なんとなく

　
霊「貴様ァーーーーっ！！！」

萃「ひぃいいっぃぃい！！！？」

霊「金を出せッ！！」

魔「巫女がバカなこと言うな！」

霊「いったぁ！？」

萃「ちょ、今の霊夢マジで恐かったんだけど…」

霊「金がない…。もう私は死ぬしかないんだわ」

魔「私がキノコやっただろ？」

霊「あんだけで腹が膨れるか！」

萃「じゃあ人里に行って何か貰ってきたら？」

霊「それは巫女の威厳が…」

魔「威厳もクソもないだろ」

萃「もういっそのこと巫女やめて普通に働いたら？」

霊「働いたら負けよ」

魔「お前それ巫女の言うことか…？」

萃「魔理沙、コイツは元々巫女じゃなかった、そういうことにしておこうよ」

魔「それもそうだな」

霊「アンタら覚えておきなさいよ～」

魔「大体、そんなに腹減ってるなら自給自足ってもんをだなぁ」

霊「さっき言ったじゃない。働いたら負けだ、って」

萃「それ全世界の働いてる人たちに失礼でしょ」

霊「アンタたちだって働いてないじゃない。てか、この中で働いてるのはむしろ私よ」

魔「私は本を運ぶ仕事をしてる」

萃「私は酒を運ぶ仕事をしてる」

霊「ふざけんじゃないわよ！」

魔「霊夢もろくに仕事なんてしてないじゃんかよ」

霊「少なくとも魔理沙よりはしてるわよ」

萃「巫女ってなにしてんの？」

霊「……御賽銭待ち？」

魔「早苗を見習えよ」

霊「めんどくさいわよ」

萃「巫女がそんなこと言ってていいの？」

魔「萃香よ、そんなの駄目に決まってるだろ」

霊「自分が満足してるからそれでいいのよ」

魔「サイテーだな、この巫女」

萃「人間ってホント分かんないなー」

魔「私を霊夢と一緒にするなよ？」

霊「なにそれ？ まるで私が駄目な人みたいじゃない」

魔「その通りだろ」

萃「なんていうか、私からしたらどっちも似てる気がするけどね」

魔「そんなのありえないぜ！」

霊「どんだけ私を低く見てんのよ！」

萃「あ～、弾幕勝負なら外でやってよ？」

霊「ふんっ！ 勝負よ魔理沙！」

魔「望むところだぜ！ 今度こそ勝つ！」

萃「騒がしい奴らだねぇ」
　

なんとなく