茜去りて 暗き 天津 光かけ 古のやぐらにて一人 夢に思い初めし あ とつくり 踏まず (とっくり/とつくり「徳利」、とつくに「外つ国」、漢文で「とつくり(陶)」?) とつくりも知らず 映るよな紅 千代にや千代にや 徒然ならんや とつくり無くとも  映るよな紅 思い初めしは 苦患の世 (苦言、夢幻、無限、無間?) (苦患 [くげん―仏教語・死後地獄道に落ちて受ける苦しみ、苦しみ]) (無間 [むけん―無間地獄の略。八大地獄の一つで最も重い責め苦を受けるとこ]) 千代にや千代にや 思い初めしは 苦患の世 千代にや千代にや 思い初めしは 苦患の世 夢謡え むららるる (むららるむ?) 紅い はたらき 永久よ 歌 夢紡げ むららるる 紅き 夢にし 命遠し (いとほし?) 夢違え わすらるる 紅き 遠し 永久よ 夢 (紅き いとほし とわよ ゆめ?) 夢違え わすらるる 浅き夢に ち 我よりもせず (血?) 千代にや千代にや 思い初めしは苦言の世 千代にや千代にや 思い初めしは苦言の世 茜去りて 暗き 天津 ひかり 満ち 紅のやぐらにて一人 夢に思い初めし――――