Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

東方 アリスとフラン その4

2008/09/04 17:41:52
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エピローグ
私が館に来てからどれくらいたったかしら?
長いようで短い。そんな中あなたと約束したわね
あの時の約束は守らなければ・・・絶対に
   は私が してあげる


第四幕 禁忌

【翌日・・・地下】

「あっ、アリスおはよう!」
「あらフラン、おはよ」
「う~、結局一緒に寝てくれなかったー」
「ごめんなさいね。・・・少し待っててくれるかしら?最後の仕上げが残ってるのよ」
「あっ、その人形」
「上海よ。結局一晩かかっちゃったわ」
「アリスって・・・すごいね!あんなにひどく破損してたのに綺麗に直ってる!」
「こんなのは日課の内よ。さぁ・・・これで完成よ」
「わぁ~。ねぇ、アリス。やっぱりそれって魔法なんじゃないの?」
「ふふっ、そうね。高度に洗礼された技術は、それ自体がもう魔法の領域に入るのかもしれないわね。・・・さぁ上海、挨拶しなさい」
「わっ!人形が勝手に動いた!」
「この子は特別製よ。簡単な物事なら一人で出来るわ」
「・・・あの・・・上海・・・」
(あら?)
「その・・・昨日はごめんね・・・」
(自分を傷つけた戦闘人形にあやまる?・・・いったいこの子の本質はどちら側なのかしら・・・)
「・・・ねぇ、フラン」
「どうかした?」
「あなたパチェに何か作ってあげたらどう?」
「えっ!?・・・でも・・・私こんなすごい事なんて出来ないよ」
「大丈夫よ。私がいるもの。それにこの本を読んで作ったものならパチェはすごく喜ぶわよ?」
「そう・・・かなぁ?」
「絶対そうよ。私が保証するわ」
「じゃあ・・・やる!」
「いい返事ね。でもまずは力の制御の方からよ。それが終わってから人形のことは教えてあげるわ」
「うん!」






「いいフラン?まずは自分の中にある力の波を感じる事が大事よ。それを大きくしたり小さくしたりで発現できるの力の大きさが変わるの」
「それパチェにも言われたよー。でも、少しづつ力を出すなんて無理だった・・・」
「そうでしょうね。あなたの力は大きすぎるわ、だから細々としたことには使えない。それなら、より多くの力を練ればいいのよ」
「どういうこと?そんなことしたら全部壊しちゃうよ?」
「あなたの力の元は破壊、これは変えられないわ。でも力の向ける方向を少し変えれば違う結果になるのよ。そうして練った力を使ってやればあなたの力は抑えられるわ」
「ん~、結局どうすればいいの?」
「そうね・・・昨日の件もあるし。特別に見せてあげるわ。私の魔法、七色の人形遣いの力を」






・・・少女移動中・・・








【前日・・・夜の紅魔館】

「咲夜、アリスはどうしたの?」
「パチュリー様、まだお休みになられないのですか?」
「いいから答えなさい」
「お嬢様から何も話すなと言われてます」
「そんなことを聞いてるわけじゃないわ」
「ご心配なく。まだ生きております」
「そう、あなたの力ならあそこから出すことが出来るでしょ?アリスと少し話がしたいの」
「それは出来ません」
「・・・ならレミィを呼びなさい」
「それも出来ません」
 ピシッ
「パチュリー様、ここでの戦闘行為はお止めください」
「そう、ならレミィを呼んできてくれるのね」
「それは出来m」
「もういいわ。私が直接行くことにするから」
「お嬢様から部屋には誰も入れるなと言われてます」
「そう・・・覚悟は出来てるみたいね」
(コツコツコツ)
「あらパチェ。私の咲夜に何をするつもりなの?」












【地下・・・大広間】

「わぁ・・・」
「これがリトルレギオンよ。魔力を込めた人形たち。これが私の力」
「すごい数・・・これって全部アリスが操ってるの?」
「そうよ。これこそが非力な私に許された力。こんなこと他の誰にも真似できないし、する必要も無いわ」
「でも、この人形たちと私の力になんの関係があるの?」
「これが回答といえるか分からないけど・・・フラン、あなたは自分の分身を作りなさい。力を分けてあなた一人の負担を減らすの」
「えっ!?・・・そんなこと・・・出来ないよ・・・」
「一人で出来ない事なら手伝ってもらえばいい。私がそうしたように」
「・・・」
「大丈夫よ、あなたなら出来るわ。・・・いえ、あなたにしか出来ない事だわ。その桁違いの力でしか」
「でも、どうやったらいいのか全然わかんない・・・」
「分からなければ知識を求めなさい。私たち魔法使いはいつだってそうしてきた。それに言ったでしょう、私がいるのよ?何とかしてみせるわ」
「アハッ、そうだね!じゃあいくよアリス!」
「え?・・・ちょっと!待ちなさい!」













「何か言う事はあるかしら?」
「・・・ごめんなさい」
「まったく・・・何も考えずに力を出すなんて、私を殺すつもり?人形達を出してなかったら危うく死ぬところだったわ」
「そんな事しないよ!・・・でも、すぐ出来るようになってパチェに・・・」
「・・・そう。でも焦るのはよくないわ。こんなことじゃ、あなたの過去を埋めるのはまだまだ先ね」
「う~」
「で、さっきはいったいどんな風に力を出したのかしら?」
「えーっとね。私がもう一人いればいいんでしょ。だからおねえs・・・あいつの事を考えてたら・・・つい」
「あぁそう、分かったわ。つまり自発的に私を殺そうt」
「だから違うってー!」
「ふふふっ」
「あー笑った!アリスひどいよー」
「ごめんなさいね。あなたといるとつい冗談を言いたくなるのよ」
「むー、それってやっぱりばかにしてるー」
(可愛い子・・・能力が無ければ皆に愛されていたでしょうに)
「さて、そろそろおやつの時間ね」
「えっ!またケーキ作ってくれるの?」
「あれは時間がかかるし・・・今日はクッキーよ、これなら一緒に作れるでしょ」
「うん♪私もお手伝いする!」












【前日・・・夜の紅魔館にて・・・続き】

「・・・違うわレミィ。私はただ聞き分けの無いメイドを教育しようとしてたのよ」
「そうだったの。でも咲夜は私のメイドよ、私が後でちゃんと言っておくわ」
「もういいわ・・・レミィ、あなたに話があるの」
「パチェには悪いけど、もう寝なければいけないの。また今度にしてくれないかしら?」
「あなたもそんな事を・・・アリスをそんなに地下から出したくないの!」
「ええ、そうね」
「何故なの?そんなことする理由が無いわ!」
「ふふっ、そうね」
「・・・何がおかしいの?」
「だって、あなたがあんな女の事でこんなに怒るなんてねぇ?ふふっ」
「・・・レミィ、冗談がすぎるわ。そんなことだから妹にも勘違いされるのよ・・・」
「あら?ばれちゃったかしら?」
「理由を話しなさい」
「・・・そうね・・・もうすぐ約束の時が来るわ」
「!」














【地下・・・大広間・・・夜】

「はい。今日はここまでね」
「あー、つかれたよー」
「お疲れ様。今日は頑張ったわね、フラン」
「うん!・・・ねぇ、アリス?」
「ん?何かしら?」
「あの・・・今日は一緒に寝てくれる?」
「そうね、私のベットは用意されてないみたいだし・・・って、そうじゃなくて!いつになったら私はここから出れるのよ!」
「えっと、咲夜にお願いしてみたら?」
「その肝心のメイドがどこにもいないの!」
「あはは、困ったね♪」
「そこ、楽しそうな顔しない!まったく食事は準備してあるくせに顔をまったくみせないなんて・・・」
「ねぇーアリスー」
「もう・・・しょうがないわねー」
「やったー!!」
コメント



1.地球人撲滅組合削除
真相が近いのか?近いのか?気になる 気になる。
>(可愛い子・・・能力が無ければ皆に愛されていたでしょうに)
本当に。

最近、フランドール分を過剰摂取したから、何か書こうかな。
2.名前が無い程度の能力削除
妹様の可愛らしさは幻想郷一。
面白かったです。続きも期待。
3.名前が無い程度の能力削除
「」の前の名前が消えた分、会話のテンポがあがって読み易くなりました。
話もじわじわと深みに引き擦り込まれるような感覚で続きが楽しみです。
4.2008/09/01削除
>>1
ありがとうございます。あなたのおかげで最後まで書けそうです
>>2
前回までのにもコメありがとうございます。コメって本当に励みになる・・・
>>3
ありがとうございます。続きを幻想入りさせないようにしたいです