Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

えーりんさま(ぼっかーん)

2009/03/23 23:44:42
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 幻想郷は全てを受け入れるそうな
 そうだそうな
 USAルーミア「Wow、ソーナノカー」


えーりんさま(ぼっかーん)
かいたたわけ:まむどるちぁ




 年寄りは朝が早いと申しますが、ここ永遠亭においては3分の2くらい当たっています。
 その日もてゐちゃんがラヂヲ体操第十一までやり通して戻ってくる頃に、えーりんさまは朝食
の準備を始めます。
「あらおかえりてゐ、朝食の支度を手伝ってもらえるかしら?」
「申し訳ありませんお師匠さま、ここのミトコンドリアがすごく元気がないんでお休みするウサ」
「火浦功ね」
「ニワトリはいつもハダシです」もちろん適当な言い訳をして全く手伝いません。れーせんと
メディが起きてきて代わりに手伝うので万事オッケーです。

「あー、てゐったらまたサボりね。今日はどんな嘘をついたのよ?」
「嘘じゃないウサ。こことここのミトコンドリアがすごく憂鬱ウサ」
「私知ってるよ!ウサウサ言う子は大帝ウサっていってとっても偉いんだよ!」メディの知識も
既に嘘で塗り固められているようです。
「きっと本当はガウン着て王冠被って杖とか持ってるんだよ!あとヒゲ!!」
「……ヒゲ!?ヒゲは嫌ぁぁぁああああああ!!!!」どうやらトラウマを刺激されたようです。
稗田家の娘さんも味な真似をしてくれやがったものですね。

 さて、手伝わないどころかまるで起きても来ない3分の1、もといかぐや姫ですが。
 もちろん容赦ない攻撃が加えられます。
「いくわよみんな!」
「応!」
「合点承知の助!」
「えーとえーと、はい!」元気よくぐゎらりと戸を開けて、姫の御寝所に闖入する四人組。

 永遠亭に「うさぎ布団」と呼ばれる特殊な"技"がある!
「えーい!」どさっ。先陣を切ってかぐや姫の布団にダイブするえーりんさま。
「ぐふっ!?え、永琳またなの?」目を覚ます姫。既に何度もこの技の餌食になっている模様です。
「二番手行きます!」どさっ。
「三番手行くウサ!」「四番手も行くよ!」どさどさっ。
「重っ!重いなんてもんじゃないわ苦しくて死ぬ!起きるから起きるから!」
「とどめよ!」えーりんさまが服の中に手を突っ込んでニンジンを取り出すと、永遠亭中の兎が
わらわらとやってきて更に堆く積み上がりました。傍目にはただのうさぎ山にしか見えませんが
布団です。
 姫様本日一回目のリザレクション。もこたんだけの専売特許ではござんせん。


 朝食の後片付けが終わって、さて次は何をしようかと思っておりますと、
「かーくれんぼすーるもーのこーのゆーびとーまれ!」メディがそう言って小さな手の小さな指を
ぴんと伸ばしました。
「かくれんぼと聞いては黙ってはいられないウサ!」そっこーで走り出すてゐちゃん。
「あ、待って。……姫様、大丈夫ですか?」
「うーっくっくっく、布団に戻ってもいい?」れーせんの肩を借りて立ち上がるかぐや姫、しかし
もちろん戻れるわけもなく。
「わーたーしーもーまーぜーなーさーいーーーー!!」割烹着をぶん投げたえーりんさまが亜音速
で走ってきて姫を小脇に抱えるとてゐちゃんを追い抜きメディの指をしっかりとつかみました。
永遠亭は百人乗っても大丈夫な因幡製ですから平気ですが、姫はたまったもんじゃありません。
本日二回目のリザレクションです。

「もーいーかい」
「「「「まーだだよ」」」」衝立の後ろに隠れるれーせん、ニンジンかごの中に頭から突っ込む
てゐちゃん、兎たちに頼んで布団を持ってきて貰って引っ被るかぐや姫、嗚呼そして、
「……ね、ねえ永琳、そのでっかくて赤くて青黒い箱はなに?」
「おやご存じないですか姫、これは『えーりん箱』ですよ」箱からひょいっと顔だけを覗かせて
答えるえーりんさま。よくよく見れば箱には『八意永琳在中』と書いてあります。
「いやいやいや、何なのよそのえーりん箱ってのは」
「だめですねえ姫ったら、よく考えてみてくださいな。本棚には本が入ってます。ニンジンかご
にはニンジンとてゐが入ってます。そしたらえーりん箱には私八意永琳が入ってるに決まってる
じゃないですか」どうやらえーりんさまはかくれんぼに新しい風を吹き込むおつもりのようです。

「もーいーかい」
「「「「もーいーよ」」」」メディが後ろを振り向くと、いつの間にか居間にでっかくて赤くて
青黒い箱が出現していました。
「わっ!なんだろこれ?」そりゃあ誰だって驚くよな。
 箱に書いてある文字に気がついたメディ、さっそく読もうとしますが、
「……はち…………なか…………?」Ohなんてこった、難しい漢字が読めねえ!
 メディがちらっと脇見をした短い瞬間に、えーりんさまは『八意永琳在中』に線を引き、その
下に『えいりんが中に入っています』と書き直しました。つーかこの人絶対かくれんぼの意味が
分かってないよ。月のかくれんぼがこうなのかもしれませんが。

「あれ?なんか字が増えてる?」びっくりすることばかりだね、メディ。
「えいりんが、なかに、はいっています」今度は読めました。箱のふたに手をかけてよいしょっと
持ち上げますと、

 中に一回り小さなえーりん箱が入っておりました。(以下十回繰り返し)

 メディの身体ほどしかないえーりん箱を開けると、中にはアリス謹製『天才の永琳人形』が
入っておりました。
「わあ、可愛い!!」
「ふふっ、気に入ってもらえたかしら」隣の部屋から何事もなかったかのように現れるえーりん
さま。綺麗にまとめてるようでやっぱりかくれんぼの意味が分かってないのでした。


 さてさて、かぐや姫が部屋に戻ってごろごろし始め、れーせんが同じく部屋で銃器の手入れ
を始めましたが、小さい二人はまだ遊ぶ気満々です。
「にーらめっこしーましょ」
「わーらったらまーけよ」
「「あっぷっぷ」」両手の指を口に突っ込んでいーっとするてゐちゃんと、あかんべーをする
メディ、嗚呼そして、
「ふっふっふ、あなたたちのにらめっこ、永遠亭じゃ二番目ね」この人もまだ遊ぶ気満々なの
でした。
 次の瞬間ちょっと文章に起こすのがためらわれるようなすごい顔をしたえーりんさまを見て、
「ぶわはははははははははは!!」
「きゃはははははははははは!!」大爆笑する二人。

「わー、逃げろー」
「待ってー」
「どこへ行こうというのかねー」逃げる二人を追いかけてゆくえーりんさま。すごい顔のまま。
 二人はまずれーせんの部屋の戸を開けて中に入り、戸を閉めるとすぐ次の部屋に走っていき
ました。それを追いかけてきて足で戸を開けるえーりんさま。お行儀が悪いです。
「ちょっと二人とも危ないでしょ!(がらっ)今度は誰えええええええええええええっ!?」
驚きのあまり呼吸困難になったれーせんを放ったまま追跡を続行します。きっとにらめっこの
意味も分かっていないのでしょう。天才のやることだから仕方ありませんね。

「あばよーとっつぁ~ん」
「え、え、何それ?」
「まてまて~ゐ」まだまだ続くよ追いかけっこ。既ににらめっこじゃなくなっております。
 二人が次に逃げ込んだのは姫の御座所でした。御座所っつってもきっと食いかけのおやつ
とか各種コードのこんがらかったPCとか未だに積ん読状態の例大祭の同人誌で足の踏み場も
ないとかそんな状態ですよ。きっと。
「○○さんとこの妹紅と慧音は仲がいいのか悪いのか分からないわね。△△△さんの絵は綺麗
すぎてため息がでるわー。……××××××××は相変わらず読みづらいのね。後回しにしよっ
と(ばさっ)」ほら案の定。
「うわ汚い。ウサギ小屋なんて言ったらウサギに失礼ウサ(ぴょんぴょぴょん)」
「待ってー、そんなにひょいひょい避けていけないよー(とてとてとて)」
「あんた達、人の読書の邪魔を(どたどたどた)もー、今度は一体いいいいいいいいいっ!?」
どうやらまだすごい顔を維持していたようです。姫がショックで三度目のリザレクションを
行わずに済むよう祈りましょう。

 一方その頃、永遠亭の入り口では、
「永琳殿急患だ!妹紅が豆大福をのどに詰まらせた!」ぐったりしたもこたんを小脇に抱えた
けーねが扉を叩いておりました。どうせ窒息死してもすぐ生き返るからいいじゃんとか言ったら
頭突きされそうなので自重します。と言うか扉叩く前に背中でも叩けと。
「(がらがらぴしゃっ)うひゃあ、既に追っ手がこんな所にも」
「えーんえーん、誰か助けてー」もう何が何だかさっぱり分かりません。誰も収拾を付ける気
がないようです。月じゃこのくらい日常茶飯事なのかもしれませんが。
「お、お前達何をそんなに(がらがら)ああ、永琳殿おおおおおおおおおおおおっ!?」
「(ぶほっ)ぎゃははははははははは!何だその変な顔?あ、息が出来る」やはりえーりんさま
は名医でいらっしゃる。医学関係ないけど。


 さて、遊び疲れたてゐちゃんとメディがえーりんさまの膝枕でお昼寝中です。個性的♪な子守
歌は大不評でしたがここでは割愛します。
「師匠、7.63mmモーゼルが残り少ないんで100箱ほど補充お願いします」何でそんな古い銃未だに
使ってるんでしょうかこのうさちゃんは。
「永琳ー、□□□□□□□□□□の総集編買いそびれちゃったから買ってきてー」こないだ見た
らもう店頭在庫ありませんでしたよ。通販しましょう。
「永琳殿、寺子屋の常備薬がもう無くなりそうなんで赤チンと絆創膏と湿布だけでも前渡しして
もらえまいか。あ、あと頭痛薬も」頭突きの頭痛は薬じゃ治りません。
「なあ永琳さん、こないだあく抜きお願いしたタケノコってもう出来上がってるかな?」もこたん
よお前もか。

「あらあら、引く手あまたねえ」えーりんさまはそう言って服の中からリモコンをとりだすと、
ボタンをぽちっと押しました。途端に居間の壁の一部が下から上へと跳ね上がり、更にその奥の
「クローニングルーム」と書かれた扉が左右に開き、中から大量のクローンえーりんさまが現れ
ました。
 それから後はまあ賑やかなこと賑やかなこと。
 空薬莢に火薬を詰めてリロード弾を作っていくえーりんさま、
 香霖堂まで出かけて□□□□□□□□□□の本を買ってくるえーりんさま、
 擦り傷や打ち身の薬を容器に詰めていくえーりんさま、
 タケノコの水煮をタッパに詰めてもこたんに渡すえーりんさま、
 庭の掃き掃除をするえーりんさま、
 昼食の後片付けをするえーりんさま、
 煎餅とお茶で一服するえーりんさま、
 乾きの早い洗濯物をいち早く取り込んでたたむえーりんさま、
 弓の鍛錬にいそしむえーりんさま、
 綿月姉妹にお手紙(きっと矢文)を書くえーりんさま、
 次なる異変に向けて新手のスペカを用意するえーりんさま、
 ラヂヲ体操第十二を開発するえーりんさま、
 お医者様と草津の湯は恋の病を治してはいけないという論文を書くえーりんさま、
 うどんげスレに「すっぱうどんげ略して素うどん」と書き込むえーりんさま、
 兎たちの抜け毛でウサ耳ヘアバンドを作るえーりんさま、
 えーりんさまと弾幕ごっこをするえーりんさま、
 えーりんさまに膝枕をするえーりんさま、
 えーりんさまの肩を揉むえーりんさまの肩をさらに揉むえーりんさま、
 どう見ても作りすぎです。本当にありがとうございました。


 夕方頃になって、大量のクローン達が特に反乱も起こさずクローニングルームに戻っていき
まして、やっと晩ご飯の支度が始まります。
「はい五目おにぎり。お腹空いた子達は先にこれでもどうぞ」
「「いただきまーす」」
「薪は積んどいたよ。あ、私にもそれちょうだい(ひょいっ)」
「妹紅、お行儀が悪いぞ」
「(もぐもぐ)そうよそうよ、もうちょっと遠慮しなさい」
「お前何もしてないじゃないか。おまけに食べながらしゃべってるし」
「はい、メディスンにはこっちの特濃毒スープよ」
「わーい、ありがとうございます!」禍々しい気をまき散らすスープ皿を喜んで受け取るメディ
と、対照的にばたばたとその場に膝をついて青ざめていく他の連中とを見比べて、
「みんな根性が足りないわねえ」などとえーりんさまは仰いやがりました。根性関係ないけど。


 嗚呼そして、晩ご飯の直後に、本日最後のビックリドッキリイベントが待っておりました。
「あらいけない、私ったらお塩と間違えて実験中の薬をお料理に入れちゃったわ」やはりこの様
なベタベタなネタもやっておかねば気が済まないようです。えーりんさまの。
「うひゃひゃひゃひゃ!お尻がこそばいよ~」突如尻尾の毛が通常の三倍ふわふわのもこもこに
なってのたうちまわるてゐちゃん。
「は、鼻が伸びるー!?」嘘なんてつかないのにピノキオみたいな目に遭わされるメディ。
「み、耳が重い!地面につく!あ、耳で歩けるかも!」長くなった耳に割とあっさり馴染んで
しまうれーせん。
「痛っ!ちょっと髪踏まないでよ!」
「いたたた、絡まってる絡まってる!」この二人は髪が伸びました。割と普通です。

「ふーん、伸びる部位には個人差があるのね。……あら、あなたはどこも伸びてないの」呑気に
レポートを付けるえーりんさま、一人だけ変化のないけーねに気付きました。
「いや、そんなことより皆は大丈夫なんでしょうか」
「大丈夫でしょ。さてそういうことならちょっと外に出てみましょうか」けーねの手を引いて
外に出てみますと、せっかくの十五夜だというのに曇り空でした。
「きっとこれが原因ね」えーりんさまそう言うと特別でも何でもない術で空を覆う雲を一瞬で
吹き飛ばして満月夜空にしてしまいました。
 その途端、ワーハクタク化したけーねの角が物凄い勢いでにょきにょきと伸び始め、あっと
いう間に大気圏を突破して約38万kmの距離を越えて月面に突き刺さりました。おかげで月の
運行がストップしましたが、当の本人は頸椎損傷どころかむち打ちにもならずに平然として
おります。妖怪の肉体って頑丈ですね。ラ・ウスラ・デラ・ギポン・デ・リルカ。


「さて、月が静止しちゃったからきっと悪魔っ娘とかすきま妖怪とかが『何てことしやがる!
もっとやれ!』って言いに来るわ。おもてなしの準備をしなくちゃね。シンデレラケージ 
~ Kagome-Kagomeの流れる中で禁忌「デルモンテデルモンテ」とかを使われたらたいそう
愉快でしょうね」ハインツハインツだったらどうする気なんでしょうかこの人は。
「いやいや、それより角が抜けないんだがどうにかしてもらえまいか」
「抜けちゃったらそこで異変終了よ」ふんふ~んと楽しそうに鼻歌なんぞ歌いながら永遠亭
に戻っていくえーりんさまでした。


 さて、一晩かけて『おおきなかぶ』よろしくみんなでけーねを月から引っこ抜いてようやく
朝が訪れました。
 その日はてゐちゃんがラヂヲ体操第十二までやり通して戻ってくる頃に、えーりんさまが
「尻尾と耳があれだけ大人気なんだから次はきっとヒゲが流行るわ!!」と言い出しました。
「……ヒゲ!?ヒゲは嫌ぁぁぁああああああ!!!!」またぞろトラウマを刺激されましたとさ。
 あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

『おれは例大祭も終わったなと思いながらいつも通りの美鈴の話を書いていたと
 思ったらいつのまにか天才と⑨の境界が曖昧な永琳の話を書いていた』

 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
  おれも何をされたのかわからなかった…

   頭がどうにかなりそうだった…

   めーりんとえーりんを間違えただとか
  そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

  もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…




 二度続けて同じオチを使ったのでこれで後ろ指さされること間違いないでしょう。
マムドルチァ
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
すさまじくカオス
2.謳魚削除
ならば私は称えよう。
茨の道を恐れる事なく踏み締め進む、偉大な作者を讃えよう。
そしてえーりん先生とメディ可愛い。
3.名前が無い程度の能力削除
混沌(カオス)……此処まで体言できるのは凄いのぜw
4.万葉削除
取り敢えず私から言える事はハインツはビーフシチュー(ハヤシかも知れません)の缶詰が一番美味しいということです。
5.名前が無い程度の能力削除
ふう……しめさばの総集編を買い忘れるとは愚かな。
6.名前が無い程度の能力削除
さあ、セラギネラの続きを書く作業に戻りなさい
いつまでも待ってますよ
7.名前が無い程度の能力削除
携帯で読んで爆笑し、家のPCで読んでサイド爆笑しました。
相変わらずセルフつっこみがお好きでいらっしゃる。

あと、例大祭で発行されたセラギネラの新刊も読みました。
久しぶりのマムドルチァ節全開の作品で、読後は感嘆のため息が出ました。
今後も期待してます。
8.kagely削除
答1 ニョキニョキ

有難う御座いました(問われて無い