Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

彼女だから選べたこと 下

2009/07/13 17:07:44
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彼女だから選べたこと





それからの400年はゆっくりとした時間が流れた。
紅が死に、メイドが死に
メイドを増やし、妖精をメイドに雇い
フランが成長し、美鈴が美しくなり
フランの能力がわかり、私の能力が少しだけ戻り
美鈴が門番を勤めるようになった。
ただ、それだけの平和な時間。
だけど、私にはなによりもかけがえのない時間。


400歳を越えて、この城は紅魔館と称されるようになった。
それほど、身体は変化していない。
当然だろう。
男などと交わる気がない。
私は血など残したくない。
成熟した身体など無用だ。
無用だと心も身体も否定していれば、成長は自ずと止まる。
100年、200年、300年
まだ成長しているフランは、次第に私を不思議に思うだろう。
だが、そんなことはどうでもいい。
王は私なのだ。
気にすることはない。
月が顔を出した頃に起き、食事を採りにいく。
少量のサラダと紅茶を飲み、食事を終える。
向かいではフランがオムレツにベーコンにトーストとサラダを食べている。
夜も早くから健啖なものだ。
将来は美鈴すら翳むほどの美人となることだろう。
いくつかの事項を確認し、図書室へと向かう。
おびただしい数の本があるが、3分の2は魔道書だ。
人でも魔女でもない私には無価値なものである。
残りは医学、薬学、神学、文学など様々な種類のものであり、この400年近くでその半分は読み終わった。
気に入ったものは写書し、自室か、専用の書斎に置いてある。
図書室へ入ると、泥と埃にまみれたものが魔道書を漁っていた。
おそらくは私が待っていた少女であろうが、この惨状は如何ともし難い。
「あなた」
声をかけると、ビクッとこちらを向き杖を構えて臨戦態勢をとった。
「落ち着いて。私はあなたの敵じゃないわ」
「誰?」
彼女は些かも警戒を解こうとしない。
まあ、泥棒の真似事をやってみつかったのだから、そうなるのも仕方ないことか。
「私はレミリア・スカーレット。この城の主よ」
「主?」
警戒は解かれず、真偽を量るように私を見る。
まあ、私のような幼い主とは思わなかったのだろう。
信じられないのもわかる。
「とりあえず、落ち着ける場所で話そう。ああ、その前にシャワーを浴びてきてもらわないとな。メイドに案内させよう」
メイドを呼び、指示を出してから広間へと移動する。
広間で、美鈴にお茶の準備を任せる。
今日は珍しく、ローズジャムが用意された。
誇り高さを感じさせる香りが素晴らしい。
スコーンに使っても面白いが、ロシアンティーに使ってもいいだろう。
逃がしてもいいといっておいたが、私の親友となる少女だ。必ずここに来る。
少女を待つ間、紅茶を飲みながら本を読む。
ドアがノックされ、美鈴がドアを開けると、メイドに連れられた少女が中へと入ってきた。
少女を席に着かせてから、メイドを下がらせる。
「お名前を伺ってもよろしいかしら、小さな魔女さん?」
「・・・パチュリー・ノーリッジ」
パチュリーは出された紅茶には目もくれず、私を睨みつけている。
私はあえてその視線に気付かないふりをし、質問を続ける。
「図書室にいたのはなぜ?」
「知識を求めて」
知識を求める。
魔女として、それは当然のことだろう。
「どうやって中に?」
「わからない。気付いたら、いつの間にかあそこに」
「帰り方はわかる?」
パチュリーが首を振る。
ここがどこかもわからないのだから、当然だろう。
「帰りたい?」
「・・・ええ」
私を睨んでいた目は、助けを求める目に変わっていた。
あのスキマ妖怪に頼めば帰れるのだろうが、あまり頼りたくない。
となると、自力で変える方法を見つけるのに協力するくらいが関の山か。
「図書館を貸してあげるわ。期限はあなたが帰るまで。ああ、それと衣食の世話くらいはできるわよ」
「いいの?」
「私は魔道書以外しか読まないからね。別に困らない」
「罪を与えず、助ける。悪魔はそうやって酷い契約を交わすものでしょう?なにが目的?」
再び私を睨む。
当然の懸念といえるだろう。
利用できるだけして逃げるということを考えないのは、いまだ幼いからか。
「なにも求められないのが不安?」
「ええ、悪魔との契約ですもの」
「なら、求めてあげる。求めるのはあなたが私の親友となること。それ以上の見返りはいらないわ」
パチュリーが意味がわからないといった顔をする。
「親友?」
「共犯者、共闘者、共有者・・・ずっとお互いの為に共にあれる存在のことよ」
「共にあれる・・・いいわ。その契約を交わしましょう。よろしく、レミリア」
そういって、私に微笑んでくる。
まだまだあどけなさの残る笑顔が可愛い。
「ええ、よろしくね、パチェ」
「パチェ?」
「親友って特別な存在だと思わない?だからね、少しだけ特別な呼び方をしてもいいと思うのよ」
なんだか呆れたような、楽しそうな、そんな顔をパチェがする。
「あなたみたいな悪魔、初めてだわ・・・改めてよろしく、レミィ」
何だか顔が熱くなってくる。
少しだけ、恥ずかしい。
パチェなんかクランベリーみたいに真っ赤っか。
「何だか照れるし、恥ずかしいわね、レミィ」
「お互い様よ、パチェ」


それから、50年。
『レミィ』『パチェ』
そんな呼び方にもなれて、パチェが賢者の石を作り出した頃。
フランがパチェにチェスを習っていた頃。
フランが壊した人間が100人を数えた。
いつものように読書をしながらティータイムを楽しんでいたら、館内に爆音が連続して鳴り響いた。
給仕を務めていたメイドが顔を青くする。
怖いのだろう。
今日はもう自室に控えるように伝え、フランの部屋へと向かう。

部屋にいたのはフランを抱える美鈴と、記念すべき100人目の死体。
「お嬢様・・・」
美鈴の表情はまるで悪戯が見つかった子供の様。
「部屋に戻るわ。ついて来なさい」
返事を待たず、部屋を出る。
私とフランの運命。
それが見れないなんて、なんて役に立たない能力だろう?
王なんかじゃない、ただの道化師だ。

フランをベッドに寝かせる美鈴。
イスに座り、それをみる私。
ふふ、どちらが姉らしいだろうか?
「お嬢様、やはりフランドール様は地下にお遣りになるのですか?」
縋るような目。
それは純粋な優しさ故だろう。
「当然よ。その為に牢を改装したんだもの」
「フランドール様も悪気があったわけでは・・・」
美鈴は尚もフランを庇おうとする。
なんて優しく、素直で、馬鹿な子なのかしら?
「それが問題なのよ。意識下で人を殺したのであれば喜びこそすれ、怒ることはないわ。フランが成長している証拠ですもの。でも、無意識下で能力を使って殺す。そんなことは誇り高き吸血鬼として許されることではないわ。そこらの思考能力を失った野良がやることよ。それに対する打開策が見つからない以上、フランを隔離して被害を無くすほかないわ」
いいながら、自らの詭弁に反吐が出る。
問題なのは、あの子の能力だ。
全てを壊せる程度の能力なんてものを手にしていたせいで、あの子は私達と違う世界、緊張を強いられてしまった。
自分が“目”を握ってしまえば壊れてしまう、そんな脆い世界。
幼きものにとって、大きく強固であるはずの世界が、小さく軟弱なものとして写ってしまったのだろう。
そして、そんな世界で壊さないように過ごさなくてはならない。
だから、おそらく自己防衛のために能力を無意識下に任せているのだ。
あの能力が無くなりでもしない限り、フランは変われない。
そして、フランが変わらず、能力があり続ける限り、私たちは死の危険に晒され続ける。
私が死から逃げたい。
ただ、それだけのためにフランは地下へと幽閉されるのだ。
「あの子を、弔ってきます」
美鈴が、諦めたような、沈んだ表情で部屋を出て行く。
何も言わず、ただ見送った。
イスに腰掛け、本を読む。
ただの神話、そのはずなのに私は木に、石に変身することを考えてしまう。
もしも私が変身するなら何になるだろう?
きっと・・・

視界の端で、フランが目を覚ましたのを捉える
本を閉じ、フランと少し会話する。
ああ、やっぱりこの子は無意識だ。
狂っている、そう教えた。
間違ってはいない。
狂っていないと証明できない以上、私も、フランも狂っているのだ。
理解しようとしないフランを誘い出し、墓石へと赴く。
門には美鈴が帰ってきていた。
もう、骨の埋葬は終わったのだろう。

墓石の近くでルーミアが闇を発していた。
きっと、食事して眠くなったのだろう。
闇へと入り、ルーミアを探す。
名前を呼ぶと、返事と共にルーミアが現れた。
「メイドは美味しかった?」
「うん!柔らかくって、臭くなくって、とっても美味しかったよ!」
私の問いに屈託のない笑みでルーミアが答える。
よほど気に入っているのだろう。
「それは良かったわ。城のメイドは素晴らしいでしょう?」
「綺麗だし、優しいし、美味しいし・・・大好き!」
味を思い出しているのか、何処かを見ながら笑みを深める。
「ふふ、そうでしょうね。ところで、墓石を見たいの。悪いのだけれど、他のところで休んでくれないかしら?」
「は~い」
応えると同時に闇がルーミアの中へと吸い込まれていく。
「じゃあね~」
「ええ、またね」
元気よく去っていくルーミアに答え、墓石へと降り立つ。
同じように降りてきたフランに墓石の名前を読ませる。
読み進めていく内に動作が緩慢になり、やがて、小刻みに震えだした。
読み終わると、フランは私の胸へと飛び込んできた。
胸がフランの体温と涙で熱くなっていく。
狂っている
その言葉を、どこかで盗み聞きしているであろう天狗に聞こえるように言った。
そしてフランに地下室に入ることを了承させる。
狂っている、館から消える。
この2つからフランが狂っていて、どこかに監禁されているという話が出来上がるだろう。
天狗のことだから、噂として勝手に広げてしまうはずだ。
そうすることで、紅魔館は更に疎遠な存在となることができる。


フランを地下に監禁してから40年。
嬉しいことに自らの能力を意識的に使えるようになってきた。
世界を自らが全て把握できるほど小さくしたのが良かったのかもしれない。
心が安定してきたら、徐々に世界を広げてあげよう。
何れ、共に散歩できる日が来るかもしれない。
そのときには、お揃いの服と靴、それに日傘を持っていこう。

満月の夜、バルコニーで美鈴と共に初摘みのワインを楽しんでいると、テーブルの上に人が落ちてきた。
銀色の髪に無数の古い傷と新しい傷、ボロボロになった簡素な服をきた少女。
一言で言えば好奇心がを動かされたといったところだろう。
下敷きになったテーブルとグラス、皿、ボトルを片付け、少女を担ぎ上げる。
美鈴に少女を洗わせている間に、物置から少女にあう着替えを探す。
着替えを用意して広間で待っていると、耳を劈くような悲鳴が聞こえ、びしょ濡れの少女が私にくっついていた。
瞬間移動のような能力の持ち主だろうか?
おかげで私の服もびしょ濡れになってしまった。
タオルを持って入ってきた美鈴に少女を任せ、着替えをしに居室に向かう。
淡いピンクのドレスを赤と白でデザインされたドレスに着替え、広間へと戻る。
少女は用意した服へと着替え、ホットミルクを飲んでいた。
幼い頃に美鈴が来ていたメイド服だが、サイズはピッタリだった様だ。
「お嬢さん、こんばんは」
少女へ夜の挨拶をすると、口をつけていたコップを置いて私に抱きついてきた。
美鈴は苦笑している。
どうやら、美鈴は嫌われてしまったようである。
まあ、目が覚めたら体中が痛くて、しかも、裸で何かされていたのだから仕方ないだろう。
なんとか少女を宥め賺し、テーブルに着く。
宥めているうちに気付いたが、言葉は理解できるようだが、喋れないようだ。
とりあえず、教育を含め面倒をみてあげることにした。
メイドに仕事を、パチェに教育を、美鈴に護身術を教えさせた。
少女は天分に恵まれていたと言うほかないほどの速さで全てを正確に理解し、吸収していった。
時を止め、空間を操れるという人の身に余る能力も持っており、数年で館のメイドの統括を任せられるほどになった。
メイド長という役職に就いたことを記念し、十六夜咲夜という名を与えた。
同じ頃、天狗の一匹と交友を持つようになった。
射命丸文、やる気に溢れる天狗だ。
無論、狙いは情報の把握と操作だ。
真偽はともかくとして、天狗の元に集まる情報は幻想郷一といえる。
その情報を手に入れ、簡単な操作を出来る立場を得るのに、多少の出費と時間は惜しくない。
やがて、あのスキマと巫女が「スペルカード・ルール」などというものを開発したという情報を手に入れた。
もしもこれが上手くいけば、フランの危険性が減る。
だが、作ったのはスキマと人間だ。
レミリア・スカーレットとしての誇りを保つならば、利用することなど到底許されることではない。
しかし、フランのことを考えるならば、利用するべきだ。
最もフランから遠く、冷静に判断を下せるであろう文の意見を聞き、利用することを決めた。
どのようなものであれ、広めるのに必要なのは実績である。
紅い霧で幻想郷を包み、巫女が来るように仕向けた。
騒動好きな人間も来たが、実績が増えると考えれば嬉しい誤算だ。
チルノ、ルーミア、美鈴、パチェ、咲夜。
実績は確実に積み上げられた。
私の敗北がそこに加われば、実績は揺るがぬものとなり、人妖どちらにも広がるだろう。
ドアが開かれ、巫女がやってくる。
巫女は肩で息をするほど疲れているのに、平然とした態度をとる。
おもしろい。
バレバレの虚勢だけど、騙されてあげる。
だから、あなたも騙されて?
「こんなに月も紅いから本気で殺すわよ」
残った誇りを掻き集め、精一杯の演技。
人間にたった一回負けるくらい、耐えられるはず。
「楽しい夜になりそうね」
さあ、楽しみましょう?
この馬鹿な出来レースを。


「ごくろうさまね」
夜の庭でのティータイム。
チルノとルーミアにお茶を振舞っていたらスキマがやってきた。
「お前の為にやったわけじゃない」
「おお恐い怖い。怒らせると恐いから、さっさと用事を済ませましょうか」
ああ、やはり私を蔑むのは変わらない。
本当に、腹が立つヤツだ。
スキマがボトルを一本寄越す。
1806年もののフェランか。
意外といい趣味をしている。
「これは?」
「プレゼントよ。可愛い吸血鬼さん」
そういうと、スキマはさっさと帰っていった。
ぶつけてやろうかとも思ったが、ワインに罪はないし、もったいない。
ワインを開け、ルーミアとチルノに振舞った。
美鈴に命じ、パチェも連れてこさせる。
誇りを失った愚かな吸血鬼誕生の日だ。
酔うにはちょうどいいだろう。


私が出かけている間に、フランが暴れた。
どのように暴れたか、そんなことはわからないが、巫女と魔女がフランを抑えたらしい。
ある程度の強さがあるとはいえ、フランが人間を壊さなかった。
その事実だけで、踊ってしまいそうに嬉しくなった。
2人がフランを地下室から出せと言うので、館内を自由に動けるようにしてあげた。
なんせ、人を壊さないのだ。
それだけ自制することができるようになったということ。
多少の被害はあるだろうが、フランを当主に育て上げるにはいい機会だ。
人間に負けた、地下から出した、人間と仲良くなった、それだけでフランの心には私への不信感が強く起きてくるはずだ。
不信は偶像を引き起こし、私をそこへ当てはめるようになる。
あとは、フランが私を壊すまで待てばいい。
大丈夫。
いくらでも演技なんてできる。

王、王妃、騎士、従僕
そして、道化師
存在しなかった、いらなかった存在
私は道化師
仮初の役など、いくらでも演じれる

「ぎゃおー!」
「たーべちゃうぞー!」
ほら、大丈夫。
誇りなんて、とうの昔に失ったもの。
だから、フラン?
綺麗に、狂おしく壊してね。
忌まわしきあの母の様にさ―
前回投稿から日を空けてしまいまして申し訳ありません。
全8作となりました『彼女が~』のラスト、レミリア・スカーレットの話です。
もともと、紅魔郷異変→緋想天のレミリアの変わりっぷりの理由を考えていたのですが、どんどん派生していきまして8作も投稿してしまうことになってしまいました。
『彼女が選べること』でもお書きしましたし、もう予想が付いているでしょうが、一応、作品内のテーマは知覚できるものを題名に用いております。
感じる→依存と存在、聞ける→花言葉、知れる→人と妖怪、選べる→チェスとトランプ、といった具合です。
本当は過酸化水素ストリキニーネ様のような作品を目指していたのですが、力量不足の為、出来ませんでした。
いくつかオリジナル設定がありますし、幻想郷に対しての認識違いなどもあるかと思いますので、気に入らなかった方、気付いた方は教えていただければ幸いです。

応援してくださった方々、本当に有難う御座いました。
おそらく、予想と違って形の連作だったと思いますが、ご理解の程を頂ければと思います。
次回があれば、今度こそ批評を踏まえた上で素晴らしいものを書き上げるよう努力して参ります。
S
http://syusetusroom.hp.infoseek.co.jp/index.html
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
最初から改めて拝見させて頂きました
ああ、心優しき吸血鬼の物語
たいへん素晴らしいもので御座いました
何というか文章が独特で美しい形に仕上がっていると思いました

この後、フランがレミリアを壊したのか、それとも壊さなかったのか
霊夢の予想通りになるか否か
続きが凄く気になります

後、誤字の報告を
>パチュリー・ノーリッジ
正しくはパチュリー・ノーレッジです
2.名前が無い程度の能力削除
お嬢様…
かっこいいというか、何と言うか。
読みやすくて、それでいてレミリアの能力の分析。心情の表し方お見事でした。
自分は道化だ、と自分に言い聞かせて日々を過ごすのは
幻想郷の妖怪には多そうだなぁ、と。
優しい幻想郷、そんなイメージが浮かぶ作品で御座いました。
3.名前が無い程度の能力削除
色々考えさせられました。
基本レミリア視点からしか語られていない所が心憎い。
どこか傷つくのを恐れて悲観主義に走っているようにも見えました。
彼女が思っている程フランは上手く悪感情持っているんでしょうか。

本心を知らずとも、呆れこそすれ壊したりは…ってのは自分の希望なんですけど。
4.名前が無い程度の能力削除
いやあ、こんな台詞をオチに持ってきて、よくもまあ、シリアスを保てるものだ。
氏の言うとおり、緋想天のレミリアの変容具合、を書くには、舞台が広すぎた感じはするけど。
それを差し引いても、素晴らしい作品だったと思う。次作品に期待。