Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

貴女のスペルに憧れて

2008/10/20 22:00:45
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1
会話中心で非常に見にくいかも知れません。ご了承下さい。





「はぁっ、ていっ!!」
昼下がりの白玉楼、妖夢は剣の稽古をしていた。

「私は…半人前なんかじゃないっ!!」
彼女は半人半霊である。それが災いし、剣の腕も半人前と馬鹿にされているのだ。
しかし、一人前かと聞かれれば、彼女の祖父である妖忌と比べれば、多少見劣りはするので、あながち間違いではないが…


「はぁ、はぁ…、ふぅ~…。少し休憩しよう、そろそろ幽々子さまのおやつのじk「よぉむぅ、よ~お~む~、おやつちょうだ~い」
「……畏まりました。」

白玉楼は今日も平和だ。


水羊羹を平らげ、お茶を飲んでいた幽々子が、いつにも増して間の抜けた口調で妖夢を呼んだ。

「よ~ぉむ~ぅ」
「幽々子さま、どうなさいました?」
「確か貴女のスペルに、二人になるのがあるでしょぉ?」
「あぁ、『幽明求聞持聡明の法』ですか」

「幽明求聞持聡明の法」
半霊を実体化させるスペル。能力は本体と全く変わらないので、二人分の力を発揮させる事ができるスペルだ。

「それがどうかなさいましたか?」
「あれ面白そうだったから、ちょっと紫に頼んで私もやってみたのよぉ」
「…は?」
「見せてあげるわ。おいで~」
「はぁ~い」
「え……うわぁあぁあ!!」

幽々子が襖に向かって呼び掛けると、そこから幽々子がもう一人出てきたのだ。

「な、何をしてるだァーー!!じゃなくて、何してるんですか!?」
「いいじゃないの、最近妖夢が全っ然遊んでくれないんだもの」
「それは…私も仕事がありますから…」
「だーかーら、紫にお願いしたのよ。簡単だったわよ~。その辺の幽霊捕まえて、境界をちょちょいといじればこの通り~」
「ね~」

紫さまも…どうしてこんな事に能力を使われるのか…
ん…?
その辺の幽霊捕まえて?
まさか…!!

「幽々子さま!?ひょっとして、白玉楼の住人を媒体にしたのですか!?」
「そうよ。いけなかったかしら?」
「白玉楼の主人が何してるんですか!!すぐに戻して下さい!!」
「え~?」
「え~?じゃありません!!」
「きゃ~、妖夢が怒った~」
「逃げろぉ~」
「あっ、幽々子さま…っ!!もう、本当に困ったお方なんだから…」

犯人の紫はまだ眠っているので、どうすることもできずに、釈然としないまま、妖夢は剣の稽古に戻った。





夕暮れ時。

「………」
あの後、幽々子の事で頭がいっぱいだったので、妖夢は満足に稽古が出来なかった。

「紫さま…そろそろ起きてるかな…マヨヒガに行って「その必要はないわよ」
「ひやぁっ!!」

妖夢の背後から、突然紫が姿を現した。

「貴女、私と会う度に驚いてるようじゃ、幽々子を守るのなんて500年早いわよ?」
「突然現れたら誰だって驚きます!!」
「妖忌は微動だにしなかったわよ?」
「…みょん」
「それより、私を探してたんでしょ?幽々子の事で」
「そうですよ!今すぐ戻してもらえませんか!?このままでは、住人達に示しがつきません!」
「でも…幽々子楽しそうだし…」
「紫さまっ!!」
「んもぉ…分かったわ。一日だけ我慢して?」
「…分かりました。絶対ですからね。」
「忘れてなかったら」
「忘れないで下さい!!」
「じゃ、またね~」

そう言うと、紫がスキマに消えていった。
妖夢は不安を隠し切れないようだ。少し眉をひそめている。





夜。

「よおむぅ~、おかわり~」
「私もぉ」

「だぁーーー!!大食いが二人もいたら料理が間に合わないじゃないかあぁあ!!」

この日の夕飯はいつも以上にカオスだったらしい。



「つ、疲れた…」

例のスペルで作り出した片割れと共に作業をしても、手が回らないのだ。妖夢の霊力と体力はすっからかんになってしまった。

「明日の朝餉…どうしよう…………やるしかない、か…今日は早めに寝よう」

疲れ切った妖夢は、そのまま眠りに落ちて行った。





翌朝。

「おはよぉむ~」
「何ですか、おはようむって…あれ?幽々子さま?」
「なぁに?」
「片割れはどうなさったのですか?」

見ると、妖夢の悩みの種が消えていた。

「ん~?そういえば居ないわね~。」
「(そういえばって…)」
「それより妖夢ぅ、今日は朝はいらないわぁ」
「そうですか…って、えぇ!?何処か悪いのですか?」
「健康そのものよ~。死んでるけど」
「じゃ、じゃあ…これは何かの凶兆!?明日辺り西行妖が満開にっ!?」
「失礼ねぇ。そんな事ある訳ないじゃないの。何故かお腹いっぱいなのよねぇ」
「では、夜中に寝ぼけて何か食べ…!!」

妖夢は確信した。
幽々子は、寝ぼけて「自身」を食べたのだと。



「う~ん、不思議だわぁ」
終わり
初めまして。電磁波です。
処女作でしたが、いかがだったでしょうか。
一人でも多くの方が楽しめたら、これ以上の幸せはございません。

御褒めの言葉、叱責の言葉。有り難く頂戴いたします。


誤字・脱字等ありましたら、ご報告宜しくお願い致します。
電磁波
コメント



1.名前が無い程度の能力削除
幽々子さまが食べたのが本物の幽々子さまかもしれない…
なかなかよいみょんでした。
2.地球人撲滅組合削除
>「おはよぉむ~」
この一言に痺れたwwww
3.名前が無い程度の能力削除
世にもきみょんな物語・・・。
つまり・・・もし幽々子様と妖夢が近くで寝ていたら、食われていたわけですね?いろんな意味で。

幽々子様は隣で寝ている幽々子様を喰らい、喰われている幽々子様は、喰っている幽々子様を喰らう・・・さながらウロボロスのように・・・
4.電磁波削除
>名無し1さま
全ては妖夢だけが知っています。

>地球人撲滅組合さま
即席ネタです、サーセン。
>名無し3さま
先生、食べられながら食べるのはいけないとおもいます!!←
もう一つの意味で食べるお話は、もう二年お待ち下さい。