Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

かぶを引っこ抜くアレ

2008/12/10 06:08:38
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昔々、ある所にアリスという女の子がいました。
アリスはお友達がいないので人形とばかり遊んでいました。
最初はそれで満足でした。しかし魔理沙と一緒に異変を解決していくうちに人といる楽しみを覚えました。
それからアリスは友達が欲しくて欲しくてたまりませんでした。
しかし今まで友達のいなかったアリスにどうやったら友達ができるかは分かりませんでした。



ある日、アリスの家に魔理沙がやってきました。どうやらかぶが沢山ありすぎて困ったのでおすそ分けに来たようです。
魔理沙はかぶを渡すとすぐに帰りました。この時アリスは思いました。困った時に頼りになるのが友達なのではないかと。例えば一緒にトイレに行き、相手が個室に入り紙が無かった時にすぐ差し出してあげれる様な存在が友達なのではと。
しかし、困っていることなどそうそう起きるはずも無く、また一人ずつでは時間が掛かってしまいます。
どうせなら友達は早く沢山欲しい。そうアリスは思い、どうすればいいか考えました。
夕飯を食べてる時もお風呂に入っている時もアリスはあの方法がいいか、いやこっちの方がと悩みぬいた末に自分で魔理沙が困っている状況を作りみんなの前で助けるという結論に達しました。
多少心が痛むがそれ以上に友達が欲しい。だからアリスは心を鬼にして深夜に魔理沙の家へ行きました。




アリスは魔理沙の家に着くと中へ勝手に入り、上海人形に魔理沙が寝ていることを確認させた後、起こさないように気をつけながらあるものを盗みました。
そして人里近いところに盗んできたものを埋めるとアリス以外絶対に抜けない魔法をかけました。
これで魔理沙は困り、誰かに助けを求め、いつか自分の出番が来る。
アリスはその時を思い浮かべわくわくしました。そして最後に自分の出番が来たら戻って知らせるように上海人形を近くに隠し、自分の家に戻りました。




翌朝、幻想郷一のスピードを持つ天狗の文は新聞の記事になるものがないか飛び回っていたところ、人里近くでかぶが埋まっているのを見つけました。
新聞の記事になると考えた文は、まずかぶが埋まっている状態で写真を撮りました。
次にかぶを引っこ抜こうとしました。うんとこしょ、どっこいしょ。けれどもかぶは抜けません。
困った文は二刀流の妖夢を連れてきました。文があるものを引っ張って妖夢が文を引っ張ります。うんとこしょ、どっこいしょ。けれどもかぶは抜けません。
妖夢は太陽の光がサンサンと降り注ぐと怪我が治るサニーミルクを連れてきました。文があるものを引っ張って妖夢が文を引っ張ってサニーミルクが妖夢を引っ張ります。うんとこしょ、どっこいしょ。けれどもかぶは抜けません。
サニーミルクは死へと誘う幽々子を連れてきました。さっきの状態プラスサニーミルクを幽々子が引っ張ります。うんとこしょ、どっこいしょ。けれどもかぶは抜けません。
幽々子は五つの難題を出す輝夜を連れてきました。さっきの状態プラス輝夜が幽々子を引っ張ります。うんとこしょ、どっこいしょ。けれどもかぶは抜けません。
輝夜はロック調のBGMを流す咲夜を連れてきました。さっきの状態プラス咲夜が輝夜を引っ張ります。うんとこしょ、どっこいしょ。けれどもかぶは抜けません。
咲夜は虹色の門番、美鈴を連れてきました。さっきの状態プラス美鈴が咲夜を引っ張ります。うんとこしょ、どっこいしょ。けれどもかぶは抜けません。
美鈴は蜂をも操るリグルを連れてきました。さっきの状態プラスリグルが美鈴を引っ張ります。うんとこしょ、どっこいしょ。けれどもかぶは抜けません。
リグルは九代目の阿求を連れてきました。さっきの状態プラス阿求がリグルを引っ張ります。うんとこしょ、どっこいしょ。けれどもかぶは抜けません。
そこで阿求は十本の指で何体もの人形を操るアリスを探しに魔法の森へ行きました。
近くに隠してあった上海人形はアリスに出番を伝えるべく急いで戻りました。



阿求は魔法の森に着きましたが、いくら歩いてもアリスの家に着くことはできません。道に迷ってしまったようです。
もうかれこれ三十分は迷ったでしょうか。阿求は疲れてその場に座り込んでしまいました。
その時⑨で有名なチルノが通りました。
阿求はチルノにアリスを呼んでくるように頼もうと思いましたが、相手は⑨。アリスを連れてきて、だけでは途中で何かあったら、
アリス→ アリイス→ アリとイス→ 何かが足りない→ アリとキリギリス? → せっせと働いているメイド長とシエスタしてる門番、となると思いました。
そして紅魔館へ行くころには色々なものに誘惑されすっかり忘れているでしょう。だから阿求は七色の魔法使いのアリスと声を出しながら行くように言いました。
チルノは元気よく七色の魔法使いのアリス、七色の魔法使いのアリスと声に出しながらアリスの家へ歩いていきました。


チルノが歩いていると大きな水溜りがあったのでとおっと声に出して飛び超えました。するとチルノはとおっ、とおっと声に出しながら歩きだしてしまいました。
歩いてるうちにとおって誰だよと思ったチルノは誰を呼びに行ってたのか考えました。そうすると七色、アリイスかアイリスという言葉を思い出しました。
アイリスなら虹、アリイスは何のことか分からない→ 七色だし虹の方→ 虹なら紅魔館の門番、となり紅魔館へ向かいました。
チルノは誘惑されること無くまっすぐ紅魔館へ行きましたが、いつもならいる門番はいませんでした。
チルノが困っていると天界からきた天子が通りかかりました。
チルノは天子にどうしたらいいか相談したところ、天子が暇つぶしがてら代わりに阿求のもとへ行くことになりました。
阿求は天子が来たことに不思議に思いましたが、来てくれれば正直誰でもよかったのでそのまま皆の所へ行きました。



天子は着くなり一人で抜こうと引っ張ってみましたが、かぶは抜けませんでした。
天子は腹が立ってとりあえず見えてる部分にでもたけのこドリルをぶつけてやろうかと思いたけのこドリルを用意しましたが、その時閃きました。
かぶが抜けないのなら土を掘ればいい。
そう思った天子はたけのこドリルでどんどん掘りました。


















そうして身体の下部が埋まっていた魔理沙はようやく出ることができました。
魔理沙は何故自分が埋まっているか分かりませんでしたが、とりあえず皆にお礼をしました。
その後汚れてしまった洋服を変えに自分の家に向かいました。
一方アリスは家で阿求はまだ来ないかと待ちつづけていましたとさ、おしまい。
最初は普通にカブの話だったんだけど、変換したら下部と出たので下半身の事を一応下部と言えるしと思ってこうなりました。

天子のような発想の転換は大事だと思います。
寝っぱなし人生
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
ずっと「あるものを引っ張りました」の「あるもの」ってなんだ?カブの葉だろ?なぜこんな書き方を?
と思っていましたが、下部が埋まってたんですか。
文「この霧雨魔理沙を引っこ抜いた人こそ、霧雨魔理沙の嫁になる権利を持っています!」
妖夢「またみょんなことを・・・つまり私達ですか?」
2.名前が無い程度の能力削除
珍しく、安易でない有意義な「友達いないアリスネタ」を見た。
>天子のような発想の転換は大事だと思います。
自分ももうすこし頭を柔らかくしたいなあ。