Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

いつもの美鈴じゃない!![通]

2008/12/27 00:16:15
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1

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いつもの美鈴じゃない!![序]の続きです。
美鈴イメージを壊したくない人は精神をしっかり持ってお読みいただくか、すぐさま帰ることをお勧めします。東京へ帰れ?いいえ、福岡です。









目の前で何が起きている?理解不能。なぜ美鈴があんなことを?あの虫も殺さぬような娘が?何故魔理沙を?うらやましい…。何故あそこにいるのは私ではないのか?妬ましい…。おや?私は橋姫だったろうか?いや違う(反語)。落ち着け十六夜咲夜!思考ノイズを排除しろ。10番停止…。何故紫がいる?⑨番停止…これは異変である。8番停止…美鈴大好き!ちゅっちゅしたいおwww!7番停止…
「ねぇ?そこのメイドさん?」
6番停止…このクソババァうるさい。
「聞こえてるわよ!このPAD長!!」
5番…ごば…ん
「そのネタを引っ張るなァーッ!!!!!!死にたいのかスキマ!!!」
「やっと戻ってきたわね」
「ハッ!?私はなにを!?」
十六夜咲夜の精神が正常に戻ってきたとき、意識が落ちる前に聞こえていたスパンキング音(?)は無くなっていた。つまり美鈴も魔理沙も、もうここには居ない。
そう。あの惨劇からすでに一時間が経過していた。
「うっ!!おえっ!!」
思い出した咲夜が嘔吐する。
「かわいそうに。そうとうショックだったのね…。ちなみに私は17歳よ。ピッチピチの。大丈夫かしら?立てそう?」
紫が咲夜の背中をさする。
「大丈夫よ…。魔理沙許さん!!ちなみに私はPADじゃないわ。美鈴は魔理沙の毒気に当てられたのね?へんな魔法薬でも飲まされたに違いないわ。でないとあんな…うっ!美鈴…」
なんで私じゃないのよー!!と叫ぶ咲夜に瀟洒なメイドの面影は無い。あるのは醜い欲望に駆られた女の嫉妬心だけだった。
「落ち着きなさい!現実に目を向けなさい!これは異変なの。あなたのとこの門番を元に戻したいでしょう?ぶっちゃけさっきから話が進んでないのよ」
「話を聞きましょう」
一転して、目には理性のある濁った瞳(もともと濁りきっている。穢れ無き眼?なにそれ?おいしいの?美鈴に食べさせてあげたい)。ピンとした姿勢。
完全にて瀟洒なる変態…いや、メイドがそこにいた。








マジカルさくや☆ミ





ごめんなさい。ただの幕間です。








「美鈴の『気』が狂った!?」
「ええ、そう見て間違いないと思うわ」
紅魔館の食堂に場を移し、今回の出来事の対策会議を行う2人…と、門番隊含む妖精メイド達。噂好きな妖精の性質は紅魔館メイドでも変わらないようで、ドアの向こうで聞き耳立てていたのだが、どうせさっきのを見ていたのなら事情を知ってもらっていた方が、変な噂が立たないだろうと、咲夜が引き入れた。
「どういうことかしら?」
怪訝な顔、それでいて真剣な表情で問いかける咲夜。頭の中は美鈴おかずの妄想で精神を保っている。
「もう一度言うわよ?
私はピッチピチの17歳…」
「それはいいから本編入りなさい!!」
机を叩き激昂する。今はそれどころではない。
紫は、やられた…といったふうに顔を歪める。
「いえ、私もそれは判ってるわ…。予想以上の侵攻度ね」
「?何を言ってるか分からないけど…続きを」
何のことかわからないが、ボケを流して続きを促す。
「ええ、今回の不意打ちマスタースパークによって、美鈴の『気を遣う程度の能力』が暴走してしまった。つまり気が狂ってしまったということよ」
「!!」
衝撃を受ける咲夜の後ろでは妖精達が「な、なんだってー!?」と言っている。
「さらに性質の悪いことに、その『気』の狂いが幻想郷を侵食しはじめているということよ!」
「どういうこと?」
冷静に返す咲夜の後ろで妖精達が「何…だと…!?」と言っている。
「さっきの魔理沙を見たでしょう?」
咲夜に先ほどの光景がフラッシュバックする。
ああ、なんてうらやまs…じゃなくて妬ましい…。
言い換えた意味は!?
「さっきの私が突然当たり前のことを確認し始めたのも、その狂いの影響を若干受けてのことよ…。うかつだったわ。異変の原因に近すぎたせいで、境界を弄る間も無かったわ。モロに影響を受けなかったのは幸運だけど、もう私の力では治せないわ。力が違う方向に作用しちゃう」
当たり前のこと…
妖精達が「年齢のことかー!!」と言っているところをスキマが飲み込んだ。
「力使えてるじゃない」
「あれは別腹♪」
もう突っ込みはあきらめよう。咲夜はそう決心した。
「とりあえず幻想郷の異変なのよね?なら、まず協力者を集めましょう。そして美鈴の場所を調べ…」
そして紫を見据え。
「どうすればいいのかしら?」
微笑み問いかける。元に戻す方法があるからこそ、自分に「十六夜咲夜」に出来ることがあるからこそ、紫は美鈴を追わずに残ったのだろう?そういった意味をこめた視線。
「フフ…」
紫も微笑む。そして口を開く。




「どうしようかしら?」
「あんたって人はァアアアアア!!!」
まさかの考えなしだった。
「もういいわ!とりあえず協力者を集めに行くわ!あなた達!!」
無事に、ライフを半分払い(?)異次元からの帰還を果たしたメイド妖精達を呼びつける。
「お嬢様と妹様をお願い。もし目を覚まされたなら事情を話すこと!美鈴を見つけたなら、私に報告!」
解散!と言おうとしたところで紫が割り込む。
「あ、そうそう。あんまり近づきすぎると気が狂わされるから気をつけなさいね?」
「いまさらそんな重要事項を!?」
雰囲気じゃなかったんだものとイジケル自称17歳。
「最初にも言ったけど、彼女は幻想郷自体をも侵食し始めているのよ。彼女の通った道ってだけでも危険度はSクラスよ。いつ発狂するか分からない…。私があなたに事情を説明したのは、普段から美鈴の気を感じていた人間ならば多少は耐性があると思ったからよ」
一応は考えもあったのかと少しは関心していたとき

ドアからおびただしい冷気を感じて振り返った。


「アタイ…は…最強…」

虚ろな、それでいてどこか強固な意思を感じる声がコダマする。
そしてドアが一瞬で凍りついた後に砕け散った。
「フフフ…十六夜咲夜に八雲紫。アタイ…この氷帝チルノの『最強伝説』の礎となりなさい!」
最強とかいってるが、これは幽香ではない。チルノである。
「何!?このボスみたいなエコー!それに演出!」
「言ってる内容はいつも通りなのにこの迫力!美鈴の影響ね。まさに…」

「いつものチルノちゃんじゃなーい!!」By大妖精
ああ、二つ目で終わるかなと思ったら、まだまだ続きそうに。文章にすると長くなるもんですね。頭の中で展開は見えてるんですが。
とりあえず、初の続きものです。ここまで読んでくださった人はありがとうございます。
前回の最初の小ネタの「がおー」が分かった方はすごいですね!作者はあの話の文章を丸暗記しております。無駄な特技ですね。
それでは今回も誤字脱字感想よろしくお願いします。
今回美鈴出てないやん…。
アジサイ
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
美鈴だけでなく魔理沙がどうなったか、すごく気になる。
関心→感心