Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

お団子道中記

2010/02/10 00:52:29
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はむ、と串に刺さった団子の一つを口の中へと入れる。

私は昼下がりの賽銭の入らない神社へと向かう道の途中、美味しそうな醤油の香りに引き寄せられ、お菓子屋の前に並ぶ団子を一本買ってそれを食べながら空を飛んでいる最中だ。

口の中で団子を噛み締める。
うん、醤油の味は旨い。
しょっぱ過ぎず、団子の味を消さない程度の香ばしさが団子本来の味を上手く引き出している。匂いでも分かったがこれはいい醤油だ。あとで買えないかどうか交渉してみよう。
ただひとつ難癖をつけるとしたら団子自体の味だ。醤油によって味がはっきりと判るのだが、甘さが足りない。団子とは噛み締めるごとに口の中に広がる甘さが美味さを決定づける。確かに甘さはあるのだが、口に広がる甘さが無い。噛む度に増す甘さを期待していたのにこれは少し残念だ。

串に残った最後の団子の固まりに噛み付く。串を横にして噛みちぎるように食べる。それが正しい団子の食し方。異論は沢山あると思うが無視することにするぜ。

何本か買って手土産にでもするべきだったか。美味過ぎないから菓子折りには向いているかもしれない。神社の煎茶には合いそうな味だったし。美味すぎない味に対して会話を広げるのもいいだろう。

まあ今更言っても仕方ない。もう醤油の匂いはしないしその店自体遥か向こうだ。

最後の団子を全て口の中に入れると串に着いた残りの白い部分を器用に歯にかけて掬って食べる。こういうのを見て意地汚いとか言う奴もいるかもしれないが私からしたら勿体ないの一言にしか過ぎないな。残さず食えと親に教わらなかったのか?ま、例えなんと言われたとしても私は自分のこのスタイルは貫き通すつもりでいるが。手が汚れないように団子を食うのは一苦労だ。

さて、食べ終わったはいいが串はどこに捨てようか。その場に置いておくなんてどんな神経していたら出来るのか聞いてみたいぜ。周りを見渡そうにもここは空中。しかたない。神社まで持って行ってそこで捨てるか。口に加えているのも何だか格好いいしな。それにいい話の種にもなりそうだ。針巫女ならぬ針魔理沙・・・なんちゃって。今の笑うところだぜ。

帰りにまだ店が開いていたら醤油の交渉と一緒に何本か買って行ってやろう。お、さてと、目的地に着きました、と。

「おーす、霊夢。居るかー?」

神社の中から足音が聞こえてくる。
話の時にでも、この団子の店を奨めてやるか。
私は串を口にくわえたままニカッと笑って、近づいてくる足音を迎えた。



お団子食べた。普通の味だった。仕方ない書くか。・・・というわけで書いてみました。ちなみにこのお団子のモデルは私の家の地域にある神社近くのお菓子屋さんのお団子がモデルです。善くも悪くも普通の味でした。
金欠
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
作中の団子と同じで味気無い話でした。
2.名前が無い程度の能力削除
作中の団子と同じで味気無い話でした。(コピペ)
いい意味で。
3.奇声を発する程度の能力削除
このお話を読んだらお団子が食べたくなりました。
久しぶりに食べに行こうっと。
4.ずわいがに削除
ホントに団子が食べたくなったww
醤油は良い。きな粉も良い。だがみたらし、てめーはダメだ。