良くあるよね、そう言うこと

「…なぁ香霖、私は親父を越えられたのかなぁ」

「…急にどうしたんだ、魔理沙」

魔理沙の急な問いかけに返答が遅れてしまった。

「うん、家を飛び出したときはさぁ、『何も分からない頑固親父め！』って思ってたわけだ」

「ふむ」

「でもさ今考えてみると親父の言うことも分からないでもないわけだよ」

「ほう」

「だから聞いたんだ、今の私は親父を追い越せたのかなぁって」

「少なくとも追いついてはいるよ、魔理沙」

「そうか、まだ追い越せてないのか」

「まだ、追い越せてないな」

「よし、決めた！魔法使いとして一人前になったら、親父を追い越せたと思ったら、会う、それで謝る」

また一つ成長したのかなと霖之助は心の中で思った。

「でも魔理沙、どうして急にそんなことを思ったんだい？」

「ん？あぁこの本を読んでな、分かったんだ憎むだけじゃダメなんっだってね」

魔理沙は懐からその本を出し、霖之助に渡した

その本の題名は…









『美味しんぼ』







であった（ちなみに１０２巻）

いやね、ただね、美味しんぼは不朽の名作であることを伝えたかっただけなんだ