水溜りにあなたが落とした斧魔理沙

俺　俺魔理沙　俺魔理沙　俺まることで生きて来た　俺折れないで活きては痛い
けれど　俺居れなくても時折見たり　見られたり
何故なら幻想郷で　俺まれるのは　俺ただ一人

俺　俺魔理沙　俺魔理沙　俺まることを夢見てた　オレオレ言う俺まる蹴り易し
けれど　近くは久しく聞かぬ　オレオレオーレカフェオーレ
何故なら蹴り玉で　オレまれるのは　俺ただ一人

昔は俺ほど見かけた　俺魔理　俺まることで　尖がって来た　俺ツンデーレ　否　マルコデーレ
昔は俺ほど聞こえてた　俺まるわさびさ　芝生に転がり　腕振り上げる　否　足蹴り上げる

俺オレ関係ないけれど　俺オレ俺だよ　俺だよばぁちゃん　俺魔理沙だよ　どうなの巫女よ？

「わたくしが思う処では　足りないものは乙女の恥じらい　黒い金河に浮かぶ星達　輝きは隠れてそして脆くて
　そこで一所懸命訴えかける　乙女座の夜見据えましたら　　もう俺などとは申せませぬ
　あなたの芯は心は真信　細くて嫋やかなるそれを　折れるはずが在りませぬ
　同じおるなら織りましょう　金の意図はあなたを縫い上げ繋ぎ止め　魔理沙という沙を編み上げる
　自ら外へは禁とした糸は　時折あなたを繋ぎ止める大事な場処で面とまみえ　表に見せて
　気が付かれる事を望んで居るか　だから　だから　恥じらい折れた　あなた俺魔理　真の魔理沙とは言得ませぬ」

俺　俺魔理沙　俺魔理沙　俺まることで活きて逝く　好かない事は理解した
俺　俺魔理沙　俺魔理沙　俺まる事は確かに数多　広がる異なる次元の話
それらの多くは不理解に因る　負利な理　誤解の浅慮　望ましくない　夢の冒涜
それらの多くは故意に因る　想い薄める笑いを是とし　人擦り減らす　恋の冒涜


だけどさ、俺がこんなになったって、俺の本質が変わるわけじゃないんだぜ？
なぁ巫女よ、あんたの中の俺の本質が変わらないなら、今の俺からだって感じられるさ

大切なのは俺を見る側が、俺を必要としてくれる人が、俺と俺じゃない俺に代わらぬ命を見てくれることじゃないかな。






「魔理沙たる意味　魔理沙たる星　魔理沙たる恋　魔理沙の魔の字は　アマウン　トゥ　グロリァ　の魔」

マウンテンゴリラ？

「如何様にも想いあそばせ　その様にわたくしは思って居るのですから」

そこまで嫌われて居るのなら　俺まる事が許されぬなら　悲しき思いも未練ば残す　されど俺俺　消えましょう

「消える事なら出来ましょう　見ないことも出来ましょう　けれどわたくしはまだ許せません
　苦しみから逃れるために　存在を消してしまうのは」

-----心配しなくて大丈夫！　俺まる代わりに　私が白魔理！　うふ　うふうふふふ（はぁと）

-----心配しなくて大丈夫！　俺まる代わりに　あたいが赤魔梨！　キャハ　キャハハハハハ

-----心配しなくて大丈夫！　俺まる代わりに　あたし水溜り　バシャン　バシャシャーーーン


俺　俺魔理沙　俺魔理沙　俺の代わりを用意してみた　好きな真理を選んでくれよ

「俺オレ居ればわたくしを　騙して馬鹿にするつもりですか　どれも魔理沙では在りませぬ
　どれも魔理沙には在り得ませぬ　全部纏めて沈みなさい」

だけど　だけど　全てを否定したら　俺達が居た存在は　水面の泡と消え行くのかよ！！！

「そんな事は在りません　正しき魔理沙がすべて　貴方達の歴史と存在と意思をすべて　引継ぎ守ることでしょう
　わたくしの本当の思いも　その時に果たされると　正しき魔理沙　純然たる魔理沙が受け止めてくれると
　わたくしは　魔理沙を想っているのです　ですから　安心して　沈みなさい」

私白魔理！　でも水溜り！　巫女がそう言うのなら　私は見ずに静みましょう
あたい赤魔梨！　もう水溜り！　正しき魔理沙に想いを伝え　私も過去に溶けましょう
あたし水溜り！　魔の棲む多魔理！　さぁ　俺魔理沙　帰って来なさい　正しき魔理沙を浮かべましょう


俺　俺魔理沙　俺魔理沙　俺まることで生きては活けぬ　全てを正しき魔理沙に還す　さようなら巫女
でも最後に一つだけ　俺オレ魔理沙だけど　お前は何よ？




そして俺魔理　水溜り成る　地にはべる水に落ちて沈んだ
残るは　巫女と　水溜りのみ

やがてひと時の間を置いて　水溜りが金色に染まり　静まり　魔まり　浮かぶは　魔理沙

魔理沙はゆっくりと目を開けて　巫女に話しかけた

「霊夢、よくも水溜りに蹴り落としてくれたな！　私になにか恨みでもあるのか！！」






-----あるのです。


思慮深さなどと言うものに無縁のあなたに　私は最初に蹴り落とされました
水溜りは魔のつく真理　落ちた私の真偽を問うた
よく意味も考えて頂けぬまま　それで良いよと投槍に当てられました
私は最初にあなたに選ばれた　凡そ霊夢らしからぬ　巫女にございます　
仕返しにとあなたを落として　理解した　この現状を察するに　この泉は　言の葉を歪ませる
ただそれだけの魔の泉　正直者には真理を返す　投槍ものには適当に歪まされた私が返る

このことでわたくしの本性が　如何程変わりましょうか
これに意味があるのか分かりませぬが　
ただ　思うなれば　わたくしは　あなたに　俺でも赤でも白でも　まして静かなる水溜りでもなく

始めに私を蹴り落とした　魔理沙に　復讐すべしと　思いはべりさぶらう

なんて

魔理沙　覚悟して下さいますよう　お願いいたしますわ　うふふふふふふふふふふふふ（はぁと）

なんて（はぁと）



ごめんなさい。反省してます。
あたし水溜り！　バシャーン　が書きたかっただけなんです。