Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

秋ですね

2009/10/03 17:55:59
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「清く正しい」
「博麗霊夢です」
「台詞取られた!? しかも、清くも正しくも無い人に!」
「捻り潰すわよ?」
「すみませんでした」

 軽いやりとりをした後、縁側に座る霊夢の隣りへと腰を下ろす。

「で、今日は何の用かしら?」
「暇潰し」
「あんたを潰してあげようか?」
「遠慮しときます」
「いや、遠慮しないで」

 笑顔で針とお札を構える霊夢。
 それに対して文は、一瞬で霊夢から離れて、風を操り突風を起こす。

「っ!」

 とっさのことに体勢を崩しかけるが、なんとか堪えた。だが、針とお札は風に散らされてしまった。

「今日は私の勝ちですね」

 風を止めて、勝者の笑みを浮かべながら霊夢の方へと近寄る文。

「甘い!」
「へっ?」

 霊夢は急に顔を上げて、そう叫ぶ。
 ぽかんと一瞬止まってしまう文。だが、それがいけなかった。

「目潰し!」
「まさかの目潰し!? 痛い! 地味に痛い!」
「針やお札が無くても、巫女は戦えるのよ。先代の巫女なんか、目潰しだけで千の妖怪を退治したらしいわ」
「巫女怖っ!?」

 文は両目を押さえたまま、その場にうずくまる。
 いくら力のある妖怪といえども、目を突かれてはそう簡単に痛みは引かない。

「痛い……うぅ」
「はぁ、仕方無いわね」

 わざとらしく溜息を吐いて、文に近寄る。
 そして――

「きゃうっ!?」

 軽く蹴った。
 うずくまっていた体勢を崩し、地面へと味気無い口付けを交わすはめになった。

「普通は手を差し伸べません!? 何で蹴り!?」
「いや、痛そうだからとどめを刺して、楽にさせてあげようかと」
「手当てをするという選択肢は!?」
「埋葬ならしてあげるけど」
「殺されるー!?」

 ぎゃあぎゃあと、そんなやりとりをする。
 互いに、ふざけあっているのは分かっている。
 もし霊夢が本気なら、ここで問答無用に追討ちをかけるし、文が本気ならばこう易々と負けたりしない。
 妙な信頼感があるからこそ出来るじゃれあいだ。

「はぁ……あんたはわざわざ毎回、こんなくだらないやりとりをするために来てるわけ?」
「分かっていてそれに付き合ってくれるなんて……霊夢さんも満更じゃないわけですね」
「あら? 目潰しは割と本気だったわよ」
「でしょうね。痛かったです」

 起き上がり、再び霊夢の隣りへと腰を下ろす。

「いやぁ、あなたと話してると若返った感じがします」
「年寄りっぽいわねぇ」
「見た目は超可愛い少女ですけどね」
「…………」
「あのー……突っ込んで欲しいのですが……」
「自分から突っ込んで欲しいって言うなんて、変態ね」
「何の話ですか!?」
「はいはい、黙れ。私はお茶を飲みながら煎餅食べるのに忙しいのよ」

 はむっと煎餅を咥えて、もきゅもきゅと口を動かす。そして、湯飲みに手を伸ばし、お茶を飲む。
 ほうっと息を吐いて、リラックスするその表情は、とても成人前の少女には見えなかった。

「霊夢さん、ばばくさい」
「スペルカード、湯飲み『お茶かけ放題』発動」
「あっつ!?」

 ぐおぉ、と喚きながらお茶をかけられた顔を押さえる文。
 霊夢はぴくりとも動じない。

「火傷の痕が出来ちゃう!」
「大丈夫、そんな熱く無いから。あ、文」
「はい?」
「あんたのせいでお茶無くなったから、新しく入れてきて」
「被害者は私何ですけど!?」
「はいはい、入れてきたらご褒美にこの前紫から貰った、銀のエンゼルとかいう良く分からない物あげるから」
「いらないですよ!」
「銀のエンゼル四枚よ?」
「中途半端だー!?」
「早く行ってきてよ。幻想郷最速なんでしょ」

 無理矢理銀のエンゼル四枚を渡されて、仕方無いといったように溜息を吐きながら、お茶を入れに行った。
 霊夢は、はむはむと煎餅を食べている。

「はい、どうぞ」
「ん、あんがと。あ、あんたも自分の入れてきたのね」
「えぇ、せっかくですから私も」
「誰が飲んで良いって言った?」
「酷い!」
「冗談よ」
「ですよねー」

 二人揃ってお茶を飲む。
 ほわぁっと、息を吐く。

「良いですねぇ」
「文、ばばくさい」
「そういう霊夢さんこそ」
「また潰すわよ?」
「はは、すみません」

 軽く笑って流す文。
 ふと空を見上げると、どこまでも青い空が、いつもより高く見えた。

「霊夢さん、秋ですねぇ」
「そうね」
「秋といえば、柿や焼き芋」
「あら意外、あんたも食べ物が真っ先に思い浮かぶのね」
「女の子ですもの」
「女の子がみんな食べ物優先みたいな言い方するな」
「そういう霊夢さんは?」
「もちろん、食欲の秋!」
「一緒じゃないですか」
「私も女の子だもん」
「女の子がみんな食べ物優先みたいな言い方は、良くないですよ」
「あら? じゃあ今から焼き芋やろうと思ってたけど、文はいらないのね」
「いります!」

 ビシッと右手をあげて、欲しいですアピールをする文。

「お座り!」
「もう座ってます」
「む、ならお手!」
「はい」

 霊夢が差し出した手のひらに、文は手をちょこんと乗せる。

「も一つお手!」
「はい」
「三回回ってスカートの裾を持ち上げながら、にゃぃと言いなさい」
「はい……って出来ません!」
「まぁ、本当にやったら引くけどね」
「ですよねー」
「それじゃあ、芋持ってくるからあんたは落ち葉集めて」
「うへぇ、私が集め役ですかぁ」
「文句言うならスカート脱がすわよ」
「どんな脅し文句!? 普通は、食べさせないよ、とかじゃないですか!?」
「うるさい黙れ、脱がすわよ」
「はいはい、分かりましたよ」

 ぶつぶつと文句を言いながらも、風を操って落ち葉を集める文。
 霊夢は、芋をとりに行く準備をしている。

「……芋調達してくるんですか」
「えぇ」
「何処からです?」
「秋姉妹のとこ」
「……行ってらっしゃい」
「うん、行ってくるわ」

 文はもう何も言わなかった。ただ、霊夢の目が割と本気だったから、心の中で秋姉妹に逃げてーと叫んでおいた。

 十数分後、服がボロボロになって涙目の秋姉妹ごと、霊夢は連れて帰ってきた。
 なんだかんだで、みんなで仲良く焼き芋を食べたとさ。
やきいも食べたり、みかん食べたりしてます。どうも、喉飴です。
秋ですねぇ。秋姉妹の季節ですね。
どんな季節だろうと、ゆったりまったりと、ぐだぐだだらだらいきたいものです。
そんにゃこんにゃではありますが、少しでも楽しんでもらえると嬉しいです。
喉飴
http://amedamadaisuki.blog20.fc2.com/
コメント



1.火忍削除
最近めっきり焼き芋食べてません。ああ、昔は庭で焼いてもらったものなんだが。
焼き芋作って食べる少女達。いいですねぇ。

あ、焼き芋って皮ごと食べるとアレが出ないんですよ、霊夢さん。
2.名前が無い程度の能力削除
秋姉妹…
ベストシーズンなのに…
3.名前が無い程度の能力削除
にゃぃやってる文の絵が見てみたいなぁ
4.名前が無い程度の能力削除
静葉さん…とばっちりだ…
5.名前が無い程度の能力削除
ぐだらぐだらですねわかります。
秋姉妹…季節なのに…うぅ…
6.名前が無い程度の能力削除
いやいや、俺達の秋(姉妹)はこれからだよ
7.名前が無い程度の能力削除
久々に覗いてみたら喉さんがいた!
いいですね。この雰囲気!
私にもエンゼルをためていたころがありましたww
8.喉飴削除
>>火忍様
焼き芋作って笑顔で食べる少女たち、最高ですよね。

>>2様
もっと増えても良いはずです!

>>3様
私もみてみたいです。

>>4様
それでも笑顔で立ち直るのが秋姉妹。

>>5様
ぐだら、秋バージョン。こうなったら秋姉妹でぐだらを書くしか(ry

>>6様
ですよね。これから増えていきますよね!

>>7様
ありがとうございます!
銀のエンゼル、集まりきる前によく無くしてましたw
9.名前が無い程度の能力削除
さにゃぃ
10.奇声を発する程度の能力削除
最近、焼き芋を売ってる車を見かけなくなった。
まさか幻想入りしてませんよね?
11.名前が無い程度の能力削除
相変わらず貴方のとこの霊夢はあややを蹴るのが大好きですねwwS巫女かわいいよS巫女