Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

詰め合わせふぁいぶ

2009/08/15 22:38:17
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 1.何歳なの?



「ねぇ、紫は何か面白い過去話無いの?」

 宴会途中、霊夢が紫にそんなことを訊く。

「んーそれじゃあ一つ話してあげる」
「おー!」
「面白そうだ」

 紫の過去話が聞けるなんて珍しい。そう思い、その場にいた全員が期待に胸を高鳴らせる。

「あれは……そう。私がまだ妖怪の賢者、では無くて、打製石器の紫と呼ばれていた頃のお話」
「待て、お前は何歳だ?」





 2.運命を操る程度の能力。




「お姉様の能力は、具体的にどういうことが出来るの?」
「そうねぇ、過去を操ることは無理ね。例えば、魔理沙の能力が魔法を使う程度の能力、という既に決まったことは変えられない」
「なら、未来なら操れるの?」
「えぇ、例えば……フランの明日を操ってあげる」
「うにゃ? 私?」
「えぇ、フランは操られていることに気付かない。明日、分かるわ」


 次の日、下着を穿かないで飛び回るフランドールの姿が紅魔館内で目撃された。

「なんか下着を穿きたくない気分なの」
「私が『下着を穿かない運命』に変えたのよ」

 紅魔館の主、レミリア・スカーレットの能力は強大だった。





 3.時間を操る程度の能力。




「咲夜はどれくらい時間を止めていられるの?」

 レミリアに訊かれて、首を傾げる咲夜。
 考えてみれば、時間を限界まで止めるということをしたことが無かった。

「さぁ? 分かりません」
「せっかくだし、やってみな」

 何がせっかくなのか良く分からないが、言われた通りに時を止める。

「時よ止まれ!」

 5分経過。

「まだまだ余裕ね」

 30分経過。

「軽いわね」

 1時間経過。

「……」

 3時間経過。

「寂しい……」

 5時間経過。

「もう……無理!」

 時が動き出す。
 体力的にも技術的にも、まだまだ余裕だったが、精神的に耐えられなかった。

「どうだった、咲夜?」
「寂しかったです」
「は?」

 完全瀟洒といえど、まだ少女だった。





 4.魔法を扱う程度の能力。




 目が覚めたら、閻魔様が居ました。

「アリス・マーガリン」
「マーガトロイドよ」
「失礼しました。アリス・マーガトロイドドドドドマーケットプライスレス」
「わざとやってるの? 明らかに文字多いじゃない。もっと短かったでしょ」
「失礼。ス・トロイド」
「短すぎ!? 何そのステロイドみたいな名前!」
「そんなことはどうでも良いのです! えいっ、としたら信号が青に変わることを真面目に議論するくらい、どうでも良いのです!」
「何の話よ……」

 人の名前をどうでも良いって……閻魔としてどうなのよ。
 というか不法侵入よね。まぁ、魔理沙とかもそうだから良いけれど。

「私が言いたいのはアリス、あなたの能力についてです」
「えーと、魔法を扱う程度の能力?」
「そうです! あなたは全ての魔法を本当に扱えるのですか?」
「いや、それは無理だけど……」
「だったら、その能力は詐欺では無いですか!」
「そもそも、全ての魔法を扱う、何て一言も……」
「言い訳は罪が重くなります!」

 今日の閻魔、おかしい。
 良く見たら、顔真っ赤だ。あぁ、お酒を飲んだのか。普段ストレス溜まっているのだろう。

「さぁ、有罪です! あなたに出来る償いは、つまみ出すことです!」

 お酒のつまみを出せと。
 ま、いくら酔っ払っているとはいえ、私はそんなに心が広いわけでもない。

「はい、つまみ出してあげる」
「きゃぅっ!」

 お望み通り、つまみ出してあげた。
 私の家からつまみ出した。
 うん、言葉って難しいわよね。





 5.無意識を操る程度の能力。




「お姉ちゃんのえっち」
「は?」
「いきなり私の胸触るなんて……」
「え……ってえぇ!?」

 気が付くと、さとりは確かにこいしの胸に触れていた。
 慌てて手を離す。

「ご、ごごめんねこいし!」
「うん、許してあげるよ。でもね、お姉ちゃん」
「はい?」
「いくら妹しかこの場に居ないからって、目の前で下着を脱ごうとするのは、どうかと思う」
「ふぇ!?」

 気が付くと、確かにさとりは、スカートに手を入れて下着を脱ごうとしていた。

「わ! わぇあぅ……?」
「言葉になってないよ、お姉ちゃん?」

 慌てすぎて言葉になっていない。

「もう、次そんな大胆な行動したら、襲っちゃうからね?」
「えぇっ!?」
「あ、言ってるそばから……」
「え?」
「そんなゆっくりと上着を肩からはだけるようにして脱いだら、普通よりえっちぃよ」
「な!? こ、これはちが……」
「もう誘っているとしか考えられないよ。ということで」

 じゅるりと口元を拭うこいし。
 ひっ、と身体を震わせるさとり。未だに服は半脱ぎ状態で。

「いただきます♪」
「ちょ、こいし……やめっ」

 こいしはさとりを、美味しく召し上がりましたとさ。
久し振りのギャグ……ギャグ? ギャグだよね、うん。
軽いノリの詰め合わせではありますが、少しでも楽しんで下さったなら、幸いです。
喉飴でしたー。
でしたー。
たー。
喉飴
http://amedamadaisuki.blog20.fc2.com/
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
一発目から笑ってしまったww
打製石器の紫ってwwww

ギャグと甘いのの織り交ぜ方が絶妙だと思います。塩飴なのに甘い!みたいな。
2.名前が無い程度の能力削除
打製石器www
やはり姉妹はいい…これは叫び時か!

こいさとっ!こいさとっ!
3.名前が無い程度の能力削除
えいっの話を思い出してポップコーン食いたくなった。(違ったっけ?)
最後は例の二人ですねwこいしずるいwww
4.名前が無い程度の能力削除
相変わらずテンポよく笑わせてくれるwww
まあ、なにはともあれこいさと!こいさと!
5.名前が無い程度の能力削除
無意識てめぇっww
6.名前が無い程度の能力削除
えいっの掛け声と同時にボタンを押してるのだと主張し、担任と口論を繰り広げた幼き頃を思い出した俺がいます
7.名前が無い程度の能力削除
五つとも面白かったですw
こいしちゃん、恐ろしい子www
8.名前が無い程度の能力削除
えいっ→青信号
なんか知ってるぞ…
9.名前が無い程度の能力削除
えいっで青信号って……小学校の頃国語の教科書で読んだ気がする。しかも低学年の
気のせいだろうか?
10.名前が無い程度の能力削除
笑ったり和んだり、いい五発でした。
「えいっ」はアレか、最後に星見るやつ。
11.名前が無い程度の能力削除
無意識いいぞもっとやれ
12.ふぶき削除
1.200万歳くらい?

2.恐るべし紅魔館主!

3.誰しも一人では生きてはいけないのである

4.真面目な人+酒=酒乱なイメージがある自分。
明らかにワザとだろ裁判長w
ホント言葉ッテ難シイヨネ
5.襲うべしこいしちゃん!そして…
さあ、作業の続き戻るんだ喉飴さん!
13.名前が無い程度の能力削除
違うな。最後に家の玄関が開くやつだ。
14.名前が無い程度の能力削除
「えいっ!」って知ってるぞ
社会の仕組みを理解した大人が、
あたかも自分に能力があるかのように子どもを騙す話だ
15.七人目の名無し削除
無意識を操る程度の能力にこんなエロイ使い道がwww
できれば食事風景の描写をもっと詳しくしていただきたいですね♪
16.名前が無い程度の能力削除
玄関から出てきたお母さんに「おかえり」って言われるまでが『えいっ!』だな
17.名前が無い程度の能力削除
誤字訂正 こいさと話で「いかなり~…」はいきなり ですよね

感想 とても面白かったです! さぁえーき様で英気が養える作品をかく作業に戻るんだ
18.喉飴削除
>>1様
ふわぁ、ありがたいお言葉です!

>>2様
叫んだら続きが……出ません、多分w

>>3様
合ってますよw
こいしの能力、解釈によっては反則ですw

>>4様
叫んだらダメぇ!

>>5様
無意識最強説を私は推しますw

>>6様
それはwでもそれもまた良い想い出じゃあないですか。

>>7様
ありがとうございます!

>>8様
思い出すのです、トラウマを……じゃなくて幼き日々を。

>>9様
当たりです。今は教科書に無いらしいですよ。

>>10様
ありがとうございます。
当たりですー!

>>11様
無意識は自重しませんw

>>ふぶき様
よし! 書こう!
としたらさとり様に腕折られました。

>>13様
えいっ!

>>14様
言い方が悪いですww

>>七人目の名無し様
ここで書いたら私アウトですw

>>16様
素晴らしい遠足。

>>17様
訂正しました。ありがとうございます。あぅ。
楽しんでもらえてなによりです!
19.謳魚削除
分からねぇ…………なんか色々いっぱいで分からねぇです…………。

理解出来たのはゆかりんは世界最古の姉さん女房だという事とアリ四季は正義になりうる可能性を秘めているという事だけ………………っ!
20.喉飴削除
>>謳魚様
それだけ分かれば十分ですよ!
素晴らしい理解力ですw!
21.GUNモドキ削除
これはこいしの罠だwww
いいぞもっとやれ。