Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

台所での会話

2012/08/08 23:05:05
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「いっちゃん、いっちゃん、魚とってきた!」
「え、さ、魚?」
「さばいてさばいて!」
「う、うん……(魚か、あんまり触ったことがないな…)えっと」
ピチッ!!
ピチチッ!!
「きゃあ!」
「!」
「ちょ、飛び跳ねるな、このっ」
「……」
「ああもう、ぬるぬるするしっ」
「……」
「そ、そんなに暴れないでよ!」
「いっちゃんいっちゃん」
「な、なによ、えいっ、このっ!」
「いっちゃんもしかしてさ」
「な、なによ、あっ、跳ねた!」
「魚触れないの?」
「……」
「……」
「……」
ピチッ
「ひゃっ」
ピチチッ
「きゃあっ!」
ピチチチッ
「いやぁっ!」
「やっぱ触れないんじゃん」
「そ、そんなこと、きゃあっ!」
「ダッセェwwww」
プチン
「…だえ」
「え?」
「手伝えっつってんだよ!」
「いや、あの、ちょ、」
「てめふざけんなよ、いっつも寺の仕事さぼってるくせに!!たまにはこっち手伝え!!」
「わかったわかった手伝いますからグーはやめてグーは!!」
バキィッ



「はぁ、たまには食べるだけっていうのもいいわね」
「……(魚にびびって涙目になるいっちゃんが可愛かっただけなんだけどなぁ)」
「あ、おいしい」
「……(あいててて、色んなところが痛い)」
「村紗も食べるー?」
「……(どうしてこうなったんだろ)」
「村紗ー?」
「ああ、え?」
「なにぼーっとしてんのよ」
「(色んなところが痛いからです)ああごめん」
「ったくしょうがないなぁ。いっつも仕事さぼっているからよ」
「(それとこれとは関係ない気が)あ、あはは……」
「口開けて」
「へ?」
「へ、じゃないでしょ。手動かせないんでしょ」
「ああうん(なんか変な方向に曲がっているからね…)」
「はい、あーん」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「いいいいいっちゃん!?」
「なにやってんのよ、早く口開けなさいよ」
「えっと、その、あの」
「手が動かせないんでしょ」
「ええ、まぁ」
「ホラ、はやく口あけて」
「いいいいやだからその」
「なに、食べたくないの?」
「いいいいや食べたいっす、超腹減ってますけども!」
「だったら早く口開けなさいよ」
「いやあのね、一輪あのね、心の準備ってものが」
「なにわけわかんないこと言ってるのよ、はい、あーん」
「あ、あーん」
「……」
「……」
「……」
「……」
「おいしい?」
「……」
「なにか言ってよ」
「……よくわかんない」
「なにそれ」
「わかんないんだもん」
「あ、そ」
「……」
「あれ」
「どしたの」
「ちゃんと手動いているじゃない」
「ああそりゃ、料理してたし」
「そっか」
「痛いけどね」
「そっか」
「……」
「……」
「……」
「おいしかった?」
「わかんないって」
「なんでわかんないのよ」
「……わかんないよ」
「変なの」
「……」
「……」
「……あのさ」
「なぁに」
「もう一口、もらってもいい?」
「え」
「あ、えーっと、その」
「手、動かせるんだよね」
「う、うん」
「……」
「……」
「村紗」
「は、はい」
「変な顔してる」
「な、なにそれ」
「うそうそ、面白い顔してる」
「……」
「……」
「それってどっちも一緒じゃん」
「そうかな」
「そうだよ、ああもう」
「村紗?」
「箸貸して」
「へ?」
「自分で食べる」
「……」
「からいいよもう」
「村紗」
「なによ」
「こっち向いて」
「やだよ」
「いいから向きなさい」
「絶対やだ」
「いいから」
「どうせまたからかう気なんでs」
ぐいっ
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……おいしい?」
「……」
「おいしかった?」
「……いっちゃんの味がする」
「なにそれ」
「ホントだもん」
「塩味ってこと?」
「何が」
「普段が」
「……」
「……」
「……」
「……」
「いっちゃん」
「うん?」
「作者がそろそろ砂吐きそうだって」
「ふーん」
「なんでそんな今日積極的なの」
「そうかな」
「そうですよ」
「なんで敬語?」
「……」
「照れてんの?」
「まぁ、そりゃ」
「そっか」
「笑わないでよ」
「だってさ、村紗変な顔してる」
「なにそれ」
「うそうそ、面白い顔してる」
「どっちも変わらないじゃん」
「そうかな」
「そうだよ」
「……」
「……」
「……」
「いっちゃん」
「なに」
「もう一口、もらってもいいですか」
「ふっ」
「そこで笑う?」
「うん、だって」
「変な顔してるって言いたいんでしょ」
「うん」
「あーそう」
「拗ねないでよ」
「拗ねてないです―」
「くすくす」
「そんなに笑うことないじゃん」
「ごめんごめん」
「もう、そんなに面白い顔してるかなぁ」
「してるよ、うん。かわいいけど」
「……」
「どしたの?」
「いっちゃんてさ」
「なに?」
「天然だよね」
「はい?」
「自覚なしか」
「はい??」
「まぁいいや、もう一口頂戴」
「……なんか腑に落ちないんだけど」
「落ちなくていいよ。はやく頂戴」
「なにそれ」
「はーやーく」
「はいはい待って、今あげるから」



以下、エンドレス。


























.
そろそろ砂吐き過ぎて貝になれる気がした作者です。
sirokuma
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
普段より子供っぽい二人のじゃれ合いが実に可愛らしい
2.oblivion削除
貝になった
3.奇声を発する程度の能力削除
二人のやり取りが可愛かったです