人は皆 生きながらに 曖昧の中で 歩き続けていく 自動の命 吊り下げられたまま ステージの上だけで 降りることさえ 叶わぬ舞台で だけどこの手には アナタ 手繰(たぐ)る 糸が見えない 魔理沙 この手 崩れ落ちた星 夜の空に 高く輝いて 暗い 森で 見上げた笑顔に やり場の無い指に 魔理沙 せめて ここに振り向いて 声を 顔を 全てを映して たった一人 私を満たして 全て 奪わせて もう誰も いらない一人きりの世界で またいくつもの不完全を壊す 煤けた窓の外が 憐れに霞む 決してここは暖かくは無い部屋 だけど この指に 触れた髪の柔らかさが だけど この手には アナタ 手繰る 糸が見えない 魔理沙 見せて星屑の夜空 夜の 空に 道を 照らして 暗い 森で 伸ばす この手を 溺れた私を 魔理沙 此処へ 辿り着いたなら 横へ 傍へ 私の距離まで 触れて 見せて 全てを晒して アナタの内側 魔理沙 逃げて 慌ててみせてよ 怯え 恐れ 人の素顔で 震え 泣いて 朽ち果てて見せて 夢を終わらせて 魔理沙 誰も 知らない世界に 腕も 指も 柔らかな髪も 時を 止めた 人の形で ずっと飾らせて 魔理沙 この手 絡めた糸に抱かれて 魔理沙 この手 決して 放しはしない 魔理沙 だけど 一度だけ笑いかけて 一人きりの 抜けた ガラの私を 魔理沙 夢を 砕いて