旧門板東方イベント報告スレッド4 851番による東方絢櫻祭2リポート ◎序 台中から台北駅までバスに揺られて約2時間15分。さらに台北駅から地下鉄に乗り約8分にある台電大楼駅で下車。 そこから1番出口を上って見えた交差点の真向かいに会場・耕華文教院はあった。意外と近い。 駅から降りた時点で、同業者と思われる方々が目についたのですぐわかった(笑)。 到着時刻は11時半。すでに開場されており多少の出遅れ感はあるものの、ついに私にとっての東方絢櫻祭スタートである。 ◎会場の様子 まずは通用門があり、そこで100T$でカタログを購入。日本と同じくカタログが入場証となる。(なお、1T$=約3.8円) カタログの事前販売は行われておらず、入場前に初めて購入するというタイプであった。(それによって私にある悲劇が・・・) カタログの内容は中国語の注意書きとイベント案内漫画(なんと日本語訳付き!!)、サークルカットと日本のイベントと変わらない構成。 通用門を通るとすぐに建物内に入れるのだが、一応玄関スペースと言える程度の広場がある。後にコスプレイヤーの撮影がそこで行われた。 ところで、会場自体が本当に交差点の角に面しているため、外から普通に広場の様子が見えるのである。 こちらを覗いていた中学生ぐらいの子らの表情は何か複雑であったと追記しておく。 会場内に入って最初に抱いた感想は、・・・狭い!! 流石に海外の、しかも単一ジャンルの即売会では仕方ないとはいえ、第1回東方紅楼夢よりさらに狭いくらいの広さしかないのである。 建物としては、何かの講堂のような場所。壇上にはオルガンサイズのピアノ?有り。参加サークルは確か40ちょいぐらい。 しかしながら男幕密度はそこそこであり、さほど移動に苦労することはなかった。会場内の人数は大体100〜150ぐらいだったと思う。 (追:各所のブログを読んでいると、開場後1時間は男幕結界状態だったらしいが・・・) 少し目についたのが、端の方で座り込む人が多かったことである。一応、スタッフが注意して適度にどかしていたが終盤は半ば放置の感もあった。 確かにそれほど邪魔というわけでもなかったが・・・。新刊を読む人やPSPやってる人が多かった気がする。 ◎お買い物 さて、到着が11時半であったこともあり色々と売り切れがあるかと思っていたが、大抵のサークルはまだ新刊等が残っていた状態だった。 書籍の単価は大体100〜250T$(小説媒体は高め)、ポストカードなどの小物は1セット40〜80T$といった相場。十八禁は無し。 日本のサークルもいくらか参加しており、phixel phantomは到着時すでに完売しているなど結構盛況な様子。 台湾サークルの出品傾向は書籍もしくはイラストカード・小物がほとんどで、CD・ゲームの頒布はそれぞれ1サークルにとどまっていた。 中には卓上カレンダーや霊夢などのキャラを模した毛玉(笑)の販売をしているサークルさんもあった。 また、売り子さんにコスプレをした方々もおり、後述のコスプレイヤーの約半分がこの方々であった。 同人誌購入のスタンスは日本と変わらず、試し読みがしたければ一声かけて、読み終わったら礼を言うが普通に通じる環境である。 ある程度見た感じ、ストーリー物とイラスト物の比率は大体2:1ぐらい。ストーリー物は、絵面だけの判断だがシリアスの方が若干多かった。 2次創作ネタはわずかに存在した(カタログの漫画で褌・ニートネタ有り)。チルノ=Hな本も一冊ほど。 個人的に絶対買うと決めていた十二茶茶さんの新刊は、紅妹vs永琳・うどんげ物。クーリエ絵板で見るように服装等に多少のアレンジが入っている のだが、永琳の女帝っぷりがすげぇ。 大体13時を過ぎたころからはかなりまったりしており、手の空いたサークルスペースや壇上で萃夢想の対戦や、風神録体験版(!!) のプレイが行われていた。萃夢想の対戦レベルは、自分はあまり良く分からないが霊撃による浮かせ直しを使ったコンボが多少見受けられたため、 そこそこレベルが高そうであった。風神録は台湾で初めてみたが、ノーマル2面でゲームオーバーの方がほとんど。 しかしこうも早く台湾でも風神録がプレイされているとは驚き。風神録体験版入手のために日本へ行った人でもいたのだろうか・・・。 またこの辺りの時間から、前述の広場にてコスプレイヤーの撮影が始まっていた。 ◎コスプレイヤーの方々 やはり、会場の規模と相まってそれほど人数がいたわけではなかったが、全体的に予想以上のクオリティで驚かされた。 今回デジカメを持参しており、初めて撮影をしてしまったほどである(^_^;)。今まで真剣にコスプレを見てなかったというのもあるのですが。 どうやらこのイベントでは長物もOKだったらしく、妖夢の人が模造刀持ったり、フランの人がレーヴァテイン持ったりしてました。 覚えている限りのキャラ内訳は以下の通り。 ・霊夢:3(2かも?) ・永琳:3 ・妖夢:1 ・幽々子:1 ・妖忌:1 ・紫:1 ・藍:1 ・橙:1 ・レミリア:1 ・フランドール:1 ・咲夜:1 ・慧音:1 ・輝夜:1 ・妹紅:1 ・阿求:1 ・チルノ(アドベントチルノ仕様):1 ・藍(アドベントチルノ仕様):1 ・妖夢(アドベントチルノ仕様?):1 ・紫(アドベントチルノ仕様):1 ・うさみみ蓮子(東方サッカーのあれ):1 ・リグル(本格的なものではない):1 会場に入って一番最初に見たコスプレがなんとチルノ、しかもアドベントチルノ仕様であることに度肝を抜かれた。全く予期していなかっただけに衝撃。 ちょっと大柄の男性のコスであったが、なんとも違和感が無い。ちらと見ただけだが、スイカブレードはちゃんと分解可能であった。 他にもアドチル版紫はちゃんと車椅子に乗るという徹底振り(そのまま他の方を撮影するなどもしていた)。まあ、こちらも男性だったのですが。 結局コスプレイヤーの大半は男性だったか。永琳の一人と蓮子は日本人だったかも(特に蓮子は不確定)。 個人的には妖夢と橙と阿求がマジ可愛かった!! その他、八雲一家や紅魔館勢の方々の出来もすばらしく、両陣営に分かれてスペルカード対決のポーズなどやっておられました。 あと、咲夜さんはおそらく男性だったのだがなんだか中性的で素直に上手かったと思った。レミリア様(こちらは女性の方)をお姫様だっこするなど実に瀟洒。 海外のサイトに写真をアップしている所があるようなので、東方絢櫻祭2でググってみるといいかも。 ◎台湾の同人・アニメ事情 とある日本からのサークル参加の方と少し話すことがのだが、このイベントもやはり前回より参加者が増加しているとのこと。 その方の話では台北市内に同人誌を取り扱う店ができ、台湾国内でのイベントの新刊が取り扱われるようになったことで、東方を含めた同人の認知度 が上がってきているのではないかとの推測でした。しかし、東方は台湾国内ではまだまだマイナージャンルなんだとも。 私も今年の2月、台湾での大きな同人イベントであるFancy Frontierに行ってみたのだが、東方ジャンルは5・6サークル程度、サークル参加のメインは ジャンプ系であったのが現状。その他には若干ローゼンメイデンが多かったような。珍しいところではSound Horizon物が3サークルほど。 意外に浸透している?ようだが、やはりまだまだマイナージャンルというのが現状。だというのにオンリーイベントを行うファンの熱意には誠に感服せ ざるを得ない。 ちなみに全体的に台湾の日本アニメ浸透率はかなり高く、アニメショップでは1年前程度の人気作品ならほぼ中国語字幕版のDVDが存在するほど。 台湾のケーブルテレビのチャンネルの中に台湾アニマックスがあり(このチャンネルは日本語放送・中国語字幕の放送が多くむしろ日本人が楽しめる)、 最近ではフェイト・ステイ・ナイトや前述のローゼンメイデン、さらに少し前は巌窟王やかみちゅなど、なかなか面白い作品が放送されている。 ただしループ放送が多く、らんま1/2や幽々白書はほぼ1年中放送されている(笑)。どうもこの2作品は根強い人気があるのか? あと、ケロロ軍曹も三越の販促に使われたり、中国語完全翻訳版が放送されているなどかなりの人気作品のようだ。 ◎まとめ 途中で書いたとおり、台湾ではまだ東方はマイナージャンルであり、日本と比べて大幅に規模の小さいイベントではあったが、それだけにサークルさんや 一般参加者の方々が皆、東方が好きなのだと肌で感じることができた。台湾は東方に限らず、日本のアニメやゲームに対して親和性の高い国である。 これから少しずつ、台湾でも東方の認知度が高まっていくのだろうか。いつか、台湾のサークルさんが日本のイベントに来るようになったりするだろうか。 個人的には、日本と台湾で共に東方が愛され続けることを期待したい。 もし、次回イベントが行われそれに行くチャンスが訪れたなら、ぜひとも行きたいと思う所存である。 ↓以下、やっちまった的追記 ◎・・・後の祭り編 会場を出て台北駅へ戻り、バスターミナルへ向かった・・・つもりが道を間違え約40分、別の地下鉄の駅に着いてしまった。なんと地下鉄2駅分も 無駄足を踏んだのである。ここでヤケを起こし、日本のアフターイベントに出せるように2冊目でも買いに行くか!!と思い会場へ戻ったのだが既に 時間は4時過ぎ。案の定即売会は片付けに入ってしまっていたorz。この時に気づいたのは、カタログのタイムスケジュールを見ていなかった!! ということ。後の祭りと思いつつ読んでみると、15時半からミニ演奏会もあった模様。何ともったいないことを・・・orz。 そういえば、壇上で萃夢想の対戦が行われていた頃、ピアノの上に「稲田姫様に叱られるから 」と題打たれた楽譜が置いてあった。署名は唯一音楽CDを 出していたサークルさんのもの(内容はほとんどアレンジをかけていないピアノ・オルガン演奏物だった)。これは演奏会用の物だったのだろうか? というより風神録の曲を耳コピですでに楽譜まで作ってあることに気づき戦慄した・・・。台湾人恐るべしである。