Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

最強

2007/11/07 03:50:14
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「新しいスペルカードが欲しい「帰れ」

白昼の博麗神社から、約一秒の会話が聞こえた。

「教えて!「嫌」

かっこを閉じれない程度の返答が続く

「頂戴!「賽銭」

「どうして嫌なのさ!「面倒」

声の主の片方が、境内に座る。

「霊夢のケチ」

「こちとら万年金欠よ」

霊夢、と呼ばれた紅白の少女は、お前は競馬で一山当てたい人かと言いたいほどの返事を返す。

「第一、アンタが、私に、何故、どうしてスペルカードを強請る訳?」

聞かれ、悩んだ末、声の主は答えた。

「スペルカードって霊夢が作ったんじゃないの?」

「ルールこそ作ったわ、けど、原理とかは知らない。魔理沙に作ってもらいなさい」

他人に押し付ける。

「でも、強いから霊夢に教えて欲しいの!魔理沙は泥棒だし、いつも虐めるからキライ。
 それに、有名なんだよ、いっつも変な薬を試して、その度に叫び声が聞こえるって」

馬鹿でも流暢に話せる

「レミリアの所の門番の所に行きなさい」

「嫌、怖いメイドに殺される」

「アリスの所に行きなさい」

「ワラ人形を作られるわ」

中々追い返せない。それ以前に、アリスを知っているのか……

「一つだけ作ればいいでしょ。」

「ホント!?やった!」

「待ってなさい……」





ものの五分で帰ってきた。

「ホラ、あげたからとっとと帰りなさい」

「試しに使いたいよ。」

そして、発動……

弾が一発だけだ

「……霊夢、コレは詐欺って言うんじゃないのかな。」

「何の事かしら?」

鬼気迫る迫力満点の顔を披露されても、声の主は強請る事をやめない。

「もっと良いの頂戴!ねぇねぇ!」

袖を掴んで左右上下に引く。

流石に、これ以上は付き合いきれないと思ったのだろうか、溜息をついて霊夢は言う。

「ハイハイ、作ればいいんでしょ、作れば…… 悪用はしない事、わかったわね、チルノ」

「はーい!」

青い服を着、陽の光で氷の羽根を背で光らせ、更に眼を光らせ、氷精、チルノは手を挙げて跳ねる。

「(幼児虐待の記事には…… ね)」

昔、文々。新聞に、動物虐待の記事が載っていた事を思い出したらしい。

とにかく、たまには新聞も役立つ。



……知れ渡るほど発行されているのかは不明だが



1時間20分後


「出来たわ!」

霊夢が、夢想封印に酷似したイラスト(萃夢想参照)を持つ、一枚の符を完成させた。

「さ、出来たから帰りなさい」

「……」

ジトーっと、チルノは霊夢を見続ける。

「何よ……」

「いや、さっきのあれが……」

色も何にもない、見栄えのないスペルの事だ。

「いいから、使え」

睨まれると、凄みを感じてしまう。

さすが人外(人もか?)キラー、博麗霊夢である。

「はーい」

空へ飛び上がり、魔法の森方面へ向けてスペルを発動する。

突如として、八つの青色の塊がチルノの周囲に現れ、そして、神社に居た一番近い、霊夢を吹き飛ばした。

「……な、なんか後が怖いけど、あたい、最強ね!」

確かに、最強を倒したら最強である

「よーし、コレを利用して色んな奴等に教えて貰おうっと!」

そして、チルノが大空へと消えていく中、博麗霊夢はカエル同様に氷漬けにされていた。
プチ東方創想話作品の「想像」の逆パターン
チルノが暴れます。



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と言う夢を見た。ので作ってみました
乱咲夜桜
コメント



1.名無し妖怪削除
これが夢想氷牢……!
2.名無し妖怪削除
たまには最強の夢ぐらい見せてやれ