大妖精&小悪魔 vs 椛と静葉 inコント対決 藍「司会の藍だ。今回はコント対決を行う。   対決者は紅2中ボス&紅4中ボスvs風4中ボス&風1中ボス。   事前に順番はコイントスで決定してある。   勝敗は観覧者の投票によって決定する。   では犬走椛と秋静葉、どうぞ」 書くのもはばかられるほど無難。無難すぎるコント。 それというのも、風にはグレイズという概念がない。概念がない、というか『メリットがない』のである。 あえてリスクを冒すよりも、必要最低限の動きと信仰ゲージ保持、が基本。 藍「続いて大妖精と小悪魔、どうぞ。」 両者、 『このコントはフィクションであり、実在の人物及び団体とは一切関係ありません』 『東方匿名座談会』 というフリップを掲げ、目に黒線が入った2人が登場する。 もう片方の手には『ブーブークッション』が握られている。 文は速記を始め、咲夜・パチュリー等は身構え、2人はそれに構わず話し始める。 小「(ブー)チュリー様のあの服、実は寝間着なんやけど」 大「寝間着でうろつくとは『そこまでよ』らしくもないなぁ」 小「寝間着のままで『そこまでよ』と、突っ込みをしていると」 パチュリー「うごぉ!」 咲夜「これは突っ込む訳には参りませんね、『そこまでよ』でもなく『固有名詞』が出ているわけでもない    そう、これはグレイズトークなのですね…プライバシーの…」 パチュリー「…コント?」 レミリア「『フィクションである』『匿名座談会』を演じている、というわけね。」 その通り。固有名詞の一部はブーブークッションで隠れている。 しかも『そこまでよ』をするのはパチュリーに限らないため、個人の自由がなんちゃらというわけでもない。 紅ではグレイズが点数稼ぎのポイントであり、スコアラーは身を(残機を)削ってグレイズするらしいが筆者は咲夜さんに追い返されている身なので知らない。 2人の計算された暴走は続く。2人は幻想郷歴も長く、『噂』や『暗部』についてよく知っていた。 知 り す ぎ て い た。 チ(ブー)ノ・レ(ブー)vsリリーホ(ブー)トの陰で暗躍する橋姫(固有名詞ではない)とか、八(ブー)藍の登場作はどうカウントすればいいのかとか、プ(ブー)ムリ(ブー)解散説だとか、永遠(ブー)のドラッグ闇流通の噂だとか、秋(ブー)最近調子乗りすぎだとか、そういう危ない話を繰り広げる。 言われている当人は身につまされているのだが、ブーブークッションでの巧妙なぼかしと、『このコントはフィクションであり、実在の人物及び団体とは一切関係ありません』という掲示のため動けない。 ほぼ全員が動けない状況の中、司会の藍が呟く。 藍「…演技時間、現在28分15秒…静葉・椛ペア2分20秒…公正のため、30分時点で競技終了とします…」 そう。単純に『前者の演技との公正を保つため』に『時間を区切られた』のである。 ちなみに17歳関連の話は3人とも徹底的にネタにされており、藍自身や橙もネタにされつくしているため、自分の利益や紫の差し金というわけではない様子。 小「時間やて」 大「ほなおわろか」 …あっさりと終了。 投票中、文が2人に取材を申し込むが 小「『出所不明』の『匿名座談会』の話を掲載するなんて、ゴシップ紙でしかないでしょう」 大「今あげたネタの裏を取って記事にしても、その人の恨みを買うだけですよ」 とかわされる。 投票結果:犬走椛と秋静葉の勝利 レミリア「そりゃそうよね、自分のことを客観視されて笑われるのに耐えられる者はそう多くはないのだから。」