Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

赤より紅い魂

2009/07/08 18:41:14
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「我が娘…、レミリア・スカーレットよ…。」

近寄らなければ聞き取れないくらい声は小さかった。

「はい、お父様。」

「汝は我らスカーレット家を継ぐ為の覚悟はできているか?」

覚悟など、とっくの昔にできている。

「はい、この身が滅びるまで私は我らの誇り為に闘い抜きます。」

「そうか…。安心したよ。」

命の輝きが消えようとしていた。

「我が娘よ、今此処に契約は完了した。
汝はスカーレット家の為に生き、そしてスカーレット家為に死ね。
汝、スカーレット家の従者達に絶対なる庇護を。
我らスカーレット家の為に、そして我ら吸血鬼の誇りの為に…。」

その言葉を残し、先代の主は亡くなった。


*    *    *   *


館の大広間で館の主と血まみれの人間が対峙していた。



血が煮えたぎる…。

己の魔力が身体を焼く…。

己の身体が耐えられない程の力が沸いてくる。


激痛。


それが、私が生きているという事を実感させてくれる。

「スピア・ザ・グングニル…。」

これを使うのは何時以来だろうか…。

紅の槍。

人間程度なら触れるだけでその命を刈り取れるだろう。

「――っつ。」

それを見た人間は槍の威力を理解したのか、声にもならない音をもらしていた。

しかし、その目には未だ強い意思を宿している。

なんて、いい目をしているのだろう…。

「私を殺せ…。」

強い意思を宿した少女はいきなりそんな事を言い出した。

生きる意思ではなく、死ぬ覚悟か…。

「殺せと言ってるのが聞えないのか、吸血鬼!!」

腐敗した人間どもの中に、まだ誇りを持っている人間がいるとは…。

「人間の少女よ、貴女に誇りという物があるなら私に仕えなさい。
それが、勝者である私からの命令よ。」

「………。」

私は槍を納め部屋を後にした。




あれから、一ヶ月…。

部屋の扉の向こうから

「レミリア様、よろしいでしょうか。」

声が聞えた。

「入りなさい。」

「失礼します。」

悪魔の館にたった一人の人間。

「何か私に用かしら?」

すると、彼女は私の前に跪く「私、××××は主レミリア様に絶対なる忠誠を誓います。」

そう言った。

「今日から、貴女は十六夜 咲夜と名乗りなさい。」

誇り高き人間の貴女に絶対なる庇護を与えよう…。

「ありがとうございます。
私、十六夜 咲夜はこの身が滅びるまで主レミリア様に仕えます。」

彼女はもう一度そう誓った。
読んでくださった皆さんありがとうございました。
とても短い話ですが、おかしい所などを指摘してくださるとありがたいです。

追伸:私は紅魔郷の時のレミリアが一番好きです。
GAZ
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
よし、速攻で読んで、速攻で感想を言おう。

ちょっと短い。あと、こういうネタは結構多いから、もうちょっと工夫しよう。
どうしろとは言わない。そこは自分で捻ればいい。

あと1ヶ所 
>「主レミリア様仕えます」 「に」が抜けていませんか?
2.GAZ削除
>1
指摘ありがとうございます。
修正しました。

アドバイスありがとうございます><
まだまだ未熟ですがもっといい作品がかけるように努力します。
3.名前が無い程度の能力削除
最後にギャグオチがつくと思わせといてそのまま終わる
……作者名から考えてギャラクシーエンジェル二期最終回のオマージュとみたがどうか