「ねえ、蓮子」 「むぁに?」  蓮子はもごもごと口に押し入れたパンズハンバーグピクルスケチャップレタスピリリと辛いマスタードを食みながら返答する。  喫茶店なのにハンバーガーって。何を考えてるのかしら。 「食べてから話さないと喉に詰まるわよ?」 「んー、……うむ、むぐ、んーんー!」  言ってる傍から喉に詰まったのか、オレンジジュースを喉に流し込む。 「なんだか、昔の私を見てる気がする」 「大丈夫、ドッペルゲンガーじゃないから死にはしない」 「つまり私はあんなだって思ってたんだ、へー」  軽口を叩き合う。何時もの様に、なんて言葉は、きっとあの日の様に変わる日があるんだろうけど。 「でね、蓮子さん蓮子さん」 「何、メリーさんメリーさん」 「エッチってなんだろう」 「はい?」  すごい間を開けられた。  冷たい目。すんごく冷たい目で見られる。ゾクゾク来る。怖さで。  私のこの目のことを知られたら、嫌われるんじゃないかと悩んでた頃みたいな恐怖。  好きな人たちが、離れて、いく、恐怖。 「また何を聞くかと思ったら、エッチって。本も映像もそこらに溢れてるのに。それとも、友達同士の、私初めてしちゃったんだー、みたいなのが聞きたいの?」 「えっとね、そうじゃなくて。エッチだとかエッチなとか言うけど、なんでエッチって単語なのかと思って」  エロティックとかが元かとも思ったけど、HとEだから違う気がするし。 「エイチははエイチ、イー、エヌ、ティ、エー、アイ、のエイチ。HENTAIの頭文字」 「じゃあ、元々はアニメとか漫画のことなんだ」 「そういう意味の変態は、日本語じゃなく外国の言葉だよ。それに漢字じゃなくローマ字表記だし」 「エイチイーエヌとかローマ字で言い出す蓮子が悪いと思う、わかりにくいし」  HENTAIは日本の文化だったっていうけど、漢字で変態だってわかってるのかな、他の国の漫画家さん方は。 「例えば、縛ったり外で裸になったり、そういう行為を、変態略してエッチと」 「じゃあ、蓮子は変態なんだ」  蓮子に縛られた記憶があるし。 「あれは必要だったから縛っただけ!そうしてなかったら連れてかれてたでしょ」 「でも、それなら腰だけで、足が動かないようにする必要はないと思うけど」 「寝癖悪いし」 「寝癖は関係ないって。それに、座ったまま縛られてるのに寝癖も何もないんじゃないかしら」  それと、寝癖じゃなくて寝相じゃないの?と締める。  んぐ、と蓮子は息を詰まらせた。久々に舌戦で勝てたな、なんてほのぼのと考えつつ、オレンジジュースを一口。 「…………あれ?さっき、私のジュース飲まなかった?」 「飲んでないあるよ」 「あるのかないのかどっちよ、それ」 「飲んだよ。飲みましたよ。間接キスですよ。ええ、ストローを舐め回す様にのーみーまーしーたー」  酔ってる。絶対にこの人酔ってる。酔ってなかったら、きっと酔ってる。  まず、口調がおかしい。次に行動がおかしい。最後に存在がおかしい。  うん、きっと蓮子は酔ってるのよ、そう。 「いや、明らかに酔ってるのはメリーだと思うけど。あと、心の中の声が口から出ちゃってるから」 「何時蓮子はさとり妖怪になったのかしら」 「だからメリーが勝手に話したんだって」  さとり妖怪はそうやって嘘をついてきます。信じたらきっと食べられちゃうんでしょう。 「で、どうしたの?そんなハイテンションで」 「あー、いや、ちょっとね」 「二人で一人の秘封倶楽部なんだから、相談ぐらい乗るけど」 「単刀直入に言うと、空き巣に入られて、下着を一切合切盗まれたんだけど」  ふぅん、下着ねぇ。下着、下着。 「……今何着けてるのよ」 「コンビニで買ったやつ。流石にノーパンで出歩くことはしないから」 「コンビニものはやめた方がいいわよ?買うならそれ何のお店にしないと」  どうあっても、安い物を高く売りつけるコンビニでは、高いものを高く売りつけるデパートや、専門店には敵わないんだから。質は。  まあ、それも今は昔、となってればいいけど、こればっかりは変わらないらしい。欲しい物がすぐ手に入る価値ばかりは変わらないし色褪せない。 「盗まれた下着はどうなるのかしら」 「被ったり売ったりするんじゃないの?売るのはアダルト系のネットオークションで。そんなのがあるのかは知らないけどね」 「蓮子のなんて売れないんじゃない?特殊な嗜好を持つ人にしか売れないわよ、きっと」 「そういうメリーのだって、もしそんなことになっても売れないわよ。売れても百円とか」 「そうね。下着なんて売れないわよね、きっと……出品されなきゃいいけど。写真付きなら、すぐ入札されるだろうし」 「……考えたくない」  売れない売れない言ったけど、蓮子の下着なら売れる確率の方が高いと思う。女の私が嫉妬するぐらいかわい……格好良いしね。 「もう少し衣食住の食と住にお金をかけたら?住のコストが上がればセキュリティも上がるし、お菓子でお腹はふくれるけど、胸よりお腹にいく……」 「途中で言葉を止めない」 「どうして蓮子は蓮子なの?肥えない蓮子、特に胸」 「肥えちゃうメリー、特にお腹周り」 「うふふふ」 「あははは」  くいっと、結露したグラスを傾ける。喉を通り抜ける水。氷。ガリッと齧る。  深呼吸。はい、ひっひっふー。 「……うん、落ち着いたわ。そう。で、誰が太ってるって言うのかしらこの年中帽子被ってる変態帽子妖怪禿げるわよきっと」 「うるさいわねこの金髪乳妖怪メリーメリー言うから羊だと思ったら山羊さんかしら山羊もミルク出るし」 「ああ、もう……。こんなのと話してちゃ埒があかないわ」 「こっちも。なんでこんなのと一緒にお茶飲んでるやら」 「私はオレンジジュースよ。あなたはココア」  本当、なんで私はここにいるのかしら、なんて上品ぶってみるけど、肩で息をしてる私たちはどこを取ってもお嬢様には見えないだろう。 「絶交よ、メリー。あと、マスター。ショートケーキ一つ」 「そうね。これで終りにしましょう。モンブランを一つ」  少し待つ。蓮子は指でテーブルをトントンと叩いて、いかにもいらついていますといった感じ。  やることもなく天井を眺めていると、カチャリ、なんて音。テーブルに目を戻せば、ケーキと新聞が新しく乗っかっている。 「メリー」 「……何かしら」 「交換」 「はいはい」  手元の皿を相手に渡す。 「じゃあ、仲直り」 「そうね、仲直り」 「ねぇ、メリー。またなんでモンブラン?」 「蓮子がそんな気分かなって思ったのだけど」  違ったかしら?なんて首を傾げながらショートケーキの生クリームだけを軽く掬う。 「絶交、五分で終わらせるんだから言わなきゃいいのに」 「言わなくてもいいことを言うという楽しみ方もあるのだよワトソン君。ホームズはそんなこと言わないけど」 「九十九十九も言わないでしょうよ。きっとね。少し食べる?」 「食べる」  大きめに切って、蓮子のお皿に移す。代わりにモンブランが半分こっちのお皿に。  皿とお皿だと言葉に響きが違うわね。お皿の方が柔らかい感じがする。 「なかなかいけるわね、これ。さて、と。何か面白いことはあるかしら」  新聞を手に取る。これで飲んでるのがコーヒーとか紅茶なら様になるのだろうけど、残念ながらオレンジジュースだ。ケーキが甘くて、ジュースの甘さがわからなくなった。 「コラムね。コラム。ためになるのかならないのか」 「その人その人の考え方を押し付けるようなものだから、客観的に見なきゃ為になんかなら……これ、何時もと味が違うような」 「味覚変わったんじゃないの?」 「甘さが軽くなったような」 「最初から甘いはずのココアに、更に砂糖をいれてる人が言えることじゃないと思うわよ、それ」 「違うよ。砂糖とミルク」  それは違うとは言わないわよ。 「甘ったるいなぁ、でももう少し甘さがほしいなぁ」 「糖尿病まで一直線」 「治らない病気でもないでしょ、昔ならいざ知らず」 「治る病気でもないわよ、実際は」  正しくは軽くなる。投薬とかでまったくの正常に戻せても、その後同じ状態になるのなら、それは治ったなんて言わない。 「今度、何か作りに行こうかな」 「メリーが作ったら属性が魔とか悪霊とかになりそうだからやだ」 「蓮子だってそんな言うけど、作れるのかしら?」 「……喧嘩はお腹いっぱい。ケーキもね。今度、材料持ち寄って、何か作って食べ比べでもしたら早いだろうけど」  たしかにお腹いっぱい。さて、その時は何を作ろうかしら。 「しっかし、メリーも男っ気ないね。私が言えたことじゃないけど」 「そうねぇ。何回か告白みたいのはあったけど、明らかに遊びっぽいから断ったし」 「自慢か、自慢ですか。流石メリー、モテる人は違う」 「口調がおかしいわよ、蓮子。あと、蓮子の方がすごいから」  面と向かって言う人が少ないだけで、蓮子に好意を抱いてる人は多いしね。  才色兼備、外から見ると。  暴飲暴食、内から見ると。 「蓮子が男だったらよかったのに。もしくは私が男。両方が結婚できなかった時の予防線として」 「たしか、最近だと旅行者でも同性婚が出来る国があったけど」 「まあ、私としては友達としての付き合いが一番いいわね」 「そっちから言い出したくせに。まあ、生き送れたら貰ってあげる」 「こっちも。だから頑張って見つけないと」  友達と一緒のお風呂に入るのはいい。一緒のお布団で寝るのもいい。あーん、とかも、まあまだいい。  だけど、それ以上は、友達の線引きを超えてしまう。そんな気がする。  ……越えて、かしら。 「ま、華も恥らう乙女が結婚を気にしても」 「華も、とか、本人が言う言葉じゃないわよ。……事件が多いわね、最近」 「地脈が崩れたことによって、人の心も崩れてる、とかなんかで言ってたけど」 「自然も、最近じゃ人工物の自然なんて頭痛が痛いみたいに日本語がおかしいものがあるぐらいなんだから、嘘とも言えないとは思うけど」  新聞をめくる。善行を積んで善い輪廻を、とか、月面旅行から見るアポロ計画の失敗点、とか面白いのか面白くないのか分からない本の宣伝が載っていた。  新聞の上のほうに視線を移せば、事件、事故。良いニュースなんかない、けれど、悪い人が逮捕されて安全に歩けます、と考えれば良いニュースなのかもしれない。 「下着泥棒で捕まったとか、百万円を五回に渡って盗まれたとか、馬鹿としか言い様がないわね、これ」 「下着なんて盗んでどうするんだか。盗まれた私としてはそこが気になる」 「だから裏オークションで」 「それはもういいから」  あら、これは綺麗ね。  桜の名所、と。天然なのか、人工物の合成物なのかは写真じゃわからないけど。 「えっと、てん、しょーち?ここの桜は合成なのかしら。  記事を見せながら聞いてみる。 「昔は百選だかに選ばれたとか言うけど、今はどうだか」  そういえば、その辺りは温泉が有名だったっけ。  そう蓮子が言葉を続けるのを聞きながら考える。 「温泉に桜」  お湯に漬かり、浸かりながら、桜と月を眺めて、お酒を口にする。何を呑んでるのか確認したら、缶の酎ハイだった。風情台無し。 「ねえ、メリー。今度三泊ぐらいで岩手に行こっか。倶楽部の活動として」 「また遠野?たしかにまだ見てない場所もあるだろうけど、三日じゃ微妙なような」 「遠野じゃなく、旧花巻市地区と旧北上市地区。桜と鬼を観て温泉に入ろう三泊四日」 「桜はわかるけど、鬼はどこから出て来たのよ」 「北上って土地は鬼が住む町だとかなんとか。遠野に行った際に見た、観光雑誌の受け売りだけど」  なんて曖昧な……。それに、鬼、ね。 「鬼って言うと、あの節分に豆を投げる」 「多分その鬼」  金棒を持って、ズンズン歩く、いいパンツの鬼。おにーのパンツはいいパンツー。  今日は下着の話に縁があるのかしら。蓮子の下着が盗まれて、新聞には下着泥棒の逮捕。締めは鬼。まあ、鬼はこじつけだけど。 「……ん?」  何かが引っかかった。  蓮子が、下着を、盗まれた。  下着泥棒が、警察に、捕まった。 「ねえ、蓮子。この記事読んでくれる?」 「んー。ちょっと貸して」  新聞を渡す。馬鹿みたいに、押収品の下着がずらっと並んだ写真が印刷されている。 「うん、ふむ、んー、ああ」  変な声を出しているのは聞かなかったことにしよう。 「メリー」 「やっぱり?」 「うん。警察行こう」  蓮子の下着を盗んだ泥棒は、しっかりお縄に付いたみたいです。 ―――― 「今日はなんだったのかしら」  起きてご飯食べて牛乳飲んでレポート書いて牛乳飲んでご飯食べて牛乳飲んでお風呂入って牛乳飲んで喫茶店に行ってオレンジジュース飲んでケーキ食べて警察行って話を聞いて。  どこかにこれだけ牛乳を飲む軍人さんがいたわね。昔だけど。 「まあ、下着も戻ってきたし、タダでお茶も飲めたし、よかったんじゃ」 「ないわよ。まず、盗んだ人が悪いけど、盗まれた蓮子にも悪いところがあったのだし」 「不可抗力と言う言葉が日本にはあります」  まあ、そういう日本語はたしかにあるけど。話を聞いたら、換気のために窓を開けたまま、閉め忘れてたみたいだし。 「その泥棒に変なことをされなかっただけよかったと思いなさい」 「大丈夫、その時間は自販機にジュースを買いに行ってたから」 「ちゃんこ風味四十八手シリーズ?」 「五輪砕きは飲んだことあるけど、一口目で五臓六腑に染み渡って、激痛が走ったから飲むの諦めた」  チャレンジャーね、本当。何で復刻されたのかしら、おいしくないのに。 「ねえ、メリー。旅行、どうしよっか」 「別に、行っても行かなくてもいいわよ」  旅行なんて行かなくても、楽しいしね、毎日。それに、何時でも行けるだろうから。 「近くに桜あったっけ」 「混んでない花見会場、だとないわよ、きっと」 「残念」 「飲むなら蓮子の家で、ね。こっちには風流な娯楽なんてないもの」  蓮子の家にもないけど。あるとしても、夏の扇風機ぐらいかしら。 「春の風物詩……、桜餅ならあるけど」 「蓮子みたいにに、食べてもお肉にならないならいいんだけどね」 「ならないわけじゃないけど、さ。それに、胸が」 「……言うほど小さいとは思わないけど」 「それでも気になるものは気になるんだよね、近くに小ささと無縁な人がいると」  そうは言ってもね。蓮子は蓮子のままがいいと思うけど。 「ないものねだりよね、私も蓮子も」 「二人で一人なら完璧なのかも知れないけど、それはそれでつまらないし」 「二人で一人じゃない。秘封倶楽部は。でも、まあそうね。完璧だからって幸せな訳じゃないし」  空を見上げる。月は見えないけど、星はそれなりに出てた。 「ん、カレーのにおい」 「レトルトの味がどうやっても再現出来ない」 「そこはレトルトが家庭の味を再現するところじゃないかしら」 「レトルトカレーはレトルトカレーでおいしいんだよ。味のばらつきがないし」  なんというか、安っぽいのよね、レトルトは。カレー屋さんで買ったレトルトカレーも、たしかに高い感じはするけど、やっぱりレトルトの域を越えないし」  なんだか、カレーが食べたくなってきたわね。 「晩ご飯はカレーに決定っと」 「何カレー?」 「蓮子はなにがいいかしら」 「海鮮な気分」  シーフードカレーとなると、ちょっと時間かかるわね。 「大抵はやるから、切ったりとかは蓮子がやってね」 「わかってる。メリーの手料理も久々だから、楽しみだなぁ」  蓮子が一歩前に出た。くるりと回って、満面の笑みをこちらに向けてくる。 「っと。ねえ、メリー。エッチってなにかな」 「それは私の質問よ。変態さんのことでしょう?」 「今思ったんだけどね、私達二人で、エッチなんじゃないかって」 「私は蓮子と違って変態じゃないわよ」  たぶん、きっと、うん、きっと。 「そうじゃなくて、頭文字」 「ハーン?」 「…………頭固いわよ、メリー。秘封のひ」 「ああ、たしかにそうね」  秘封倶楽部のエイチ。私たちのエイチ。 「でも、エッチ倶楽部は嫌ね。なんだか卑猥だもの」 「活動内容はオカルティックにエッチなことをすることです!たしかにこれは嫌だ」 「オカルティックにって、サバトじゃないんだから」 「うん。秘封倶楽部は秘封倶楽部だから秘封倶楽部なんだし、今のことは忘れる方向で」  ……警察で出してもらったお茶に、お酒でも入ってたのかしら。明らかに蓮子、酔っ払ってるんだけど。 「だから、酔っ払ってないって。酔っ払うのは今から」 「そうね。それで、床で寝ちゃって、次の日体が痛くなると」 「布団に入りながら飲めばいい気がしてきた」 「蓑虫じゃないんだから」  蓑虫蓮子に毛布おばけ。おばけは私ね、二人しかいないし。 「さて、スーパーにでも行きましょうか」 「そろそろ財布の紐を締めないと」 「蓮子はもう少し緩めた方がいいわよ。活動費を生活費側に」 「いやいや。やっぱり活動費が一番大事だって。飢えてもメリーが助けてくれるし」  助けないわよ、そんなこと言ってると。 「命短し恋せよ乙女、だけど恋より、友情でしょう」  手を差し出される。 「友情だけじゃ、生きていけないわよ?」 「メリーがいなきゃ、生きてても楽しくないだろうし」  はいはい。とても心に響くセリフですね。  本当、そんな言葉で、惚れさせたいんだか、私のこと。 「まあ、私も楽しくないとは思うけど」  手を繋ぐ。きついわけでも、緩いわけでもなく、何時もの様に。 「じゃあ、行きましょうか王子様」 「これでも夢に生きる乙女なんだけど」 「お似合いよ、王子様。蓮子は格好いいもの」  軽口の叩き合い。  やっぱりこれも、何時かは過去に変わるのだろうけど。  何時もの様に、から、あの日の様。  それでも、今がしあわせなら。 「蓮子、しあわせってなんだと思う?」 「さあ。とりあえずは、今のことじゃない?」  そうね。  とりあえず、しあわせだし手でも叩きましょう。  パン。 ―――――――――――――――― エッチってなんですか ◆ilkT4kpmRM