Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

幻想郷のクリスマスですよ!

2008/12/21 21:37:23
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~紅魔館~

月の光りがぼんやりと地上を照らす夜のことである。

「クックック…今日はもう寝るわ」

「はい、お嬢様」

吸血鬼が夜に寝るのはおかしいかもしれない。
しかし別の角度から見てみよう。これは至極当然なことなのだ。

吸血鬼は眠った。


しばらく後、銀髪メイドが音も無くベッドの側にあらわれた。

「ふふ。この日のお嬢様の寝顔はとびきり最高の寝顔ですわ。
 これだけでお腹いっぱい」

そう呟きながら、側に掛けられた大きめの靴下の中に小箱を入れる。

「この中には、きっとお嬢様の望んだものが入っていることでしょう。
 だって、お嬢様なんですから」



大きな仕事でも成就させたかのような、緩んだ顔で廊下を歩いていると、中華風の娘と鉢合わせた。

「あら、美鈴」

「あ、咲夜さん」

「これからお茶にしようと思ってたの。
 あなたもご一緒どうかしら?」

「ふふ、もちろんいただきますよ」


~~~


「でですね、妹様の寝顔ときたら…」

「わかるわ。お嬢様もとても可愛らしくて」

「これが役得ってやつですね」

「ええ」





~けーねともこたん~

「おーすけーね」

「おお、もこ」

「けーねの家なんて久しぶりだなぁ」

「そうだな。久しくもこが訪ねてくれなかったからな。
 私から呼んだ」

「悪い悪い。最近ちょっぴり忙しくてね」

「もこが?珍しいな、何か仕事でもしてたのか」

「ちょっとね」

「言えないようなことか…?
 はっ!そういうのは大抵水商売とか…」

「違うわっ!」

「じゃあ何か、喧嘩買ってたとか」

「古いよ、なんで私がそんなことするんだよっ」

「それじゃまさか…!!」

「なんだよ!いや、言わなくていいけど!」

「私はな…ただ妹紅のことが心配で…
 最近妹紅に会えなかったせいで夜しか眠れなかったんだぞ!」

「夜寝れればいいだろがっ!」

「妹紅、のどが渇いただろう。ほらこれを飲め」

「うん…」

「もこは素直で可愛いな」

「何さ…で、これ何?地味に美味し」

「媚薬」

「ぶーっ!げほげほっ!」

「冗談だ」

「慧音ならやりかねないと思っちゃったよ…」

「両者合意ならおっけーね。モーまんたいってやつだ」

「何がOKなの!?それとうまいこと言ったつもり!?」

「まぁそういきり立つな。妹紅を呼んだ理由はこれを楽しむためだからな」

慧音は立ち上がり、奥の台所から大きくはない、白い箱を持ってきた。

「これだ。そろそろ妹紅も疲れてきたろう」

白い箱から姿をあらわしたのはショートケーキであった。

「わ、美味しそう。疲れも吹っ飛ぶよ」

「だろう?さあ、いただきます」

「いただきます」



「慧音」

「むぐむぐ、ん?」

「これ…」

妹紅はきれいにラッピングされた袋を慧音に手渡す。

「開けてみてもいいか?」

「うん」

「これは…」

でてきたのは白いスカーフであった。しかもシルクっぽい。

「ちょっと忙しかったってのはこれを買うためでさ…」

「妹紅…」

がばぁっ。

「け、慧音、嬉しかった?」

「ああ!すごく嬉しい!だから今日一緒に寝ような!」

「…いいよ」







「おやすみ、慧音」

「いただきます、妹紅」

「…ん?」






~勇儀とパルスィ~

緑眼の橋姫は今日も妬む。

「ああ妬ましい…こんな行事で皆桃色ムード、ああ妬ましい…」

そこへ一本角の鬼がやってきた。

「それなら私とこのイベント、楽しまないか?」

「うるさい。あっち行け」

「素直じゃないなぁ?」

一本角の鬼が緑目の橋姫に絡む。

「やめてったら!」

「つれないな。いいじゃないか」

「大体あなたなんか…」

「そう、いうなって」

ぐいっ。
鬼が橋姫の手を引き体を引き寄せ、抱きしめる。

「!?」

「ははっ、ちょっとびっくりしちゃったかな?」

「っ…!」じわっ

どんっ。

「っ…っ…」

橋姫は座り込んで泣き出してしまった。

「お、おい…?泣くほど嫌だったのか?」

「……」

「(ん…悪いことしちまったなぁ…)
 あー…その…すまなかった」

鬼は背を向け去ろうとした。しかしそれは阻まれた。
橋姫が鬼の服の裾をつかんでいる。

「…かない、で」

「ん?」

「行かないで」

「ん、ああ…」

鬼が橋姫を包む。今度はやさしく、やさしく、全てを包むように。

「今日は、忘れろよ」

こんな日くらいは妬ましさを忘れたっていい。
クリスマスやらせていただきました。
あぁーチルノちゃんにこっそりクリスマスプレゼントあげたいなぁ!




のうかりん「本編に出れるって聞いてたんだが…どういうことだっぺ?」

『つ、次出すかもしれません』

のうかりん「嘘ついたらオラのクワでお前の尻を開拓だべ」

『できれば幻想郷の方々にしてください、受けがいいと思うので』
しんっ
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
クリスマスもやってくれると思いましたw
まずお嬢様でほのぼの。
で、けねもこに腹筋崩壊させられましたwww

そして最後の勇パルに萌えた。


のうかりん自重www
2.名前が無い程度の能力削除
やってくれましたねwww

ていうかのうかりんwwwwwwwwwwwwwww
3.名前を表示しない程度の能力削除
紅魔館組はほのぼの、勇パルは甘々。
けねもこは……ご愁傷様です(違

自重を知らないのうかりんを相手に、幻想郷の明日はあるのか!!
気になって夜だけしか眠れない。
4.しんっ削除
コメントありがとうございます。
全てのコメントにのうかりんが入っております、本当にありがとうございました。

>1番目の名無しさん

ハロウィンも見ていただけたということでしょうか?嬉しい!
けねもこが何とか受けたようで幸いです。
のうかりんはとどまるところを知りません。


>2番目の名無しさん

やっちまいました。
やはりのうかりんは愛されているんですね!(


>名前を表示しない程度の能力さん

甘々していただいて嬉しい限り。
ぱるしーだってたまには甘えたっていいはずだっ!
いきなりデレるという展開の強引さがちょっと不安でした。

のうかりんパワーはとどまるところを知らない!
明日後ろに立っているのはのうかりんかもしれない。
夜だけでも眠ってください。