Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

最終的にあけましておめでとうと言うだけの話

2011/01/01 04:03:36
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「例えば忘れられた玩具達の行き着く先は何処なのだろう?」

初詣の帰り道、唐突にメリーは呟いた。
時刻は深夜2時過ぎ、とても寒い。

「唐突な事を言うのね」

「だって、そう思わない?蓮子」

「思わない」

メリーの疑問に蓮子は即答した。

「どうして?」

どうしても、こうしてもない。

「忘れられた玩具の行き着く先は大概アソコよ」

蓮子の指差す方を見るとそこはゴミ捨て場だった。

「ゴミ捨て場何て可哀相よ」

「でもそれが現実、毎年毎年新しくて凄い玩具が登場するのよ?古臭くなった玩具なんて
皆に忘れられて埃を被った後ポイされるのがオチよ」

「夢が無いのね」

その言葉に蓮子はゴミ捨て場に歩み寄り何かを物色する。

「だってほら、ここにも……、っと、ブリキ製のゼンマイ玩具なんて今時ありゃしないわよ
こんなので遊ぶ子なんてのもそうそういないでしょ?」

蓮子が手にしていたのはネジの付いた犬の玩具だった。
多分背中のネジを巻いてやると歩き出す仕組みだろう。

「最近はピコピコが流行りだもんねぇ」

「……今時ピコピコって言う人始めてみたわ、でもどうしてそんな事急に思ったの?」

「うん?あのね昨日大掃除をしたのよ、そしたらさ向こうから持ってきた荷物にたまたま私が小さい時に
遊んでいた玩具が入っていたの、それこそブリキ製のゼンマイ玩具だったわ、古くて、もうずっと忘れていた
玩具だったからそのまま捨てようとか思ったの」

「うん」

「でもね、動く事は期待してなかったんだけど気紛れでゼンマイを巻いてあげたの、そしたら元気よく動き出したの」

「…………」

「それこそ古い物だからカタカタ凄い音を立てながらそれでも元気に動くの、その姿が何だかね
『久しぶり、ボクはほら元気いっぱいだよ、また一緒に遊ぼう』って私に言ってる気がしてさ
私はずっとあの子の事を忘れていたのに、あの子は自分に遊んでもらえるのをずっと待っていた
のかもしれないって思ったら、昔遊んでた頃の事とか思い出して何だか愛おしくなっちゃってね」

『何だか感情移入しちゃってて、変かな?』とメリーは言うが、蓮子はそうだとは言えなかった。
なぜなら、自分にも大切にしていた玩具はあった。
いつも遊んでいた玩具だったはずなのに、いつの間にか忘れていた。
気が付いたらその玩具で遊ばないようになっていた。

理由は思い出せなかった。

「どうだろ……、でも気持ちは解らなくもないかな……、私も大切にしていた玩具の一つや二つはあったもの」

「でしょ?」

「それでもやっぱり私は玩具の終着点はゴミ捨て場だと思うわ」

蓮子の言葉に嬉しそうに頷いたメリーだが、すぐに続いた言葉に納得外かな様に口を尖らせた。

「……夢が無いのね」

「じゃあ、夢のある貴女の回答は?メリー」

「そうね、……きっとアチラの世界に行くのよ」

「幻想郷?」

そこは忘れられたモノ達が行き着く世界。
だから忘れられた玩具達もきっとそちらに行くのだろうとメリーは考えていた。

「ええ、そしてそこには玩具達を修理する人がいるの、その人はきっと壊れてしまった玩具達を直して
新たな命を吹き込めるのよ、直った玩具達はまた子供達の手に渡って子供と一緒に遊ぶの
玩具達は子供と遊ぶのが大好きだからきっと喜ぶわ」

「それは、夢があるわね……、でも大分都合がよすぎじゃない?」

その言葉をキッパリと否定する。

「そんな事ないわよ」

「そもそもアッチの世界で都合よく玩具を修理する人なんているかしら?」

「きっといるわ、青い髪をしたリュックサックを背負った女の子とか銀髪のメガネをかけた男性とか」

「ずいぶん具体的ね……」

「夢があるからね」

「じゃあ、さっき拾ったこの子も直してもらえるのかしら」

蓮子は先ほど拾った玩具を手のひらにおいて見せた。
ネジを巻いたのに動く気配が全く無い玩具。
動かないのはどこかに異常がある証拠だ、きっと壊れたから捨てられたのだろう。
仮に幻想郷にいけたとしても直してもらえないのでは、と思ったが

「ええ、きっとね」

メリーは迷い無く頷いた。

「じゃあ、この子はココに置いていくべきかしら?」

「私が預かるわ、それでいつの日かこの子をアッチの世界に連れて行ってあげるの」

「それはそれは、また夢のあるお話で」

「夢を持つ事は大切よ、特に私達みたいな活動をしている人には、ね」

メリーの言葉に思わず苦笑する。
違いない、結界なんて不可視なモノを捜しているのだから夢は持つべきだ。

「……それもそうね、でも今は現実をみましょうか?暖かいオデンでも買ってさっさと帰りましょ?
風邪をひいちゃうわ」

「それは賛成、早く帰りましょう暖かいコタツが待っているわ」

「うん、あ、そだメリー」

「何?」

「あけましておめでとう」

唐突に新年の挨拶をされて驚いたが、メリーもすぐに返した。

「ええ、あけましておめでとう今年もよろしくね」
年が明けました、明けてしまいました……
昨日大掃除したんです、そしたらですねゼンマイ式の玩具で出てきたんです。
親に聞いてみたら二十年近く前に私に買ってくれたモノだったようです。
それはゼンマイを巻いてやったら元気に動きました。
疲れていたのか、その姿は私にまた一緒に遊ぼうと言っている気がしました。

もしも玩具達が私達が彼らを思い出し、また一緒に遊べるのを待っていてくれたら
素敵だなと思いました。

では今年もよろしくおねがいします。


※あとちょっと自分のレベルアップを図るためお願いがあります。
基本プチに投稿する感じになりますがもしも私のこんな感じの小話でよければ
何か読んでみたいキャラやシチュはあるでしょうか?
もしもあるなら気軽に、キャラとジャンルをいただければ書いてみようと思っています。
例えば○○○でコメディなどもらえるといずれ書きます(ぉ
よろしければどうぞ

最後まで読んでいただきありがとうございました。


奇声を発する程度の能力様
私はデフォで無機物でも人の様に呼ぶ事が多いです
まれによく変な目で見られます……
レイアリ了解です!

2様
今回見つけた物意外でも昔遊んでいた玩具はあったのですが見つかりませんでした
向こうで誰かの手にとって貰えたのなら嬉しい限りです
1,2,3,4,5,6、EXか……、さてどれでいこう

3様
ぎゃー!!誤字報告ありがとうございました、修正しました。
元気な魅魔様…だと…!?何ともそそられるお題です!頑張ってみます!!

コメント、リクありがとうございました
H2O
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
自分もそういう事あるなぁ…
〉後書き
レイアリのほのぼのお願いします!
2.名前が無い程度の能力削除
ふむ、なんとなくほっこりするなぁ。
是非幻想郷で再び命を吹き込んでもらいたいものです

>シチュ
ステージボス縛りのコメディなどいかがでしょうか
3.名前が無い程度の能力削除
>きっと壊れた方捨てられたのだろう
きっと壊れたから
ではないですか?


>シチュ
魅魔様の元気な姿が見たいです