いてないと思ったら…魔理沙の悪い病気が出だしたようね。)チルノ、その和了りの凄いところは見た目だけじゃないの。もし仮に和了り牌が1萬じゃなくて、他の萬子だった場合を考えてみなさい。

え〜と…2萬だったら、…2を使って順子を作ったら余っちゃうから2が雀頭よね?だったら111・22・345・678・999。凄い、これでも和了れるんだ。次に3萬だったら……3を雀頭にしたら2があぶれるから順子ね。111・123・345・678・999…――まさか!!4だったら……――5なら……―――まさかこの聴牌って…。

その通り。萬子だったら何でも和了り牌になるの。
さっき出た例は…一個目は和了り牌は一個だけ。2個目は…3筒や9筒でも和了れるから3つよね。凄い凄い!これは見た目が綺麗な上に上がりやすい形じゃない!!
お前もそう思うか…。うふっうふっうふふふふふふふ…。
(汗)。ま、魔理沙は一度だけこの形で和了った事があるの。人生に一度あるかないかって言われている手なのよ。
(汗) (汗) 。そ、そうなの?すごいじゃない。
こういう、「待ち」に関することはかなり重要だから、後で詳しく説明するわ。
うふふふふふ(はぁと)……。

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