めーりん..めーりん...かむばーっくめ〜り〜ん。 ここは月栄放送局。 そして私の名前は紅美鈴 紅魔郷の門番だった私が何故こんな所にいるかと言うと それは約1ヶ月前にさかのぼる。 「美鈴、最萌えトーナメント優勝おめでとう。」 「ありがとうございますレミリア様。まさかこんなに皆に愛されているとは思ってもいませんでした。」 「門番を務めてずいぶん長い間経ちますけど今までで最高に嬉しいです。」 そう言って感激を口にした横から... 「まぁ、私の時は少々手加減してあげたのよ」 と言って憎まれ口を叩くフランドール様、 「いい戦いだったわ、また今度お手合わせお願いね。」 咲夜様も負けはしたけれど、私のことを心から祝ってくれた。 「パチュリーの姿が見えないけれどまぁいいわね...祝賀会をはじめちゃいましょう。」 そうして1時間....祝賀会もたけなわな頃パチュリー様と魔理沙様が帰ってきました。 「よっ、めーりん優勝おめでとう。」 「こいつはほんのお祝いだ。」 魔理沙様が新しいチャイナ服とマイクをくれたのですが... チャイナ服はわかりますがマイクの意味がわかりません。 なので聞いてみると... 「...これか?折角最萌え会きってのアイドルになったわけだし本格的にデビューさせようと思ってな。」 「あら、魔理沙その企画面白そうね....私も参加させてもらうわ。」 とレミリア様。 「レミリア様の指示なら仕方ないわね」....と咲夜様からも決定付けられ、私の地獄のような日々が始まった... 足腰を鍛える為と門番の大事な仕事は休めないのでその合間を縫って アイドルになるべくお嬢様たちかの特訓の日々は始まったのだ。 良い声を作るためと称して魔理沙様からいただいた薬で豚になったり蛙のような声になったりした事も有った。 人前に立つ練習と称して門番をチャイナ服姿で勤めていた事もあった。 尤もその時はこーりん様の姿が何故か常に近くにあったようにも思う。 また、実際の活動として東方テレビやらなにやらにでる事も有ったように思う。 そうして1ヶ月、月栄テレビでカグヤ様&月面えーりん応援団の見守る中... ...いよいよ私の番... えーりんえーりんとの声がずっと響いている中、魔理沙様から秘策があるらしいので楽屋裏に戻ってみると、 新しい衣装が... 「よっ、めーりん今回は月面テレビらしいな...」 「どう考えても私の立つような舞台じゃないですよ〜...しかも相手は月世界でこの人ありといわれたこーりんさんじゃないですかー。」 「まぁ、こんな事も有ろうかと思ってな、秘策を考えておいた。」 「この服を着て、この間の振り付けで教えたとうりやれば勝てる...」 「別に勝負とか言うわけじゃないですから..もっと気楽に―...」 すると..何処で見ていたのかお嬢様が 「めーりん...ここで貴方が負けるという事は、紅魔館全体が月の民に負けるという事と同じ...」 「しかもこの私が見ている前で無様な格好を見せたら...どうなるかわかっているわね。」 ...そう言われると門番として長い間働いている私としては辛い... 「...頑張ります〜」 そう言ってチャイナ服に身を包んで月栄テレビに出たのでした。 わたしは〜わたしは〜... わたしは...めいり〜ん〜 振り付けのとうりに踊るたびに胸が大きくゆれます.....。 それを見ていた月栄テレビの住人達はナニヤラ異様な熱気に...つつまれ... 「めーりんめーりん...かむばーっくめーりーん...」 それにしても...ずいぶん効果あったわねー...何時の間にやらすっかり人気者じゃない。 「人気があってもこれじゃああんまり良くないような....」 「気にするなめーりん...」 「どうせ最萌えの時もこんなだったんだから....」