Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

もーしゃもしゃ

2012/12/15 12:52:46
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「どうしてアイツに勝てないんだろうなぁ、はぁ」
「理由を知りたいかしら」
「わっ、ゆ、紫!」
「そんなに驚くことないじゃない」
「人が着替えているときに出てくんな!」
「あらあら」
「な、なんだよ」
「お子様な下着ね」
「あんまり見るのは失礼なのぜ!」
「どうせアリスにはいっつも見せてるんでしょ」
「そそそそそそそんなことないのぜ!」
「図星ね」
「ちがう!!」
「その顔は図星ね」
「う、うるさいのぜ!!!もう出ていけなのぜ!!」
「そんなに邪険にしていいのぉ?」
「うっさい!!もう出ていけ!!」
「せっかく勝てない理由を教えてあげようと思ったのに」
「え」
「知りたくない?」
「な」
「あんたが霊夢に勝てない理由」
「!!!」
「魔理沙冷たいから教えたあげなーい」
「言ってくれ」
「えー」
「言ってくれ頼む!お願いだ!」
「そんなに霊夢に勝ちたいの?」
「……(コクン)」
「そんなに?」
「(コクコク)」
「そんなにそんなに?」
「(コクコクコクッ)」
「魔理沙ちゃん傷つくかもしれないわよ」
「(コクコク……)え?」
「いいの?」
「……」
「知ったらきっと傷つくわ」
「い、意味がわからないのぜ」
「それでもいいのね」
「な、なんだよ、もったいぶってないで言えよ」
「じゃあ言うわね」
「……(ゴクリ)」
「あなたが霊夢に勝てない理由、それはね」
「それは……」
「それは……」
「ああもう早く言えっての!」

「当たり判定よ」
「……」
「当たり判定」
「は?」
「当たり判定」
「な、なんだそれ」
「知らないの?」
「しらねーぜ」
「そう」
「聞いたこともない」
「そう」
「なんなのぜ、その当たり判定っていうのは」
「本当に知らないのね」
「知らん!」
「そう」
「で、その当たり判定って奴はいったい何なのぜ」
「知りたい?」
「おう」
「聞いたら後悔するかもしれないわよ」
「またそれか」
「今度は本気」
「いいから教えろよ」
「いいの?」
「いいから教えろっての」
「後悔しない?」
「ああもうもったいぶってないで早く言えよっ」
「じゃあ言うわね。端的に言うと、当たり判定とは……


  そう、デブ度」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……は?」
「デブ度」
「な、ど、どういうことだよ…」
「デブ度」
「い、意味がわからないのぜ」
「デブ度」
「だから!!意味がわからないってば!!」
「魔理沙最近太ったんじゃない?」
「!!!」
「あら図星?」
「し、失礼なのぜ!!これでも毎日筋トレしてるのぜ!!」
「あらでも多分太ったわね」
「!!!!」
「お腹のあたりがぷにぷにね」
「お前に言われたくないのぜ!!!!」
「失礼ね、私の当たり判定は霊夢並よ。つまりは霊夢ほどスリムなの」
「意味がわからないのぜ!!いきなり失礼すぎるぜお前!!」
「前置きしたじゃない、ちゃんと」
「いきなり人のことデブデブって!!」
「あら、霊夢に勝てない理由はそれよ」
「意味がわからないのぜ!!」
「じゃあわかるように説明してあげるわ。耳かっぽじって聞きなさい」
「……」


「当たり判定…それは体の面積に比例する」
「……」
「それが小さければ小さいほど、弾には当たらない」
「……」
「弾幕ごっこにおいて、非常に重要な要素よ」
「……」
「霊夢は極端にそれが小さい、つまりはスリムってこと」
「……どういうことだよ」
「わかりやすく言えば、霊夢がすりぬけられるスキマを、魔理沙はすりぬけられない」
「!!!」
「そういう場面が多いということよ」
「な、な」
「どう、図星でしょ」
「そんなことっ」
「霊夢ならかわせる弾幕を、貴方はかわすことができない」
「ちがうっ」
「心当たり、あるでしょ」
「ないのぜ!そんなもんないのぜ!!」
「たとえばそう、永夜Exのもこたんに会う一歩手前の安置」
「!!!」


「あの安置、霊夢なら」
「あ、あ」
「霊夢ならそこで動かなければ避けられる」
「……ッ」
「でも魔理沙、貴方にはそれができない」
「ち、ちがっ」
「あなたが霊夢と同じことをしたらピチュって終わる!!」
「!!!」」
「理由は体の面積が霊夢より大きいから!!」
「!!!!!」
「つまりデブ度が高いという事!!!」
「!!!!!!!!!」

「魔理沙、聞いて」
「……」
「霊夢はね、食べ物がないのよ」
「……」
「神社に食べ物がない」
「や、やめてくれ」
「全然ないのよ」
「もうわかったからやめてくれ…!」
「だからあんなにやせてるの。体の面積が小さいの」
「わかったから、もうわかったから」
「毎日アリスが作ったクッキーを食べているあなたとは違うの!!」
「!!」
「その顔図星ね!毎日食べているんでしょ!」
「!!!」
「にゃんにゃんした後食べてるんでしょ!!!はい、あーんとか言って食べてるんでしょ!!」
「!!!!!!」
「だからデブ度が高いのよ!!端的に言うと霊夢より太いの!!」
「!!!!!!!!」

「これでわかったかしら…あなたが霊夢に勝てない理由」
「……」
「貴方とはハングリー精神が違うのよ」
「うぅっ、うぅっ」
「ショックよね」
「うぅっ、うぅっ」
「わかるわ。思春期だもの。仕方ないわよね」
「うぅっ、うぅっ、うぅぅ」
「でもね魔理沙、泣いている暇なんてないわ」
「ひっく、ひっく」
「そんな暇あったらダイエットしなさい」
「だって、だってぇ」
「今日からおやつ抜き」
「ひっく、ひっく」
「ごはんも腹八分目」
「うっ、うぅっ(コクリとうなずく)」
「いい子ね魔理沙」
「うぅっ、うぅっ」
「というわけで魔理沙」
「うぅっ、うぅっ」
「このクッキー、全部もらうわね」
「ひっく、ひっく」
「いいわね」
「ひっく、ひっく」
「手を放しなさい」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「よしよしいい子。スリムになったら、きっと霊夢に勝てるわね。それまでの我慢よ」
「うっ、うぅっ」
「それまでアリスにも言っておくから。クッキーはゆかりんに渡すって」
「うぅっ、うぅっ」
「クッキー焼いたら、ゆかりんに渡すって」
「うぅっ、うぅっ」
「いいわね」
「うぅっ、うぅっ(コクリ)」












「紫―、あんた最近クッキーばっか持ってくるわね、どうしたの?」
「んー、ちょっと最近ゆかりんお菓子作るの趣味で☆」
「☆とかきめぇわ。てかこのクッキー、アリスの家のに似てるわね」
「丁度レシピもらったのよ、おいしいでしょ」
「そうねぇアンタが作ったにしては」
「それどういう意味よー」
「そのまんまよ」
「霊夢ってば冷たいわねぇ」
「冷たくないわよ、あ、一個食べちゃお」
「そうかしら」
「ふつーね、ぱくっ」
「そんなところも好きだけどね」
「ふーん、もしゃもしゃ」
「あ、照れてる照れてる」
「照れてないわよ、もしゃもしゃ」
「つれなわねぇ」
「いつものことよ、もしゃもしゃ」
「そういうことにしておくわね。私も一個食べちゃおー、ぱくっ」
「もしゃもしゃ」
「もしゃもしゃ」
「もーしゃもしゃ」




霊夢さんの当たり判定が小さいって気付いたのは星早苗さんやった後でした。
sirokuma
コメント



1.oblivion削除
デブとか言うなあああ! 成長期はホルモンバランスの乱れがあーだこーだ云々
2.3削除
当たり判定! なるほど、それが原因とは。
というか、多分いくら痩せても当たり判定変わらないですよねやだー
3.奇声を発する程度の能力削除
ノリが面白いですね
4.名前が無い程度の能力削除
本当は残酷な幻想郷・・・!!
5.名前が無い程度の能力削除
ゆかりんひでえなww
良いゆかれいむ、マリアリでした
6.名前が無い程度の能力削除
なんかいいなw ジワジワくるw もーしゃもしゃ
7.名前が無い程度の能力削除
可愛いなー