Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

プチ東方映画ミニ!「闇を照らす人の光、輝け銀の月時計」紅魔映画館にて上映中!

2008/11/28 22:33:23
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※少々某動画より表現をお借りした部分があります。ご注意ください。








「咲夜、最後にもう一度聞くわ。
本当に、私の眷属にならないの?」


「…はい。
私は私なのです。最期まで人間でありたいのです…」


「わかったわ。
もうこの話はしないから安心なさい」


「ありがとうございます、私の我儘を聞いていただいて」


「今日の仕事は他のメイド達にやらせるから休んでなさい」


「それは…」


「私の言うことが聞けないの。
休んでろっつってんのよ」


「申し訳ありません」





満月の夜、紅魔館の庭。


「居るのね、咲夜」


「すみません、ついついてきてしまいました」


「いいわ、わかってたから。
この場所だってあなたが作り上げたもの。

白い薔薇だなんて、ふざけてるのかと思ったわ。よく考えれば成る程、あなたはよくできた娘」


「恐縮です」


「そろそろかしら」


「…お嬢様」


咲夜が取り出したのは紅い薔薇。


「この、血のように赤い薔薇…花言葉は」


「『私はあなたを愛します』」


「……」


「覚悟はできているの?
…あなたの血で、もっと紅くしてちょうだい」


「お嬢様、私の身が滅びても私の主は永劫変わりありません」



どかっ。

滴る血が、薔薇の花弁を紅く紅く濡らしてゆく。






「…咲夜…咲夜…っ!
私は悲しいの…
あなたが去ることを選んでしまったから…

どうして逝ってしまったのか、何度運命を紡ぎ出してもわからなかった…
どうして?どうしてなの…

…あなたは最期まで綺麗だったわ。
この赤よりも紅い薔薇、受け取って頂戴」



血塗られた銀のナイフの傍に、一輪の紅い薔薇。









「(紅い薔薇…『死ぬほど恋い焦がれています』、ですか…
咲夜さん、笑って別れましょう)」

中華風の娘は、黄色い小輪の薔薇を宙に放り投げた。








「どうかしら?」

「おぉ、すごいじゃないか。
 もじかいが迫真の演技だったぜ」

「私も久しぶりに感動したわ」

「……」

「咲夜、何を浮かない顔をしてるの?」

「あ、いえ…」

「心配しないで。私は悪魔、あなただって奪ってみせるから」

「お嬢様…」

「かぁー、なんだこいつら、こっちの方が赤くなっちまうぜ」
「パチュリー様!どうして美鈴がラストだったんですか!?」

「え?だってその方がスマートに終わるし…」

「ここは普通お嬢様でエンドでしょう!!」

「そんなに声を荒げなくても…」

「むぅぅ…」




死期の近づいた咲夜さんプチ東方映画ミニ。
残念ながら美鈴は魔理沙の襲撃によって倒れてました。
美鈴、ごめんね!こんな役ばっかりで…!
しんっ
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
咲夜さん、中国がラストだったから浮かない顔してたんですかwwひどいですよw
2.発泡酒削除
これは予告編ですよね? わかります。
さあ早く本編を書く作業に(ry
3.しんっ削除
コメントありがとうございます!


>1番目の名無しさん

ただお嬢様が好きすぎただけなんです。
本当は美鈴のことも大好きです。


>発泡酒さん

残念ながらこれ以上はできそうにないです…。
申し訳ない。自分の腕が及ばないばかりに。
もっと頑張るぞーっ!