ここに書かれてる考察みたいな物は、原作者ZUN氏、及びに上海アリス幻樂団とは一切関係ない事を記しておきます。  一種の二次創作としてお楽しみください。 >幻想郷は、多くの妖怪たちと僅かばかりの人間の楽園であった。 >P.S.                             >幻想郷に住む人間にとって、妖怪と一緒で何で楽園かって?    >それは、皆妖怪に負けないくらいの力を身につけてるし、なん   >てったって、退屈しないじゃないの。   >             (博麗神社 第13代巫女 記)  (東方妖々夢マニュアル・バックストーリーより)   とあるが、妖怪ならまだしも、人間が能力を使うという事に、今更ながら疑問を持ってみた。  ここで言う「僅かばかりの人間」の能力について考えてみる。  まず、能力使いの人間についてまとめてみる。  とりあえず、半分だけ人間。月の人。蓬莱人。秘封倶楽部も含めると  霊夢・魔理沙・咲夜・妖夢・永琳・輝夜・慧音・妹紅・メリー・蓮子。  そこに生前の幽々子も含めておく。死ぬ前の彼女は人間であった訳であるし、幽々子の能力は十分異端な物だ。  とりあえずカテゴリを分類してみる。  <普通の人間>  <半分だけ人間>  <月の人>  <蓬莱人>  <異能力者>  <分類不能>  の六つに分けて当てはめてみる。  <普通の人間>  読んで字のごとく。生まれついての能力ではなく、後天的な能力を持つ人間のこと。言葉は悪くなるが「凡人」  このカテゴリには一人 ・霧雨魔理沙    魔法を使う程度の能力  魔理沙は努力によって人外クラスの力を得ている。さすが「普通の黒魔法少女」  彼女が「普通」なのは、こういう所なのだ。というか、他が生まれつき普通じゃないだけなのだ。  <半分だけ人間>  半分だけ人間。もう半分が普通の人間ではない。  このカテゴリには二人。 ・魂魄妖夢     剣術を扱う程度の能力 ・上白沢慧音    歴史を食べる(隠す)程度の能力と、歴史を創る程度の能力。  である。  妖夢の師匠である妖忌も、設定上ここに分類される。  半分が人間じゃないので、妖術使ったり、歴史を色々操ったり出来る事は、不思議な事ではない。  <月の人>  月からやって来た人間。ウドンゲを含めれば幻想郷には三人の月人が居る。がウドンゲは兎なので除外。  このカテゴリには二人。 ・八意永琳      あらゆる薬を作る程度の能力。天才。 ・蓬莱山輝夜     永遠と須臾を操る程度の能力  の二人。  二人とも「アイテムを攻撃として使用する」スペルカードを使う  永琳は薬、輝夜は難題(神宝)を攻撃に使う。  そういえば、文花帖で、てゐが使用したスペルカードに、借符「大穴牟遅様の薬」というのがある。  借りる対象は永琳しか居ないのだが、てゐのような地上の妖怪でも薬を攻撃に転用出来るのか?  とは言っても、レベルの違いか、永琳が使用するスペルカードに比べると、てゐの借符は弱弱しい印象を受ける。  やはり、月の民でなければ力を発揮出来ないのか。というか、ウドンゲが使ったらどうだと思うのは野暮なのか。  <蓬莱人>  厳密には、地上人の蓬莱の人の形。永琳と輝夜も蓬莱人なのだが、月人なので除外。  このカテゴリには一人。 ・藤原妹紅      老いる事も死ぬ事も無い程度の能力  しかし、炎とか出してたりする。どう考えても「不老不死な能力」では説明がつかない(不死鳥という意味ならばともかく)。  以下は、妹紅が炎を出せる理由を考えてみた結果。 ・輝夜が月へ帰ったと思ってた時期に、月を見上げすぎて狂気の瞳になったせい。 ・蓬莱の薬の副作用。地上人が飲むとヤバい事になる? ・藤原家に代々伝わる術法みたいなもので炎を出してる。  <異能力者>  異能力を持つだけの普通の人間。何故か普通じゃない能力を持ってる。  このカテゴリは三人 ・咲夜     時間を操る程度の能力 ・幽々子(生前) 死霊を操る程度の能力(前期) 死を操る程度の能力(後期) ・メリー    結界の境目が見える程度の能力(「結界を操る程度の能力」に変化?)  と、いう面子。  多からず少なからず、ここに位置づけられてる人間は、自らの能力に苦しんだ過去があるケースが多い。  咲夜は、人間から煙たがられていた過去があるみたいだし  生前の幽々子は、自分の能力を疎い自害した  メリーは、能力故に、幻想郷へ飛んで、妖怪に追い掛け回された。悪夢である。  ただし、色々あった末に乗り越えてたりもする。  咲夜は、紅魔館でフルに能力を生かしてるし、霊夢や魔理沙など一部の人間とも仲良くやっている。  幽々子は、死んだ後、生前の記憶を亡くしてマッタリ暮らしてる  メリーは、蓮子と一緒に悪夢を吉夢にする事にした。  それと、メリーと幽々子の共通点として「能力が成長(?)してる」というものがある。  メリーと言えば八雲紫との関連が噂されているが、紫は幽々子の親友で、彼女を生前の頃から知っているのだ。  もし仮にメリーが紫本人だとしたら…… 自分と似たような境遇の幽々子に同情と親しみを覚えてもおかしくはない。  <分類不能>  異能力を持つだけの普通の人間。何故か普通じゃない能力を持ってる。  なのだが、咲夜・幽々子・メリーに比べて説明が付かないし、能力について悩んだりもしてない。  異能力者にカテゴライズ出来そうだが、あえてしなかった。  このカテゴリには二人 ・博麗霊夢       主に空を飛ぶ程度の能力(霊気を操る程度の能力) ・宇佐見蓮子      星の光で今の時間が分かり、月を見ただけで今居る場所が分かる程度の能力  ちなみに、上記に挙げた蓮子の能力の説明は「蓮台野夜行」の物。  「夢違科学世紀」では「蓮子は、空を見るといま立っている場所と時間が判る」という説明になっている。  「空」が関わるという点で、霊夢と共通点がある。  もう一度まとめ  <普通の人間> ・魔理沙 ・(レイラ?)  <半分だけ人間> ・妖夢 ・慧音 ・(妖忌)  <月の人> ・永琳 ・輝夜  <蓬莱人> ・妹紅  <異能力者> ・咲夜 ・幽々子(生前) ・メリー  <分類不能> ・霊夢 ・蓮子  気になった所を箇条書き ・現時点での東方キャラで、特に異能力も才能も無い「普通の人間」は魔理沙のみ。努力によって人外クラスに近づいてる ・永琳と輝夜は、アイテムを攻撃に変えるスペルカードを使う。月の民の特性という可能性はある。 ・メリーと幽々子は「能力が成長している」という点で共通している。そして幽々子は紫の親友。メリーと紫に繋がりがあるとするなら、因果だろうか。 ・幻想郷において横文字の「人間」はメリーだけ(妖怪には横文字の名前多数)。後の人間は、後から名づけられた名前(咲夜・輝夜)も含めて日本名。 ・霊夢と蓮子は「空」に関係ある能力。  ここまで付き合ってくださった方、感謝の極みです。 書いた人:神尾そら サイト :チェキ空 http://www4.ocn.ne.jp/~sra/index.html