Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

本日のパチュリーさん

2006/08/18 15:46:40
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 どうも、小悪魔です。
 召喚されて早……ええと、何年でしたっけ。とにかく随分になります。
 名前も、なんとなくリトルと呼ばれるようになりました。『小』悪魔だけに。
 安直ですが響きが可愛いので気に入ってたりします。
 ならば、この館の主は悪魔なのでデビルでいいのかと本人に訊いたところ、スカーレットをつけなさいと弾幕られました。
 どうやらそれなりに拘りがあるようです。
 少々焦がしてしまった前髪と服を教訓の代償として、これからは気をつけます、デビル様。
 ええっと、それで突然ですが、最近私の召喚者であり契約者であり雇用主であるパチュリー様が変なのです。
 ……いえ、変なのは昔からなのですが、最近さらに磨きがかかっているというか悪化したというか。

「リトル~」

 パチュリー様に呼ばれました。
 私は作業中だった本の整理を中止して、主の下へと飛んで向かいます。
 
「なにか御用でしょうか?」

 パタパタと愛らしく羽を動かして辿り着いてみれば、パチュリー様は炒飯を作っている真っ最中だった。
 米の一粒一粒が宙を舞い、余分な水分を飛ばしていく。
 その豪快な鍋振り具合は、この人は本当に病弱なのだろうかという疑問を抱くに充分すぎる光景です。
 
「……リトル」

 そして、一切の妥協は許さずとばかりに鉄鍋を凝視しながら、

「魔理沙はどうして箒に乗っているのかしら?」

 そんなコトを口にされました。
 ええ、本当にどうでもいいことです。
 ……というか、どうしてもなにも。

「彼女が魔法使いだからじゃあないんですか?」

 あ、いや、訂正。魔砲使いの間違いでした。
 私は、いつもマスタースパークで吹き飛ばされている中国な門番の人に思いを馳せる。

「魔法使いだからと言って箒に乗って飛ばなければならない理由にはならないわ。例えばあの魔法使いの人形遣いのようにね」

 少し味見をして顔を曇らせ……あ、塩を足しました。
 まあ、確かにあの二人は同じ魔法使いですけど……

「お言葉ですが、あの二人は魔法使いであっても人間と妖怪。職業魔法使いと種族魔法使いですよ」

 生まれながらそうであった者とその道を選んだ者。
 その違いはとても大きい。

「でも魔法使いだわ」

 や、それはそうなんですけど。
 ……しかしその炒飯、よく見ると結構な量ですよね。
 軽く三人前はあると思うんですが、いったい誰に食べさせる気なんでしょう。
 パチュリー様、食は細い方でしたよね?

「そこで考えてみたの。箒に乗らなければならない必要性。飛ぶだけならおそらく箒がなくても可能なはず。ならばどうしてか?
 その一、箒自体がなんらかの呪術具で力を底上げしている。ミニ八卦炉なんて物も使ってるものね。
 その二、あの箒は飛ぶという概念を備えていて、魔力を通すだけで飛べるため魔理沙は他により力を割ける。一と似た意見ね。
 その三、魔法使いは箒で空を飛ぶというのを頑なに守っている。魔理沙のことだからなくはないわ。
 その四、実は本当に箒がないと飛べない。まあないとは思うけど、一応可能性の一つ」

 出来上がった炒飯を皿に盛り付けていく。
 うわぁ、本気で多いです。

「えっと、じゃあ本人に直接訊いてみたらいかがですか?」

「それはダメ。答えを聞いちゃったらつまらないじゃない」

 私の意見は即答で返されました。
 ええっと、つまりあれですか。

「パチュリー様、答えを出す気がない……というか、ひょっとしてそれを言うためだけに私を呼んだんですか?」

「ええ、そうよ。作ってる途中で思いついたの」

 カランと鉄鍋を鳴らして、盛り付けを終えた。
 使われた皿は小さめのを五つ。
 それを、こう五芒星の頂点の位置に置いて……いったい何をしているんでしょうこの人は。
 そして何故それを見て満足そうに頷いているんでしょう。
 なにか魔女的に意味のある作業なのでしょうか。
 私にはワケがわかりません。ワケがわからな過ぎて思わずハイなタンゴを踊りそうです。いえ、踊りませんけど。

「さて、私は戻るわ。貴女も作業に戻りなさい。明日辺り、また魔理沙がやってくるわ」

「え、あ、ちょっと、パチュリー様!」

「なに?」

 いや、なにとか訊きたいのはこっちなんですけど。

「あの、この炒飯は? 食べるために作ったのでは?」

「ああ、それは作りたいから作っただけよ。他意はないわ」

 言って、パチュリー様は自室に戻っていかれました。
 あの、まだこの配置の意味とかその辺が知りたかったんですけど。
 いったい何がしたかったんだろう。
 本当に、近頃のパチュリー様は変だ。

「…………」

 とりあえず、その出来立ての炒飯を一口食べてみた。
 ……あ、おいし。


暇つぶし程度に書いたんで、暇つぶし程度に読んでください。
halt
コメント



1.名無し妖怪削除
炒飯食べたくなったよ!(`・ω・´)
2.CODEX削除
呪文とかスペカとか箒とかはいい…炒飯だ…チャーハンをつくるんだ!
3.翔菜削除
               ゚・ 。  ・。
               。・゚・⌒)
  -=≡    _ _ o━ヽニニフ ))
 -=≡   ( ゚∀゚)彡。・゚。・⌒)
-=≡   ⊂   o━ヽニニフ ))
 -=≡   ( ⌒)  チャーハン!チャーハン! 
  -=≡  c し'  
4.名無し人妖削除
暇つぶしながらチャーハン食べますね。
でも、箒の謎は少し気になった…あ、おいし。
5.ぽぽーい削除
  ∧,,∧
 (;`・ω・)  。・゚・⌒) チャーハン作るよ!!
 /   o━ヽニニフ))
 しー-J



     Λ,,Λ
     (:::::  )・゚。   今日も独りで食べるよ…
    (::::::::.. つニフ
  ̄ ̄と とノ ̄ ̄

     Λ,,Λ  ゴシゴシ
     (:::::  ∩゙。
    (::::::::. ノニフ
  ̄ ̄と とノ ̄ ̄ ̄


      Λ,,Λ
     (:::´・ω)。   な,泣いてないよ!
    (::::::::..つニフ
  ̄ ̄と とノ ̄ ̄
6.名無し妖怪削除
チャーハンをくらえ!

うおっおいしっ
7.みーや削除
身体は炒飯で出来ている。パチュのチャーハンが食べたいッス。