『もう歌しか聞こえない』と適当に合わせてください 悲鳴の部分はシャウトすると、より美味しく頂けます       (みすち)「たすけて 私はミスティア 追われているの       相手は名高き冥界の姫 庭師を連れた西行寺幽々子       富士見というより悪食の娘 私は食べても美味しくないよ」    いやああああああああああああああああ           (ゆゆこ)「こら待ちなさい 美味しそうなお肉       唐揚げ? 焼き鳥? どのように食べるのがいいのかしら」 (みょん)「アレは夜雀(よすずめ) 小骨が多いですよ       というか 生きてます 食べてはいけません」 (ゆゆこ)「いやいや妖夢 私は冥界の姫       生でも 余裕で そのままバリバリ食べられるから」  (みょん)「やめてください お腹を壊しちゃいます       大人しく 夕餉(ゆうげ)まで 屋敷にいて下さい」     (ゆゆこ)「私は お腹が空いたの もう我慢できない」 (みょん)「やめて幽々子様 それ私の半霊        食べられませんって いやいやマジで!」   (ゆゆ)「可愛い妖夢 貴女は前から      美味しそうだと思っていたの」    いやあああああああああああああああああ           (みすち)「あれおかしいな 庭師が見あたらない       けれども 幽々子は そのまま追ってきてるよ 怖い」 (ゆゆこ)「憎き夜雀 許しはしないんだから       妖夢の 仇(かたき)を 絶対取ってやるの」 (みすち)「何言ってるの? 意味がわからないよ       それより 口の端 なんだか銀髪が見えて ──まさか!?」 (ゆゆこ)「うふふ捕まえた 憎き妖夢の仇       唐揚げ? 焼き鳥? それとも生かしら」           (みすち)「たすけて 私はミスティア 食べられそうなの       相手は名高き冥界の姫 庭師を食べた西行寺幽々子       富士見というより悪食の娘 口を大きく開いてこっちに」    いやあああああああああああああああああ       【完】           幽々子は西行寺家のお嬢様……   そんな風に考えていた時期が 俺にもありました