スペルカードの由来リスト Ver.0.5 紅、妖、永、萃、花、文の六作に対応 敵の使うスペルカードの他、ボム、ラストワード、萃夢想ストーリーモード、花映塚Lv2以上チャージアタックに対応。 ※ 通常ショット、萃夢想コマンド技(パチェ以外)、花映塚チャージショット+エクストラアタックは割愛。 ※ 同じようなスペルカードの場合はひとくくりにしていることがある。 ※ 間違いなどがあったらご指摘してくださると大喜びします。 書けてない 霊符「夢想封印」    博麗 霊夢 符の参「魔浄閃結」   博麗 霊夢 極光「華厳明星」    紅美鈴 華符「彩光蓮華掌」   紅美鈴 禁弾「過去を刻む時計」 フランドール 冬符「フラワーウィザラウェイ」 レティ 陰陽「晴明大紋」 橙 星符「飛び重ね鱗」 橙 操符「マリオネットパラル」 アリス 獄炎剣「業風閃影陣」 妖夢 獄神剣「業風神閃斬」 妖夢 人智剣「天女返し」 妖夢 妄執剣「修羅の血」 妖夢 亡舞「生者必滅の理 」 幽々子 華霊「ディープルーティドバタフライ」 幽々子 符の弐「白玉楼の垂れ彼岸」 幽々子 符の参「果てしなく昔の死地」 幽々子 桜花「未練未酌宴」 幽々子 「紫(むらさき)の彼岸は遅れて輝く」 幽々子 死符「酔人の生、死の夢幻」 幽々子 「死蝶浮月」 幽々子 外力「無限の超高速飛行物体」 ゆかりん 散符「朧月花栞(ロケット・イン・ミスト)」 うどんげ 薬符「壺中の大銀河」 永琳 鬼符「ミッシングパワー」 萃香 酔夢「施餓鬼縛りの術」 萃香 鬼気「濛々迷霧」 萃香 毒符「憂鬱の毒」  メディスン 博麗霊夢 初代から、文花帖をのぞいてずっと主人公。 ボスになっても強さは相変わらず。作中最強のキャラクター。特徴は腋。 霊符「夢想封印(散、集、侘、寂、瞬)」 (よくわからないので、説明をお願いします) 夢符「封魔陣」 魔物を封じる陣。 霊夢の使う「陣」は、自分の周りに広がる結界のようなものだろう。 夢符「二重結界」 二重に貼られた結界。 霊符「夢想妙珠(夢想数珠連)」 (よくわからないので、説明をお願いします) 夢境「二重大結界」 二重に貼られた大きな結界。 神技「八方鬼縛陣」 八方とは、東西南北と北東、北西、南東、南西の8つの方角。 「四方八方」という言葉があるように、あらゆる方角から、という意味もある。 転じて、あらゆる方角から鬼を縛る陣。 神技「八方龍殺陣」 八方鬼縛陣が、さらに威力アップ。あらゆる方角から龍を殺す陣となった。 永夜抄で幽々子が「龍料理」のことを言っていたが、あれは上手な言葉遊びである。 境界「二重弾幕結界」 二重の弾幕結界。とはいえ、ゆかりんの弾幕結界とは似ても似つかない。 大結界「博麗弾幕結界」 博麗霊夢が作り上げる弾幕結界。ゆえに博麗弾幕結界。 ここまで強力になっても、ゆかりんの弾幕結界に比べれば、プレッシャーは薄い。 「夢想天生」 ムソウテンセイと聞くと、北斗の拳を思い出す。 宝符「陰陽宝玉」 名前のニュアンスは、陰陽玉が宝玉に進化したような感じか。 もっとも、このスペルは陰陽玉というよりも、どちらかといえば気を練り上げているような感じのスペルだが。 宝具「陰陽鬼神玉」 鬼神とはいくつか意味があるが、ここでは「人の目に見えず、超人的な力を持つ存在」というなのだろうか? 単純に「鬼神のように強い」ということをあらわしたいだけなのかもしれない。 符の弐「陰陽散華」 散華とは、仏を供養するために花を撒き散らすこと。ここから転じて、撒き散らすという意味で使われることがある。 陰陽玉を撒き散らす迷惑なスペル。つまり、陰陽を散華させるスペル。 符の参「魔浄閃結」 魔を浄化し、一閃して結ぶ。…? (よくわからないので、説明をお願いします) 力符「陰陽玉将」 玉将とは、将棋において、格下の者が使う王将のこと。つまり、陰陽玉の王将ということか。 陰陽玉と玉将を掛け合わせたネーミングのスペル。陰陽玉シリーズでは最強のスペルなのかもしれない。 夢戦「幻想之月」 幻想とは、現実にないものを思い描くことという意味を持つが、ここでは同時に「幻想郷」のことも示している。 幻想郷の月。萃夢想の時点で使われるこのスペルは、近々起こる月の異変(永夜抄)に結びつくスペルなのだろうか? 無題「空を飛ぶ不思議な巫女」 霊夢は空を飛ぶことができる巫女。無題だけあり、ものすごく安直なネーミング。 このスペルに何度泣かされたことか。 霊符「陰陽印」 陰陽の印。陰と陽の印。 霊符「博麗幻影」 花映塚のレベル4チャージショットは、撃ったキャラクターの幻影らしい。博麗霊夢の幻影、だから博麗幻影。 もしかしたら、博麗神社に代々伝わっている技かもしれない。 霧雨魔理沙 貫通レーザーや高い攻撃力、機動力、アイテム集めの性能のよさが売り。 幻想郷の女性、特にパチュリー、フランドール、アリスにモテモテ。スペルを他人から拝借することも多い。 所持スペル: 魔符「スターダストレヴァリエ」 Stardust Reverie(星屑の夢想) 魔理沙を代表するスペルのひとつで、星型弾を多く使う。 恋符「マスタースパーク」 Master Spark(マスタースパーク) マスタースパークとしか言いようがない。もはやひとつの固有名詞である。 豪快で破壊力が高く、名前も覚えやすい。東方でもっとも有名なスペルかもしれない。 魔符「ミルキーウェイ」 Milky Way(天の川) 天の川は、夜空に輝く雲状の光の帯。膨大な数の恒星の集団である。我々の太陽系も、天の川銀河の一員である。 ギリシャ神話では、女神ヘラが自分の嫌っている赤ん坊のヘラクレスに乳を飲まれたときに拒絶した際、母乳が流れ出たものが天の川であるとしている。 母乳の道だからミルキーウェイ。 恋符「ノンディレクショナルレーザー」 Non-Directional Laser(無方向のレーザー) 妖々夢のボム、永夜抄のスペル。 パチュリーの通常攻撃をパクったともっぱらの噂である。 魔空「アステロイドベルト」 Asteroid Belt(小惑星帯) 火星と木星の間にある小惑星の散らばっている場所のことを、小惑星帯と呼ぶ。 SF映画によく出てくる、隕石地帯を潜り抜けるシーン。あの隕石地帯も、厳密に言えば小惑星帯なのかもしれない。 黒魔「イベントホライズン」 Event horizon(事象の地平線) ブラックホールは、内部に極端に重い天体(特異点)があり、その周りを不思議な輪のようなものが囲っている。 その輪の内側は、あまりに強い重力のため、光すら抜け出せない。ここを超えたらもう戻って来られない。 ゆえにその輪の外側からでは、内側のことを知ることはできない。この輪のことを、事象の地平線とよぶのである。 恋風「スターライトタイフーン」 Starlit Typhoon(星明りの台風) ノンディレクショナルレーザーよりもかわすのが簡単だと思う。 恋心「ダブルスパーク」 Double Spark(二重のスパーク) スパークとはもちろんマスタースパークのこと。つまり、マスタースパーク2つ分。 旧作の幽香が使っているものは「デュアルスパーク」だとかなんとかいうが。 光符「アースライトレイ」 Earth Light Ray(地球の光線) 地面から撃つ光線。アースライトレイのノーマルより、シュート・ザ・ムーンのハードの方がずっとかわしやすいと思う。 光撃「シュート・ザ・ムーン」 Shoot The Moon(月を撃つ) 神主の説明にある「皮肉」とは、シュート・ザ・ムーンが俗語で「夜逃げ」という意味を持っているからである。 魔砲「ファイナルスパーク」 Final Spark(最後のスパーク) ラストスペルだけあり、最後に放つ渾身のマスタースパークである。心なしか太い。 魔砲「ファイナルマスタースパーク」 Final Master Spark(最後のマスタースパーク) ファイナルスパークにさらに「マスター」が付け加えられた。 どちらかというと、こっちの方が最終奥義っぽい。 彗星「ブレイジングスター」 Blazing Star(はっきりと示す星) 超突撃スペル。魔理沙らしい攻撃。スペルが終わる瞬間がこだわりすぎだと思う。 儀符「オーレリーズサン」 Orreries Sun(太陽系儀の太陽) 太陽系儀とは、太陽系を上から見たような図のこと。 冥王星と海王星の軌道が交差していたりすることが一目見てわかる便利な図である。 天儀「オーレリーズソーラーシステム」 Orreries Solar System(太陽系儀の太陽系) このスペルは、旧作魔理沙の周りに出ているオプションが元ネタ? 使いどころが難しいような気がする。 星符「ドラゴンメテオ」 Dragon Meteor(竜の隕石) マスタースパークの縦版。 魔符「スターダスト」 Stardust(星屑) 星屑とは、無数の小さな星を形容した言葉。星型弾を多く使う、魔理沙らしいネーミングだ。 都会では最近、星屑どころか三等星すら見えないような場所が多い。 魔符「イリュージョンスター」 Illusion Star(幻想の星) これとEX攻撃を組み合わされると、もういやになってくる。 ルーミア 最初のボス。そして文花帖でも最初。 リボンをはずすとEX化するというが、このEX化イメージがまちまち。 所持スペル: 月符「ムーンライトレイ」 Moon Light Ray(月の光線)。 ハード以上で使ってくるスペルのため、ノーマルやイージーしかプレイしない人間には無縁。 夜符「ナイトバード」 Night Bird(夜の鳥)。 余談ながら、鵺という伝説上の怪鳥がいる。 闇符「ディマーケイション」 Demarcation(境界)。 …だがルーミアは何の境界を操るのか? 闇符「ダークサイドオブザムーン」 Dark side Of The Moon(月の暗い側)。 半月や三日月などは、満月と比較すると暗い部分があるのはお分かりだろう。 夜符「ミッドナイトバード」 Midnight Bird(深夜の鳥)。 ナイトバードの強化版。 チルノ 鎌田チルノ氏とこのキャラクターに直接の関係はない…と思う。 Hは花映塚マニュアルを参照。 所持スペル: 氷符「アイシクルフォール」 Icicle Fall(つららの滝) Fallには『落とす』という意味がある。ゆえにつらら落としと訳せる。 雹符「ヘイルストーム」 Hail Storm(雹の嵐) 雹は、空から降ってくる氷の塊。農作物などに被害を与える。 こんなのが吹雪のように、嵐と一緒にやってきたら、それこそ怪我人どころじゃすまない騒ぎになりそうだ。 凍符「パーフェクトフリーズ」 Perfect Freeze(完璧な冷凍) 自ショット以外のすべての弾幕が途中で止まる。まさに完全冷凍。 雪符「ダイアモンドブリザード」 Diamond Blizzard(ダイアモンドの吹雪) ダイアモンドダストという空気中の水分が氷結し、その結晶が光に当たってきらきらと光る現象がある。主に寒冷地で見られる。 吹雪は雪の嵐のような天候。つまり、ダイアモンドダストの嵐のような天候のこと? 凍符「フリーズアクトレス」 Freeze Actress(凍る女優) チルノは女優というよりお笑い芸人のイメージが近いと思う。 霜符「フロストコラムス」 Frost Columns(霜柱) 英語で言うとかっこいいのに、日本語に直すと途端にかっこ悪くなる。 踏みつけるとパリパリという音がして楽しい。 凍符「コールドディヴィニティー」 Cold Divinity(冷たい神) チルノのスペルのネーミングセンスは、あまりにも直球過ぎるから好きだ。 凍符「マイナスK」 Minus K(マイナスK) Kとは絶対温度(ケルビン)のこと。絶対零度を約マイナス273℃と定義し、そこから1K=1℃として数えていく。 理論上、絶対零度以下という環境は存在しない。この名前は、ありえないほど冷たいということをあらわしたいスペルなのだろう。 それよりも絶対温度を知っているチルノにちょっと驚きである。 紅美鈴 通称の中国は、中国風のキャラクターで、さらにBGMのタイトルも中国っぽいということによる。 他、弾幕やスペルが素敵なのに、キャラがあまりにも立っていない、というのも原因している。 初出は『春符「東方シリーズ総合スレッド 2/3」』の>>300 300 名前:ゲーム好き名無しさん投稿日:03/04/06 09:14 ID:??? 俺の仲間内では他のキャラは全て普通に名前で呼ぶのに 美鈴だけ「中国」と呼ばれている と思われる。 所持スペル: 華符「芳華絢爛」 ほうかけんらん。 絢爛とは、きらびやかで美しい様のことをいう。 このスペルの名称は、豪華絢爛を、かぐわしい華(芳華)に引っ掛けたもの。 華符「セラギネラ9」 加倉井ミサイルの「鴻鵠館1301」に収められている三部作の第二部のタイトル。 セラギネラ自体は、イワヒバ科の観葉植物の名前。 虹符「彩虹の風鈴」 さいこうのふうりん。 彩られた虹は風鈴のように美しい音を立てながら攻撃する…のか? 萃夢想で使っていた『彩符「彩光風鈴」』とは似て非なるものかと思われる。 幻符「華想夢葛」 かそうゆめかずら。 弾幕の見た目が、葛の花に似ているように見えなくもないらしい。 彩符「彩雨」 彩りの雨。色とりどりで美しい雨をイメージしたスペルなのだろう。 彩符「彩光乱舞」 色とりどりの光が乱舞する。美鈴の弾幕の美しさをもっともよくあらわしているスペル名だろう。 「さいこう」というのは「最高」にかけあわせてある…というのは考えすぎか。 彩符「極彩颱風」 ごくさいたいふーん。 タイフーン(Typhoon)は台風(颱風)の語源となった英語。 北半球の東経180度〜東経100度までの範囲で発生する激しい熱帯低気圧のことを指す。 「たいふう」ならわかるが、なぜにタイフーンになるのだ。紅魔館に住んでいるとネーミングセンスがおかs( 彩符「彩光風鈴」 紅魔館の門番は、チリンチリンと音を立てながら移動します。あれはどうやら風鈴の音らしいですね。 虹符「彩虹の風鈴」とは、名前だけ似たような別物なのか? 光符「華光玉」 華やかな光の玉。そのまんまといえばそのまんま。 この手の「エネルギー弾による攻撃」は多く、波動拳やカメハメ波などに代表される。 華符「破山砲」 元ネタは、八極拳の通天砲。全身の力を込めたアッパーカットのような技。 山を破壊するほどの威力の通天砲ということか。確かに、リーチは短いが派手でかっこいい。威力も微妙に高かったような。 極光「華厳明星」 (よくわからないので説明をお願いします) 三華「崩山彩極砲」 破山砲の強化版ということで、山を崩す美しい通天砲といったところか。 2発当てることが出来れば、5000ものダメージをもっていけるという大技。 華符「彩光蓮華掌」 (よくわからないので説明をお願いします) 彩翔「飛花落葉」 飛ぶ花、落ちる葉。それだけ激しく美しいということか。 「散る」ということに関して美しさを感じる人も、今は少なくなってきた。 彩華「虹色太極拳」 虹色の太極拳。中国拳法のひとつ。 太極拳とは、中国の長い歴史の中から生まれた中国武術の一つ。円に沿った流れるようなゆったりとした動きが特徴。健康、長寿にもよいといわれている。 他の中国拳法に比べ姿勢を重視し、大きな筋肉に頼らず強大な力を発揮できる。(Wikipedia 太極拳の項より抜粋、改変) パチュリー・ノーレッジ パチュリーはハーブの一種。原語はタミール語。ノーレッジは英語で知識を表す言葉。 知識と日陰の少女。いつのまにかツンデレ。パチェ萌え。 所持スペル: アグニシャイン(火) Agni Shine(アグニの光)。アグニとは、古代インドの炎の神。 人間と神の媒介として、天にあっては稲妻、地にあっては祭火として燃え盛るという。 プリンセスウンディネ(水) Princess Undine(ウンディネ姫)。ウンディネとは、水をつかさどる精霊。 湖や泉に住んでおり、多くの場合美しい女の姿をしている。ゲームなどにも召還獣として出てくるので、おなじみの人も多いはずだ。 シルフィホルン(木) Sylphy Horn(シルフのホルン)。シルフとは風をつかさどる精霊で、女性系はシルフィード。 シルフは、ラテン語で森を意味する「シルヴァ Sylva」と「ニンフ nymph」の合成語。 錬金術師の祖、パラケルススが提唱した精霊である。前述のウンディネもパラケルススが提唱した。 メタルファティーグ(金) Metal Fatigue(金属疲労)。専門用語では『疲労』とよばれ、体の疲れと区別するため『金属疲労』と呼ばれる。 金属は通常、その強度よりも大きい力を受けることで破壊される。しかし強度よりかなり小さい力でも繰返し加えると破壊されることがある。 このような強度より小さい力の繰り返しによる破壊を金属疲労というらしい。 実験に10年以上の時間がかかるため、『日陰の学問』と呼ばれている。パチュリーのスペル名になった理由はこの「日陰」からかもしれない。 レイジィトリリトン(土) Rage Trilithon(猛威を振るうトリリトン)。 トリリトンとは、ストーンヘンジの一部で、3つの石でできた鳥居のようなもののこと。 アグニレイディアンス(火) Agni Radiance(アグニの輝き)。 アグニは、姿がないものとして描かれることもある。拝火信仰の元祖となった神とも言われている。 ベリーインレイク(水) Bury In Lake(湖の中に葬る)。 いわゆる水葬? グリーンストーム(木) Green Storm(緑の嵐)。 緑とは植物のこと。つまり植物の嵐。 また、五行の木は風をあらわすものとして考えることができる。この場合は緑の嵐。 シルバードラゴン(金) Silver Dragon(銀の竜)。 銀は聖なる金属らしい。まったく関係ないが、『銀の龍の背に乗って』という中島みゆきの曲がある。 トリリトンシェイク(土) Trilithon Shake(トリリトンの振動)。 パチュリーの土符は、メガリス、クロムレク、トリリトンなど巨石遺跡系が多い。 ラーヴァクロムレク(火+土) Lava Cromlech(溶岩のクロムレク)。 クロムレクとは、フランス語でストーンサークルのこと。 フォレストブレイズ(木+火) Forest Blaze(森の炎) 森林火災のことか? ウォーターエルフ(水+木) Water Elf(水の妖精)。 シルフとウンディネは、どちらもパラケルススが提唱した精霊である。 だがアグニはインド神話の神である。 マーキュリポイズン(水+金) Mercury Poison(水銀の毒)。 水銀は人体に有毒な、常温で液体の金属。 中国の皇帝は、不老不死になるために水銀を飲んだという。 いわゆる錬丹術で、西洋錬金術のエメラルドメガリスや賢者の石とつながる部分がある。 エメラルドメガリス(土+金) Emerald Megalith(エメラルドメガリス)。 メガリスとは有史以前の巨石遺跡のこと。 遺跡とは違うかもしれないが、エメラルド・タブレットという、錬金術の基本思想(奥義)が示された碑文がある。 「下のものは上のもののごとく、上のものは下のもののごとし。」 サイレントセレナ(月) Silent Selena(静かなセレナ)。 セレナとは、ギリシャ神話の月の女神のこと。 さらに、月光には静かな雰囲気が…ありますよね?ね? ロイヤルフレア(日) Royal Flare(荘厳たる太陽爆発)。フレアとは各種の意味があるが、ここではおそらく太陽面爆発現象(太陽フレア)のこと。 しかし紅魔郷では、朝顔形に開くという意味ともひっかけていると思われる(『フレアスカート』などに使われるのはこの意味) 賢者の石(火水木金土) 賢者の石(philosopher's stone)とは、中世ヨーロッパの錬金術において、卑金属を金に変えることができると考えられた物質。 また、人間に不老不死を与えるものとも言われている。もちろんそのようなものは存在しない。 二次設定では、命を与えて蘇らせる効果を持っていたりする、らしい。 サマーレッド(火) Summer Red(夏の赤)。 夏は灼熱の季節。赤は灼熱の色。ダブル灼熱。 ウィンターエレメント(水) Winter Element(冬のエレメント)。 エレメントとは各種意味があるが、ここではおそらく属性のことなのではないだろうか。 スプリングウィンド(木) Spring Wind(春風)。 しかしこの攻撃はまったく春風に見えない。 オータムエッジ(金) Autumn Edge(秋の剣)。 そのまんま。 ドヨースピア(土) Doyou Spare(土用の槍)。 土用とは、五行思想に基づく季節の分類のひとつ。各季節の終わりの、約18日間のことを指す。 セントエルモピラー(火金) St. Elmo’s Pillar(セントエルモの柱)。 Pillarという言葉は火柱という意味で使われることがあるので、ここでは『セントエルモの火』のことかと思われる。 セントエルモの火は、静電気などが、尖った物体に発生させる青白いコロナ放電による発光現象のこと。 ノエキアンデリュージュ(水土) Noachian Deluge(ノアの大洪水)。 旧約聖書によると、地上に悪がはびこるのをよしとしなかった神が、大洪水によってすべての生命を洗い流そうとした。 しかし、神に選ばれたノアは、すべての動物をひとつがい箱舟に乗せ、自分の妻子たちとともに箱舟に隠れて難を逃れた。 エレメンタルハーベスター(木金) 意味はElemental Harvester(元素の伐採機)。 エレメント、というのは日本では『属性』という意味で使われることが多いため、もしかしたら『属性の伐採機』かもしれないがよくわからん。 セントエルモエクスプロージョン(火金) St. Elmo’s Explosion(セントエルモの爆発)。これもまた、セントエルモの火からとられたものかと思われる。 セントエルモの火の語源は、イタリアのセントエルモ教会でよく見られたから。 というのは俗説で、主に船のマストで見られたからである。船の守護聖人、セント・エルモの死後この名前がついた。 デリュージュフォーティディ(水) Deluge Forty day(40日の大洪水)。ノアの大洪水に関係がある。 神は40日間、大雨を降らせてすべての物を洗い流した。その後、地上から水が引いたことを知ったノアは地上に降り立つ。 そして神を祝福するために祭壇を立て、神はこれに対して二度と生物を滅ぼすことをしないと誓い、その証に虹をかけたという。 ジンジャガスト(金土) Djinn Jarrah Gust(ジンの壷の突風)。 ジンとはアラビアの精霊の総称。 もしかしたらハクション大魔王のようなもののことなのかもしれない。 ハイドロジェナスプロミネンス(水日) Hydrogenous Prominence(水素のプロミネンス)。 太陽の主成分は水素。 プロミネンスとは、黒点の磁場にあつまるプラズマの集まり。日本語では『紅炎』と言う。 太陽の表面に、火柱のようにして上がる。ゲームなどでも火柱化していることが多い。 フロギスティックレイン(水火) Phlogistic Rain(フロギストンの雨)。フロギストン説に関係がある。 フロギストン説とは、可燃性の物質は『フロギストン』という元素を持ち、燃えるという現象はそれが逃げることによって起こることだという説。 しかしこの説は間違いである。燃焼とは、酸素との激しい結合のこと。フロギストンは、最近では炎の精霊として描かれることも多い。 サテライトヒマワリ(月木) Satelight Himawari(衛星ひまわり)。 日本の気象衛星。 ロイヤルダイアモンドリング(月日) Royal Diamond Ring(荘厳たるダイヤモンドリング)。皆既日食時に見られるダイヤモンドリングのこと。 皆既日食の原因は、太陽と地球の間に月が入ること。その終わりに、月の谷間から太陽光球の光がもれる。 すると、漏れたところが明るく輝き、コロナとあわせてまるでダイアモンドのように見えるのである。 十六夜咲夜 十六夜は十六日目の夜、満月の翌日の夜のこと。咲夜は昨夜(さくや)と考えると、十六夜の前夜、つまり満月の夜となる。 妖々夢では初心者から上級者まで幅広く使われ、永夜抄で極端に弱体化、花映塚ではトリッキーになった。 所持スペル: 奇術「ミスディレクション」 Miss Direction (ミス・ディレクション)、Misdirection(誤った指図) 手品師が観客の注意や視線を、注目されると都合の悪い部分からそらせる技法のこと。 幻在「クロックコープス」 Clock Corpse(時計の死体)。しかしCorpseは『人間の死体』などに用いられる言葉である。 『時計の残骸』→時が動かないという花京院的メッセージ、というかっこいい解釈をなさった方もいます。 幻象「ルナクロック」 Luna Clock(月時計) 曲名「ルナ・ダイアル」と対になったものか。 (よくわからないので説明をお願いします) メイド秘技「操りドール」 操り人形。初心者キラー。 最初に狭い角度で投げるナイフが操り人形の糸、そしてそれ自体が、咲夜にとって自在に操れる「人形」でもあるのだろう。 ゆえにナイフは巧みに角度を変える。 元ネタは「殺人ドール」の項で説明。 幻幽「ジャック・ザ・ルドビレ」 Jack the Ludo Bile(気違い草のジャック)。ルドビレは『キチガイ草』の意味で、ブルガリア人の口語で、毒草ベラドンナをさす言葉。 ベラドンナは『美しい貴婦人』の意味で、この草の樹液を薄めて点眼すると、瞳孔が開いて美しく見えるという。 …瞳孔開くってことは死ぬってことじゃない? (『ルドビレ』という言葉自体、日本には馴染みの薄いものである。そのため、意味は色々と間違っているかもしれない。) 幻世「ザ・ワールド」 The World(世界)。 ジョジョの奇妙な冒険第三部で登場するキャラクター、DIOが持っている時間を止めるスタンドの名前。 メイド秘技「殺人ドール」 殺人人形。上級者泣かせ。「ドール」については「操りドール」の項で説明。 紅魔郷初出、妖・永の二作品で自機のボムとして使える。十六夜咲夜の代表技といえる。 元ネタは、「すべてがFになる」の登場キャラクター、四季の 「殺人を行ったのは私。けれど私は操られるだけの人形でした」 というセリフとのこと。 奇術「エターナルミーク」 Eternal Meek(永遠の従順) メイドは主人には逆らわないのが普通。…個人的にもそうであってほしい。 このMeek(従順)という形容詞と、「ミーク」というナイフのブランド?を掛け合わせている、のかもしれない。 しかしこの説にはひとつだけ補えていない部分がある。このスペルは、ナイフを飛ばしてこない。 (この前に使い切ってしまったんだ、と考える人もいますが) 参考:http://www.ameyoko.net/marukin/html/factory/moki2.html(Ctrl+Fでミークと入力して検索) 「ジャック・ザ・リッパー」 Jack the Ripper(切り裂きジャック)。 女性を連続で殺してロンドンを震え上がらせた、有名な通り魔である。結局つかまることはなかった。 しかし、被害者がジャック・ザ・リッパーを気安く家に上げていたりすることから、実は女性だったのではないかとも言われている。 蛇足だが、ジャックとシャーロック・ホームズとの対決を描く小説も多い。 「インディスクリミネイト」 Indiscriminate(無差別の) 切り裂きジャックって女の人なら無差別に殺したんだっけ? 「パーフェクトスクエア」 Perfect Square(完璧な正方形) 妖々夢の自機ボム。効果範囲が四角形。だから多分正方形。だが方陣と訳しても違和感はない。 意訳すれば、「(時の止まった)完璧な空間」。「パーフェクトメイド」にも通じるものがある。 また、数学に『Perfect Square(完全平方)』というものがある。ある整数または整式が、別の整数または整式の2乗であることを言う。 時符「プライベートスクエア」 Private Square(個人的な正方形) パーフェクトスクエアに同じく。 このスペカは使い手の咲夜の動きに大きく左右されるため、方陣と訳すよりも正方形の方がしっくりくると思うのだがどうか。 ちなみに「時符」が付け加われたのは萃夢想になってから。 幻葬「夜霧の幻影殺人鬼」 ロンドンは霧の町。連続で起こった、女性を狙った通り魔事件。殺人鬼のジャック・ザ・リッパーは、幻影のように姿を消した。 ゆえに、この符の名称は「切り裂きジャック」が由来!…という妄想を繰り広げてみました。 「デフレーションワールド」 Deflation World(収縮世界) 過去、現在、そして未来という別々の空間にあるナイフ。 空間が「現在」という一転に一気に収縮され、過去、未来のナイフが現在に召還されて襲い掛かる。 インパクトのある弾幕だが、なんか不景気な名前である。 傷符「インスクライブレッドソウル」 Inscribe red Soul(紅き魂を刻み込む) 魂を刻むほどの連撃。 このスペルを使っているときの咲夜さんは猫に見える。 「咲夜の世界」 元ネタはジョジョの奇妙な冒険第三部最終戦タイトル、「DIOの世界」。 成恵の世界は多分無関係。 傷魂「ソウルスカルプチュア」 Soul Sculpture(魂を彫刻する) 要は魂を刻むってことでしょうね。 インスクライブレッドソウルが「刻むだけ」なのに対し、上級スペルの「ソウルスカルプチュア」は「彫刻する」、つまり芸術的になっている。 「チェックメイド」 Check Maid(チェックメイド) チェスのチェックメイト(詰み)とメイドを掛け合わせている。 手品「クロースアップ殺人鬼」 Close-up(クロースアップ) 流行のクロースアップマジックより。 咲夜は、東方文花帖(ゲーム)で『危険な手品師』と言われていた。 参考:http://plaza.harmonix.ne.jp/~k-miwa/magic/soldtrick/soclose.html 時符「プライベートヴィジョン」 Private vision(個人的な幻想) 時を止めて、ナイフで相手を囲う技。避けやすかったり避けにくかったり。 時符「ミステリアスジャック」 Mysterious Jack(神秘的なジャック) やっぱり切り裂きジャックのネタでしょうか。 時符「トンネルエフェクト」 Tunnel Effect(トンネル効果)。 非常に微細な世界にある粒子が、古典的には乗り越えることができないポテンシャル(エネルギー)障壁を、 量子効果により乗り越えてしまう現象(WIKIPEDIAより抜粋) 誰か、これよりもわかりやすく説明してもらえると嬉しいです。 空虚「インフレーションスクウェア」 Inflation Square(膨張する正方形) デフレーションワールドと対になるスペルなのか? 銀符「パーフェクトメイド」 Perfect Maid(完璧なメイド)。 元ネタはアガサ・クリスティの『The Case of the The Perfect Maid(邦題:申し分のない女中)』。 レミリア・スカーレット 吸血鬼姉。紅魔館主人、500歳。外見は幼女。好きな色は赤。 ちなみに、スカーレットは緋色のこと。 所持スペル: 天罰「スターオブダビデ」 Star Of David(ダビデの星)。六芒星のこと。 ダビデは聖書の人物で、偉大な王となったが、人妻に恋をしてしまい、人妻の夫を最前線に送って殺す。 イスラエルの国旗に描かれているのはこのダビデの星。 冥符「紅色の冥界」 冥界とは死後の世界。白玉楼のある場所。 レミリアは白玉楼を赤く染めるのだろうか。 ちなみに、東方では「紅色」の読み方は「あかいろ」らしい。 呪詛「ブラド・ツェペシュの呪い」 Vlad Tepes(ブラド・ツェペシュ) ワラキアの領主で、ドラキュラのモデルになった人。 ドラキュラはもともとブラドのニックネームで、『ドラクルの息子』という意味。 さらにツェペシュとは『串刺し公』というニックネーム。多くの人間を串刺しにして処刑したと言われている。 紅符「スカーレットシュート」 Scarlet Shoot(緋色のシュート)? シュートは撃つ、射るなどの意。東方シリーズはシューティングゲーム。 つまり、レミリアの赤い弾幕ということだろうか? 「レッドマジック」 Red Magic(赤い魔法)。 元ネタはミステリ「すべてがFになる」(講談社ノベルズ)に出てくるOS、レッドマジック。 神罰「幼きデーモンロード」 Demon Lord(悪魔の領主)。 レミリアは外見が幼く、成長することを放棄している。しかし強い。ものすごく強い。 そして、紅魔館の持ち主でもある。つまり、紅魔館一帯の領主。 獄符「千本の針の山」 仏教の地獄には『針山地獄』というものがある。 神術「吸血鬼幻想」 種村季弘氏の書いた、同名の吸血鬼小説より。 吸血鬼界隈では有名な小説らしい。 参考:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309400469/249-1699933-8975522 紅符「スカーレットマイスタ」 Scarlet Maister(緋色の家主) この弾幕の使い手、レミリアは紅魔館の家主。 そのまんますぎるネーミング。 「紅色の幻想郷」 紅色とは赤い色のこと。幻想郷は東方三部作の舞台。『スカーレット』が表す言葉は緋色。 彼女の放つ弾幕は、背景も弾も赤が異常に多い。おそらく闘牛に突撃される。 紅符「不夜城レッド」 レッドは赤。不夜城は、夜でも昼のように明るく賑やかなところのこと。 レミリアは夜の住人なので、どちらかというと夜に動くのではないだろうか。 紅魔「スカーレットデビル」 Scarlet Devil(緋色の悪魔) あかい、あくま――― と表記すると某型月ノベルみたいに見える。 「スカーレットディステニー」 Scarlet Destiny(緋色の運命)。 レミリアの能力は『運命を操る程度の能力』。スカーレットとは緋色。あまりにもそのまんま。 必殺「ハートブレイク」 Heart Break(心臓破壊) 吸血鬼は心臓に杭を打ち込んで殺す。 Heartbreak(悲痛、悲嘆) 「吸血鬼ドラキュラ」にて、ドラキュラは最後、悲痛の念を残して死んだって話を何かで読んだ(未確認情報)。 夜符「デーモンキングクレイドル」 Demon King Cradle(悪魔の王のゆりかご) 吸血鬼は、数多くの作品で人間を圧倒的に凌駕し、人間に凄まじい恐怖を与える。まさに悪魔のような存在である。 その代わり、致命的な弱点をいくつも持ち合わせている。 神槍「スピア・ザ・グングニル」 Spare The Gungnir(グングニルの槍)。 グングニルとは、北欧神話に出てくる槍の名前。オーディンが持つ槍で、めぐり巡ってクー・フーリンのゲイボルグとなっている。 ゲームで伝説の槍として出てくることも多い。BUMP OF CHICKENの曲名にもなっている。 夜王「ドラキュラクレイドル」 Dracula Cradle(ドラキュラのゆりかご) ドラキュラは、『吸血鬼ドラキュラ』に登場する男性吸血鬼。太陽やニンニクを嫌う。 もはや吸血鬼の代名詞ともいえるほど有名である。モデルはワラキア公ブラド・ツェペシュ。 符の壱「バッドレディスクランブル」 Bad Lady Scramble(悪女緊急発進)? 多分悪女とコウモリを掛け合わせているのだと思うのだが、コウモリのスペルはBat(バット)です。 バッドとバットのような間違いは、他にもベッド(ベット)、バッグ(バック)などがある。 符の弐「マイハートブレイク」 My Heart Break(自分の心臓破壊) 心臓に杭を刺すことにより、吸血鬼は死亡するらしい。 蛇足ですがブロークンハートで失恋って意味でしたよね。失恋だとしたら霊夢に振られたのか。 本当にどうでもいいのだが、エンディングのレミィと霊夢はちょっと色っぽいと思う。 符の参「ヘルカタストロフィ」 Hell Catastrophe(地獄の大災害) カードゲームに出てきそうなネーミングである。 レミリアのスペルはネーミングセンスがなんともいえない。 夜符「クイーンオブミッドナイト」 Queen of Midnight(深夜の女王)。 吸血鬼は夜の王者。彼女は自分のことを『夜の住人』だと言っていた、ような気がする。 魔符「全世界ナイトメア」 Nightmare(悪夢)。全世界が悪夢に陥る。 弾幕の形が、核のマークと酷似しているのは偶然か。 紅符「ブラッディマジックスクウェア」 Bloody Magic Square(血まみれの魔法の方陣) スクウェアはこの場合は正方形っぽくない。むしろ魔方陣的な意味合いではないだろうか。 レミリアの中でもあまり苦戦しないスペル、だと思う。 紅蝙蝠「ヴァンピリッシュナイト」 Vampirish Night(吸血鬼の夜) コウモリがいっぱい出てくる、レミリアの夜。はた迷惑な感じがする。 コウモリは撮影すると消えてしまう。コウモリの命、儚し。 神鬼「レミリアストーカー」 Remilia Stoker(レミリア・ストーカー)。 ストーカーは、『吸血鬼 ドラキュラ』の作者、エイブラハム(ブラム)・ストーカー。 ストーカーは、レ・ファニュの『吸血鬼 カミーラ』に感銘を受けて、ドラキュラを執筆したという。 フランドール・スカーレット 所持スペル: 禁忌「クランベリートラップ」 Cranberry Trap(クランベリーの罠) クランベリーは果物の名前。どうやら体にいいらしい。 収穫方法が独特で、畑に水を通し、かき混ぜてクランベリーを水に浮かせて収穫するらしい。 青い弾を水、紫の弾をクランベリーと考えると、納得できるだろう。 禁忌「レーヴァテイン」 Lavatain(レーヴァテイン)。ケルト神話に出てくる剣の名前。 ゲルマン神話の巨人スルトの持つ武器。名前は「害なす魔の杖」の意だという。 自ら空中で動くことができ、太陽よりも強い輝きを放ち、その威力はいかなる者も抵抗できないという。 厨房設定が多いことでも有名な武器。 禁忌「フォーオブアカインド」 Four of a Kind(同じ種類が4つ) いわゆる、ポーカーのフォーカード。 これを発展させた「シスタープリンセス」なるスペルがあるらしい。フラン様12人。もちろんネタである。 禁忌「カゴメカゴメ」 小さい子どもがする遊びに、かごめかごめというものがある。 子どもたちが、歌いながら手をつないで円を作り、人を囲んでまわるあの遊び。自分は怖くて出来なかった。 禁忌「恋の迷路」 通称@。 恋愛は常に複雑なものである。その複雑さは、たびたび迷宮に例えられる。 しかし、495年間ずっと閉じ込められていたフランドールは、恋というものをしたことがあるのだろうか? 禁弾「スターボウブレイク」 Starbow Break(スターボウの破壊) このbowはRainbow(虹)からきているものだろう。 スターボウに関してはよく知らない。 禁弾「カタディオプトリック」 Catadioptric(カタディオプトリック)。天体望遠鏡の種類のひとつ。 反射望遠鏡をベースとして、そこに補正レンズを組み込んで収差を補正した天体望遠鏡をカタディオプトリック式という。(Wikipedia 天体望遠鏡の項より抜粋) 禁弾「過去を刻む時計」 過去の記憶のことでしょうか。 (よくわからないので説明をお願いします) 秘弾「そして誰もいなくなるか?」 アガサ・クリスティの小説『そして誰もいなくなった』のパロディ。おそらくアガサの小説ではもっとも高名なのではないだろうか。 彼女のテーマ曲『U.N.オーエンは彼女なのか?』のU.N.オーエンとは、その小説で10人を館に招待した人間。 QED「495年の波紋」 495年とは、フランドールの年齢だったような。 波紋とは波の作る紋様のことだが、ジョジョの奇妙な冒険にも『波紋』というものが出てくる。 レミリアの『パンを食べた枚数』という台詞や咲夜の『ザ・ワールド』は、同作品に出てくるDIOというキャラクターに関係がある。 紅魔郷最終のスペルだけあり、恐ろしい難易度を誇る。 禁忌「フォービドゥンフルーツ」 Forbidden Fruit(禁断の果実)。 旧約聖書で、アダムとエヴァは蛇にそそのかされ、禁断の果実を食べてしまう。 禁断の果実により、彼らは知恵をつけ、エデンから追い出された。 禁忌「禁じられた遊び」 反戦映画のタイトル。戦災孤児の少女が死んだ生き物の葬り方を教わり、墓を作り続ける話。 少女は埋葬の意味をも知らず、ただ墓作りのために十字架を欲しがるようになる…とのこと。 同名のスペイン民謡は、曲名は「愛のロマンス」。その曲をメインテーマに使った映画なのだが、映画のタイトルの方が有名になった。 レティ・ホワイトロック アガサ・クリスティの『予告殺人』の登場人物、レティシア・ブラックロック(愛称レティ)をもじったものか。 所持スペル: 寒符「リンガリングコールド」 Lingering Cold(長居する冬) つまり長引く冬。 東方妖々夢は、春が来ないという異変を解決しに冥界へ旅立つ話。このスペルは、この物語の一部を端的に語っている。 冬符「フラワーウィザラウェイ」 Flower Wither Away(花が遠くでしおれる)。 (よくわからないので説明をお願いします) 白符「アンデュレイションレイ」 Undulation Ray(波状の光線)。 アンデュレイションには、波打つという意味がある。 怪符「テーブルターニング」 Table Turning(テーブルターニング)。いわゆる占い遊びのひとつ。 集団でテーブルの周りにすわり、両手をテーブルの上に置いて待っていると、霊が乗り移ってテーブルを揺らして意思伝達をするという。 最初は心霊現象と言われていたが、ファラデーがその原理を解明した。人間の無意識による行動らしい。 寒符「コールドスナップ」 Cold Snap(急激な冷気) いわゆる急激な寒波のことをコールドスナップと言うらしい。 冬符「ノーザンウィナー」 Northern Winner(北の勝者) 北半球において、北は寒い。幻想郷は北半球なのだろう。 橙 所持スペル: 仙符「鳳凰卵」 鳳凰の卵。しかし鳳凰は卵で増えるのだろうか。 仙符「鳳凰展翅」 展翅とは、昆虫などを標本にする際、翅を広げることをいう。 Googleで検索すると中華料理が出てくる。 式符「飛翔晴明」 晴明とは、有名な陰陽師、安倍晴明のことである。 彼は式神を使い、鬼や悪霊を退治したと言われている。 陰陽「道満晴明」 ライバル関係にあった陰陽師の2人、蘆屋道満と安倍晴明。この2人の間には数多くのエピソードがある。 ちなみに、大抵道満の負けで終わる。 陰陽「晴明大紋」 やっぱり安倍晴明。 (よくわからないので説明をお願いします) 天符「天仙鳴動」 ことわざに「天山鳴動して鼠一匹」というものがある、らしい。 『天仙』で検索すると、漢方薬のページが多く出てくる。 まったく関係ないが、自分は「大山鳴動」で記憶しているので違和感がある。 翔符「飛翔韋駄天」 韋駄天とはバラモン教の神、僧や寺院の守護神。 仏舎利を持って逃げた捷疾鬼を、走って追いかけて取り戻したため、走る神として知られる。転じて、足の速い人のことを指す。 「飛翔○○」という名のスペルには、画面を縦横無尽に駆け回るものが多い。 童符「護法天童乱舞」 護法天童は、仏教を守護する鬼神。童子の格好をしていると言われている。 橙と藍のスペルは、このような『神』『式神』『人物』などを由来とするものが多い。 仙符「屍解永遠」 屍解とは、肉体を持ったまま死ぬこと。通常、死んだときは肉体と魂が離れるものだが、これは肉体を持ったまま死ぬこと。 このように死んだ人間のことを『屍解仙』というらしい。 この現象を例に出し、キリストの復活説を説く人間もいるから驚きである。 鬼符「鬼門金神」 鬼門は陰陽道や方位学でいう、不吉な方角。 金神は方位の神で、金神のいる方位を冒すと祟られる。いずれにせよ不吉。 方符「奇門遁甲」 奇門遁甲とは、方位の吉凶を見定める術である。そして、それに従って特定の方位へ移動することで運を招く。 兵法に応用することもでき、古く中国で重宝され、恐れられた。 しかし、計算が専門的、かつ複雑なため、あまり普及していない。 鬼符「青鬼赤鬼」 青鬼と赤鬼。各地に残る鬼の伝承。 伝承ではないが、『泣いた赤鬼』という話は有名。 鬼神「飛翔毘沙門天」 毘沙門天は、四天王のひとりで、北方を守護する神。日本では七福神のひとりにも数えられている。 上杉謙信が信仰していた神である。 星符「飛び重ね鱗」 (よくわからないので説明をお願いします) 鬼神「鳴動持国天」 持国天とは、東を担当する四天王。そして、このゲームは東方シリーズ。 BGMも「東の果ての眠らない国」。なかなか粋な演出である。 化猫「橙」 橙は猫の式神である。化猫は妖怪の一種で、猫が化けて出たもの。 八雲家の式神はよく跳ね回ると思うのだがどうか。 アリス・マーガトロイド マーガトロイドの元ネタなのだが、アガサ・クリスティの『予告殺人』にマーガトロイドという人物が出てくる。 だがこの登場人物、アリスみたいにかわいいわけじゃない。むしろ太ったオバサン。 アリスのスペルには、人形関係のものが非常に多い。 所持スペル: 操符「乙女文楽」 乙女は言わずもがな、歳の若い女の人のことをいう。ここではアリスのこと。 文楽は、人形浄瑠璃の通称。文楽座が明治末期に、唯一の人形浄瑠璃専門の劇場となったところからとられた。 人形浄瑠璃とは、日本特有の人形劇。三味線などに合わせて語る義太夫節などの浄瑠璃に合わせて人形を使う。 蒼符「博愛の仏蘭西人形」 はくあいのふらんすにんぎょう。 博愛とは、フランス革命の宣言「自由」「平等」「博愛」からか。 フランス人形は、ご存知の通り、フランス人の貴族を模した、髪がやたらとふわふわの人形だ。真夜中に見ると結構怖い。 蒼符「博愛のオルレアン人形」 オルレアンはジャンヌ・ダルクの町として有名なフランスの町。 オルレアン市は、ロワール川流域とパリを結ぶ交通の要衝として発展し、中世にはパリ、シャルトルと並ぶフランス王家の拠点都市であった。 ジャンヌ・ダルクの活躍により、イングランドに勝利し、解放された。 オルレアンには、ジャンヌ・ダルクの銅像がいたるところにあるという。 紅符「紅毛の和蘭人形」 紅毛とは、オランダ人のこと。江戸時代、オランダ人は、赤毛が多かったことから紅毛人と呼ばれていたという。 オランダは、長崎の出島を通じ、日本と交流があった。 白符「白亜の露西亜人形」 白亜とは、世界遺産の「白亜の建造物群」。 露西亜はロシアのこと。ロシアの人形は、毛色は違うが、マトリョーシカが有名。 マトリョーシカは、人形の中に一回り小さい人形が入っていて、その中にはさらに一回り小さい人形が入っていて…という玩具のようなもの。 闇符「霧の倫敦人形」 ロンドンはイギリスの首都で、霧の町として有名。 廻符「輪廻の西蔵人形」 西蔵とはチベットと読む。 チベット仏教の一派が、輪廻転生の考えを生み出した。チベットには、今もなお未発見の書物などがあるらしい。 雅符「春の京人形」 京人形は、京の貴族を模した人形のこと。春の京人形。そう、桃の節句、ひな祭りのこと。 今でも、女の子のいる家では3月3日まで京人形を飾る習慣がある。 咒詛「魔彩光の上海人形」 彩光は、紅美鈴と同じく色とりどりの光のことだろう。それに魔法使いの魔が入って魔彩光。 上海は中国の都市。上海人形は、アリスの使い魔でもっとも有名なあの人形。 咒詛「首吊り蓬莱人形」 スペカのはずなのに、何故か上海人形とともにキャラ化している。 蓬莱は、想像上の土地。中国の神仙思想において説かれる秘境で、東方の海上にあり、千人が住む不老不死の地と考えられた。 徐福は、ここに不老不死の薬を取りに行くと始皇帝に申し出た。 蓬莱は、東方シリーズを見る上で重要になるキーワードである。 魔符「アーティフルサクリファイス」 Artful Sacrifice(狡猾な生贄) このスペルの場合、爆発する身代わり人形とでも言えばいいのだろうか? 魔操「リターンイナニメトネス」 Return Inanimateness(無生物の回帰) 人形は、人を模したものであり、生物ではない。 「グランギニョル座の怪人」 Grand-Guignol(グラン・ギニョル)。 「guignol」は、普通は19世紀末のパリに実在した劇場「グラン・ギニョル座」を指す。 この劇場では人形の代わりに人間が出演し、エロチックでグロテスクな恐怖劇を演じた。転じて残酷劇のことを指すこともある。 怪人はおそらくミュージカル「オペラ座の怪人(Phantom The Opela)」からとったもの。 それより神主のスペカ説明がちょっとグロい。 戦符「リトルレギオン」 Little Legion(小さな軍隊) レギオンとはもともと、ローマ軍隊の編成において、5000〜6000人の軍隊を指す言葉である。転じて、多数・軍団といった意味を持つようになった。 蛇足だが、新約聖書にてイエスはレギオンと名乗った悪霊を追い払っている。このことから「悪霊、悪魔」という意味で使われることもある。 咒符「上海人形」 前述の通り。下手すればアリスより人気。 永夜抄の貫通光線は、アリスではなく上海人形が出しているもの。 戦操「ドールズウォー」 Doll’s War(人形の戦争) アリスが眼鏡をかけて「諸君、私は…」と言っているネタとかないものですかね。 咒詛「蓬莱人形」 妹紅にも同じ名前のスペルがあるのだが、これはどういうことだろう。 アリスの場合は人形、妹紅の場合は「ヒトガタ(人間)」なのかも知れない。 符の壱「アーティフルチャンター」 Artful Chanter(狡猾な詠唱者) Chanterには、「聖歌隊リーダー」などの意味もある。 しかしこのスペルは詠唱なのか?どうみても爆撃にしか見えない。 符の弐「ドールクルセイダー」 Doll Crusader(人形十字軍、人形聖戦) 十字軍は、聖地エルサレムの奪還を目的とした軍隊。 聖戦は聖なる戦争、戦争行為を正当化した言い方。 萃夢想のアリスは、人形を多く設置して戦う、まさに軍隊のような戦い方をする。 魔光「デヴィリーライトレイ」 Devilly Light Ray(悪魔の光線) 考えてみれば、アリスは神様の娘なんですよね。 操符「ドールズインシー」 Dolls in Sea(海の中の人形) 何を意味しているのか? 呪符「ストロードールカミカゼ」 Straw Doll Kamikaze(藁人形神風) 神風とは、太平洋戦争の「神風特攻」から。今でも特攻の意味として使われることがある。 藁人形は、人形の中でもっとも粗末に扱われる。かわいそうに。 赤符「ドールミラセティ」 Doll Mira Ceti(人形ミラセティ) ミラセティとは、くじら座の恒星、オミクロン星、通称ミラ。明るさが変わる星として知られている。 操符「マニピュレイトパペット」 Manipulate Puppet(人形操作) そのままといえばそのまま。 妖々夢体験版の没スペル。 操符「マリオネットパラル」 (よくわからないので説明をお願いします) ルナサ・プリズムリバー 所持スペル: 弦奏「グァルネリ・デル・ジェス」 Guarneri del Gesu(グァルネリ・デル・ジェス)。 後述するアントニオ・ストラディヴァリと同じく、高名なヴァイオリンの製作者。 ヴァイオリンを作った数が少ないため、ストラディヴァリウスよりも彼のヴァイオリンの方が人気が高いらしい。 神弦「ストラディヴァリウス」 Stradivarius(ストラディヴァリウス)。 世界的にも有名なヴァイオリンの名器。 製作者のアントニオ・ストラディヴァリが、ラテン語で自分の名”Antonius Stradivarius”を残したことにちなむ。 偽弦「スードストラディヴァリウス」 Pseudo Stradivarius(スードストラディヴァリウス)。 Pesudoとは、イタリア語の接頭詞で『偽の』『嘘の』などをあらわす言葉。つまり、ストラディヴァリウスの贋作のこと。 ストラディヴァリウスは贋作が多いことでも知られている。 騒符「ノイズメランコリー」 Noise Melancholy(憂鬱なノイズ) ルナサの奏でる音は憂鬱。 ルナサは花映塚でとことん根暗キャラになってしまったような気がする。 騒符「ルナサ・ソロライブ」 Lunasa Solo Live(ルナサの単独ライブ) グループから単独ライブでデビューする人も多い。 メルラン・プリズムリバー 所持スペル: 管霊「ヒノファンタズム」 Hino Phantasm(日野の幻想)。 日野皓正は、1942年に生まれた、日本を代表するトランペッター。2004年、紫綬褒章を受章している。 名前で検索するとオフィシャルサイトが出てきます。 冥管「ゴーストクリフォード」 Ghost Clifford(幽霊クリフォード)。 クリフォードはアメリカのジャズ奏者。トランペットを演奏していた。1956年に交通事故で死亡している。 騒符「ソウルゴーハッピー」 Soul Go Happy(幸福になる魂) 彼女の奏でる音は、幸福の音。 メルランは花映塚で、今まで以上にハイテンションキャラになったように思う。 騒符「メルラン・ハッピーライブ」 Marlin Happy Live(メルランの楽しいライブ) 躁病気味の彼女の、楽しいライブ。三姉妹きっての変わり者。 リリカ・プリズムリバー 所持スペル: 冥鍵「ファツィオーリ冥奏」 Fazioli(ファツィオーリ) ファツィオーリは、イタリアの家具会社一族のパオロ・ファツィオーリによって、1979年にイタリアで設立されたピアノ会社。 世界のピアノメーカーのベスト3にランクインするらしい。 鍵霊「ベーゼンドルファー神奏」 Bosendorfer(ベーゼンドルファー) ベーゼンドルファーは、音楽の都ウィーンで1828年に誕生したピアノメーカーの名門。 世界のピアノメーカーのベスト3にランクインするらしい。 騒符「ソウルノイズフロー」 Soul Noise Flow(魂と雑音の流動) 末の妹はパーカッションや鍵盤楽器を担当。いわゆる補佐である。 姉2人の『ノイズメランコリー』『ソウルゴーハッピー』を受けたスペルか。 騒符「リリカ・ソロライブ」 Lyrica Solo Live(リリカの単独ライブ) ソロ活動で失敗する人も多いのですよ。 (三人攻撃) 騒符「ファントムディニング」 Phantom dinning(鳴り響く幻影)。 プリズムリバー三姉妹は、演奏者にして騒霊である。確かに幻影であり、鳴り響いてもいる。 騒符「ライブポルターガイスト」 Live Poltergeist(ポルターガイストのライブ) ポルターガイストは、ドイツ語で『家を騒がす霊』という意味。一種の心霊現象らしい。 そして、プリズムリバー三姉妹は騒霊にして演奏者である。 合葬「プリズムコンチェルト」 Prism Concerto(プリズム協奏曲)。 プリズムは光を屈折させるブロックのこと。コンチェルトとは協奏曲のこと。 三人が協力してこそ成り立つ同時攻撃。プリズムみたく、弾幕の弾道を曲げる。スティジャンより強い。 騒葬「スティジャンリバーサイド」 Stygian Riverside(三途の川岸)。 冥界を流れると言われる川。この川の向こうがあの世として描かれることが多い。 臨死体験で見ることができる世界にも、川があるといわれる。 大合葬「霊車コンチェルトグロッソ」 Concert Grosso(巨大な協奏曲)。 三人が一体となって攻撃。しびれる。 魂魄妖夢 所持スペルが多く、かつ意味の込められたものばかり。 仏教用語からとられたものが多く、かつ少々自虐気味。 所持スペル: 幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」 餓鬼の断食は、当然のことをいかにも善行らしく言い立てることの例え。 餓鬼剣「餓鬼道草紙」 餓鬼道とは、六道の三悪道のひとつ。飲食が自由にならず、飢えに苦しむ世界。 その餓鬼道の業苦を描いた、「餓鬼草子」という絵巻物がある。 餓王剣「餓鬼十王の報い」 十王は、地獄を統べる10人の裁判官。閻魔もこの一員。 獄界剣「二百由旬の一閃」 一由旬は帝王の軍隊が1日に歩く距離。二百由旬は約2000kmと考えられている。 仏教の八大地獄の第七、大灼熱地獄の火の広がりがずばりこの二百由旬。 獄炎剣「業風閃影陣」 (よくわからないので説明をお願いします) 獄神剣「業風神閃斬」 (よくわからないので説明をお願いします) 畜趣剣「無為無策の冥罰」 無為無策とは、計画が何もないこと。 冥罰とは、神仏がくだす懲らしめの罰。悪いことをすれば罰が当たる。 転じて、計画性がない人は冥罰を受けるってことでいいの? 修羅剣「現世妄執」 妄執は、仏教用語で、迷った心で物事に深く固執すること。現代用語としても用いられる。 現世に妄執を残すことは、悟りの境地である涅槃などとは反した存在である。 人界剣「悟入幻想」 悟入とは、悟りの境地に入ること。 妖夢が悟りの境地に入ることを夢見ているのか、それとも悟りの境地は幻想のようなものなのか。 人世剣「大悟顕晦」 大悟とは、完全円満な悟りを開くこと。 顕晦は、見え隠れすることだろうか? 人神剣「俗諦常住」 俗諦常住とは、世間的な真理がそのまま常住の真理であると肯定すること。 中古天台宗で、特に重視されたという。 天上剣「天人の五衰」 五衰とは、天人が死ぬ前にその身体に現れるという五種の衰えの相のこと。 天界剣「七魄忌諱」 忌諱とは、忌み嫌うこと。 七魄はまとめて身中の「濁鬼」と呼ばれ、魂が身体外に出て戻らないと肉体が七魄の支配下となり、ついに死に至ると信じられた。 つまり考えようによっては死の原因ともとれるわけだ。忌み嫌われて当然である。 天神剣「三魂七魄」 人の魂は、三魂七魄で成っているという。 死ぬと、三魂は消えて六道に輪廻し、七魄は骸とともにこの世に残るという。 六道剣「一念無量劫」 一念とは、極めて短い時間。無量劫とは、非常に長い時間、限りない時間。 また、一念とは決意や一途な思いのことを表す言葉でもある。 これは、一瞬と永遠の対比と同時に、限りない時間の決意も表しているのではないだろうか。 人符「現世斬」 現世とはこの世のこと。今生きている世界。 現在一般に浸透している「輪廻」の考え方では、現世は我々が今過ごしている人生のことである。 人鬼「未来永劫斬」 未来永劫とは、永久に、いつまでも。永遠にという意味。 未来永劫を斬るということは、悟りの境地にでも入るのだろうか? 「待宵反射衛星斬」 待宵とは、満月に近い14日の月のこと。 待宵の衛星(月)に反射させて斬る。比較的そのままの意味。 断命剣「冥想斬」 冥想は、瞑想と同じ。目を閉じて心を静め、無心になって想念を集中させること。 瞑想と妄想はまったく違うものである。妄想斬という発音になるといきなりかっこ悪くなる。 魂符「幽明の苦輪」 幽明とは、この世とあの世、現世と冥界のことを指す。 苦輪とは、生死の苦しみが、車輪のように何度も回って永久にやまないこと。 現世と冥界の苦しい輪廻である。 断迷剣「迷津慈航斬」 迷津とは、衆生が迷い苦しむ三界六道のこと。迷津慈航とは、その迷津から悟りの彼岸に渡す慈悲の船という意味で、仏法や仏の慈悲を喩えていう言葉。 魂魄「幽明求聞持聡明の法」 求聞持聡明の法(ぐもんじそうめいのほう)とは、一度見聞きしたものは絶対に忘れず、 無限の智恵をを手に入れることが出来るという真言密教の秘術。空海が会得したという。 探偵学園Qの登場人物が、同じような特技を持っている。 「二重の苦輪」 苦輪が二重になっていること。 妖夢の半身が、実体のようになって攻撃する厭なスペル。一度攻撃されるとなかなか抜けられない。 「心眼迷想斬」 心眼は、物事の真実や本質をはっきりと見抜くことが出来るような心の働きを、目に例えた言葉。 迷想は、迷っている考えのこと。 心眼で真実を見抜き、迷いを斬り捨てる。悟りの境地を目指す仏教の教えとは、そういうものだ。 奥義「西行春風斬」 妖夢は西行寺家の庭師にして、幻想郷の春を集めて冥界を春真っ盛りにした張本人。そして刀を使って戦う。 つまり、「西行」の「春風」を「斬」るってことでいいんですか? 迷符「纏縛剣」 纏縛とは、仏教用語で煩悩のことを指す。 迷符「半身大悟」 妖夢は、半人半霊という不思議なキャラクター。半分は霊体となっているため、人間部分も「半身」である。 その半分の身で悟りの境地を開くのだろうか。 人智剣「天女返し」 天狗の女を返す剣だから天女返しだと思ったのですがどうやら違うようです。 妄執剣「修羅の血」 (よくわからないので説明をお願いします) 天星剣「涅槃寂静の如し」 ねはんじゃくじょうのごとし。 涅槃とは、あらゆる煩悩が消え、苦しみを離れた安らぎの境地のこと。いわゆる悟りの世界。 寂静とは、煩悩を離れ、苦しみを滅して、真理にたどりついた涅槃の境地。もしくは、もの静かなこと。 四生剣「衆生無情の響き」 衆生とは、心をもつ存在のこと。無情とは、意識を持たないこと。対極した存在である。 仏教の諸行無常、さらに言えば平家物語の冒頭「諸行無常の響あり」と引っ掛けたものだと思われる。 西行寺幽々子 モデルは西行法師だという。 亡霊という設定だけあり、死に関するスペルが多い。 食いしん坊という設定は、永夜抄の冥界組ストーリーで、人が変わったかのようにボスたちを食事に例えたことからか。 あの後ろの扇が出てきたのを初めて見たときは、とてつもなくかっこいいと感じたものである。 所持スペル: 亡郷「亡我郷 (さまよえる魂 宿罪 道無き道 自尽)」 望郷(故郷を懐かしく思うこと)、忘我(物事に心を奪われること)と掛け合わせてある。 さまよえる魂とは、成仏していない魂。 宿罪とは罪を宿すこと。 道無き道とは、決まっていない未来のことをいうような気がする。 自尽とは自決、自殺のこと。 幽々子の設定をよく読んでからこのスペルの名前を見てみると、また違った味わいがある。 亡舞「生者必滅の理 (眩惑 死蝶 毒蛾 魔境)」 平家物語の冒頭より、『生者必衰の理を〜』のくだりからか。 華霊「ゴーストバタフライ」 Ghost Butterfly(幽霊蝶) 幽々子は亡霊。彼女の操る弾の多くは蝶弾。そのまんまといえばそのまんま。 華霊「スワローテイルバタフライ」 Swallowtail butterfly(アゲハチョウ) アゲハチョウは平家の家紋といわれている。 後世、織田信長をはじめ多くの武将たちがアゲハチョウを家紋とした。 華霊「ディープルーティドバタフライ」 Deep-Rooted Butterfly(根強い蝶) どういうことだ? 華霊「バタフライディルージョン」 Butterfly Delusion(蝶の迷い) 幽曲「リポジトリ・オブ・ヒロカワ (偽霊 亡霊 幻霊 神霊)」 Repository of Hirokawa(弘川の倉庫) 弘川寺とは、西行法師終焉の地として知られる寺。桜があるという。 西行法師は、旧暦2月16日、現在の3月29日にその生涯を閉じた。おそらく桜も満開だったに違いない。 東方ファンならば、できれば春に訪れたいスポットである。 偽霊とは、西行の反魂術により作られた人造人間のこと。偽物の亡霊。 亡霊、幻霊、神霊もほとんど同じだろうと思う。 桜符「完全なる墨染の桜 (封印 亡我 春眠 開花)」 墨染とは、墨で染めたような黒い色という意味の他に、僧という意味がある。 西行寺幽々子のモデルとなった人物は西行法師、つまり僧である。 妖怪桜という、決していいイメージではない、つまり黒い桜と、僧・西行の眠る桜というふたつの意味を掛け合わせたスペルである。 封印とは、西行妖の封印だと思う。実は幽々子が封印しているのだが、彼女はそのことを忘れている。 亡我とは、我を亡くす。つまり死んでいる自分ということ。突き詰めれば自尽とも取れる。これもまた幽々子自身のことである。 春眠とは、春に眠ること。春に咲く花、桜の下で眠る。ものすごく深く突き詰めれば、桜の下で死ぬということ。これもまた幽々子自身のことだ。 開花とは、単純に西行妖の開花だと思う。それが色々とまずいことを引き起こすのか…? 「反魂蝶」 反魂とは、死者の魂をこの世に呼び戻すこと。死者を蘇らせること。 このスペルを使うのは西行妖(その下の幽々子の死体?)。 だがいくら冥界とはいえ、死体が動いているわけではない、と思う。 一時的に「反魂」されたと考えるのが道理ではないだろうか。 蝶は蝶弾、幽々子の攻撃手段。 ちなみに、西行法師の反魂の逸話が、歴史書「撰集抄」に残っている。 死符「ギャストリドリーム」 Ghostly Dream(ぼんやりとした夢) セガのゲームハード「ドリームキャスト」と掛け合わせているものだと思われる。 ちなみに、幽々子の頭の模様にはドリキャスという愛称がある。 元ネタとなったハード自体も、いまやエロゲーの移植機。セガの起死回生の策も、ぼんやりとした夢となった。 死蝶「華胥の永眠」 華胥(かしょ)とは、黄帝が昼寝をしたときに「華胥氏の国」という理想郷の夢を見たという故事から、昼寝という意味を持つ言葉である。 華胥の国に遊ぶとは、気持ちの良いところで昼寝をするという意味がある。 永眠とは、死去を丁寧に言った言葉。華胥の永眠とは、さしずめ気持ちの良いところで死ぬということだろうか? 「西行寺無余涅槃」 無余涅槃とは、すべての煩悩が断ぜられ、よりどころとしての身体も滅した安らぎの境地のこと。 西行寺の無余涅槃といえば、身体はとうに没している亡霊で、このスペルの使用者である、西行寺幽々子に他ならない。 冥符「黄泉平坂行路」 黄泉比良坂と書く。 イザナミが死んだときにイザナキが死後の世界(黄泉の国)に会いに行く。 その際イザナミは、腐敗した自分の体をイザナキに見られて激怒し、イザナミを殺そうと黄泉の軍隊を差し向けた。 イザナキは必死で逃げまとい、黄泉比良坂にたどりついた。ここで大きな岩を出して坂をふさぎ、なんとか生き延びた。 つまり、黄泉比良坂とは死者と生者の世界の境目のことである。 霊符「无寿の夢」 无寿とは、無量の寿命のこと。 永遠とも思える夢ということか。亡霊である彼女からすれば、生とは所詮一時の栄華なのかも知れない。 再迷「幻想郷の黄泉還り」 蘇る(よみがえる)の語源とは、黄泉の国(死者の国)から帰ってくることが語源である。 寿命「无寿国への約束手形」 天寿国、という言葉があるが、これは无寿国の写し間違いという説がある。 無量の寿命の国、つまり極楽浄土のようなところへの約束手形。 つまり天国への切符、とでもいったところか。地獄への片道切符とか。 符の壱「幽夢の胡蝶」 幽夢を訓読みすると、「かすかな夢」となる。このスペルと同列のスペル、ギャストリドリームの意味に類似する。 胡蝶とは蝶のこと。「胡蝶之夢」は、夢と現実の境がつかなくなる、人の世は儚いという意味の故事である。 十二国記に「華胥の幽夢」なる題名の本があるそうだ。華胥の永眠と幽夢の胡蝶はここから? 符の弐「白玉楼の垂れ彼岸」 符の参「果てしなく昔の死地」 桜花「未練未酌宴」 「紫(むらさき)の彼岸は遅れて輝く」 そのままの意味だとしたら、紫さん殺しますよ?みたいな冗談でも交えているのか? 八雲紫相手に使うスペルなので、紫(ゆかり)とむらさきを上手く掛け合わせているのだろうか。どうだろうか。 (よくわからないので説明をお願いします) 幽雅「死出の誘蛾灯」 死出とは、死んであの世へ行くこと。誘蛾灯とは、蛾をはじめとした、光に群がる虫を寄せ付けて駆除するための街灯。 人間や妖怪を対象とした、相手を死に誘うスペル、いうなれば「死の誘蛾灯」といったところだろう。 蝶符「鳳蝶紋の死槍」 鳳蝶とはアゲハチョウのこと。 アゲハチョウの紋様は、平家の末裔と名乗る武士が多く使っていたという。 死槍とは死の槍のことだろうか?グングニル? 死符「酔人の生、死の夢幻」 酔生夢死。 「死蝶浮月」 八雲藍 藍は色の名前。植物から取れる。紺色と青色をまぜたような色。 スペルの由来は、狐もしくは式神に関する伝説から取られたものが多い。 所持スペル: 式神「仙狐思念」 せんこしねん。大きく動くと危険だが、チョン避けさえできれば目をつぶっていても取ることができる最弱のスペル。 仙狐とは、狐の世界の特別な試験に合格した狐のこと。狐の仙人となり、人の言葉や変化の能力を身につけることができるとされた。 …狐の考えることは複雑に見えて単純、というのだろうか? 式神「十二神将の宴」 十二神将は、いくつかの信教に存在している。おそらくこの場合は式神の十二神将。 式神の十二神将とは、阿部晴明が使役した十二人の式神で中身は十二支の神。 因みに一条戻り橋の下に住まわせていたそうだ。 式輝「狐狸妖怪レーザー」 こりようかいレーザー。 レーザーはまっすぐな光。東方シリーズではボムで消せないという特徴を持つ。 狐と狸は、古くから化けて人をだますと伝えられていた。狸や狐を模した妖怪も多い。 式輝「四面楚歌チャーミング」 四面楚歌は周りが敵だらけだということ。チャーミングとは狐のとる狩猟行動のひとつ。 苦しそうに転げまわる演技をし、獲物が興味を持っている間に少しずつにじり寄って距離を縮めてとびかかるというものらしい。 式輝「プリンセス天狐 -Illusion-」 Princess Tenko -Illusion-(天狐姫 幻想)。 狐の伝承は地域によって違うが、天狐(テンコー)は狐の中でもかなり長生きで強いもののことらしい。 このテンコーという発音に、日本の奇術師『プリンセステンコー』の名前を引っ掛けているものだと思われる。 スッパテンコーは、アイナブリッジコピペにテンコーが使われたということからだろう。 式弾「アルティメットブディスト」 Ultimate Buddhist(究極の仏教信仰者)。 卍は日本では寺の地図記号として扱われる。 逆卍はハーケンクロイツとよく似ているが、ハーケンクロイツと逆卍には何の関係もない。 式弾「ユーニラタルコンタクト」 Unilateral Contact(一方的な干渉) ユーニラタルはどうやらユーニラタラルのラが落っこちたものらしい。憑依のことだろうか? 式神「橙」 橙は彼女の式神の名前。文字通り橙を使役するスペル。 どうでもいいが、個人的には”式神「八雲藍」”より避けにくいと思う。式神が自分を狙ってこないあたりが。 「狐狗狸さんの契約」 こっくりさんのけいやく。狐狗狸さんとは、1970年代に爆発的に流行したという一種の占い遊び。 鳥居と五十音表、それに「はい」「いいえ」の文字を書いた紙の上に10円玉を乗せ、それに指を乗せる。 そして狐狗狸さんの霊を呼び寄せ、色々と質問すると答えてくれる、という遊び。 幻神「飯綱権現降臨」 信州飯綱山に飯綱権現があるらしい。よくわからん。 飯綱は狐の仲間とされる動物で、飯綱使いが用いたという。 るろうに剣心の序盤に出てきた剣士の必殺技も飯綱。 式神「前鬼後鬼の守護」 前鬼と後鬼とは、役小角(えんのおづぬ)に仕えていた2匹の鬼である。 また、陰陽師が式神のことを前鬼後鬼と呼んだらしい。なんにせよ、鬼は2人セットで動くことが多いようだ。 一説に寄れば、この前鬼後鬼は製鉄業を生業としていた人々のことと言われている。真偽は知らない。 式神「憑依茶吉尼天」 ひょういだきにてん。通称ダキニ。 荼吉尼天は仏教の神。人間の心臓を食う夜叉として神通自在の通力を有し、六ヶ月前に人間の死を知るという。 密符「御大師様の秘鍵」 秘鍵は秘密の奥義や秘伝のこと。 御大師様とは空海、彼の秘鍵とは般若心経…? 行符「八千万枚護摩」 護摩行の一つに「八千枚大護摩」という大法がある。これはその一万倍。 この八千枚大護摩、完成させるとどんな願い事でもかなうそうだ。 ということは、このスペルを完成させれば一万個の願いがかなうのか? 超人「飛翔役小角」 ひしょうえんのおづぬ。前鬼後鬼を使う呪術者。修験道の開祖者。 鬼神を操るほどの法力を持つ。呪術に優れ、神仏の調和を説いた。 藤原鎌足の病気を治したという伝説が残っている。 八雲紫 「むらさき」ではなく「ゆかり」。八雲一家は、虹の色の一部の名を冠している。 紫色という文字を見て「ゆかりいろ」としか読めなくなったら、立派な東方マニアの仲間入り。 ゆあきん、というのは「ゆかりん」をあわてて打つと「ゆあrきん」になってしまうことが由来。 関係ないのだが、妖怪の話をまとめ記し、日本を海外に紹介した外国人、パトリック・ラフカディオ・ハーン。彼の帰化名は「小泉八雲」。 3×3eyesで出てくる主人公の名前が「藤田八雲」。 スクールランブルで(ry 所持スペル: 結界「夢と現の呪」 夢と現実の区別がつかない人は危険です。 呪はのろいなのか、まじないなのか。ひょっとして「しゅ」? 結界「動と静の均衡」 動と静は対局した存在。 ゆかりんは対局した存在の境界を操ることが出来る。 結界「光と闇の網目」 光と闇は対局した存在。 見ているだけならそんなに難しそうには感じないが、対紫戦前半の山場である。 罔両「ストレートとカーブの夢郷」 Straight and Curve ストレートはまっすぐ、カーブは曲がったもの。野球の球種にもある。だが、ストレートとカーブの境目はどこにあるのか。 どうでもいいが、四面楚歌チャーミングより避けやすい。 罔両「八雲紫の神隠し」 ゆかりんは神隠しの原因である。 その神隠しの主犯を、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」と掛け合わせたものかと思われる。 しかし靴下やらスキマやら怠惰やら年増やらのイメージが先行しているため、あまり覚えられていない。 罔両「禅寺に棲む妖蝶」 簡単に言えば、卍型がぐるぐるとまわるスペル。 禅寺は禅宗の寺。禅を悟りへの道と考えた宗派の寺のこと。 妖蝶とは妖(あやかし)の蝶のこと。幽々子の使う弾の大半は蝶弾だがあれは無関係? 魍魎「二重黒死蝶」 金田一少年の事件簿に「黒死蝶殺人事件」という話があり、それに黒死蝶という蝶が出てくる。 死体に群がる習性を持ち、野外で殺された被害者にざわざわと群がる。ドラマ版だとキモいことこの上ない。 また、夜光蝶という蝶も出てくる。文字通り、夜に光る蝶である。 実は夜光蝶と黒死蝶は同じ蝶。昼は光らないため不気味な外見の黒死蝶に、夜は美しい夜光蝶になるのだ。 同じ蝶なのに、一方では忌み嫌われる黒死蝶。一方では尊ばれる夜光蝶。二重の価値観をもたれている。だから二重黒死蝶…なんじゃない? 式神「八雲藍」 紫の式神、八雲藍。 橙と違い、狙いを定めて飛んでくる。その分かわしやすい。 「人間と妖怪の境界」 東方シリーズにおいて、妖怪は人間を襲い、人間は妖怪を退治するという関係が成り立っている。 妖怪と人間は完全に別物、対局した存在ということだろう。しかし慧音は半獣である。これはどういうことだ。 結界「生と死の境界」 発狂が怖い攻撃。未だに発狂が避けられない人も多いはず。安地があるとかないとか。 生と死は対局した存在だ。しかし妖夢は、冥界の住人でありながら半人半霊である。これはどういうことだ。 紫奥義「弾幕結界」 妖々夢最後、141番目のスペル。完全パターンだが、初見キラーとしても有名。 弾幕は、まるで結界のように自機を囲み、そして襲い掛かってくる。 その美しく斬新な弾幕は、見るものを興奮させ、同時にプレッシャーを与える。 境符「四重結界」 四重に張った結界。だから四重結界。 境界「永夜四重結界」 永夜に放つ四重結界、だから永夜四重結界。 「深弾幕結界 -夢幻泡影-」 夢幻泡影とは、夢や幻、泡や影のように儚いこと。人生の儚さを表した言葉。「陰陽座」のアルバムのタイトルにもなっている。 妖々夢の最終スペル、弾幕結界がさらに強化され、ラストワードとして帰ってきた。 その美しさは健在。時間性スペルの中ではもっとも人気が高いのではないだろうか。 境符「二次元と三次元の境界」 二次元は平面世界、三次元は立体世界。 このスペルは画面端を走る光である。確かに、画面(二次元)と現実(三次元)の境界だ。 結界「魅力的な四重結界」 相手をひきつける四重結界だが、果たして魅力的なのだろうか。 ゆかりんは十分魅力的ですけどね! 結界「客観結界」 客観的に見る結界? 客観的に見れば、画面端を走る結界。しかし八雲紫の相手の主観から見れば、何がなんだかよくわからないはずである。 符の弐「八雲卍傘」 八雲家の卍型をした傘ってことなのでしょうか。 禅寺に住む妖蝶を強化したようなスペル。 外力「無限の超高速飛行物体」 (よくわからないので説明をお願いします) 幻想「第一種永久機関」 外部へ何らの変化も残さないで周期的に運転して外部に仕事をする機関。つまり、力を加えずに勝手に仕事をしてくれるもののこと。 作ることは不可能であるとわかっている。ゆえに『幻想』。もしできたらそれはとても素敵なことだ。 境符「色と空の境界」 しきとくうのきょうかい。 色とは物質的な実在のこと、空とはそれがないこと。 ゆえに実在と非実在、対局した存在である。 境符「波と粒の境界」 ニュートンは、光を粒であると考えた(粒子説)。同時期、ホイヘンスという学者は光を波であると考えた(波動説)。 その後、光は波であるという考えが一般的になり、光は粒子であるという考えは廃れていった。 だが、波動説では説明のつかない現象というのがあった。そこでアインシュタインは「光は波と粒子の性質をどちらも持っている」と考えた。 つまり、波と粒の境界とは、まさしくこの光とその議論の存在そのものである。 詳しくはこちらへ。http://web.canon.jp/technology/s_labo/light/001/11.html リグル・ナイトバグ Night Bug(夜の虫) カブトムシをはじめ、夜に活動する虫も多い。むしろ夜が虫の本当の時間。 蛍符「地上の流星(彗星、恒星)」 流星は宇宙にある彗星の残りかすなどが地球に降り注ぐ際、大気圏で燃え尽きる現象。 恒星は自分で発光する星で、太陽やシリウスなどの類。 彗星は小惑星に尻尾がついたようなもので、一定の周期で太陽の周りをまわる。 自分を星と言うのだから、このスペルを使っているときのリグルは相当輝いているに違いない。 灯符「ファイヤフライフェノメノン」 Firefly phenomenon(ホタルの現象)。 ホタル特有の現象とは、発光。 蠢符「リトルバグ(リトルバグストーム)」 Little Bug “Storm”(小さな虫(の嵐))。 リグルは蛍で、能力は虫を操ること。 蠢符「ナイトバグストーム(ナイトバグトルネード)」 Night Bug Storm “Night Bug Tornado”(夜の虫の嵐 夜の虫の竜巻)。 リグルトルネードにするととたんに格闘ゲームの技っぽくなる。 隠蟲「永夜蟄居」 えいやちっきょ。 蟄居とは『虫が土の中で眠ること』。虫が隠れる。この意味から転じて、家に軟禁する処分のことを指したりする。 永い夜を土の中で眠る。 蝶符「バタフライストーム」「季節外れのバタフライストーム」 Butterfly Storm(蝶の嵐)。 蝶は主に春の生き物。永夜抄は秋の出来事。ゆえに季節外れ。 ミスティア・ローレライ ローレライとは、ライン川の岩の上から美貌と美声で舟人を誘惑し、船を沈めるという妖女。 所持スペル: 声符「梟の夜鳴声」 梟は夜に鳴きます。ほっほぅ。 声符「木菟咆哮」 ミミズクは夜に鳴く。あと、鳴き声よりも咆哮の方が強い。 蛾符「天蛾の蠱道」 すずめがのこどう。 とりあえず天蛾はキモい。ありえない。 毒符「毒蛾の鱗粉」 毒蛾の鱗粉をなめてはいけない。人間に皮膚炎を起こさせる原因となる。 ある地方には、毒蛾の鱗粉が深刻な被害をもたらすという。 猛毒「毒蛾の暗闇演舞」 蝶と蛾は、一般的に『とまり方』と『活動時間帯』によって区別される。 蛾は通常夜に集まる、地味な色のものをいう。そして、夜は暗闇。 暗闇の中をふらふら飛ぶ毒蛾を、演舞に例えたものだろう。このスペルは嫌いだ。 鷹符「イルスタードダイブ」 Ill-Starred Dive(不運な消失)? 神隠し? 夜盲「夜雀の歌」 夜雀の鳴き声を聞くと鳥目になる。 鳥の鳴き声は、しばしば歌に例えられる。ミスティアもよく歌う。そんなに盲目にしたいのか。 夜雀「真夜中のコーラスマスター」 Chorus Master(指揮者) 真夜中の指揮者。 コーラスマスターと聞くと『歌の熟練者』みたいなイメージを受けるが、実は違う。 自分も騙されたうちのひとりである。 「ブラインドナイトバード」 Blind Night Bird(盲目の夜の鳥)。 つまりミスティア。 鳥符「ヒューマンケージ」 Human Cage(人間の檻) 人を閉じ込める檻。 鳥符「ヒューマンケージダブル」 Human Cage Double(2倍の人間の檻) ヒューマンケージの強化版。人を閉じ込める檻がでかくなったのか。 鳥符「ミステリアスソング」 Mysterious Song(神秘的な歌) 効き続けると鳥目になります。 上白沢慧音 白沢(ハクタク 万物に通暁している、薀蓄を語る妖怪) けーねのスペルには皇室関係のものが多いと個人的に感じる。調べるのに一番時間がかかった。 自分に日本史を教えてくれた教師曰く、日本史は天皇家の変遷を調べることも重要らしい。 最近話題になっている「皇室典範改正」も、天皇家の歴史を調べていれば、何が原因で論争を巻き起こしているのかがよくわかる。 産霊「ファーストピラミッド」 First Pyramid(最初のピラミッド) 産霊は「むすび」と読む。コメントから考えて、『ファーストピラミッド』=おむすびという説が有力。 始符「エフェメラリティ137」 Ephemerality 137(短命な137)。 短命というのは儚さの象徴。奢れるものは久しからず。日本の美徳は儚さにあり。 137は神武天皇が137歳まで生きた、ということに由来するのではないだろうか。 …137歳で短命ですか。 野符「(武烈、将門、義満、GHQ)クライシス」 〜 Crisis(〜の転機) 武烈は天皇家25代目の武烈天皇。次代の継体天皇とは血のつながりが薄かったため、天皇の血筋の転機とも言える。 将門は平将門。関東で国司の金印を奪い取り、自らを『新皇』と名乗ったが、結局殺される。武士の発生の起源とも言われている。 義満は足利義満。南北朝対立を終わらせた。朝廷にも絶大な権力を持っていた。皇位簒奪を企てて暗殺された、ともいわれている。 GHQは、戦後日本の天皇主権時代を終わらせた。天皇の人間宣言を行わせ、新憲法で象徴の位置づけにした。 日本の天皇家は、世界的に見てもヴァチカンのローマ教皇、イギリスのエリザベス女王にも並ぶといわれる栄誉ある王室である。 それもそのはず、日本の皇室は(おおげさな表現が入っているにせよ)2600年も続いているというのだ。世界最長の王室である。 この王室が終わるかもしれなかったというのが、歴史上いくつもある。たぶん、その代表例が上記の4つなのだろう。 日本史に詳しい人間ほど、日本の「天皇家」の重要さを知っている。 国符「三種の神器(剣、玉、鏡、郷)」 三種の神器とは、天皇の持つ3つの神器のこと。郷は神器じゃありません。 天叢雲剣(アマノムラクモノツルギ)、八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ)、八咫鏡(ヤタノカガミ)。 天岩戸伝説で、神々はアマテラスを岩戸から出すために、とにかくあらゆる儀式をした。その際、剣以外の2つが作られた。 剣は、ヤマタノオロチ退治の話で、倒したあとのヤマタノオロチの尾から出てくる剣で、アマテラスに献上された。 蛇足だが、生活における優雅な暮らしの象徴みたいなものの3つにつける愛称として使われることもある。白黒テレビ。 終符「幻想天皇」 「終」と「幻想」「天皇」の3つのキーワードから考えてみると、『幻想の天皇は終わった』と取れなくはないだろうか。 つまりこれは、天皇が現人神という時代が終わった昭和天皇のことをあらわしているのではないだろうか。 それ以前の天皇も、十分「幻想」のイメージが強かったのだが。 虚史「幻想郷伝説」 幻想郷の伝説。 文花帖の文によれば、日本史は幻想郷の歴史とは違うらしい。 そこからかんがみるに、幻想郷のとは日本とは隔絶されている世界らしい。日本の秘境の噂や伝承のことか? 未来「高天原」 たかまがはら。本来はたかあまはらと読むが、たかまがはらという発音で定着している、とのこと。 高天原は、日本の神々が住まう場所。一般に天上にあると考えられている。 しかし天上にあるという明確な記述はなく、実は九州や富士山など実在の場所だったとも考えられている。 「日出づる国の天子」 日出ずる国(日本)の皇帝、つまり天皇のこと。 もとは聖徳太子の有名な文章。小野妹子に持たせ、隋の皇帝に献上した文章。 『日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙なきや、云々』。 当時、中国と日本の関係は主従に近いものがあった。この文章は、対等な貿易をしようという聖徳太子の試みと言われている…んだよね? 旧史「旧秘境史 オールドヒストリー」 Old History(古い歴史)。そのまんま。 幻想郷はいわゆる秘境。もし行けたら真っ先にパチェに会いたい。 転世「一条戻り橋」 一条戻り橋は、京都に実在する橋の名前。渡辺綱と一条戻り橋の鬼の言い伝えがある。 戻り橋の語源は、この橋で、熊野の僧「浄蔵」が父の三善清行の葬列に出会い、しばし観法を行ったところ、清行が蘇生したことから。 平安京の最北端にかけられており、この世とあの世の境目を意味したという。つまり世を転々とできるということだ。 新史「新幻想史 ネクストヒストリー」 Next History(新しい歴史)。そのまんま。幻想郷の新しい歴史。 「無何有浄化」 無何有とは、作為がなく自然なこと。何かあるということがないこと。 浄化とは、汚れたものを取り除くこと。社会の浄化、など。 一条戻り橋が激しくなったようなスペルに見えるので、もしかしたら原点回帰や黄泉がえりのことを表しているのかもしれない。 光符「アマテラス」 日本神話の主神。太陽の神。実は女。 有名な天岩戸伝説で岩戸に引きこもったのはこの神様。 包符「昭和の雨」 なんとなく昭和時代って雨っぽいイメージありません? (よくわからないので説明をお願いします) 葵符「水戸の光圀」 徳川光圀。御三家の水戸の人間。ドラマ『水戸黄門』でおなじみの黄門様はこの水戸光圀である。 『助さん、角さん。存分にこらしめてやりなさい』の台詞とともにちゃんばらが始まる。毎回飽きずにちゃんばらをする。 葵とは徳川家の家紋『三ツ葉葵』のこと。「これが目に入らぬか」といって出す印籠には、この紋が描かれているのだ。 倭符「邪馬台の国」 邪馬台国のこと。邪馬台国とは、かの有名な女王卑弥呼が治めたとされる国。倭とは日本のこと。 邪馬台国は、古代日本でもっとも有名なクニの名前だといってもいいだろう。 因幡てゐ 因幡の白兎がモデルになっているのだろうか。てゐてゐ。 所持スペル: 「エンシェントデューパー」 Ancient Duper(古代のお人よし) てゐはやっぱり「因幡の白兎」の兎なのか? 兎符「開運大紋」 開運の大きな紋。てゐは『人間を幸福にする程度の能力』を持つ。 兎符「因幡の素兎」 元ネタは神話(民話?)「因幡の白兎」。 脱兎「フラスターエスケープ」 Fluster Escape(狼狽して逃げる) 小動物が逃げる際に取る行動だって聞いたことあるけど詳細は不明。 借符「大穴牟遅様の薬」 大穴牟遅とは、因幡の白兎の話において、海水が体にしみて苦しんでいる兎を助けてあげた神様。 やたらと白兎が絡むキャラクターである。 鈴仙・優曇華院・イナバ 優曇華とは仏教において、三千年に一度花を開くという想像上の植物のこと。転じて「めったにないもののたとえ」として使われる。 しかし正体はクサカゲロウの卵だったりする。そんなものである。 イナバは因幡国、現在の鳥取県。「因幡の白兎」の物語から転じたものだろうか。 所持スペル: 波符「赤眼催眠(マインドシェイカー)」 Mind Shaker(精神を揺さぶるもの) うどんげは、赤い眼で相手の波長を乱す。 幻波「赤眼催眠(マインドブローイング)」 Mind Blowing(精神を吹き飛ばす) 最初に見たときはインパクトがとても強かったような記憶がある。 狂符「幻視調律(ビジョナリチューニング)」 Visionary Tuning(幻の調律) この場合の幻は幻視のことだろう。 スローモードにしてうどんげのスペルを避けてみると、幻視発動時に目がものすごくチカチカする。 狂視「狂視調律(イリュージョンシーカー)」 Illusion Seeker(幻想の検索) 幻想の波長を探し出して、その波長で相手を惑わせるのか? 懶符「生神停止(アイドリングウェーブ)」 Idling Wave(怠惰の波) この場合の怠惰は、「怠ける」というより「アイドリング(走っていないが車のエンジンがつきっぱなしの状態)」のニュアンスだろうか。 懶惰「生神停止(マインドストッパー)」 Mind Stopper(精神を停止させるもの) 攻撃を、波長を乱して止めるとでもいったところか。 このスペルが一番簡単だというが、自分はまともに取れたことがない。 散符「真実の月(インビジブルフルムーン)」 Invisible Full Moon(不可視の満月) 神主曰く、「本物の月は狂気を与える」。狂っちゃうから見てられない。だから不可視の満月。 Lunarticなどの言葉にみられるように、月は昔、狂気の原因と考えられていた。 月眼「月兎遠隔催眠術(テレメスメリズム)」 Tele-Mesmerism(テレビの催眠術) もしやサブリミナル効果のことか? 「幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)」 Lunatic Red Eyes(気違いな赤目) 対うどんげ戦は、「気が狂わずにいられるかしら?」というセリフで始まる。 エンディングにて、妖夢は満月の影響で目が赤くなり、ちょっと狂ってしまう。 波符「月面波紋(ルナウェーブ)」 Luna Wave(月の波) 月の波長は狂気を呼び起こすんですよね? 散符「栄華之夢(ルナメガロポリス)」 Luna Megalopolis(月の巨帯都市) メガロポリスとは、大都市圏が連接して人口が集中し、経済・社会・文化・情報などの機能が相互に一体化した巨大な都市圏。 近い未来、月に大都市ができるのかもしれない。 散符「朧月花栞(ロケット・イン・ミスト)」 波符「幻の月(インビジブルハーフムーン)」 Invisible Half Moon(不可視の半月) まったく関係ないのだが、満月と新月のときは、月の引力の影響で潮の干満の差が最大になる。 半月のときは、月の引力の影響で潮の干満の差が最小になる。 狂夢「風狂の夢(ドリームワールド)」 Dream World(夢の世界) 風狂とは、気が狂ったことをあらわす他、風雅にひたりきることも差す。 いずれにせよ、どちらも夢の世界であることに変わりはない。 八意永琳 八意は、知恵の神オモイカネのこと。 Sと言われているが、これは大体の主従の主にあたる方(レミリア、紫等)が強気で、彼女もそれに該当しただけだろう。 スペルに統一感がないのは、いくつかのキーワードを複合した存在だからだろうか。 例えば、慧音は日本史、咲夜は殺人鬼と時間といった具合に、多くとも3つほどで括ることができる。 しかし永琳の場合は「生命」「月」「神々」「薬品」といった具合で、統一感がほとんどない。 とりあえず難しいことを考えないでえーりん!えーりん! 所持スペル: 天丸「壺中の天地」 故事成語で、意味は俗界を離れた別天地や仙人の住む仙境のこと。さらに転じて、悟りの境地のことも指す。 中国の後漢の時代、汝南の町中に薬を売る、壷公と呼ばれる老人がいた。 何故そう呼ばれたかというと、常に店先にひとつの壷をかけていたからである。 ある日、役人が店先にかけてある壷の中に案内された。そこには立派な建物があり、美酒や珍味が並んでいた。 という故事からできた言葉である。 覚神「神代の記憶」 永琳の苗字(?)、八意とは、オモイカネのこと。八意思兼神、八意思金神などと書す。 オモイカネは日本神話の神様の名前。その頃の記憶ってことですかね? 神符「天人の系譜」 竹取物語に出てくる天人の系譜。 永琳は輝夜の従者、ということは天人にあたるのではないか? 蘇活「生命遊戯 -ライフゲーム-」 The Game of Life(ライフゲーム) いわゆる人工生命ソフト。生命の進化、誕生、淘汰、死滅などのプロセスを再現したゲーム。 白と黒のセルで生死を表現し、特定のルールに従って誕生、維持、死滅を表現する。 MMRには、このライフゲームがモデルの「人工生命」が暴走して人類が滅亡するという結論の話がある。 人生ゲームもライフゲームも、英語では”The Game of Life”のため、非常にまぎらわしい。一応区別の方法はある。 蘇生「ライジングゲーム」 Rising Game(上昇遊戯) ライフゲームは、ほとんどの場合は死滅もしくは固定されてしまう。 実際の生命も、ほとんどの場合が絶滅もしくは個体数が固定される。 しかし固定もしくは絶滅の要因を取っ払えば、生命は無限に増え続ける。 もっとも、ある数以上になるとストレスやウイルス蔓延によって死ぬらしいのだが。 レミング鼠の自殺は、個体数を抑えるためだという説がある。生命とは神秘的なものである。 操神「オモイカネディバイス」 Omoikane Device(オモイカネの計画) オモイカネは日本神話に出てくる神で、知恵や学問、受験の神として信仰されている。 天岩戸伝説において、アマテラスを岩戸から出すことを相談した際、一連の計画を提案したのはオモイカネであった。 神脳「オモイカネブレイン」 Omoikane Brain(オモイカネの脳) オモイカネは、知恵や思慮を神格化した神と考えられている。 天岩戸伝説において、他の神々に一連の計画を実行するだけの「知恵を与えた」らしい。 天呪「アポロ13」 Aporo13(アポロ13号) アポロ13号は、アポロ計画において唯一月にいけなかった。その原因が、指令船の酸素タンクの爆発というもの。 被害は電気、水、生命維持装置などあらゆる面に及び、飛行士は絶体絶命の状況に陥った。 NASAクルーと飛行士の連携により、彼らは奇跡の生還を果たす。この話は映画化され、大ヒットした。 秘術「天文密葬法」 密葬とは、秘密で葬ること。有名人などの死を公にしないで葬ることも密葬といったような気がする。 アポロ13のあとで使うスペルということを考えると、「月に攻め入る人間を秘密裏に宇宙へ葬り去る方法」ということかもしれない。 もしかしたら「宇宙葬」のことをあらわしているのかもしれない。しかし色々な葬り方があるんですね。 禁薬「蓬莱の薬」 永夜抄で、永琳が作った不老不死の薬。輝夜はそれを使い不老不死になった。 神主のコメントでは、蓬莱山輝夜の薬だから、蓬莱の薬とのこと。 薬符「壺中の大銀河」 「天網蜘網捕蝶の法」 天網とは、天に張り巡らされた網。悪事に対して天道の厳正なことを網にたとえた語。 蜘蛛の巣は、網目状になっており、虫を捕らえる。蜘蛛の巣にとらわれた蝶は、もはや死を待つのみである。 薬符「胡蝶夢丸ナイトメア」 東方文花帖(本の方)に出てくる薬の名前。 本来の胡蝶夢丸は好きな夢を見られる薬だが、胡蝶夢丸ナイトメアは、スリリングな夢が好きな人のための悪夢用の胡蝶夢丸である。 自分は最初三笑亭夢丸が悪夢を起こすのかと思っていたが、それとは何の関係もないらしい。 練丹「水銀の海」 中国の皇帝は、不老不死を求めて水銀や金を飲み、逆に死亡したといわれている。 始皇帝陵には、水銀の海を作った跡があるらしい。 練丹は、中国における錬金術のようなものである「練丹術」のことか。 中国のことにはあまり詳しくないので… 秘薬「仙香玉兎」 玉兎は月の兎で、西王母に仕えていたという。 西王母は、不老不死の仙薬を、この玉兎に命じて作らせたという。 なんにせよ、月に関わるものには不老不死が多いような気がする。 蓬莱山輝夜 竹取物語の登場人物、かぐや姫がモデル。 作中では、かぐや姫は非常に美人と形容され、5つの難題を出し、実は月の罪人で、不死の薬を残して月へ帰る。 永夜抄は、言ってしまえば竹取物語をモチーフにした話である。 例えば、彼女のスペルはその5つの難題がモデルになっている。藤原妹紅の「藤原」は、平安貴族の藤原氏である。 さすがに永琳やミスティアまで竹取物語が元ネタとは思えないのではあるが。 「てるよ」という呼称は、輝夜を普通に読むとてるよになるから。 ひきこもりというのは、彼女が外に何百年も出ていなかったという設定から。ニートなどの二次設定はそこから発展していったもの。 その二次設定が本来の設定を飲み込んでしまった感が強い。ちなみに原典「竹取物語」でも性格の悪さを遺憾なく発揮してくれる。 所持スペル: 難題「龍の頸の玉 -五色の弾丸-」 龍の頸の玉は、竹取物語において、大納言大伴御行が求婚時に要求されたもの。 嵐の中で竜と格闘したが、相手は竜である。もちろん負けて帰ってきた。 彼は「私はかぐや姫にあやうく殺されかけた!」と言い、周りの失笑を買ったとかなんとか。 神宝「ブリリアントドラゴンバレッタ」 Brilliant Dragon Bullet(輝かしい竜の弾丸) これ自体が武器の名前になりそうなくらい、かっこいい名前である。 難題「仏の御石の鉢 -砕けぬ意思-」 仏の御石の鉢は、竹取物語において、石作皇子が求婚時に要求されたもの。 本物は暗闇で輝くものだが、石作皇子の持ってきたものはすすだらけの年季ものだった。 彼はいいかげんだったわけではなく、特徴こそ忘れていたが一番それっぽいと思ったものを持ってきたのだ。 神宝「ブディストダイアモンド」 Buddhist Diamond(仏教徒の金剛石) かたや、偽物を献上された醜い仏の御石の鉢。かたや、輝かしく美しい金剛石(ダイアモンド)。このギャップはいかに。 難題「火鼠の皮衣 -焦れぬ心-」 火鼠の皮衣は、竹取物語において、右大臣阿倍御主人が求婚時に要求されたもの。 石綿(アスベスト)で作られた布は燃えない上、火に投げ込むと汚れが取れる。平賀源内。 神宝「サラマンダーシールド」 Salamander Shield(サラマンダーの盾) 火鼠の皮衣は、西洋ではサラマンダー(サンショウウオ)の皮で編まれるという。 難題「燕の子安貝 -永命線-」 燕の子安貝は、竹取物語において、中納言石上麻呂が求婚時に要求されたもの。 苦労して掴んだものは、乾いた燕の糞だった。しかも落下して怪我までした。結局死んだ。 神宝「ライフスプリングインフィニティ」 Life Spring Infinity(無限の命の泉) 不老不死とは、いかなることがあろうとも尽きぬ命。 スプリングには「超える」という意味もあるため、命が無限を超えるという不老不死の存在ともとれる。 難題「蓬莱の弾の枝 -虹色の弾幕-」 蓬莱の玉の枝は、竹取物語において、車持皇子が求婚時に要求されたもの。 この玉の枝は、優曇華の華と表記されることがある。 車持皇子は味方まで欺いて精巧な偽物を作らせ、迫真の演技をした。 竹取物語で一番盛り上がるのが、彼の演技のシーンである。 神宝「蓬莱の玉の枝 -夢色の郷-」 原作では、車持皇子が献上した蓬莱の玉の枝は、非常に精巧に作られた偽物だった。 だが永夜抄では、輝夜は本物を所持しているらしい。よくわからん。 車持のモデルは藤原不比等だと言われている。妹紅との関係ってここから? 「永夜返し」 永夜の術を返す、だから永夜返し。理不尽なスペルである。 初月    よくわからんが月齢5の月らしい。 三日月   三日目の月。月齢3。通常は、新月と上弦の月の間の月を総称して言う。 上つ弓張  上弦の半月。月齢7.5. 待宵    上弦半月から幾日か立った状態。月齢10くらい。 子の刻   深夜11時。二つ、三つ、四つはそれぞれ30分、1時間、1時間30分を足した時間。 丑の刻   深夜1時。 寅の刻   深夜3時。 朝霞    朝もや。早朝に出る霧のようなもの。朝の静謐な雰囲気を演出してくれる。 夜明け   夜が明けること。日の出。 明けの明星 金星。日の出前にわずかに観察できる金星のことを『明けの明星』と呼ぶ。 世明け   夜明けを、世の中の希望の光に例えて言った一種の造語か? 「蓬莱の樹海」 難題のひとつ「蓬莱の玉の枝」は、所詮は枝である。枝は木から生えるから、蓬莱の玉の木があるはず。 その木がいっぱい生えている場所だから樹海。ゆえに、蓬莱の樹海。 神宝「蓬莱の玉の枝 -夢色の郷-」の神主のコメントを見ればわかるが、蓬莱には弾幕がなる木が生えているらしい。 新難題「月のイルメナイト」 ilmenite(イルメナイト)とは、鉱物の一種。鉄やチタン、酸素を作り出すことが出来る。採掘されたイルメナイトの大部分は酸化チタンの成分を基に白色の顔料の製造に使われる。 月に豊富に含まれていることが確認されたため、将来の資源として期待されている。 新難題「エイジャの赤石」 「ジョジョの奇妙な冒険」の第二部で登場した宝石の一種。 結晶内で光が数億回も反射すると言われ、莫大な光エネルギーが放出される。 新難題「金閣寺の一枚天井」 金閣寺は、京都にある金箔を貼られたあの有名な寺院。正式には鹿苑寺。 金閣寺上層の天井板は楠天井の一枚板だったらしいが、現在は消失してしまっている。 新難題「ミステリウム」 Mysterium(ミステリウム) 大抵の元素は、フランシウム、タリウム、カルシウム等語尾に-umがつく。 謎に-um、だから謎物質。どうでもいいが避ける必要すらないと評判。 藤原妹紅 簡単に言えば、輝夜に夢中になった藤原氏のある貴族の子ども。 竹取物語の登場人物で、かぐや姫に求婚をして難題を出された車持皇子は、一説によれば藤原不比等がモデルになったという。 そのため、妹紅のスペルには、藤原不比等に関連しているものがいくつかある。 炎に関係するスペルを使うのは、不死鳥が燃え盛りながら蘇ることに由来する。 リザレクション Resurrection(復活) ただの復活という意味の他にも、キリストの復活、最後の審判の日における人類の復活、死体の発掘などという意味もある。 不死となった彼女は、不死鳥のように蘇る。だが、耐久力はそんなに高くないようだ。 時効「月のいはかさの呪い」 月のいはかさとは、竹取物語において、富士山に不死の薬を捨てに行ったという人物。 『勅使には、つきのいはかさといふ人を召して、駿河の国にあなる山の頂にもてつくべきよし仰せたまふ。』(竹取物語 原文) 調岩笠と書くらしい。ちなみに月の人ではなく地上の人で、調(つき)と月をかけている。 不死「火の鳥 -鳳翼天翔-」 聖闘士星矢のフェニックス一輝が使う最大奥義。マッハの拳が、鳳凰が羽ばたくかのような烈風を生み出す。 また、陰陽座の曲に「焔之鳥」「鳳翼天翔」というものがある。どちらかというとこちらに近いか? 鳳凰の翼が天を翔る、という意味なのだと思う。 藤原「滅罪寺院傷」 法華寺は「法華滅罪之寺」と記されている、国分尼寺総本山。元は藤原不比等邸。 737年、日本は天然痘により人口の半分が死滅するという壊滅的な打撃を受けた。 そのほか色々なことがあり、聖武天皇は国分寺・国分尼寺を建てるという詔を出したという。 その後も伝染病が起こるたびに仏にすがったりする貴族がいたという。 しかしさすがにこればかりは、祈ってどうなるものでもないですよね。 不死「徐福時空」 徐福は、2200年ほど前の中国の人物。 彼は始皇帝に、蓬莱、方丈、瀛洲という三神山に仙人が住んでいるというので、そこに不老不死の薬を取りに行きたいと申し出た。 3000人の大船団を組んで、苦心の航海の末、どこかにたどりついたという。 この徐福、実は不老不死の話を上手く使い、3000人で秦を脱出しようとしたのではないか、とも言われている。 滅罪「正直者の死」 正直に避けてはいけない。正直に避けると死ぬ。レーザーを突き抜けるように回避すると助かる、なんとも理不尽なものである。 しかし正直に避けきってしまうと曲芸プレイとして有名になる。正直者はやっぱりいいことなんですよね。 虚人「ウー」 うー!パチュリー! 元ネタは漫画「3×3EYES」の『不死人无(ウー)』から。 コメントのトウチャ!は、主人公?の藤原八雲の攻撃獣魔「土爪(トウチャオ)」。 読んだことないから知らない。 不滅「フェニックスの尾」 Phoenix(不死鳥)の尾 不死鳥は何度でも蘇る。その尾には不思議な効果があるらしい。 大抵は、不死鳥の尾を使うと体力が全回復になったり戦闘不能状態から蘇ったり、という回復効果。 まったく関係ないが、FF6にて魔列車にフェニックスの尾を使うと瞬殺できる。 それより魔列車にメテオストライク。 蓬莱「凱風快晴 -フジヤマヴォルケイノ-」 凱風快晴とは、葛飾北斎の「富岳三十六景 凱風快晴(赤富士)」。富士山がでっかく描かれている。 フジヤマヴォルケイノとは…ヴォルケイノは火山、フジヤマは富士山。素敵なネーミングセンスだ。 しかし、ここまで富士山が好きな女性も少ないと思う。ぐだぐだになりやすい。 「パゼストバイフェニックス」 Possessed by Phoenix(不死鳥にとりつかれる) 文字通り。よく見ると、自機の周りに不死鳥がくっついている。 パゼストは使役で使われることも多いため、「とりついて避けさせる」といった意味合いで使われているのではないだろうか? 「蓬莱人形」 蓬莱は、徐福が不老不死の仙薬があるとして目指した場所。蓬莱の玉の枝のある場所。 不老不死のヒトガタ。妹紅は人間のようで人間ではないと言われた。 神主のコメントも踏まえると、このスペルは妹紅自身を表しているのではないだろうか。 「インペリシャブルシューティング」 Imperishable Shooting(不滅のシューティング) 神主は、シューティングは終わらないと言った。 永夜抄最後のスペルであり、同時に最難関のスペルでもある。 「フェニックス再誕」 Phoenix(不死鳥)再誕 フェニックスは、エジプト神話にでてくる霊鳥。アラビアの砂漠にすみ、 500年あるいは600年ごとに焼け死ぬ。 しかしその灰の中から再び若い姿をして生きかえってくる。鳳凰と同格として見られていることも多い。不滅の象徴。 貴人「サンジェルマンの忠告」 Saint-Germain(サンジェルマン) サンジェルマン伯爵は、18世紀、ルイ15世時代のフランス宮廷に突如として現れた人物。 不死の人と呼ばれ、ヨーロッパ各地、様々な時代に現れた。自らを2000歳とも4000歳とも言ったという。 フランス革命を予言し、ルイ16世にそれを警告したが、ルイ16世はそれを聞き入れなかった。 「ジョジョの奇妙な冒険」の第四部に出てくるパン屋の名前がサンジェルマン。 蓬莱「瑞江浦嶋子と五色の瑞亀」 瑞江浦嶋子は、浦島太郎の原作のようなもので、丹後国風土記や万葉集に見られる。 御伽草子で現在の浦島太郎の基本形が出来上がったが、この話は浦島が玉手箱をあけると鶴に姿を変えて飛んでいく、というオチだったらしい。 藤原妹紅は、なんだかんだで不比等の子にあたるのか?色々と複雑ですね。 伊吹萃香 大江山の酒呑童子伝説+神主自身の願望が由来…か? 酒呑童子は、伊吹山の神と人間の姫の間に生まれた子どもだという説がある。 確かに萃香は大酒飲みだし、伊吹という苗字を冠している。 酒呑童子は、死に際に「おのれ、図ったか。鬼は決して人をだましたりしないものを」と発言したと伝えられている。 萃香のストーリーモードの最後で霊夢に向かって怒ったときのセリフはここからとられたもの。 だが、本当に鬼って嘘をつかないのか?というより、これの元ネタはどこに? 神主の願望は神主ブログを見ればすぐにわかる。僕も呑みたい。 所持スペル: 萃符「戸隠山投げ」 酒呑童子の出生由来には各説があり、名の由来で説明したものの他にある説に、このスペルの名の由来がある。 それが、石瀬俊網という者が戸隠山で参拝祈願したところ生まれた子どもの成れの果てというものだ。 その子どもの名前は「外道丸」といい、信濃国分寺に預けられた。大変な美貌の持ち主で、かつ乱暴者の異端児だったという。 その外道丸の姿が見るも無残な鬼の姿となったとき、彼は信濃国分寺から戸隠山の方向へ姿を消したという。 …つまり戸隠山は酒呑童子の伝説に深くかかわりがあるということだ。(天手力男投げ、投擲の天岩戸の項も参照してください) 酔神「鬼縛りの術」 その名の通り、鬼が相手を縛る術なのか? 鬼符「ミッシングパワー」 Missing Power(欠けている力) 萃鬼「天手力男投げ」 アメノタヂカラオ(天手力男)とは、日本神話に出てくる神。 天岩戸からアマテラスを引きずり出したとされる神で、一説に寄れば入り口の岩戸を投げ飛ばしたと伝えられている。 名前は「手の力の強い男神」の意であり、腕力・筋力の象徴である。その怪力なイメージは、昔から人々に人気がある。 (戸隠山投げ、投擲の天岩戸の項も参照してください) 酔夢「施餓鬼縛りの術」 鬼神「ミッシングパープルパワー」 Missing Purple Power(欠けている紫の力) 紫は、仏教において高貴な色である。聖徳太子の冠位十二階で、最も高い位のものに与えられた。 だが何故に紫。パープル→紫→ゆかりん…違うか。 符の壱「投擲の天岩戸」 天岩戸は、かの有名な天岩戸伝説に出てくる、岩でできた洞窟のことだと思われる。 太陽神アマテラスはここに引きこもったため、地は暗くなった。神々は困り果て、アマテラスを岩戸から出すために一計を案じる。 多くの神々が集まり、とにかく騒ぎ立てれば、アマテラスも出てくるだろうと考えたのである。 そして、アマテラスが岩戸から身を乗り出したところを、アメノタヂカラオという神が引きずり出した。 一説に寄れば、アメノタヂカラオは、岩戸を投げ飛ばし、その岩戸は戸隠山に落ちたといわれている。 (戸隠山投げ、天手力男投げの項も参照してください) 符の弐「坤軸の大鬼」 坤軸(こんじく)とは、大地の中心を貫いて支えていると考えられていた軸のこと。 昔は、地球は平面だと信じ込まれていたため、どこかに軸があると考えられていた。 坤軸の大鬼とは、大地の中心である坤軸を支えている大鬼のことだろう。多分。 符の参「追儺返しブラックホール」 追儺(ついな)とは、悪鬼や疫病をおいはらうための行事。平安時代、大晦日の宮中において盛大に行われた。 節分の豆まきの行事は、この追儺の変化したものといわれる。 萃香の弱点は、豆まきの際に撒かれる大豆。つまり節分のときは弱点の大豆をすべて吸い込んでしまおうという魂胆? 鬼火「超高密度燐禍術」 燐火は鬼火のこと。「禍」は「わざわい」と読む。 鬼のもたらす高密度な災いといったところだろうか。 疎符「六里霧中」 四字熟語の五里霧中から来たもの。 五里霧中とは、深い霧の中にいるかのように、物事の様子がさっぱりわからなくなってしまうこと。 「百万鬼夜行」 百鬼夜行とは、妖怪が列を成して夜の街を歩くこと。得体の知れないものが群がっていること。 このスペルはその百倍の妖怪たちが集まって練り歩くということだろう。得体が知れなさすぎである。 鬼気「濛々迷霧」 風見幽香 あの傘がチャームポイントだと思うのは自分だけだろうか。 花符「幻想郷の開花」 彼女は花を咲かす妖怪。 旧作のカットインははじけすぎである。 幻想「花鳥風月、嘯風弄月」 花鳥風月とは、自然を相手に詩や絵画などをつくる遊びのこと。 嘯風弄月とは、風に吹かれて詩や歌を口ずさみ、月を眺めること。 どちらも風雅な美しさ、生活をあらわす言葉である。今の日本では到底できないだろう。 メディスン・メランコリー Medicine Melancholy(憂鬱な薬) 対戦者からすれば毒霧による攻撃が鬱陶しいし、アリスファンからすれば花映塚でアリスの出番を奪った原因(らしい)。まさに憂鬱な薬である。 毒符「神経の毒」 神経毒は、体内に吸収後、神経系を障害し、筋肉の麻痺を症状とするもの。 代表的なものがテトロドトキシン(フグ毒)。すずらんもそうなのか? 毒符「憂鬱の毒」 憂鬱になる毒…? (よくわからないので説明をお願いします) 霧符「ガシングガーデン」 Gassing Garden(毒ガスを撒き散らす庭) すずらん畑のことでしょうかね。 メディスンのスペルは基本的に弱いが、あの毒のせいで意外と避けにくくなる。 毒符「ポイズンブレス」 Poison Breath(毒の息) そのまんまですね。 花映塚では毒がチャージで消せないから本当に困る。 譫妄「イントゥデリリウム」 Into Delirium(精神錯乱の中) 精神錯乱状態になる毒は色々とある。毛色は少し違うが、麻薬やシンナーなどがそうである。 もしかして酒のこと?自分は酒に弱いのであまり呑まないのですが… 射命丸文 写メール。『写メする』といえば携帯電話のカメラ機能で写真を撮ることをいう。 僕は普通に『カメラを使う』とかいいますが。 彼女が主人公の東方文花帖は、パパラッチの撮影を全力で拒否する人たちのお話。 所持スペル: 風符「風神一扇」 天狗は楓の葉を持っている。 それを扇のようにして、高い山から「天狗風」をおこしながら降下してくるという。 疾風「風神少女」 天狗は風を操る。風の神といっても過言ではない…と思う。 小野塚小町 元ネタは、毎晩冥府に通い、閻魔王庁で裁判を手伝っていたといわれている平安時代の貴族、小野篁(たかむら)とその孫、小野小町。 小町が長身っぽいのは、小野篁が六尺二寸(188センチ)もある大男だったことによるのだろうか。胸が大きいのは知らん。 悲鳴の「きゃん」は、活発な女性を形容する言葉「おきゃん」から来ている…としたら、神主は相当博識ってことになるなぁ… 所持スペル: 投銭「宵越しの銭」 次の日まで持っている銭のこと。江戸っ子の気質を説明したものに、『宵越しの銭は持たない』というものがある。 きっぷがいい、細かいことは気にしないというのもあるのだろうが、一番の原因は財産管理が非常に難しかったからである。 江戸はよく大火事に見舞われた。さらに、銀行のような施設もなかった。家に溜め込めば泥棒にいつ盗まれるかわかったものではない。 なくしてしまう可能性が高いのなら、自分でさっさと使った方がマシである、ということで気前よくつかったとのこと。 死神「ヒガンルトゥール」 Higan Retour(彼岸回帰) ルトゥールはフランス語で、英語のReturn(リターン)に当たる言葉。 小町のテーマ『彼岸帰航 〜Riverside View』を訳したもの、まさにそのまんま。 死歌「八重霧の渡し」 矢切の渡しにかけてある。矢切の渡しとは、江戸時代初期に利根川水系河川に設けた15箇所の渡し場のうちのひとつ。 八重霧というのは、三途の川の霧が深いことからなのか? 古雨「黄泉中有の旅の雨」 平家物語の一節。 『帰り来たらぬ死出の山、三途の川、黄泉中有の旅、ただ一人こそおもむき給ひけめ。』 中有とは、死後生まれ変わるまでのこと。中有の旅とは冥土の旅。 死価「プライス・オブ・ライフ」 Price of Life(命の値段) 小町曰く、三途の渡し守に渡すお金は、その人が生前縁のあった人間の財産だという。それが命の値段なのか? まったく関係ないことだが、一昔前に『あなたの人生の価値鑑定』みたいなのが流行した。あれで高い値段出せる人は偽善者だと思っていた。 四季映姫 ヤマザナドゥ ヤマは閻魔。ザナドゥは桃源郷。つまり幻想郷の閻魔ということ。 なんか幼女だったりショタだったり逆転裁判だったり細木だったりする。 所持スペル: 罪符「彷徨える大罪」 大きな罪が彷徨する。世間の警察が解決できなかった事件も、死後は閻魔に裁かれる。 審判「ラストジャッジメント」 Last Judgment(最後の審判) 最後の審判とは、世界の終末においてメシアが出現し、死者をよみがえらせて裁きを行い、 永遠の生命を与えられる者と地獄へ墜ちる者とに分ける、という思想のこと(Wikipediaより抜粋、改変)。 世紀末には末法思想が流行るらしい。 嘘言「タン・オブ・ウルフ」 Tongue of Wolf(オオカミの舌) 嘘吐きは、地獄で閻魔に舌を抜かれるという。 オオカミは、イソップの名作、嘘吐きは信用されなくなるということを説いた『オオカミ少年』のこと。 審判「十王裁判」 十王とは地獄を統べる10人の裁判官。これらに慈悲を乞う信仰が「十王信仰」とよばれるものである。 この十王信仰の場合、死者の審理は7回行われ、7回で決まらない場合に追加で3回の審理がある。 閻魔は実は5番目の裁判官なのだが、閻魔以外の知名度がものすごく低い。 このスペルの第5波だけ特別な感じがするのは、5番目が閻魔、つまり映姫だからなのかもしれない。 審判「ギルティ・オワ・ノットギルティ」 Guilty or Not Guilty(罪か罪でないか) 閻魔の仕事は、死者を地獄に落とすか天国にあげるかを決めること。 その基準は、生前に犯した罪状。罪が深ければ地獄だし、無罪なら天国に上げられる。 罪か罪でないか、というのはいわば閻魔の判断基準である。 審判「浄頗梨審判」 浄頗梨鏡による審判のこと。この鏡に向かうときは罪人の宿業がことごとく現れるという。 魔理沙がこのスペルを使われると、魔理沙の分身みたいなのが出てくるだろうと思う。 共通 ディゾルブスペル Dissolve Spell(消滅呪文) ディゾルブには、「(呪文を)消滅させる、解く、破る」などの意味がある。 相手のスペルカードを消すスペル。だからディゾルブスペル。 FFのディスペル(デスペル)も、これが短縮されたものと思われる。 曲名 U.N.オーエンは彼女なのか? U.N.オーエンは、アガサ・クリスティ著の推理小説、「そして誰もいなくなった」の、10人を館に招待した人間。 金田一に出てくる、名前のある怪人…「レッドラム」「ファントム」のようなもの。 お宇佐さまの素い幡 宇佐八幡宮と兎を引っ掛けている…のだと思う。 宇佐八幡宮は、道鏡が天皇の座に着こうとした際、和気清麻呂が神託を聞きにいった神社。 月まで届け、不死の煙 竹取物語に寄れば、富士山の煙は、不死の薬が燃やされていることによって出てきたらしい。 不死の薬は、月人が持ち込んだもの。だから、「月まで届け、不死の煙」。 最近の登山者はマナーが悪いらしく、ゴミだらけらしい。エベレストとか。 ティアオイエツォン〜withered leaf ティアオイエツォンは、中国語で「朽葉色」。朽葉はオレンジ、夕焼けの色。 橙の曲だからそのまんま。 ブクレシュティの人形師 ブクレシュティは、ルーマニア南部・ワラキアにある、ルーマニア首都。ブカレスト。 あとがき 東方のスペカ由来を調べていたら、色々と知識を取り入れることが出来た。 こんなゲームをほぼひとりで作ってしまう神主は、やはり稀に見る鬼才だと思う。 ご意見やご指摘がございましたらとりあえず遠慮なくおっしゃってください。 ちなみにとんでもない英語嫌いですのでつづりが間違っていることが多々あるかと思います。 参考文献(詳しい書籍は省略) Wikipedia はてなダイアリー 広辞苑 エキサイト翻訳 東方wiki 東方なんでも三途の渡し 幻想世界小辞典 大阪教育大学 天文学研究室 さくやちゃんのワンポイントアドバイス 竹取物語・伊勢物語 Special Thanks 誰かがものすごい勢いで東方関連の質問に答えるスレ Part2 識符「東方シリーズ元ネタスレッド」  2発目 各キャラスレッド