ドンドン!!ドンドン!! 「ちょっとー!!開けなさいよー!!」 ドンドン!!ドンドン!!ドンドンドンドンドンドドドンドン!! ドドドンドドドンドッドッドドドドドドドドンドドドddンdンドdジャフヌジ!! 静かな森に騒がしい声と音が響く。 「こらー!!出でこーい」 ドドドっドドドッドドッドドドドドンドドっドドドッドドドッドド!! 緑のリボンと青いワンピースの少女が父の仇のごとく扉を叩く。 まったく持ってHである。 「むきー、出てこーい魔理沙ぁー」 ドドドッドドドドドッドッドドドドッドッドドドメシッ 音がやむ、と同時に少女は倒れる。 「あー・・・」 扉の向こうから出てきた少女は呻き、呆れた。 ひんやりとした空気だった。 どこぞの骨董具店の支配人のつまらないギャグの直後のような空気だった。 扉を叩いていた少女は扉が開く直前の事さえ見ていなければまるで白雪姫のように眠っている。 鼻っ柱とおでこには赤いマークがついてはいるが。 「あー・・・」 とりあえず扉を開けた少女は呻いた。というか呻くしかなかった 目が覚めた。布団の下にいた。 どうも眠っていたらしい。いつ寝たかは思い出せなかったけれども。 状況を把握したかったが布団の匂いと居心地が良かったのでもうちょっとだけ寝ることにした。