Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

※電波 ver.β

2006/02/07 11:38:07
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※注意:注意書き無いです。























 なんか魔理沙が気づいたら博麗神社にいた。

「よう霊夢」
「あら魔理沙」

 なんだかよくわかんないけど、魔理沙の脳内に浮かんだこの後とるべき行動は十個くらいだった。


1.霊夢を持ち帰る
2.霊夢をさらう
3.食べ切れなかった霊夢をタッパーに詰める
4.実は霊夢は自分の娘だった
5.驚くべきことには霊夢は自分の嫁だった
6.信じられないことに自分が霊夢だった
7.その場で頂く
8.なんだか霊夢はアクセサリーにぴったりな気がする
9.今なら三割引で更にお得だって誰かが言ってた
10.愛知県原産のみかんもご一緒にどうぞ


 どれを行動に移すか迷った魔理沙は、とりあえず上から一つずつ試してみることにした。


1.霊夢を持ち帰る

 魔理沙は霊夢を小脇に抱えてみた。

「おまえ案外重いな」
「うるさいなほっといてよ」

 両の手足をぶらぶらしながら霊夢は魔理沙の小脇に抱えられている。

「んじゃあ、持ち帰るからな」
「ん? そう?」
「ああ」
「お茶出る?」
「出ないなあ」
「じゃあやだ」

 魔理沙は霊夢を持ち帰るのを諦めた。


2.霊夢をさらう

「霊夢、なんか誘拐するのにちょうどいい袋とかないか」
「んー、これとかどうかしら」
「おぉ、すごくいい感じの麻袋だぜ」

 とりあえず霊夢を麻袋に入れてぐるぐる巻きにしてみる魔理沙。

「んじゃあ、さらうからな」
「それはいいんだけど、ちょっとこの中息苦しいわよ」
「んあー? 我慢しろよ。せっかくさらうんだから」
「うーん、じゃあせめてお茶お願い」

 魔理沙は霊夢をさらうのを諦めた。


3.食べ切れなかった霊夢をタッパーに詰める

「朝食の霊夢は量が多すぎて食べ切れなかったぜ」
「そう? 魔理沙、調子悪いんじゃない?」
「うーん、どうかな。まあ、余った霊夢がちょっともったいないから、タッパーに詰めて持って帰るな」
「うん、それがいいわよ。粗末にしたらいけないわ」

 魔理沙は懐からタッパーを取り出した。

「あーしまった。タッパーがあるのに取り箸がないぜ」
「ばかねえ。ほら、貸してあげるわよ」

 借りた箸で霊夢をタッパーに入れる魔理沙。

「このへんが残ってる」
「痛い痛い。変なところ引っ張るな」

 諦めた。


4.実は霊夢は自分の娘だった

「霊夢は私の娘だったのかー。へー、マジで?」
「あー、それは私も知らなかったわ。迂闊迂闊」
「私が霊夢の母親としてしてやれることってなんだろう」
「うーん、私はもう自立しちゃったから、別に何もしなくていいわよ」
「そうかー、まあ、母の日にはよろしくな」
「お茶っ葉を送るわね」

 諦めた。


5.驚くべきことには霊夢は自分の嫁だった

「ん? お前私の嫁なのか」
「嫁入り道具なんて陰陽玉くらいしかないけれどね」
「まあ、アレじゃないか。二人の愛があれば何もいらないってやつ」
「魔理沙ー」
「霊夢ー」

 一応抱き合ってみたけどなんか違う気がしたからやめた。


6.信じられないことに自分が霊夢だった

「なによ霊夢」
「うるさいわねえ霊夢のくせに」
「あんただってうるさいじゃないこの霊夢」
「だから霊夢に埃が積もるのよ。ちゃんと掃除しなさいよ」
「だって霊夢たくさん咲いてて掃除しきれないじゃない」
「ばかっ。霊夢が満開になる前になんとかしなさい」
「霊夢食べられるかなあ」
「霊夢天日干しがおすすめね」

 不味かったから諦めた。


7.その場で頂く

「頂くぜ」
「うん」

 よくわかんない。


8.なんだか霊夢はアクセサリーにぴったりな気がする

「なあ霊夢。どこに霊夢飾ったらいいかな」
「うーん、神棚がお勧めだけど、イヤリングもいいかもね」
「私は首飾りが欲しいんだよなあ」
「首飾りにするにはちょっと短すぎるかも」
「帯に短い霊夢、タスキに長い霊夢って感じだな」
「うん、ごめんね」
「気にするな。私は全然平気だぜ」

 諦めた。


9.今なら三割引で更にお得だって誰かが言ってた

「え? 三割引なのか?」
「うん。お得でしょ」
「ばかだな霊夢。気軽に自分の値段を下げちゃ行けないぜ。おまえにはおまえにしかない価値があるんだ」
「うん、ごめん魔理沙……。ありがとう」

 ありがとう。


10.愛知県原産のみかんもご一緒にどうぞ

「愛知ってマヨヒガ辺りかな」
「白玉楼に近いらしいわよ」
「ほぉー、生死の境が曖昧なところだな」
「だからこそ、おいしいみかんができるんでしょうね」
「愛知すげぇー」


 終わる。






「霊夢、結局私は何をしにきたんだっけか」
「私に聞かれてもねえ」
「うん、ごめんな」
「とりあえずお茶でもどうぞ」
「ああ、ありがとう」

ずずー









愛知県民だったこともあった気がします。
うにかた
[email protected]
http://www.geocities.jp/enjoy_slowly/
コメント



1.A削除
9が感動巨編の予感。
2.ルドルフ削除
霊夢と魔理沙が目にしみる。涙が止まらない。
3.世界爺削除
二人ともかわいいなおい。
4.二見削除
なんだか老夫婦みたいな2人が素敵だ
5.銀の夢削除
愛知ってあの世に近いのかよ!w
6.ぐい井戸・御簾田削除
ちりちりちりちり…
7.弥生月文削除
ちょ、ちょっと待ってくれ。

>「お茶出る?」
>「出ないなあ」
>「じゃあやだ」

つまるところ、お茶さえ出せば霊夢を持ち帰ってもいいという事ですよね? ね?
よし、ちょっと幻想郷逝ってくる。
8.はむすた削除
三割引霊夢にすっごい萌えた。
9.七死削除
無いと言われた注意書きがあるということに何か有るんじゃないかと時間を無駄にした。

可愛すぎてあまたが痒い。
10.名前もない削除
ふきんふきん……あー、もー、サイダー吹いたー!
11.木製削除
これすげぇー。
愛知もすげぇー。
「首飾りにするにはちょっと短すぎるかも」
な、何が・・・w
12.名無し妖怪削除
(; ・`д・´) ナ、ナンダッテ━━━━━━!! (`・д´・ (`・д´・ ;)
13.名無し妖怪削除
お茶さえあればそれでいいのか霊夢w
14.K-999削除
ありがとう^^
15.名前が無い程度の能力削除
電波だwwwwww