Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

姫様のホラーな一晩

2008/12/28 23:55:26
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レ「えー、前回今年最後発言をしました」
フ「ですが、HDの整理をしている最中にこの作品が出てきました」
レ「あー、まあそういうわけで投下します」
フ「何考えてるんだろうね」
レ「何も考えてないのよ」
フ「それじゃあ楽しんでいってね」
















私の名前は蓬莱山輝夜。
永遠亭に住んでるお姫様よ。
だというのに今朝は誰も起こしにこなかったわ。
今何時かしら??

「おはよう、ってあれ??」

普段なら賑わってる居間はイナバ一匹いないという状況。
がらんとした広い居間が無性にもの悲しい。

「あら、メモ」

机の上に置かれた三枚のメモ。
それぞれてゐ、鈴仙、永琳。

「えーと、何々」

『私とマチョリー、およびイナバ軍団は地霊殿に温泉旅行に行ってきます』
『本日はみすちー亭で夜通し飲む約束が有るので帰れません』
『里で急患が出たそうだからでかけるわ』

…………え??
私一人っきり??この広い永遠亭に??
……………………






ぱたん


「うふふ、こ、怖い訳じゃないけど誰かが帰ってくるまでこうしてよう」

だ、大丈夫。
不死身だし、一日飲まず食わずでも死なないわ。
気を紛らわす為に本でも読みましょ。

「こ、この本なんていいわね」




屋根裏、てゐの隠し部屋

「師匠、姫様は読書を始めたみたいですよ」
「それじゃあそろそろ『姫様ドッキリ作戦』を始めましょうか」
「具体的にどうするんですか??」
「そうね、鈴仙ちょっと部屋の襖を揺すって来なさい。終わったらダッシュで戻ってくるのよ??」
「わかりました」




「ふう、やっぱり読書は落ち着くわ」

カタカタ

「ひっ、だ、誰かいるの!?」

ど、どうしようかしら。
で、でも誰か帰って来たのかも……
よしっ。

「え、えーりん??」

しーーん

「………………」

き、気のせいだったみたいね。
たぶん私の空耳、うん、空耳。




「効果はイマイチね、姫様はすぐに落ち着いちゃったわ」
「ところで師匠、このカメラはいったい」
「てゐが買ってきた物よ」
「…………」
「次は廊下を音立てて走ってきなさい」




「この本面白いわ」

たまには外国の本も読んでみるものね。
翻訳されててわかり易いし。


ドッタンバッタンガリガリガリ


「ひっ、な、なに、工事??配管工事なの!?」

そんな予定聞いてないわ。
そ、それより誰か帰って来たのかも。
こんなに音が立ってるんだからそうよね。

「れ、鈴仙??」

ま、また誰もいない。
お、お化け??

「て、てゐでしょ。また私を脅かそうとしてるのね??今なら怒らないから出てらっしゃい」


しーーーーん


「な、なにが起きてるの??」

やっぱりお化け??幽霊??
げ、幻想郷だからいてもおかしくないけど……。
で、でも苦手なんだからしょうがないじゃないっ。

「なんだか知らないけど成仏してぇーーー」





「アハハハハハハッ、姫様ったらあんなにおびえちゃって」
「幽霊もお化けも一緒でしょうに」
「姫様曰く微妙に違うらしいわよ」
「どうでもいいことですね」





「だ、だめ、読書に集中できない。こんな時はパソコンで動画でも見よう………」

音を最大にしてっと。
これでもういちいち音に脅えなくていいわ。

「あははっ、やっぱり夜行戦士レミリアは最高ね」




「ぷぷっ、姫様ったら怖がっちゃって」
「でもあんなに音を出してたら気づきませんよ??」
「大丈夫よ、細工は流々、後は仕上げをご覧じろってね」




「えーと、次の話はっと」

あれ、操作を受け付けない??

『ヒギャアアアアアアアアアアアアアアア』
「ひぃぃぃぃ」

あわ、あわあわあわ。
お、おば、おば、お化けぇぇぇぇぇぇ。

「いやぁぁぁぁぁぁ」






「師匠、なんですか今の。私までビックリしましたよ」
「ちょっとしたビックリフラッシュよ、この時の為に白玉楼で作ってきたわ」
「何やってんですか………」
「パソコン立ち上げてから一定時間で発動するようにしておいたわ」
「さすがですね」




「だ、だめ、この部屋には悪霊がいるわっ。み、巫女、霊夢を呼んでお払いしてもらわないとっ」




「あら、姫様逃げちゃったわね。カメラを切り替えてっと」
「どこにそんだけ仕込んでたんでしょうね」
「さぁ??」




「えーと、お塩まいて、お札を貼って、十字架にニンニクに聖水に清めの灰、般若心経にお守り」

あ、安産祈願だけど護身になる、よね??
永琳は何を考えて買ってきたんだろ………。

「で、でもここまでやったら悪霊も入ってこれないわよね」

あ、お茶でも飲もう。
ふぅ。




「さて、姫様が落ち着きを取り戻した所で鈴仙GO、今度は強めに叩いてきなさい」
「了解」



「はぁーあ、誰か早く帰ってこないかしら」


ドンドンドンッ


「あわわわわわわ」


ドドンガドンッ


「ひぃ、ひぃぃ」


ドドドドドドドドドドドッ


「あ、悪霊がオラオラやってるよぅ。は、はやく帰ってーーー」

あ、悪霊はこの部屋には入れない、入れないから帰ってーーー。
あああああ、なんで私外に逃げなかったんだろ。
そういえばこの前てゐが………

「なぁーんでホラー映画ってこう、部屋にバリケード作って篭城したがるんだろうね??」
「その方が怖いからじゃないの??」
「でもさ、リアルにこんな展開になったら私なら真っ先に外に逃げるね」

って言ってたなぁ。
もう少し真剣に話を聞けばよかった。




「あーーーもう、死ぬ、笑い死ぬ。姫様のあんな脅えた表情もう何千年先まで見れるかわかんないわね」
(ししょー、いつまで私は襖を壊れない程度に叩けばいいんですか。正直疲れました)
「むう、鈴仙今日はえらく反抗的ね。まあいいわ、もう引き上げていいわよ」
(了解)



「もうやだぁー」

バキャッ

「おーい輝夜ー、遊びに来たぞーってなんじゃこりゃ」
「もこーーーー!!」

この際バリケードぶち壊したのは不問にするから助けてぇ。

「うわぁぁぁぁぁぁぁん」
「な、なんだなんだぁ??」



「チィッ、邪魔が入ったか」
「お腹空きましたしご飯にしません??」
「そうね、もうお昼だもんね」



「お、落ち着け輝夜。とりあえず状況を説明しろ」
「うん、うん」


少女説明中………


「で、悪霊だと(馬鹿馬鹿しい、そんな事でここまで騒ぐか??そもそも白玉楼の主なんて幽霊そのものじゃないか)」
「で、でも怖いものは怖いのよっ」
「あのなぁ、互いに何千年生きてると」
「怖いのよっ、苦手なのよっ、もこーが未だに泳げないのと一緒よっ」
「んなっ、私のはどうだっていいだろっ」
「と、言うわけでゆっくりしていって。出来れば明日まで」
「無茶言うな、慧音が発狂する」

そ、そういえば前に発狂してマッチョになったって言ってたっけ。
でもせっかく来てくれたんだからなるべく引き止めないと……。

「じゃ、じゃあ九時まで、九時までなら、ね??」
「わかったよ、でもその代わり条件がある」
「な、何??」
「そ、その、なんだ、私、一人っ子だったからさ、お、お姉ちゃんって呼ばれたくてさ」
「お安い御用よっ、お姉ちゃん」
「あ、ありがと(やばい、すごくイイッ)」

な、なんとしても九時より長く引き止めないと。
まずはあの時計をこっそりと細工して……。

「何やってんだ??それより大乱やろうぜー」
「ちょ、ちょっと待ちなさい」
「時計に細工しても無駄だぞー。私が腕時計持ってる」

よ、読まれてる。
私の完璧な作戦が。

(わかり易いなぁ、てか時計ににじり寄ってる時点で丸わかりだし)





そんなこんなで夜の九時

「帰らないでお姉ちゃんっ」
「いやいやいや、帰らないと私が慧音にヴォルケイノされちゃうんだって」
「弁護するからっ」
「大丈夫だろ、結局お前の言う悪霊も出てこなかったし」
「いやぁー、帰っちゃやだぁー」
「わかったわかった、危なくなったら発炎筒たけ」
「呼んだらすぐに来てよ」
「はいはい、泣いてないで早く寝ろよー」

ううー、薄情者ー。
少しくらいいいじゃない、泊まってもいいじゃない。
今一人になったら危ないのよー。




「妹紅が帰りましたね」
「それじゃあ再開よ」




「はぁ、悪霊がまた出てこないうちに寝ちゃおう」

ガタガタッ

「あ、あれ??お、おかしいな」

ま、まさか後ろにつっかえ棒??
そんな馬鹿な。
代用できそうな物は何も無い私の部屋なのに。

「あ、悪霊だわ……、助けてもこー」



ぷすぷすぷす



「し、湿気て使い物にならない………」

こうなったら外に助けを求めるしか。



猫1「にゃぁー」
猫2「にゃお」
橙1「うにゃん」
猫3「うにゃ」
猫4「にゃーん」
燐1「うにゃーん」
猫5「にゃ」
猫×たくさん「にゃぁ」

「キャァァァァァッァット!?」

く、黒猫が一杯。
不吉、っていうか屋敷が囲まれてる??

「はぁ、はぁ、結局この部屋に戻ってきちゃった」

でもあんなに黒猫がいたら出られないじゃない。
ど、どうしたら………



「姫様ったら自分が空飛べること忘れてるわね」
「それだけパニック起こしてるんですよ」
「ま、手加減しないけどねぇ、はっはっ」




ギッコンバッタンギュリギュリギュリギュリWRYYYYYYYY

「あわわわわわ」

ギシギシガンガンビックリスルホドユートピアッ

「ひぃぃぃん」

シクシクメソメソイッショニシニマショ、ウフフノフ

「ああああああああああ」













そして、壮絶な夜が明けた



チュンチュン

「…………………あー、うー」



「さすがに夜通しやるのは疲れるわね」
「姫様魂が出掛かってますよ」
「ちょっと悪乗りしすぎたわね……」


ガラガラガラ


「ただいまー」
「姫様何も無かった??」
「何かあったら問題だけどね、チャップリン」
「そうだねボボロビッチ」
「でも姫様出て来ないね」

「うわぁぁーーーーん、皆ぁぁぁぁ」

よかった、よかったよぅ。
イナバ達だ、一匹すごくムキムキだけどイナバ達だぁ。

「うわぁぁぁーーん」
「ちょ、ちょっと姫様ぁっ!?」
「あらあら、てゐがぬいぐるみみたい」
「ちょ、助けろマチョリー」
「いいじゃない、心細かったんだろうし」




「さて、私達も帰るとしましょうか」
「待ってください、互いに別の用事で出かけてるのに一緒に帰るのは不自然です」
「それもそうね、私が先に戻るから鈴仙は後から戻ってきて頂戴」




「あらあら、妬けちゃうわね」
「「「師匠おかえりなさーい」」」
「うわーーん、えーりん」
「よしよし」

ぐすぐす、ようやく安心して過ごせるよう。

「ただいま戻り、うぷ、ました」
「れ、鈴仙顔色悪いけど大丈夫??」
「え、ええ、まあ、夜通し飲んで死に掛けてるだけですから」
「ちょっと鈴仙」
「はぁ、なんでしょうか??」
「(迫真に迫る演技ね鈴仙)」
「(はぁ??私は演技なんかしてませんよ??実際飲みまくりでしんどいんです)」
「(え、え??そんな筈ないでしょ、昨日はずっと私と一緒に…)」
「(なんでそう私を疑うんですか、なんならみすちーや他の人に聞いてもいいですよ。うえっ)」
「え、ええ??じゃあ、一晩一緒に居たのって…………」
「師匠??どうかしました??」
「い」
「い??」
「い、嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
どうも、紅魔です。
年末の大掃除をかねてHDの掃除中に見つけたSSの原稿を修正して投下します。
そこそこ話は出来てたヤツだったんで。
では、よい年末を。
紅魔レヴォリューション
コメント



1.地球人撲滅組合削除
最初の展開で、姫様まで奇妙な大冒険をはじめるのかと思ったぜww
それにしても、年末にこんな怖い話が飛び込んでくるとは…………

貴公もよい年末を。
2.謳魚削除
そうか、姫さまは妹属性をも極めたのか……新しい発見!(何を言っとるか)
こんな素敵な御話を投下して下さったレボさんに良い年末と新年を!
3.名前が無い程度の能力削除
まさかの永琳オチw
4.名前が無い程度の能力削除
こ、コレは罠……全部てゐが仕組んだ罠……!
レイセンレイセンレイセンレイセン……((((((;゜Д゜))))))

姫様が可愛すぎました。
5.灰華削除
橙2やお燐2もいるんですかね!?そいつはビックリスルホd…

一晩一緒にいた鈴仙の正体は鈴仙2だ!そうだろ!
6.名前が無い程度の能力削除
てるもこだとぉぉぉぉぅ?! なんてことをしてくれやがるだぁああああ!!!!
GJ!! テラGJ!!!! ありがとう紅レヴォさん!!!!
7.名前が無い程度の能力削除
幻想キョーのびっくりフラッシュは白玉楼でつくれるのかい?!
オラ、ワクワクしてきたぞ!!
8.名前が無い程度の能力削除
ビックリスルホドユートピアッ なにやったんすか?
別に考えることはないんです。おもしろかった、ありがとう!!
9.紅魔レヴォリューション削除
1>
まず、お久しぶりです地球人さん。
姫様まで奇妙な大冒険を始めるっていうのは、まあ似たような展開しか待ってなさそうなので止めときます。
2>
姫様はありとあらゆる属性を一瞬で極めれます。
3>
永琳で落とさないと捻りもないSSになりますからねぇ。
4>
そのてゐはこのイタズラを知りませんでした、ハッハッ。
5>
さり気なく混ぜ込んだつもりなんだけどなぁ。
一晩一緒にいたのは鈴仙??です。
6>
てるもこもイイと思ってる。
7>
本物の幽霊を使った壮絶な物です。
8>
おもしろかった、その一言が重要です。
10.名前が無い程度の能力削除
いつも、面白い作品をありがとうございます。もしかして、一緒にいたのは、うどんげっしょうの方のレイセンでしょうか?
11.名前が無い程度の能力削除
なんかディオがいた
12.紅魔レヴォリューション削除
10>
違います。
まあただのお化けとお考えくださいな。
11>
師匠のイタズラです。
13.名前が無い程度の能力削除
ぷん太にあったローゼンSSと酷似してる気が……
14.名前が無い程度の能力削除
ドドンガドンw