Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

貴女が心配なんです

2011/04/24 13:37:32
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※このSSは、私がこれまでに投稿した拙作の設定の一部を引き継いでいます。これ単品で読んでも問題はありませんが、「さとられいむ」前提という事を念頭に置いてください。それでもよろしければ、どうぞ↓














「・・・ん・・・」
「あ。目が覚めましたか?」
「さとり・・・?」
「熱を出して、倒れてたんですよ」
「あー、そっか」
「治るまでは大人しくしててくださいね」
「んー」
「何か希望はありますか?食べ物とか」
「さとりの作ったお粥」
「私の?」
「うん」
「分かりました。すぐに作って来ますね」
「んー」











「けほっ、けほっ・・・」
うー、体がだるい。頭がぼーっとする。さとりにうつらなきゃ良いけど・・・・・妖怪でも風邪とかひくのかしら?



「ええ。ひきますよ」
「・・・・・あんたの近づく気配にも気付かないとは、重症ね」
「我慢は体に毒ですよ」
「うつったらどうすんのよ?」
「霊夢が看病してくれますよね?」
「・・・へーへー。分かったわよ」
「さて。自分で食べるのと、あーんと、どっちが良いですか?」
「・・・・・・・・あーん」
「えっ」
「なによ?」
「い、いえ・・・・・こほん。それじゃあ、あーん」
「あーん」



ぱくっ



「熱くないですか?」
「んー」
「ゆっくり噛んで食べないと駄目ですよ?」
「んー・・・・・・次」
「はい。どうぞ」
「あーん」



ぱくっ



「美味しいですか?」
「んー」
「そうですか。作ったかいがありました」
「んー」
「・・・・・ふふっ」
「んー?」
「なんか、小動物みたい」
「・・・うっさい」











「ごちそうさま」
「良かった、食欲があって」
「そうね。さとりの愛情がたくさん感じられるお粥だったわ」
「はい、お薬」
「あれ?スルー?」
「霊夢の軽口にも慣れてきました」
「えー」
「ささっ。お薬もちゃんと飲まないと良くなりませんよ」
「はいはい・・・・・・うえっ。にがい」
「後は着替えをして、汗も綺麗にしませんと」
「えっ」
「大丈夫。やらし・・・優しくしますから」
「それぐらい自分で出来るわよ」
「病人は周りに甘えるものですよ」
「いや、ちょっと。耐性付き過ぎでしょうが!」
「こいしにも手伝ってもらいましょう」
「おいすー」
「いつの間に!?てか人の話聞いてる!?」
「あまり大きな声出すと、体に毒ですよ」
「誰のせいよ誰の!」
「いいからいいから。私とお姉ちゃんを信じて」
「ちょっ、まっ」



~少女洗浄中~



「はい。終了です」
「うん。完璧だね」
「・・・・・・まあ、さっぱりしたから良いや」
「という訳で、今回の私の出番は終了なのだ」
「ええ。ありがとう、こいし」
「はあ・・・・・寝る」
「そうですか」
「あんたは帰らないの?」
「何言ってるんですか。今日は泊まっていきますよ」
「なんでよ」
「心配なんです」
「いや、大丈夫だって」
「・・・・・・心配なんです」
「・・・分かったわよ、勝手にしなさい」
「はい。勝手に晩御飯も作らせていただきますね」
「んー、よろしく。さとりに任せるわ」
「了解しました」





<<<>>>






「・・・・・・うーん」
ああ、いいにおい・・・



「お目覚めですか?」
「んー・・・いいにおい」
「少し多めに作ってしまったんですが・・・・・」



ぐーっ



『あっ』
「・・・ふふっ。全部食べられそうですね」
「あ、あははっ・・・まあ、昼はお粥だけだったし」
「そうですね。私もお腹が空きました」
「じゃあ」
「はい」
『いただきます』
「・・・・・・旨い」
「大分調子も良さそうだし、どんどん食べて下さいね」
「ん」
「でも、ちゃんと噛まないと駄目ですよ?」
「ん」
「聞いてます?」
「ん」
「・・・聞いてませんね」
「ん」




<<<>>>





「ほんとに泊まってくのね」
「病み上がりの人を一人には出来ませんから」
「さとりは心配性なのよ」
「誠心誠意看病してあげたのに、酷いです」
「あー・・・・・まあ、それは、礼言っとくわ。ありがと」
「はい・・・それに」
「?」
「好きな人の事を心配するのは、当たり前の事ですから」
「・・・・・はいはい。お休み」
「お休みなさい」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・まだ起きてる?」
「・・・・・起きてますよ」
「私の事、そんなに心配?」
「はい、物凄く心配です。ぐうたらだし」
「ぐっ」
「料理以外の家事はてんで駄目だし」
「うぐ」
「・・・・・・それに、少しでも間違いが起きれば、あっけなく死んでしまう人間だし」
「・・・・・・・」
「・・・・・・ごめんなさい、言い過ぎました。お休みなさい」
「・・・・・・お休み」





<<<>>>





「・・・ん・・・」
あれ?霊夢?



「おっ、起きたわね。おはよう」
「霊夢!?もう治ったんですか!?」
「んー。もうすっかり」
「本当ですよね?」
「疑うなら、私の心読んでみなさいよ」
「・・・本当みたいですね。良かったあ」
「なによ。大げさねえ」
「むー・・・」
「・・・・・さとり」
「なんですか?」
「私、考えたのよ」
「何を?」
「そんなに私の事が心配ならさ」
「はい」
「・・・・・・・一緒に、住む?ここに」
「・・・・・・・・ふえ?」
「私は、さとりが良いなら構わないわよ」
「・・・・・・・・」
「おーい?」
「・・・・・・あの」
「ん?」
「それって」
「うん」
「・・・・・・・ぷろぽーず、ですか?」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・えーと」
「・・・・・・・はっ!?ああああ、あの、私!ご、ごごご、ごめんなさい!変な事言って!」
「あー・・・・・流石にそこまでは考えてなかったわねえ」
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
「・・・そうね。それも、いいかもね」
「えっ」
「あんた、最初に言ってたもんね。『責任取って下さい』って」
「ふええっ!?た、確かにいいましたけどぉ・・・」
「さとり」
「ひゃ、ひゃい!?」



―うちに、嫁に来なさい―



「・・・・・・・・」



ボンっ



「あら。久々」
「れ、れれれれいむ!いいいい、いちゅものかりゅきゅちれひゅよね!?」
「悪いけど、今回ばかりは本気よ」
「ひょ、ひょ、ひょんとうにわらしでいいんれひゅか!?」
「何言ってのよ。料理上手で、家事が得意で、気がきいて、可愛くて、後は・・・・・」
「も、もうやめてくらひゃい」
「・・・まあ、とにかく」



ぎゅっ



「これ以上ないくらい、理想のお嫁さんね」
「・・・・・後悔しても、知りませんからね」
「しないわよ、こんなに好きなのに・・・・・・いや、違うわね」
「?」
「『愛している』わ、さとり」
「・・・・・・・はい」
「私が天寿を全うするまで、よろしく」
「はい」
あ、ありのまま今起こった事を話すぜ!俺は『看病話』を書いていたと思ったら、いつの間にか話が飛躍して『プロポーズ』にまで(以下略
最期に、前作等へのコメント、そして、こんな妄想の塊の駄文をここまで読んでいただき、本当にありがとうございました
さとられいむは俺のジャスティス
特攻
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
式には呼んでくれ
2.奇声を発する程度の能力削除
適度な甘さで素晴らしかったです
3.削除
やれやれ、やっと結婚しやがったか
4.名前が無い程度の能力削除
ご結婚おめでとうございます。
次は挙式編か新婚編か。
5.名前が無い程度の能力削除
え、もう結婚してたんじゃないんですか?
6.名前が無い程度の能力削除
是非式には呼んでください
7.名前が無い程度の能力削除
御祝儀と祝の酒は何処にとどければいいですか?
8.名無し程度の能力削除
式はいつですか
9.名前が無い程度の能力削除
馬鹿野郎!糖分過多で死ぬところだったじゃねえか!
10.名前が無い程度の能力削除
「天寿を全うするまで」って、よく捉えると深い意味ありますよね
11.名前が無い程度の能力削除
結婚してなかった…だと…?
12.目が覚める程度の能力削除
よかった