Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

神社と蓮子と境界と

2010/06/23 23:29:58
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秘封スレ見ていたら蓮子の実家が神社だという書き込みがあって、
それで妄想を書いていたら長くなってしまったため、無謀にも初投稿してみました。
素人の文章なのでお暇な時にどうぞ。





まだ私が小さい頃、私は初めて実家の神社を訪れた

その神社がある場所は、東京のさらに外れのド田舎で
子供のころから冷めた子だった私は、つまらないと不満を漏らし
東京観光に目もくれず、神社の離れの小屋に陣取って真昼間から不貞寝をしていたのだった

真夜中になって目が覚めて、掛けられていた毛布を払って外に出ると

あたりいちめんまっくらだった

今までに見たこともない、人工の光が一つもない本当の暗闇
幼かった私は、暗闇の持つ圧倒的な恐怖の前に動くこともできず、泣くこともできず
小屋の入口で毛布に包まって震えていた。

何分ぐらいたっただろう、小屋の入口から動けずに毛布にくるまって震えていた時
不意に辺りの木から大きな鳥がバサバサと音を立てて飛び去って行った、地面が揺れる、視界も揺れる。
驚いて一瞬目を瞑り、恐る恐る上を見て、その目に飛び込んできたものは



     明るすぎるくらい眩しい月と
     あふれる様な星の海だった



その星々を見ていると今までに無い位自分がちっぽけで、
今までに無い位自分が此処に居ることがハッキリとわかった。

星は満天、月は真ん丸。時刻は深夜3時29分48秒、 。

私が初めて自分の目を好きになった、子供の頃の思い出話だ。






「まったく人の目の事はいつも気持ち悪いって言うくせに、自分のことは棚に上げるのね」
「自分の持ってるものとは向き合わなきゃいけないでしょう?人のはそうでも無いけれど」
「まぁ良いわ、それで此処が貴方の思い出の場所?」
「いいや、もう一回行ってみたいと思ったからあなたと一緒に来たのよ。」
「なるほど、それで珍しくその時間より早く来たってわけね。でもそんなに探すのに時間食わないかもしれないわ、こんなにはっきり出てるんですもの。」
「さっすがメリー、それでこそ私の相棒ね。それじゃあ・・・」

「「秘封倶楽部を始めましょうか」」
イメージとしては本編よりもうちょっと時間の経った後の秘封倶楽部みたいな感じ。

指摘があった分修正しました。

おそまつさまでした。
ちゅる
コメント



1.奇声を発する程度の能力削除
>満点
満天?

風景が目に浮かぶようでした!良かったです
2.名前が無い程度の能力削除
凄く短い文章なのに面白かったです
秘封の独特な雰囲気ってやっぱり良いなぁ・・・