Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

鰐釣り

2006/02/08 01:21:52
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永琳が変です。ご注意を。
















ひあいずえいえんてい。
つまり、ここは永遠亭。
そして現在時刻は夕方、申の刻といったところ。
「ただいまー…」
そういって帰ってきたのはウドンゲイン。通称饂飩。
「てゐ、どこ行っちゃったんだろ…」
無視ですか。
「はいはい、何やってるんですか、師匠。それと饂飩じゃないです」
「よくぞ聞いてくれました!ウドンゲもてゐもいなくてその上姫はばっちりニートで退屈だったのでナレーショ
「そうですか」
…なんか最近ウドンゲが冷たい気がする。
ああ、会った頃は毎晩のように愛し合っていたのに…
「何を平然と嘘を言ってるんですか?」
「人の心を勝手に読むのはよくないわよ」
「口に出してます」
口に出ていたようね。今度から気をつけ
「だから口に出てますって。ところで、てゐ帰ってきてませんか?」
「ああ、てゐならついさっき」
「帰ってきてるんですか?」
「帰ってこなかったわ」
大袈裟にこけそうになるウドンゲ。ち、もう少し大きくこけてくれれば下が見えたのに…
「ついさっき帰ってこなかったって何ですか!」
「それより後ろ。帰ってきたわよ」
からかっただけ、と言うのは危険なので話を逸らした。
だってこの間からかっただけって言ったらマインドエクスプロージェンでcaved!!!!されたのよ?
しかも中で爆発したもんだからそりゃあもう凄い事に…
「自業自得です。今はてゐのほうが先だから見逃しますが次は…」
ひい
「ただいま~」
「で、てゐ!何してたのよ!」

「えっと…川にワニを釣りに行ってて遅くなっちゃったの。ごめんね、鈴仙」

「「は?」」
「ちょ、ちょっと待った、てゐ。ワニを釣りにって?」
「一日中頑張ったけど釣れなくて」
「それは別にいいけど、なしてワニ?」
ウドンゲ、それはどこの方言よ。
「あれ、鈴仙知らないの?ワニって食べられるんだよ?」
てゐ…確かに大概の生き物は食べられるけど…流石に爬虫類はどうかと思うわよ?
「普段なら結構釣れるんだけど今日はなんか調子が悪くて」
結構釣れるほどにワニの生息している川。そんな所、この幻想郷にあったかしら…?


夜。
ウドンゲが私の部屋にやってきた。
「師匠、ワニの釣れる川って……」
「……貴方、心当たりある?」
一応ウドンゲにも聞いてみる。
「いえ…」
「やっぱり本人に聞くべきかしら?」
「あの、師匠。嘘って事は考えられませんか?」
「あ」


翌日。私たちはてゐの部屋の前にいた。
勿論昨日のことを詰問するために。
「てゐ、ちょっといい?」
「鈴仙?うん、いいよ」
すぱーん。
「永琳様も一緒でしたかって何でそんなに怖い顔してるんですか?」
「嘘つきウサギにお灸をすえようと思ってね」
「な、何のことですか?」
怯えるてゐ。その表情は思わずいろんな悪戯をしたくなるようで思わず手がわきわきと
べし。
「…何するのよウドンゲ」
「また変なこと考えてたんでしょう?」
「別に変なことじゃないと思うわよ、ただ媚やk
caved!!!!
「……やるじゃない、ウドンゲ」
横にいた筈のウドンゲにマインドエクスプロージョンでcaved!!!!され痙攣する私。
「爆発はしないので安心してください」
うわーい
「で、てゐ。昨日のワニの釣れる川って?」
「あ、結局食べたいの?」
流石に爬虫類は嫌ね。ああ痛くて声がでない
「出てます。私も人参で十分」
「うーん…もしかしてヒレを乾燥させて売るの?」
ワニのヒレの干したもの。
……何に使うのかしら?
「え?スープとか色々」
「ワニヒレスープ?想像できないんだけど」
「何言ってるの?鈴仙」

「ワニヒレじゃなくてフカヒレよ」

「「は?」」

「あ、ワニってのはサメのことなのよ」

「「はあ?」」

……ここまで平然と嘘をつくなんて。
本当にお仕置きが必要ね。
「ええ!?う、嘘じゃないですって!」
あら、また声に出てるのかしら。
「じゃあどこの方言よ」
「少なくとも因幡の方ではそう言うみたいよ」
「なーんだ、じゃあワニの釣れる川ってサメの釣れる川だったのかーってそっちの方が危ないっての!!」
「あーあー、うん声出るわね」
「さっきから出てました」
「それじゃあてゐ。それはどこの川なのかしら?」
ふふふ、答えられまい。

「三途の川」

………
ああ、ということはどこかで臨死体験してきたのかしら。
でもそれは危険だからやめなさいね。
というか本当に大丈夫かしら、この子。
「確かに絶滅した大型魚や水竜がいるって言ってたけど…サメまでいるのね」
「ってあなたも何勝手に逝きかけてるのよ!」
「え、話してませんでした?あの花の事件の時に行ったんですよ」
…ああ、一度逝ったのね。よく戻ってきたわウドンゲ。
「……何か勘違いしてません?」
「もう疲れたわ。フカヒレ作りでも何でも好きにしなさい」
「ああ、師匠!?そんな虚ろな目で何言ってるんですか!?止めてくださいよ!!」
こんな日は胡蝶夢丸でも飲んで眠るに限るわ。褌姿の男と空を飛ぶのも悪くないわね。
「永琳様が錯乱してる…」
「仕方ない……マインドエクスプロージョンっ!!」
caved!!!!
「爆発っ!!!」

――残酷シーンのため描写は避けさせていただきます――



後日永遠亭でフカヒレ製造部隊が結成されたとか何とか。

サメをワニと言うのは本当です。
多分絶滅したサメの一種が釣れるんでしょう。
ってあれ、永琳様、どうかしたんでs(アポロ13
神鳴
http://ferm.hp.infoseek.co.jp/index.html
コメント



1.名無し妖怪削除
タイトルである程度予測できたが、よもや三途の川で釣りとはw
チョウザメやオオメジロザメ以外にも色々釣れそうですね

絶滅した鮫…14メートルクラスのメガロドンでも釣れるんだろうか?
これならフカヒレも大きいから儲けは大きいかもね…味と命の保障は出来ないが
2.名無し妖怪削除
永琳様、鰐(not鮫)の肉は国によっては普通に食べられてますよ。

以前鰐の肉を食べた事がありますが結構おいしかったですね。
鶏肉のようで言われなければ鰐の肉と気付かないと思います。
3.ぐい井戸・御簾田削除
ちなみにチョウザメはサメじゃない。
4.誰でもない者削除
鰐の唐揚げ、鮫は煮魚・・・

けっこう、食えるもんです
5.木製削除
「爆発っ!!!」で破裂するんだ・・・。
よし、覚えておこ(天文密葬法