Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

紅魔館来客認定試験

2011/07/12 13:29:44
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紅魔館のテラス。
時間は午後の3時を少し回った頃。
普通のそれより大きく造られたひさしの下に置かれた丸いテーブルの上には
色々な種類の洋菓子がいくつも並べられていた。
そのテーブルを囲むように置かれた椅子の一つに咲夜は座っていた。
その椅子に座る咲夜の膝にチルノは座っていた。
「次はアップルパイがいいかしら。今日のは自信作よ。」
「おー じしんさくかー。まえに食べたアップルバイよりおいしいの?」
「ええ、ほっぺが落ちたらごめんなさいね。」
咲夜はチルノの頬をふにふにと摘みながら言う。
チルノはくすぐったそうに肩をすくめて笑った。
「はい、あーん。」
「あーん!」
咲夜はフォークで食べやすいサイズに切り分けたパイをチルノの口へ運ぶ。
「んぃー!」
もぐもぐと口を動かしていたチルノは眼を閉じ、頬を手で押さえ首を左右に振って
美味しさを体で表現する。
「すっごくおいしい!さすがじしんさくね!」
「お褒めに預かり、光栄ですわ。」
咲夜は少し芝居がかった口調で言いながらチルノの頭をなでた。

少し離れた日向のテーブルでは美鈴と幽香が花の話題に
花だけにと言う訳ではないが花を咲かせている。
更に隣のテーブルではパチュリーと小悪魔と大妖精がUNOに興じていた。
大妖精が早苗から借りてきた外の世界のゲームだが
借りた本人の大妖精は勿論のパチュリーも小悪魔もルールは把握しているようで
中々に接戦しているようである。
テラスには優雅なティータイムという表現が相応しい空間が広がっている。

各々が穏やかな時間を過ごしている様子を見渡せる位置にある椅子に
館の主であるレミリアは不機嫌そうに座りっていた。
しかめっつらで紅茶を口に運ぼうとし
ティーカップの中が空になっているのに気付き咲夜に声をかけた。
「咲夜。」
「はい。紅茶のおかわりですね。」
声をかけ1秒と待たずに返答ともにどうぞと促がされ
手元のティーカップに眼を落とせば中は紅茶で満ちていた。
どうやら時間を止めて用意したらしい。
その事にレミリアは眉間の皺を深くする。
「咲――」
「こちらレモンクリームパイになります。以前にお嬢様にお褒め頂いた物なので
 お気に召すかと。」
言い終わる前に出された。
悪いけれど今日のお茶菓子はどれも気分に合わないわ と続けるつもりが
まるで心を見透かされたように先読みされた。
これも気分では無いと文句をつける事は出来るが
レモンクリームパイは食べたいのでやめておく。
レミリアは心の中で「おまえはさとりか!」とツッコミを入れる。
「違いますわ。」
読まれた。
よくよく考えてみればさとりと咲夜では2文字しか違わないではないか。
割合で言うとなんと僅か6割から7割程度の差異。
かなりの違いである。
「レミィは考えている事がすぐ表情に出るのよ。」
UNOをしながらパチュリーが言った。
レミリアは眉を吊り上げ更に不機嫌そうな顔する。
「さ――」
「今日の分の掃除と洗濯はすでに終了しています。
 買出に関しては早急に必要な物もありませんので明後日もしくは明々後日辺りに
 里へ出向こうかと思っています。」
遂に1文字で返された。
仕事を放り出して休憩していていいのかと
突付こうと思ったがすでにやるべき事はやってある事を報告された。
レミリアは激昂しテーブルを叩いて言った。
「咲夜!もっと主人を敬いなさい!」
「咲夜は常にお嬢様を第一に考えて行動しています。」
真っ直ぐにレミリアの眼を見据え、チルノの頭を撫でながら咲夜は言う。
しかし視線はレミリアの方を向いているが焦点が合っていないように感じる。
「ならばそれらしい態度を取りなさい!」
「それらしい態度…とは?」
「それよ!それ!」
レミリアは憤慨した様子で咲夜を指差す。
「さっきから私の応対するのにその姿勢のままは失礼でなくて!?」
レミリアの言う通り、咲夜はお茶のおかわりを淹れる時もレモンクリームパイを
持ってくる時も時間を止めて行っていたので
姿勢を崩さずに…つまりはチルノを膝にのせた状態を保っていた。
ああ、と納得がいった様子で咲夜は答えた。
「お嬢様は寛大なお心の持ち主なので
 このような細な事はお気になさらないと思いましたが?」
「ぐ…ぬぅ…」
そう言われては下手に注意しては器が小さいと思われて癪である。
しかし敬うべきであるはずの自分より格下の妖精を膝に乗せる事を
主人の応対より優先する従者を許すというのも気に入らない。
別の切り口から注意してやめさせようとレミリアが考えあぐねていると。
「あら?此処の館の主人は随分と下の者に厳しいのね。」
声をした方に眼を向けると幽香が此方を見て良い笑顔で微笑んでいた。
なんというか新しい玩具を貰った時の子供の笑顔のそれから
無邪気さを全部取り除いたような顔、と表現すべきだろうか。
「花の妖怪。部外者が口を挟むな。」
「来客にも噛み付くのが此処の館の方針なのかしら?主の顔が見てみたいわね。
 ああ、貴方が主だったわねぇ。そういえば。」
「っ…!言わせておけば…!」
今にも飛び掛りそうな雰囲気のレミリアだったが幽香の言葉を聞いて
何かを思いついたようで先程の幽香のような良い…悪い笑顔を浮かべた。
「そうね…今のはお客様に取る態度では無かったわね。失礼したわ。」
素直に謝るレミリアを見て怪訝な顔をする幽香。
流石に殴り合いや弾幕ごっこになるようならば止めるつもりだった美鈴や
手を止めて2人の成り行きを見守っていたパチュリーと小悪魔と大妖精
時間を止めてティーセットを避難させる準備をしていた咲夜も
お菓子に夢中なチルノを覗く全員も同じくレミリアが謝った事に疑問符を浮かべる。
「しかし。」
幽香を指差し、レミリアは言った。
「果たしてあなたはこの紅魔館の来客に相応しいのかしら?
 我が紅魔館は悪魔の館でもあるが誇り高き貴族の館でもあるわ。
 その誇り高き館の来客にあなたが相応しくないようならばお引取り願うわ。」
言い終わりしてやったりと言った顔を浮かべて幽香を見るレミリア。
幽香は「ふぅん。」と呟きレミリアに返す。
「で、その判断基準は?」
「え?」
「あなたはあなたの言う相応しい来客とやらを何をもって判断するのかしら?」
「えぇっと…当主の一存かしら…?」
「ハッ。ご立派な判断基準ね。」
「とにかく!おまえはこの館の来客には相応しくないっ!私が決めたっ!」
いよいよ険悪な雰囲気になり始めた時
館内とテラスとの入り口の扉が勢いよく開かれた。
大きな音に全員の視線が開かれた扉の方へ集まる。
扉を開けたのはフランドールだった。
「あらフラン御機嫌よう。すぐにフランの分のお茶とお菓子も用意させるわ。」
先程の雰囲気など何処へやったのか「今日も世界一キュートね。」などと
軽く姉バカぶりを発揮しながら挨拶したレミリアにフランドールは
「わん。」
と応えた。
「わん?」
レミリアが新しい挨拶かしらと疑問に思っていると
「わん。」
と後ろからも声がした。
振り向くと咲夜の膝から降りたチルノが地面に手をつけ四足の格好になっていた。
「うー わんわん!」
振り向くとフランドールも同じ格好をしている。
「わんわんわん!」
「わんわん!」
「え?なにこれ?フラン?」
わんわん言い合う二人にレミリアが混乱している前で
フランドールがチルノに飛び掛った。
「わんわんがおー!こちょこちょこちょー!」
「きゃー!わんわん!こちょこちょー!」
現状が理解出来ない。
フランドールがチルノに飛び掛ったと思うとお互いにくすぐりあっている。
「あははは!こちょこちょーあははは!」
「がおーこちょこちょこちょ!」
「あははこうさんこうさん!」
よく解らないがフランドールが勝ったらしい。
「さすがはフランね…さいきょーのあたいをいともたやすく負かすとは…」
「ふふーわんわんこちょこちょごっこでわたしに勝てるものはいないのさ!」
どうやら先程のじゃれ合いはわんわんこちょこちょごっこと言うらしい。
レミリアは「私もフランとわんわんこちょこちょしてぇ。」と思った。
「私もフランとわんわんこちょこちょしてぇ。」
口に出してた。
「お嬢様。声に出てますわ。」
「おほん!…フランはその妖精ー…チルノと知り合いなのかしら?」
「うん。お友達よ。お姉様。」
「妹さん。御機嫌よう。」
「あ、幽香だ。こんにちわ。」
(チルノとは友達で幽香とも知り合いのようね。)
レミリアはフランドールへの問いかけの答えと幽香への挨拶で判断する。
「しかし、紅魔館で飲むお茶もこれが最期になりそうね…」
レミリアにちらりと視線をやりフランドールに聞こえるように幽香が呟いた。
「え?なんで?」
「あなたのお姉さんが私はこの館の来客として相応しくないと言うものだから
 私としては残念だけれどもここに訪れるのは今日で最期にしようかと…ね。」
「お姉様。なんで相応しくないの?」
フランドールを味方につけられると思っていなかったレミリアは
聞こえないように舌打ちをし幽香を睨む。
「えーと、ね?それはね、あー…のねフラン。」
「お姉様…」
「あの、あれよ!そうあれ!」
しどろもどろしながら納得してもらえるような答えをレミリアは考える。
「そう試験よ!試験を受けてなかったのよ!来客試験!」
「来客試験?」
「そう!そうなのよ!それに合格したら晴れて紅魔館の来客として
 歓迎する事を今、説明しようとしていたのよ!」
「お嬢様、今まで仕えてきて初耳なのですがそのような試験があったのですか?」
「私も初めて聞きましたよ。」
「私もよ。ドロー2。」
咲夜も美鈴もUNOを続けながらパチュリーも初耳だと言う。
レミリアが言い訳の為の思いつきで言ったのだからそれもその筈である。
「あら、先週から始めたのだけど説明してなかったかしら?
 ともかく紅魔館の来客として来たのならこの試験に合格しなければダメね。」
「私は別に構わないわよ。」
幽香はレミリアの突拍子も無い試験の提案に受ける意思を示した。
「どんな内容でも構わないけど
 そっちのおチビさん2人も受けないといけないのかしら?その試験。」
言って幽香はチルノと大妖精を指す。
「あたいもいいよ!ばっちこい!」
「私も受けなければいけないのなら受けさせて頂きます。」
「僭越ながら意見させて頂きます。幽香は花壇の諸々に
 こちらの2人は色々と雑用や手伝いなどで紅魔館に貢献してもらっているので
 お嬢様の申される試験を受けずとも良いとは思うのですが如何でしょう?」
「そうね…そっちの大妖精は私の耳にも評判、特に良い物が入っている。
 故に免除してもいいわ。だけれども風見幽香とチルノ。あなた達には受けてもらうわ。」
「度々僭越ながらお嬢様。咲夜の言葉では信用に足りませんでしょうか?」
「咲夜。あなたを信用してない訳ではないけれど
 相手が顔見知りではどうしても良い評価に偏りガチになるものよ。
 私は私自身の第三者としての評価が欲しいのよ。」
「そうですか…」
こう言われてはこれ以上の口添えは無意味と思い咲夜は引き下がる。
それと共にただの戯れで言い出したと思っていたが
レミリアなりの考えの下に試験を提案したのだと理解し
主への軽率な評価を心の中で恥じた。
しかしレミリアの本音は
「単純に幽香が気に喰わないから。」と
「フランとくすぐりっこしてたチルノが羨ましかったから。」という
子供のような理由と嫉妬であった。

大広間へと移動すると「試験の準備をしてくる。」と
レミリアはパチュリーを引っ張って出ていった。
数分後、レミリアが抱える程度の大きさの赤い箱を持って戻ってきた。
箱の上部には穴が開いており丁度、抽選箱のような形をしていた。
「待たせたわね。これだ第1の試験よ。」
「第1と言うと幾つかあるのかしら?」
「ええ、あなたたち2人には3つの試験を受けてもらって
 その結果でこの館の来客として相応しいか判断させてもらうわ。」
レミリアが幽香に試験の説明をしている横で
戻ってきたパチュリーに美鈴が耳打ちする。
「パチュリー様パチュリー様。」
「何かしら?」
「お嬢様の試験の準備に協力したようですがパチュリー様も試験に賛成なので?」
「賛成でも反対でも無いわ。私は試験に関してはどうでもいいと思っているわ。」
「試験に関しては、とは?」
「レミィが来客として認めなかった場合は幽香はあなたの花壇の相談役
 チルノは私の実験の手伝いとして館に入ってもらえばいいでしょう?
 それでもレミィが納得しなければ私がなんとかするわよ。」
「まぁ試験とやらに合格すればそれで済む話だけれどね。」とパチュリーは言う。
「それで試験の方は幽香さんとチルノちゃんが合格出来そうな物なので?」
「私も1つ目の試験の内容しか知らないけれど…チルノは無理そうね。」
「まぁ、なんとかなるでしょ。」と気楽なパチュリーに不安になる美鈴だった。
並んで座っているチルノと幽香の間に箱を置き対面にレミリアが座った。
「我が館の来客ならば博識でなければな。という事で
 第1試験は計算問題よ。」
「さんすうね!あたい九九も出来るよ!けーねに教えてもらった!」
胸を張るチルノ。
「数式なんて細かいものは苦手なのだけれどねぇ。」
言いつつ、薄い笑みを浮かべたまま表情を崩さぬ幽香。
「この箱の中から紙を1枚掴み出してそこに書かれている問題を答えてもらうわ。」
「質問なのだけれども。」
レミリアを見据えて幽香は言う。
「私達の知識を試すのは構わないけれど
 そういうあなたの知識の程も見せてもらえないかしら?」
レミリアは内心でほくそ笑む。
幽香ならばこういうだろうと思いパチュリーに用意させた問題の他に
簡単な問題も幾つか入れておいたのだ。
「私も答えないと納得しないという事ね。かまわないわよ。」
「ならお互いが引いた紙の問題を相手が答える、というのでどうかしら?」
「ええ。それでいいわ。じゃあ初めはどちらからかしら?」
「はいはい!あたいがやる!」
意気込むチルノの前に控えていた咲夜が箱を差し出す。
チルノが箱に手を入れる前にレミリアは能力を使う。
運命を操る程度の能力を使って
「自分が簡単な問題を引き、チルノが難しい問題を引く。」運命を手繰り寄せる。
チルノが箱に手を入れ紙を1枚取り出す。
半分に折られたそれを開いて見て、難しい顔をする。
レミリアはそれを見て小さく笑い
咲夜が自分の前に差し出した箱から悠然と紙を取り出す。
レミリアの紙に書かれていた問題は「1+1」
自分が書いたものとは言え流石に簡単すぎて思わず笑ってしまう。
そして
「ではお互いの紙を相手に見せて下さい。」
という咲夜の言葉で笑顔のまま硬直した。
逆だった。
自分が難しい問題を引き、相手に簡単な問題を引かせなければ意味が無かった。
「あ、そっか。あたいがこっちじゃなくてあっちで、こっちがレミリアね。」
ハイ、と紙を見せてくるチルノ。
(12×π×25?…なにかしらこの変な文字は。数字…?元気の元の字に似てるわね。
 どことなく犬に見えなくもないわね。という事は犬は4本足だから4で4×12で…?)
ブツブツと呟き長考するレミリア。
咲夜は問題に集中して動かないレミリアの手から紙を取りチルノに見せる。
「1+1!答えは2!」
チルノは喜色満面にあふれた顔で
Vサインのように指を2本立てた手を突き出して大きな声で答えた。
「一応、私が作った問題だから私が答え合わせをさせてもらうけど
 この問題ならその必要も無いわね。正解よ。」
「だけれどこんな簡単な問題作ったかしら?」と呟きながらパチュリーが言った。
咲夜は小さく拍手をした後、チルノの頭をなでる。
「ふふ…残念ながらまだ終わりじゃないわよ。私の問題の答えは1220よ!」
自身満々に答えを宣言するレミリア。
「不正解。答えは942よ。」
「あれー…」
「レミィ。これ、読めるかしら?」
πを差しながらパチュリーは言う。
「簡単よ。犬ね。」
「なんで数式に犬が出てくるのよ。これはπよ。
 第一、読めなくても下に但し書きが書いてあるでしょうに。」
パチュリーの言う通り、数式の下には「但しπは3.14とする。」と書いてあった。
「あ、ほんとね。犬だから4本足の4かと思ってたわ。」
「どんな解釈よ。それに4だとしても答えは1200よ。」
パチュリーは呆れ顔で言うレミリアに言った。
「つ、次の問題は完璧よ!さぁ風見幽香!問題を引きなさい!」
レミリアは今度こそ間違えずに
相手の手元に簡単な問題がくるような運命を手繰ろうとする。
「もう引いたわよ。」
が、幽香はすでに問題の書かれた紙を手に持っていた。
「なんでよ!?」
「なぜって…いけなかったかしら?」
レミリアが急に怒鳴るので流石の幽香も少し驚いた。
「ダメに決まって…いえ、なんでもないわ…」
「なんなのよまったく…あなたも早く引きなさいな。」
箱に手を入れながらレミリアはまだ諦めずにいた。
(まだよ…!ここで一番難しい問題を引いて幽香が答えられなければ…!)

『こんなむずかしいもんだい わたし わからないわ。』
『うつわのおおきい このれみりあさまが もういちどちゃんすをあたえよう。』
『さすがおじょうさま!』
『おねえさま かりすまのごんげ!』
『れみぃのしんゆうでよかったわ わたし!』
『おじょうさまばんざい! おじょうさまばんざい!』

(そして今度は幽香が問題を引く前に運命を手繰り寄せる!完璧よ!)
レミリアは運命を手繰り寄せ箱の中の一番難しい問題を手に取り見る。

「1+3+8=3+8+12=3
 1+3+8+12=4
 1+3+11≠3
 1+3+8+11+12=( )」

レミリアには答えどころか難しいのかすらも解らなかった。
レミリアが紙を手にしたのを見て咲夜が言う。
「ではお互いを紙を相手に見せてください。」
お互いの問題を相手に見せる。
「…5かしら?花札よねこれ。
 数式というよりなぞなぞじゃないかしら?」
「あっさり解いたわね。正解よ。少しは遊び心も必要かと思ったのよ。」
レミリアの目論見は外れた。

「次の試験はこれよ!」
「自分は1つも正解出来なかったのに試験は続けるのねぇ。」
「うるさいっ!」
結局、1問も正解出来なかったレミリアが次の試験として
手の中の何かを机に置く。
「サイコロ?」
「そうよ。運命を操る悪魔であるこの私に
 運で勝ってこそ、この館の来客に相応しいと思わないかしら?」
そう言ってレミリアは2つのサイコロを掴み投げた。
「あら、両方6ね。私も悪魔ではあるけれど鬼ではないわ。
 同じ数ならば引き分けではなく勝ちにしてあげるわよ。」
ニヤニヤしながら「別にこれより大きい数でもいいのよ?」とレミリアは続けながら
サイコロを投げるように手で促した。
「因みにイカサマはダメよ。バレないようにしても咲夜が見張っているから無理よ。」
「お嬢様。小物臭が凄いですよ。」
咲夜は呆れ顔だが主に言われたからにはやるべきことはやらねばならない。
幽香はつまらなそうな顔でサイコロを摘み上げると
大きく風を切る音がする程の勢いで机に叩きつけた。

バキィッ!

木で出来た机に亀裂が入る。
「両方6。数が同じ場合は私の勝ちだったわよね。」
机の亀裂にめり込んだサイコロは両方6の目を上にしていた。
「お見事です。しかし机を割るのはやめて頂きたかったですわ。」
「あらごめんなさいね。次また同じような機会があったらやめるようにするわ。」
言って咲夜と幽香は微笑み合う。
「ぬぅ…合格よ…次はチルノね。」
「あたいの実力を見せてやる!」
「チルノちゃん。実力はあんまり関係無いですよ?」
「大丈夫!運も実力のうちってやつよ!」
意味を解って言っているのか、両手でサイコロを包んでジャラジャラとさせ
チルノは根拠の無い自信で満々な様子で言う。
「あたいボンバー!!」
チルノもまた机に叩きつけるようにサイコロを投げた。
大きく跳ねた後、幾度か小さく跳ねてサイコロは机の端の方へ転がっていく。
出た目は片方が6で片方が3であった。
「合計9ね。チルノ、残念ながらあなたは不合格――」
レミリアが言いかけた所で机に何かが落ちてきてカツンと音を立てた。
「これはサイコロの…半分?」
落ちてきたのは半分に割れたサイコロだった。
丁度、数字の4の面を上にしており先程の分と合わせて合計で13となる。
「こ、こんな奇跡みたいな事が起こるなんて…」
「ふふふ…甘いわね、お姉様。」
「フラン?」
今まで黙って試験の行く末を見守っていたフランドールが言う。
「チルノ。たからものぶくろをお姉様に見せてあげて。」
「うん。いいよ。」
チルノはスカートの中からごそごそと何かを探す。
やがて「じゃーん!」と口で効果音を言いながら
デフォルメしたカエルの顔の形のポーチを取り出した。
そしてポーチを開けて逆さにして中の物を机の上にぶちまけた。
「これがゆうかにもらった四葉のクローバーで
 これがてゐからもらったしあわせになれるおまもりで
 こっちがひなにもらった厄除けのおまもり!」
「地底の通行手形と妖怪の山の通行手形。
 これは博麗神社の…霊夢の所のおまもりかしら?
 こっちは早苗の所のおまもりみたいね。」
「凄いわね…これだけあれば下手なマジックアイテムより
 効果がありそうね。あら?これは美鈴の帽子の星とおそろいね?
 文々。新聞1年間無料券?なによこれ?
 霧雨印の全てが上手くいくようになるきのこペンダント…
 ピンからキリまであるわね。」
「パチュリー様は見せてもらったの初めてでしたか?
 チルノちゃん、可愛いから色んな所で人気あるみたいですよ。」
「前に見せてもらったときより色々増えてますね~。」と
美鈴は色々手に取って眺めながら言う。
「さっきの結果はチルノの宝物の効果かも知れないけれど
 イカサマにはならないと思うわよ、レミィ。」
「解ったわよ。チルノも合格ね。」
パチュリーの言葉にチルノの合格を認めるレミリア。
「ただし。」
立ち上がり、羽を大きく広げてレミリアは言った。
「来客と認めるのは最期の試験に合格してからよ。」
レミリアは部屋の中央の辺りまで浮かび上がるように飛んだ。
「最期の試験は弾幕ごっこ。来客とはいえ
 紅魔館に出入りするものが弱者では館の恥。」
そのまま空中で足を組み、座るような体勢で
相手を招くように両手を広げる。
眼を細め、妖艶な笑みを浮かべレミリアは続ける。
「残機は1でいいわね。1回被弾したら負け。さぁ始めましょう。」
「お嬢様。この部屋で弾幕ごっこをされては困ります。
 これ以上、物を壊さぬように場所移されてからにしてください。」
「ちょっと咲夜…」
ポーズも台詞回しも中々に決まったと思っていたレミリアは咲夜に
腰を折られて肩を落とす。
しかし咲夜の言う事ももっともなので素直に場所を移す事にした。

普段は催し物を行う際に使う大きなホール。
そこへ場所を移して
チルノと幽香の2人とレミリアは少し距離を置き対峙する形で立つ。
「私から先にやらせてもらおうかしら。」
言いながら幽香は前へと歩み出る。
チルノは小走りで他の面々が居る邪魔にならなそうな場所へと行く。
「ゆうかがんばれー!」
「ふふ。ありがとう。」
手を振りながら言うチルノに笑顔で小さく手を振り幽香は応える。
「じゃあ始めましょうか。合図はどうするの?」
「弾幕ごっこをやるのが分かっていてプレイヤーとプレイヤーが揃っている。
 なのに合図なんか必要かしら?」
幽香の問いにレミリアはいつでもどうぞとでもいうように答える。
すると幽香はレミリアに背を向けて傘を前に突き出す。
突き出した傘の先にはフランドールがいた。
そしてなんの迷いもなく弾を放った。
「っ!風見幽香ぁ!」
レミリアは吸血鬼の身体能力を活かしたスピードで先に回り弾を弾く。
「貴様なにを――」
「はい。被弾ね。」
言って、くすくすと笑う幽香にレミリアの神経を逆撫でする。
「よくものうのうとそんな事を――」
「もう、ちょっとは落ち着きなさいな。」
幽香は「鼻よ鼻。」と言って自身の鼻を指差す。
言われて何やら良い香りがする事にレミリアは気付く。
「さっきのはこれ、被弾すると花の香りのする弾よ。攻撃性は無いわよ。」
幽香は床に向けて先程と同じ弾を放つ。
弾が当って弾けた場所からは花の香りが漂う。
「つまり私はまんまと騙された訳ね…」
幽香の策にはまった事に苦虫を噛み潰したような顔をするレミリア。
「最期まで気に喰わないけど約束は守るわ。
 あなたを紅魔館の来客に相応しいと認めるわ。風見幽香。」
「あら、今頃分かったのかしら?」
笑みを浮かべ憎まれ口を叩きながら幽香はレミリアの脇を抜け
見物していた面々の方へ歩いてゆく。
「来客認定おめでとうございます。幽香さん。」
「お疲れ様。紅茶はいるかしら?」
「ありがとう。ええ、頂くわ。」
祝いの言葉をかける美鈴と労いの言葉をかける咲夜のそれぞれに応えて
幽香はチルノの斜め前に立ち手を開く。
「次はあなたの番よ、チルノ。けちょんけちょんにしてあげなさいな。」
「まかせとけ!あたいの最強パワーの前に敵はいないのさ!」
グルグルと腕を回して幽香とハイタッチするチルノ。
先程の幽香と同じようにレミリアと対峙する形になる位置まで走っていき
振り返り大声で「もういいよ~!」と叫ぶチルノ。
「かくれんぼじゃないんだから…まぁいいわ。
 身の程を嫌というほど解らせてあげるわよ!チルノ!」
応じるようにチルノの名前を叫んでレミリアは宙へ飛び上がった。

夕食の時間。
紅魔館の大食堂とは別の食堂。
主に館の主人や来客を招いた際に使う食堂で談話する面々。
しかしそこにチルノの姿は無かった。
「お嬢様…」
咲夜が暗い顔でレミリアに呼びかける。
「何度も言うな。」
不機嫌な顔でレミリアは吐き捨てるように言う。
「お嬢様…」
「しつこいぞ咲夜。」
「お嬢様…」
「いい加減にしろ。」
「お嬢様…あれは流石に『ない』ですわ。」
「分かってるからもう言わないで頂戴!おねがいよ!」
咲夜は暗い顔…ではなく呆れ顔だったようで
その呆れ顔で何度も呼びかける。
それにレミリアは少し涙目でやめるように懇願する。
レミリアとチルノの弾幕ごっこ。
勝敗は付かなかった…というよりそれどころでは無くなった。

レミリアは一気に勝負を決めようと初めからスペルカードを切る。

『バッドレディスクランブル』

壁を蹴りチルノに突っ込むレミリア。
の予定だった。
ここまで計6回の内5回の勝負をしてきたレミリア。
理由や要因はあったがその全てで負けていた。
プライドが高い彼女は自分でも気付かない内にかなり熱くなっていた。
故に周りの確認を怠った。
結果、壁を蹴る予定だった所を着地した場所を窓だった。
基本的に窓が少ない紅魔館ではあるがホールには来客を招く事も考慮して
大きな窓が幾つも設置されている。
普段は大きな窓を全て覆い隠す窓より更に大きなカーテンがかかっている。
そのカーテンを破り窓ガラスを砕きレミリアは外…日光のしたへと飛び出した。
「…?」
皆が、あの幽香もが眼を丸くして驚いた様子で此方を見ている。
最初からスペルカードを切ったのがそこまで驚く事だったろうか?
それよりもいつまでも壁に足が着いた感覚が無い。
(おかしいわね…あら?なんか熱――)
自分の体から煙が出ているのに気付いてレミリアは悲鳴を上げた。
時を止めてレミリアを助ける咲夜。
慌ててかけよる美鈴とフランドール。
早急に魔法で治療するパチュリーと魔法薬を取りに走る小悪魔。
堪えきれず大きな声で笑う幽香とおろおろする大妖精。
冷やそうとレミリアに冷気を送るチルノ。
大騒ぎで試験どころではなくなった。

「最終試験免除でチルノも合格!これで文句ないでしょ!?もう言わないで頂戴。」
恥ずかしさと情けなさで涙目になりながら言うレミリア。
「分かりました。この話はもう終わりにして食事にしましょう。」
くすくすと笑いながら咲夜は廊下に控えていた妖精メイドに声をかける。
人数分の食事が運ばれてきて各々の前に置かれた。
まだ湯気がたっているデミグラスソースのかかった
ハンバーグに目玉焼きが乗っている。
ここに居る人数分の食事が運ばれてきたが1つはレミリアの前では無く
空席の前に置かれる。
「…咲夜。私の分が無いのだけれど?」
空席の前に置かれたハンバーグを指差しながらレミリアが言う。
「あれはチルノの分です。もう少々お待ちを。」
妖精メイド達が退室するのと入れ替わりでチルノが入ってくる。
手にトレーを持ち落とさないように慎重に
少しふらつきながらレミリアの所までやってきた。
咲夜はチルノに「お疲れ様。」と声をかけトレーの上の食事を
受け取り、レミリアの前に置く。
「あら…」
レミリアの前に置かれたハンバーグには大きな目玉焼きが乗っていた。
「あたいが作ったのよ!これ食べたら怪我なんてどっかいっちゃうんだから。」
チルノは「ゆきだるまの形!」とレミリアの前の皿を指差して言う。
作ったと言っても目玉焼きを焼いただけであろう。
さらにゆきだるまを模している筈のそれは上下とも同じ大きさで
バランスが悪く楕円形。黄身も潰れて固まっている上に少し焦げている。
卵2つ分なので大きくハンバーグを覆い隠してしまっていた。
それでもチルノが自分の為に作った物という事。
自分の為に頑張ってくれた事を知りレミリアは少し嬉しくなる。
「…ええ。とても美味しそうね。ありがとう、チルノ。」
「えへへ…」
チルノは照れたように笑うと少し下を向き頭を前に出してくる。
首を傾げるレミリアに咲夜は「褒めてほしいのですよ。」と耳打ちをする。
とまどいながらレミリアはチルノの頭に手を置く。
「え~と…い、いいこいいこ…?こうかしら?」
ぎこちなくチルノの頭をなでるレミリア。
少しづつ顔をあげ眼を細めくすぐったそうに笑うチルノ。
(ああ…そういうことね…)
そこでレミリアは理解した。
「お嬢様。頭ではなく心で理解されたようですね。」
いつの間にやら傍らに控えるように立っていた小悪魔が声をかける。
「ええ…私は間違っていたわ。フランとチルノのくすぐり合いを見た時
 私はチルノと変わりたい。そう思ったわ。」
「して…今では?」
「二人の間に挟まりたい。」
「お嬢様!」
小悪魔と固く、熱く握手をするレミリア。
「今までの過ちを改める為にも、これからはフランと同じくらい。
 いえ。フランも含め今まで以上にチルノを慈しみ、愛でるわ。」
「流石お嬢様!ご立派です。」
感涙に咽ぶ小悪魔。
自身の過ちを認め固い決心をするレミリア。
その二人を放置して食事を始めようとする他の面々。
正式な来客として迎えられたチルノ達。
そして皆が異口同音に宣言するのだった。
『いただきます!』

長い物に挑戦させて頂きました。
書いている内に想像以上に伸びてしまいましたが
最期まで読んで頂けると在り難いです。
途中の幽香の試験内容に関しては花札が元になっています
解説させて頂くと
1が松に鶴 3が桜に幕 8が芒に月 11が柳に小野道風 12が桐に鳳凰
=3が三光 =4が四光 ≠3は柳に小野道風が含まれているので三光にならず
1+3+8+11+12が全て揃っているので五光 なので答えは5
文中でも書いている通り計算ではなくなぞなぞになっているので
計算としてなりたたない=一番難しいという事でレミリアが引いたという事にしてあります。
少しこじ付け臭いですがそこはなんとか納得して頂けないかなと…

7/13 タグ変更しました

レミリアの扱いが悪いと言うことで
お気を悪くされた方が多数おられたようで
申し訳なく思います。
トムとジェリーのトムような立場にしたかった
のですが上手く表現出来なかったようで…
皆様の意見を活かせるように次作は
頑張ります

あとがき誤字修正しました すいません
湯葱
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
あまりにもレミリアを貶めすぎていて、読んでいて気分がいいものではありませんでした…
2.名前が無い程度の能力削除
作者さんの前作を読む限りチルサクな話にしたかったのでしょうがレミリアがふんだりけったりな話な感じが強かったです
3.名前が無い程度の能力削除
レミリアが不憫。もう少しバランスをとって欲しいかも。
4.名前が無い程度の能力削除
まぁ最近流行りの扱いでしょ、レミリアのこう言う扱いは
可愛く見せようとして出来てない辺りはどうしたもんかと思うが
いい加減この手の作品はタグからレミリアの文字を消せば平和なのにねぇ
5.名前が無い程度の能力削除
雛様とチルノ希望
6.名前が無い程度の能力削除
レミリアがあんまりな扱いだったけどギャグだから、まあ、いいや。
7.名前が無い程度の能力削除
レミリアが救われないオチでもないしいいんじゃないかな?
ただ話が長いぶんチルノとさくやさんの絡みが少ないのが残念
次回作もちるさくな感じでお願いします
8.名前が無い程度の能力削除
特定のキャラを持ち上げるためにレミリアが犠牲になりすぎな気がする
全ての勝負をレミリアが仕掛けて全ての勝負でレミリアが自爆しているのに、最後だけ丸く収めようとしてるからそれが余計に気になるのかもしれない
いっそのこと最後までレミリアを貶し続けた方がよかったんじゃないのかな?
もしくは三つの勝負をするのなら三者がそれぞれ提案する方法で勝負するとか、奇をてらった無理のある逆転劇みたいなものを無くせばもう少し良い評価になったのかもしれません
※4で仰られているように、レミリア等の特定のキャラを不憫に扱っているようにしか見えないので、タグはチルノと幽香と紅魔館だけで良いのではないでしょうか
9.名前が無い程度の能力削除
不愉快の一言に尽きますね
自分でちゃんと読み返しましたか?それで面白いと本当に思いましたか?
もし、そう思ったのならゼロから改めてスタートした方が良いんじゃないですか?
>皆様の意見を活かせるように自作は
頑張ります
次作でしょ?自作は頑張って無いじゃんww
10.名前が無い程度の能力削除
あまりコメ欄で書くことじゃないかもしれんが作者叩きすぎじゃないか?
話が破綻して支離滅裂なわけでもないし他のキャラが不幸な目にあってるSSなんてザラだろ?
普通に読めたしそこまで悪くも感じなかった
11.名前が無い程度の能力削除
輝夜のニート設定やら不憫なめーりんやらと同じ感じなのかね
上にあげた奴も流行ってたと言うか二次創作ではある種当然のようになっていたが
それでもそう言う作品のコメ欄は結構荒れてたしな
当然と言うか自然な流れというか
調理しきれるなら面白く見せる事もできるでしょうが
12.名前が無い程度の能力削除
コメント欄が不愉快
ちゃんとした形式なのにどうしてそこまで叩くんだ?
13.名前が無い程度の能力削除
確かにおぜう不憫だな~とは思ったけど普通に面白かったよ
口に出してるあたりとかw
美鈴の扱いが(ギャグで)酷い作品のコメのときもそうだったけど、ちょっと過剰反応じゃないの
14.名前が無い程度の能力削除
ジェネリックでこんなに必死になって叩いてる人って・・・
15.名前が無い程度の能力削除
こういう作品があがるとあぁもう夏なのかと感じさせてくれますね
16.名前が無い程度の能力削除
好きなキャラが大抵不遇なポジな俺にとっては普通に面白かった
耐性が付いてるだけかもだがw
特定のキャラの扱いがもっと酷い作品でも評価されてたりするんだからなあ
これぐらいで叩かれることもないとは思うな
17.名前が無い程度の能力削除
美鈴と違ってレミリアは叩かれても違和感ないからなあ
大根役者って感じ。
いや、良い意味でw
流石にこのコメント欄は過剰反応しすぎでしょ。
18.名前が無い程度の能力削除
トム役にするには、ジェリーが多すぎたイメージ。
いくら倒されて然るべきようなキャラ付けしてても、複数人から一方的にやられて最後は大恥、ってのはあまりバランスが良くなかったのかな。
どうにも、孤軍奮闘した憎みきれないおっちょこちょいキャラのおぜうが、最後まで折られ続けた印象が強いかな。
ストーリー自体は面白かったし最後のもって行き方も良かったと思うんだけどなぁ。


しかし、コメント欄の一部は非常に夏を感じる事態になっててクソ吹いたwww
こういう事言うようなキャラがボコボコにされる話ならスカッとするのかもしれないなぁw
19.名前が無い程度の能力削除
単刀直入にいうと面白かったです。
最初はただひたすらレミリアフルボッコかと思いましたが
最後はほのぼので占めてくれて良かった。
カリスマブレイクなレミリアも、可愛すぎるチルノも二人ともいい味出してて良かったです。
20.名前が無い程度の能力削除
とても面白くて、みんな可愛かった。また書いてください。
21.名前が無い程度の能力削除
レミリアは当て馬って事だろ言わせんな恥ずかしい
22.名前が無い程度の能力削除
なんていうか、イヤーな感じの貶め方だった
これはしばらく体裁を保てないんじゃないだろうか
精神的にもきつそうだ レミリアね
23.名前が無い程度の能力削除
だめな部分を相対評価してもしょうがないんだねえ
うんうん
24.名前が無い程度の能力削除
レミリアの小物っぷりに笑いました
25.名前が無い程度の能力削除
最近ここの住人も質悪いでな。一部の作者を除いて叩くことしかしねぇ。
どこぞの隔離場のほうがよっぽど上等。

さくさく読めたしわりと笑えたし、楽しかったですよー。
しいて言うなら勝ち方負け方が若干強引かな?と思わなくもない。
26.名前が無い程度の能力削除
コメ数で期待したんだが… まぁ普通に楽しめました
27.名前が無い程度の能力削除
自分の好みの話をここでするなよwwwwwほんと沸いてるなwwwww
28.名前が無い程度の能力削除
最後にレミリアもみんなの仲間に入ってるだろ
何処が不憫なんだ?

ほのぼのしてて私は好きだ