Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

巫女みこうどん

2006/02/17 08:01:35
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 鈴仙・U・イナバがタンスを開けると、中から巫女服が出てきた。

 「…………」

 いつものブレザーが1着も無い。
 中身は全部、折り畳まれた巫女服だった。
 霊夢のような腋の開いたものではなかったが。



 「てーーーーゐーーーーーーーー!!!!」



 ニンジン柄のパジャマのまま、鈴仙は走った。
 てゐの部屋の障子を開けると、気持ち良さそうに寝ているてゐを


 ばっしいぃぃぃん!!!

 「いっったああぁぁぁ!!!」

 叩いた。容赦なくひっぱたいた。

 「な、何すんのよ!?」
 「何するも何も、てゐの仕業でしょ、あれ!」
 「あれって何よ?!」
 「だから、私のタンスの中身を全部巫女服にしたの、あんたでしょ!」
 「何それ、私知らない!」
 「しらばっくれんなーーーーー!!!」


 ずがっ。


 「…………」

 再びてゐを叩こうとした鈴仙の鼻っ柱に、てゐが正拳突きを食らわせた。

 「……てゐ」
 「何」
 「…………痛い」
 「あ、そう」

 てゐが腕を引っ込めると、鈴仙の鼻から鼻血が流れ出た。
 眼以上に、お気に入りのパジャマが真っ赤になる勢いで。
 仕方なく、てゐはティッシュを鈴仙の鼻にあてがう。

 「だから、私じゃないってば。永琳じゃない?
  それにしても、鈴仙の巫女姿、見たい。ってか着ろ。写真撮るかr」

 べき。

 今度はてゐの顔に拳が飛んだ。
 そのまま倒れたてゐを放って、鈴仙は部屋を出た。


 「……師匠」
 「何かしらウドンゲ、朝から鼻血出して」
 ティッシュを鼻に当てながら、鈴仙は永琳の部屋に来た。
 「……私のタンスに巫女服入れたの、師匠ですよね」
 「ええそうよ」
 平然と返す。
 「やっぱりあんたですか。というか私の服はどこへ?」

 「あなたの服は古物屋の店主に渡したわ。
  それと引き替えに巫女服をもらったのよ」
 「何やってんですかあんたはーーーーーーーーーー!!!!!」

 今度は拳は飛ばない。
 というか叫ぶだけで失血で倒れる寸前である。

 「というかなぜ巫女なんですか」
 「あら、萌えの最先端といえば巫女じゃない」
 「結局そういう理由ですか」
 がっくりと膝を付く。
 「というわけで、今すぐ着なさい」
 「やっぱりですか」
 もはや反論する気すら無い。

 鈴仙の部屋。
 永琳も付いてきている。
 ちなみに鼻血は止血済みである。
 「師匠」
 「何かしら」
 「タンスの中、全部巫女服ですよね」
 「ええそうよ」
 「てことは、今後ずっとこれ着なきゃいけないんですか」
 「いいじゃないの」
 「良くありません」
 と言いつつも、渋々着替える。


 「ウドンゲ」
 「……何ですか」



 「イイわ」



 親指を立て、鼻血を流しながら言う永琳。
 赤黒のナース服が全部真っ赤になる勢いで。



 そこにいたのは、1羽の巫女みこうどんだった。



 その後、てゐに写真を撮られ、天狗に幻想郷中に自分の姿をばらまかれ、
 鈴仙は輝夜以上に引きこもるようになったとか。

 〈終〉
ゲーセンでビー○ニを見学していたら、巫女姿のうどんげを発見。
勢い余ってSSを書き上げていました。

というか、あの巫女うどん、誰か知りませんか?
狂月
コメント



1.CCK@近藤削除
しかしアレは輝夜のコスプレだという説も。
そしてSigSigのミスレイヤーは上海人形だと言い張る。
2.卯月由羽削除
MOONRACEかww
あれも2ch某スレでうどんげってあだ名ついてるんだよな
もちろん由来は鈴仙だが