ごりごり ごりごり
今日もお茶をたかろうと博麗神社にやってきた私が最初に見たものは、すり鉢でごりごりと何かを粉々にしている霊夢の姿だった。
うつろな、しかし幸せそうな顔でごりごりと何かを擦っている。
ごりごり ごりごり
「きょおのおひるはらっきーすりばち~うふふ」
と、いきなり意味不明な事を言い出す霊夢。何だラッキーすり鉢って。
相変わらず目はうつろである。
「あー、霊夢?」
「あーにぃー?」
「…いや、どうしたんだお前…」
「にゃにがぁ?」
「何がって…何やってんだよ?」
「うふふふふ~」
駄目だ、壊れてる。
霊夢にいったい何があったのか分からないが、お茶が出る可能性は極めて低い気がしたので、私はとりあえず帰る事にした。
「…っ…っく…ひっ…うぅ…」
帰ろうとして部屋を後にしようとした時、誰かの泣き声が聞こえた。
気になってもう一度部屋を見てみると、霊夢はまだうつろで幸せそうな顔のままごりごりしていた。
ごりごり ごりごり
「…ひっく…ひっ…うぇ…」
霊夢の声ではなかった。じゃあ一体だれの声なのかと思って声のする方を見てみると…
部屋の隅で顔をくしゃくしゃにして泣いている萃香の姿があった。
「うえきばちぃ~」
霊夢は相変わらずうつろな、しかし幸せそうな顔で以下略。
いったい何があったんだ。
「うぅ…うっ…ひっく…」
「そろそろかなぁ…うへへ」
そういうと霊夢は突然立ち上がり台所へ向かった。
お茶でも入れるのかと思ったが、帰ってきた霊夢が手にしていたのはコップ一杯の水だけだった。
「ひっ…ひっく…うあぁ…」
萃香は相変わらず泣いている。
霊夢はすり鉢の前まで戻ってくると、「むそぅふぅいぃ~ん」と言いながら水をかけた。
魔理沙の顔に。
「…なあ、霊夢…」
「んふふ~、なぁ~にぃ~」
「…いや、何でもない…」
霊夢があまりにもうつろな、しかし以下略だったので、怒る気も起きない。
というか、今のこの状態がまったく理解できない。
とりあえず座ってまたごりごり擦り始めてる霊夢を無視して、萃香に話しかけてみた。
「なあ萃香、いったいどうしたんだ、何があったんだ?」
「うっうっ…わ…私のぉ…」
「お前の、何だ?」
「わた…私の…伊吹瓢…うわあああああああぁぁぁ!!」
とうとう号泣を始めてしまった。
ってちょっと待て。
「霊夢、そのすり鉢の中身ってもしかして…」
振り返ると、霊夢は横になって寝ていた。
めでたし めでたし
今日もお茶をたかろうと博麗神社にやってきた私が最初に見たものは、すり鉢でごりごりと何かを粉々にしている霊夢の姿だった。
うつろな、しかし幸せそうな顔でごりごりと何かを擦っている。
ごりごり ごりごり
「きょおのおひるはらっきーすりばち~うふふ」
と、いきなり意味不明な事を言い出す霊夢。何だラッキーすり鉢って。
相変わらず目はうつろである。
「あー、霊夢?」
「あーにぃー?」
「…いや、どうしたんだお前…」
「にゃにがぁ?」
「何がって…何やってんだよ?」
「うふふふふ~」
駄目だ、壊れてる。
霊夢にいったい何があったのか分からないが、お茶が出る可能性は極めて低い気がしたので、私はとりあえず帰る事にした。
「…っ…っく…ひっ…うぅ…」
帰ろうとして部屋を後にしようとした時、誰かの泣き声が聞こえた。
気になってもう一度部屋を見てみると、霊夢はまだうつろで幸せそうな顔のままごりごりしていた。
ごりごり ごりごり
「…ひっく…ひっ…うぇ…」
霊夢の声ではなかった。じゃあ一体だれの声なのかと思って声のする方を見てみると…
部屋の隅で顔をくしゃくしゃにして泣いている萃香の姿があった。
「うえきばちぃ~」
霊夢は相変わらずうつろな、しかし幸せそうな顔で以下略。
いったい何があったんだ。
「うぅ…うっ…ひっく…」
「そろそろかなぁ…うへへ」
そういうと霊夢は突然立ち上がり台所へ向かった。
お茶でも入れるのかと思ったが、帰ってきた霊夢が手にしていたのはコップ一杯の水だけだった。
「ひっ…ひっく…うあぁ…」
萃香は相変わらず泣いている。
霊夢はすり鉢の前まで戻ってくると、「むそぅふぅいぃ~ん」と言いながら水をかけた。
魔理沙の顔に。
「…なあ、霊夢…」
「んふふ~、なぁ~にぃ~」
「…いや、何でもない…」
霊夢があまりにもうつろな、しかし以下略だったので、怒る気も起きない。
というか、今のこの状態がまったく理解できない。
とりあえず座ってまたごりごり擦り始めてる霊夢を無視して、萃香に話しかけてみた。
「なあ萃香、いったいどうしたんだ、何があったんだ?」
「うっうっ…わ…私のぉ…」
「お前の、何だ?」
「わた…私の…伊吹瓢…うわあああああああぁぁぁ!!」
とうとう号泣を始めてしまった。
ってちょっと待て。
「霊夢、そのすり鉢の中身ってもしかして…」
振り返ると、霊夢は横になって寝ていた。
めでたし めでたし
結論:博麗の巫女を怒らせてはいけない
四季映姫・ヤマザナドゥにかわり判決を言い渡す。
判決、有罪『輪廻転生することなく煉獄にて、未来永劫肉体労働』の刑に処す。
反論は認められない。