幽雅に咲かせ、墨染の桜 〜 Border of Lifeを聴きながらお楽しみ下さい 東方妖々夢より 幽雅に咲かせ、墨染の桜 〜 Border of Life 作詞 孤独犬ポチ 桜の根に覆われて 眠りにつくその娘 春の季節 咲き乱れる 桜の庭の 遥か奥で 開かぬ蕾 枝に宿し 佇んでいる 妖(あやかし)桜 咲かぬならば 咲かせよう 蕾開くその姿 桜の木の下の亡骸(なきがら) 黄泉返らせる為に 集めた沢山の春を捧げた 花開くにはまだ少な過ぎるわ これじゃ あの世の 境を 越えた幻想の郷(さと)の 全ての春をかき集めてきたなら 必ず 咲くはず 緩やかな眠りにつき いまだに 覚めぬ 夢にまどろう娘 例え幻想の郷が冬に閉ざされても そう 構いはしない 静かに待つ 桜の花びら舞い散る庭の奥で 蕾開くその時を もうすぐ満開になる なけなしの春を持って 桜の花 狂い咲いた 果て無き庭の 遥か奥に ひらりひらりと 入り込んだ 光纏いし 紅白の蝶は 春を取り戻しに来た 冬を終わらせる為に 私にはどうでもいいわ 忘れた故郷(ふるさと)など 捧げるべき残りの春はわずか 開花するには後少しだけなのよ だから あの世の 境を 越えて辿り着いた巫女 その手に 握る なけなしの春求め 広げた扇が扇(あお)ぐ風 死を運んで 亡霊の蝶 優雅に舞い飛び行く 先に 桜の雨の中で華麗に舞う蝶は 強く美しい 見惚れそうなほどに輝きを放つ少女 桜色の夢を消し去った そして妖の桜 蕾開き咲き誇り 続けてボーダーオブライフを聴きながらお楽しみ下さい 生と死の狭間漂うは 桜に魅入られし姫 優雅に舞う 亡霊の蝶 死へ誘(いざな)う連れ人か 咎背負いて逝く人に 黄泉の国は見れはせぬ 生きていてもなお見えはせぬ 死を望むは幻想か ボーダーオブライフ 作詞 孤独犬ポチ 後書き どうも、孤独犬ポチです。 墨染めの桜とボーダーオブライフの作詞、いかがだったでしょうか? 今回、他の方が作詞されたものと被らないように熱血風味で作ってみました。 稚拙な文ではありますが、原曲を聴きながら少しでも楽しんで頂ければ幸いです。 幽霊楽団、墨染めの桜、と妖々夢続きで作詞しているので 今度は紅魔郷か永夜抄の作詞をするつもりです。 候補としてはU.Nオーエンは彼女なのか、千年幻想郷のどちらかで。 以下私信 はじめまして、SOURAさん。 東方の曲の作詞、毎回楽しみに読んでいます。 竹取飛翔、無何有の郷、ラクトガール、そしてさくらさくら。 どれも甲乙付け難い素晴しい出来ですが、あえて一番に選ぶとすれば無何有の郷。 切なさと情感に溢れた詩には心を揺さぶられました。 僕も音楽や絵を描く程度の能力は持ち合わせていないので、お互い曲の作詞を頑張りましょう。 次回作、楽しみに待っています。 それでは。