橙の日記 今日はチルノの車で幻想郷をドライブ。妹紅も一緒だよ。 学校が休みだったからチルノの家に行った。そしたら、『車に乗らない?』っていわれた。 チルノの車は青くて、MT5Fだよ。エンジンの構造が簡単だからすぐに自分で修理できるらしいよ。 チルノがいうには、マニュアルはオートマチックに比べて燃費がよくて、 セルモーターで緊急脱出できるって言ってたけれど、何のことだかよくわかんない。 チルノはあのカーレースのことについても言ってくれたよ。 慧音先生は車に酔ってばかりで何もしてくれなかったらしいし、紫おばさまは居眠りをしてたらしいよ。 でも、チルノは2人のことを責めることはなかったし、逆に「よくやった」といっていたね。 チルノって口は悪いんだけど、気配りがいいらしくって友達はけっこう多いんだよね。 あの紫おばさまがかなり苦戦して結局は勝てなかったあの山田閻魔に勝ったって言うから、 実はチルノってすごいのかもしれない。私も見習わなくちゃ。 そういえばあのザコいメイド長が私に勝負を仕掛けてきたけれども、あれもあの花の異変のせいなの? さて、そろそろ本題に入ろう。私たち3人はチルノの家に集合して、幻想郷をドライブしたよ。 魔法の森にある魔理沙の家に行ったけれど、魔理沙は不在だったよ。 妹紅が調子に乗って車で跳んでみたいって言うから、チルノはジャンプ台に向けて車を走らせたよ。 私は危険だからやめようよって言ったんだけど、チルノは私の言葉に耳を貸さないで、 時速160キロメートルくらい出して、ジャンプしたよ。あ〜怖かった。 幻想郷の中で一番速い私でさえも経験してない速度で走ったから、心臓が破裂するかと思った。 それと対照的に妹紅はすごくはしゃいでいたよ。あいつの神経がどうなっているのか見てみたいよ。 途中で寄った神社にさい銭を入れようとしたら、霊夢がいきなり攻撃を仕掛けてきたよ。 私たち3人は攻撃・防御・回避に役割分担をしたらあっさりと勝てたよ。 あの脇巫女も落ちたもんだな〜と正直思ったよ。どうやら結界は風系に弱いらしいね。 途中でミスティアの屋台によったら、料金を安くしてくれたよ。 どうやら、ミスティアはすごく儲かっているらしくて、あの香霖堂とはケタ違いなんだって。 奴の『てるよ〜エグゼのパクリ』の歌声に感動したよ。いつもはオンチだけどね。 あのオウム返しの達人はどうやら奴は私のことが苦手みたい。化猫だからかな? 妹紅が忘れ物したって言うから人間の里にも寄ったよ。 藍さまや紫おばさまは里に現れたら猛攻撃されるけれど、私は全然平気だよ。 私は人間を襲わないし、それを里の人も分かっているみたい。 チルノみたいに妖精であっても攻撃はされないよ。妖精は人をからかうことはあっても、 よほどのことがない限り攻撃はしないし、むしろ助けたりするからね。なんか慧音みたい。 でも霊夢とかメイド長はそれにもかかわらず、妖精を大量に虐殺するよ。 むろん、妖精には寿命がある。でも、あのサボリ魔の小町は嘘をついた。私、嘘をつく奴は嫌い。 私は興味本位に、紅魔館に外周を走ってみたいといった。チルノはそれに応じてくれた。 チルノの湖は私とチルノが初めて出会った思い出の場所。藍さまが目を離した隙に私は湖に落ち、 藍さまはどうすることもできなかった。そのときだった。魔理沙と湖の真ん中で戦っていた チルノがあえて敗戦を認めて、今にも沈みそうな私のほうへ向かってきた。 私は最初戸惑った。何で戦っていたボロボロの妖精が助けに来るのか私には全く理解できなかったからだ。 彼女は私を水から救い上げると、私は彼女の家に連れて行かれた。今考えると、氷の妖精である彼女が 真夏にストーブをたくなど、彼女にとって相当つらかったに違いないだろう。 この出来事がきっかけで、私とチルノは親しくなった。紫おばさまはチルノのことを気に入ってたけれど、 藍さまはチルノに対して強いジェラシーを燃やしていた。どうやら私がとられるのだと勘違いしたらしい。 藍さまはチルノに対して決闘を挑んだ。しかし、藍さまは負けた。九尾の狐はしっぽが命であるがために、 しっぽが凍る度に力が半減していくらしい。この事件で、藍さまは紫おばさまにこっ酷く叱られたらしい。 チルノが上白沢学校に入学したときは、正直私、ものすごくうれしかったよ。 紅魔館へは道がないために、チルノが湖を凍らせて橋を架けてくれたよ。 紅魔館の門を強行突破したとき、あの中国人は、メイド長にこのことを知らせたらしくって、障害物を たくさんおかれた。でも、チルノはこれでこそやりがいがあるっていってたっけ。 紅魔館の外周を走り切って島から出たときだった。メイド長が館側の橋の一端をこわした。 すると橋は崩れだし、チルノはアクセル全快で走った。 私は頭の中であの恐怖を思い出した。あの恐怖をあのメイド長は味合わせたいのか? 妹紅も水に弱い。私たち2人はおびえていた。チルノは、「安心して」といってたけれど、不安だった。 チルノは、橋が崩れ落ちる中、時速200キロくらい出した。その結果、私たちは水に落ちずに済んだ。 私はなんて軽はずみなことを言ってしまったのだろうか。でもチルノは「気にしないで」といってくれたよ。 私の日記はここでおしまい。なんだか、最後のほうは口調がおかしくなったけれど、 楽しいことも怖かったこともあったよ。あ、そうだ。私たち3人は中学部から高等学部にいくんだよ。 一緒のクラスに慣れたらいいな。歴史だけじゃなくて地理の授業も受けたいな。 でも、妹紅はいったい何歳なんだろう・・・チルノは成長が早いし・・・ また、3人でドライブしたいな。でも、紅魔館だけはよしておこう。私は肥満蝙蝠のこと大嫌いだしね。 うちの藍さまが変質者なかったらいいのに。