「うー、鶉鶉」
今、鶉を求めて全力疾走している私は、紅魔館の門番隊のごく一般的な中国風妖怪。
強いて違うところをあげるとすれば、弾幕に興味があるってことかナ―――
名前は紅 美鈴。
そんなわけで、紅魔館の中にある厨房にやって来たのだ。
ふと見ると、厨房に一人の若い女が立っていた
あはっ！いい女…
そう思っていると、突然その女は私の見ている前でスペルカードを取り出し始めた。
「弾幕（や）らないか？」
そういえば、この紅魔館は血の気の多いメイドが多いことで有名な所だった。
弾幕に弱い私は、誘われるままホイホイと勝負について行ってしまった。
彼女―――
少し少女の面影を残している、レミリアお嬢さま付きのメイドで「十六夜 咲夜」と名乗った。
弾幕勝負もやりなれているらしく、勝負に入る前にも関わらず、殺気が漂っている。
「いいの、ホイホイついてきて？私は味方だってお構いなしに撃墜してしまう人間なのよ？」
「こんなことは初めてじゃないからいいんです…私……弾幕勝負が好きですから…」
「嬉しいこと言ってくれるじゃないの、それじゃあとことん喜ばせてあげるわ」
しかし、その時予期せぬ出来事が…
「うっ…！鶉…」
「あら？もう終わり？以外に歯応えが無いわね」
「ち、違うんです…実はさっきから鶉を探していたんです。厨房に来たのもそのためで…」
「そう…」
「名案があるわ。貴女、私に向かってその鶉の卵を投げ付けなさい」
「えーっ！？鶉の卵ですかァ？」
「弾幕は度胸！何でもためしたてみてはどう？きっといい弾幕になるわ」
「ほら、遠慮はいいの。投げ付けてごらんなさい」
彼女はそう言うと、纏ったメイド服を脱ぎ捨て。戦闘用の軽装に切り替えた。
自分に鶉の卵を投げ付けさせるなんて、なんて人なんでしょう…
でも、彼女の小さな胸を見ているうちに、そんな変態じみたことを試したくなってしまって…グヘヘ。
「それじゃ…やらせて貰います…」
「な…投げました…」
「ええ、次はスペル名ね」
「それじゃ、付けますね」
「いいわ。私も付けるの手伝ってあげる」
「彩符「彩光風鈴」というのはどうかしら？」
「ああ！激しい密度…！ああーっ！！」
この初めての体験は、アーケードモードでは知ることのなかった、快感を私にもたらした。
あまりに激しい密度に、スペルを唱え終えると同時に私のライフゲージは、弾の海の中であっけなく減少してしまった。
「この分だと、相当霊力を消費したみたいね。ライフゲージがあと一本しかないわ」
「どうかしたの？」
「あんまり密度が高くて…こんなに激しいの初めてだから…」
「でしょうね、私も初めてよ。ところで私の幻世「ザ・ワールド」をご覧になって。これをどう思う？」
「すごく…ＤＩＯ様です…」
「ＤＩＯ様なのはいいじゃない。このままじゃ収まりがつきそうにないのよ」
「あっ…」
「今度は私の番よ」
「ああっ！！」
「いいわ…よくグレイズして撃ちこんでくるわ…！」
「ラ…ラストスペル」
「何？今スペルカード宣言したばかりなのに、また宣言するの？霊力無尽蔵なのね」
「ちっ、違います…！！」
「何ですって？今度は自分もラストワードが欲しいィ？貴女、私を永夜抄と間違えているのではなくて！？」
「しーましェーン！！」
「しかたないわね。いいわいいわ。私が受け止めてあげるから、このまま開発しましょう。弾幕まみれでやりまくるのも結構だわ」
「えーーーーーーーーっ！？」
―――と、こんな訳で。
私と十六夜 咲夜の初めての出会いはクソミソな結果に終わったのでした。
今、鶉を求めて全力疾走している私は、紅魔館の門番隊のごく一般的な中国風妖怪。
強いて違うところをあげるとすれば、弾幕に興味があるってことかナ―――
名前は紅 美鈴。
そんなわけで、紅魔館の中にある厨房にやって来たのだ。
ふと見ると、厨房に一人の若い女が立っていた
あはっ！いい女…
そう思っていると、突然その女は私の見ている前でスペルカードを取り出し始めた。
「弾幕（や）らないか？」
そういえば、この紅魔館は血の気の多いメイドが多いことで有名な所だった。
弾幕に弱い私は、誘われるままホイホイと勝負について行ってしまった。
彼女―――
少し少女の面影を残している、レミリアお嬢さま付きのメイドで「十六夜 咲夜」と名乗った。
弾幕勝負もやりなれているらしく、勝負に入る前にも関わらず、殺気が漂っている。
「いいの、ホイホイついてきて？私は味方だってお構いなしに撃墜してしまう人間なのよ？」
「こんなことは初めてじゃないからいいんです…私……弾幕勝負が好きですから…」
「嬉しいこと言ってくれるじゃないの、それじゃあとことん喜ばせてあげるわ」
しかし、その時予期せぬ出来事が…
「うっ…！鶉…」
「あら？もう終わり？以外に歯応えが無いわね」
「ち、違うんです…実はさっきから鶉を探していたんです。厨房に来たのもそのためで…」
「そう…」
「名案があるわ。貴女、私に向かってその鶉の卵を投げ付けなさい」
「えーっ！？鶉の卵ですかァ？」
「弾幕は度胸！何でもためしたてみてはどう？きっといい弾幕になるわ」
「ほら、遠慮はいいの。投げ付けてごらんなさい」
彼女はそう言うと、纏ったメイド服を脱ぎ捨て。戦闘用の軽装に切り替えた。
自分に鶉の卵を投げ付けさせるなんて、なんて人なんでしょう…
でも、彼女の小さな胸を見ているうちに、そんな変態じみたことを試したくなってしまって…グヘヘ。
「それじゃ…やらせて貰います…」
「な…投げました…」
「ええ、次はスペル名ね」
「それじゃ、付けますね」
「いいわ。私も付けるの手伝ってあげる」
「彩符「彩光風鈴」というのはどうかしら？」
「ああ！激しい密度…！ああーっ！！」
この初めての体験は、アーケードモードでは知ることのなかった、快感を私にもたらした。
あまりに激しい密度に、スペルを唱え終えると同時に私のライフゲージは、弾の海の中であっけなく減少してしまった。
「この分だと、相当霊力を消費したみたいね。ライフゲージがあと一本しかないわ」
「どうかしたの？」
「あんまり密度が高くて…こんなに激しいの初めてだから…」
「でしょうね、私も初めてよ。ところで私の幻世「ザ・ワールド」をご覧になって。これをどう思う？」
「すごく…ＤＩＯ様です…」
「ＤＩＯ様なのはいいじゃない。このままじゃ収まりがつきそうにないのよ」
「あっ…」
「今度は私の番よ」
「ああっ！！」
「いいわ…よくグレイズして撃ちこんでくるわ…！」
「ラ…ラストスペル」
「何？今スペルカード宣言したばかりなのに、また宣言するの？霊力無尽蔵なのね」
「ちっ、違います…！！」
「何ですって？今度は自分もラストワードが欲しいィ？貴女、私を永夜抄と間違えているのではなくて！？」
「しーましェーン！！」
「しかたないわね。いいわいいわ。私が受け止めてあげるから、このまま開発しましょう。弾幕まみれでやりまくるのも結構だわ」
「えーーーーーーーーっ！？」
―――と、こんな訳で。
私と十六夜 咲夜の初めての出会いはクソミソな結果に終わったのでした。