Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

不思議な倉庫の扉

2008/01/08 22:33:41
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(ドンガラガッシャーン!)

魔理沙(これ以降『魔』)「オッス香霖!元気にしてるか?」
香霖(これ以降『褌』…もとい『香』)「……今、さらに元気がなくなったよ」

 相変わらずまともにお店に入ってこない魔理沙を見て
 香霖がため息をつく

魔「ため息ついていたら幸せが逃げてくぜ?」
香「せめて君が商品を盗まなくなって…まあ今はそんな事はどうでもいいか…諦めてるし」
魔「そうだぜ…ところでどうしたんだ?さっきから倉庫の方のドアばかり見て」
香「ああ、少し変な事になってね……」
魔「変な事?」

 魔理沙がお店の倉庫のドアを見つめる

香「ああ、どうも昨日からあのドアの調子が変なんだ」
魔「…どんな風に?」
香「開けたら何か変な空間に繋がっていた」
魔「よし!開けよう」

 (ガチャ)
魔「……」
 (ばたん)

香「…分かったかい?」
魔「……なんか変な空間に繋がっていた」
香「しかも、開ける度に変わるんだよ」
魔「それは楽しそうだけどな…」
香「さっき開けたら君が八頭身になっていたよ…」
魔「それは美人だったろうな(腕組んで頷く)」
香「いや……キモかった…満月の慧音以上に」
魔「えっ?」

香「しかし、一体どうした物か」
魔(香霖に、キモケーネ以上にキモかったと言われて凹んでます)
香「……頭撫でてあげるから、体育座りでお店の隅っこに行くのはよしなさい」
魔「…分かったよ…」



 で、ここから普通にお話書きます



「でもどうするんだ?あのドア」
 言ってもらった手前、しっかりと頭撫でて貰っている魔理沙がそう呟く
「倉庫にいけないのは辛いが…あのままにして置くしかないだろう」
 香霖がそう言いながら魔理沙の頭を撫でる

(がちゃ!)
「「!?」」
 そんな時、倉庫へと続くドアが開いた
 香霖は驚きで、魔理沙は頭撫でてもらっているのが誰かに見られたと思って飛び上がる

 と勝手に開いたドアから何者かが出てきた


「……ここ…どこですか?」
 そこには、小さな姿の女の子一人
「…お前誰だ?」
 魔理沙が、いつでも戦えるように戦闘体制をとって話しかける
「ま、まった魔理沙……そんなことしたらおびえるだろう」
 だが、それを香霖が止める
(お店ごと吹っ飛ばされたらかなわない!)
 それが香霖の考えだった
  
「あっ!?」
 だが、その女の子は香霖の姿を確認すると
「うわ~ん!香霖さ~ん!」
「うわっ!?」 
 全くの遠慮無しに、香霖に泣きながら飛び込んできた
 そのせいで支えきれずに座っていた椅子から倒れる香霖

「…香霖(怒)」
 それを、額に怒りマークをつけて見つめる魔理沙

「ちょ、ちょっと待ってくれ!……君は一体?」
 倒れながら、後ろから来る殺気を感じて自分が生き残れるために
 情報を得ようとする香霖、その思いが少しだけ通じたのか
「あっ……ごめんなさい、うれしくて気が動転してました」
 相手も一旦引いてくれた

「……(激怒)」
 後ろからくる殺気も増えたけど…

「で?何で香霖の名前をお前が知っているんだ?」
 魔理沙が目の前に現れた、女の子にそう問いかけると
「……?何でって…香霖さんの事は良く知ってますよ」
 その言葉に、香霖の方を向く魔理沙
(……このロリコン!)
(な、何でだ!?)
 目だけでそのようなやりとりを行っている最中

「だって、頭も撫でて貰いましたし」
 その言葉に、魔理沙が己の武器である箒を手にして香霖に迫る
「香霖!」
「ま、待て魔理沙!箒は掃くものであって武器にしてはいけない!」
 だが、目の前の女の子はそんな事を気にしないで、顔を紅くして…
「あ、あと……後ろからぎゅって抱きしめてくれた事も……」

(かたん……)
 
 その言葉を聞いて魔理沙の手から箒が落ちる
「ま……魔理沙?」
 何事かと香霖が心配すると、魔理沙が震える手で
 胸元から、ある物を取り出す
「うふっ…うふふふっ……」
「ま、まて!?八卦炉を構えるな!照準を合わせるな!」
 命のやりとりまで発展しそうな気配に女の子も気がつくと

「ま、魔理沙ちゃんストップ!」
 急いで、魔理沙を後ろから羽交い絞めにして止めようとする
「はっなっせ~!香霖を殺して、私は生きる~!」
 魔理沙がそう言って、香霖に向かってマスタースパークを放とうとする
「や、止めてください!香霖さんの腕を無理して治したのに!」
 小さな女の子がそう言った事で、香霖が少し考える

「……魔理沙、そして君も少しストップ…」
 真顔になった香霖にそういわれて、二人もとりあえず落ち着く

「…まず、魔理沙は少し落ち着いてくれ…後…えーと…君は…」
 香霖が小さな女の子に聞くと、その子も納得して
「ああ、確かにこに今はこんな姿なんで、香霖さんに気がついてもらえないかも知れないですね」
 魔理沙が香霖に攻撃しそうになるが、それよりも早く女の子が
「やっと戻ってこれました、神綺ですよ」
 そう言った……
「そうか、では神綺さん…すまないが私は君を知らない」
 香霖がそう告げると、神綺と名乗った女の子が固まり…そして泣き出した
「うわーん!」
 目の前でいきなり泣かれたので香霖がそれを止めようとする
「ま、まって……他に僕が知っていそうな事はないかい?」
 その言葉に、泣きながら答える神綺……
「魔界の…再生計画…手伝ってくださったり…ひっく……炬燵で愚痴聞いてくれたり…」
 
 神綺が泣きながら話てくれた事を聞いて、香霖が一つの判断を下した
「……なるほど、多分これは…」
「…ひっく…なんですか?」
「なんだよ香霖」

 少しのためを作ってから
「多分、平行世界からやってきたと言うわけだ」
「「平行世界?」」
 香霖の言葉に二人が驚く
「ああ……つまり神綺さんが居た世界と、この世界は違うものであると考えられる」
 その言葉に、神綺が驚く
「そ、そんな!」
「そ、そうだぜ!いくらなんでも簡単に平行世界なんて…」
 魔理沙が香霖に食って掛かると、香霖が倉庫のドアを指差す
「……もしそうなら、あのドアから出てきた事も納得できる」
「あ~」
 すごく納得できる答えだった

「えっ?えっ?どういうことですか?」
 一人だけ、訳が分からない魔界神一人を放って置いて、香霖と魔理沙が納得した  


 
「つまり、ここは私がもともと居た世界ではないんですか?」
「ああ、多分違うだろう」
 香霖が神綺に自分達の考えを教えると、神綺も解ってくれたみたいだった
「なあ……神綺が居た世界の香霖って、どんな感じなんだ?」
 魔理沙が、この小さな魔界神の世界に興味を持ったらしく
 好奇心を持って話しかけた
「こことほとんど変わらないと思いますけど……」
 そういいながらも、違う世界の香霖の話を語り始めた




「……といったところで気がついたら、ここに居ました」
 初めて香霖に会った時の事から、事故によって片腕を無くなった香霖を救うため、
 己の魔力を大量に使う所までを、この小さな魔界神は語り終えた
 魔理沙と香霖も思わず聞き入ってしまった
「……でも、どうやって元の世界に戻ればいいか…」
 小さな魔界神がそう言って落ち込むのを見て
「まあ、しばらくはここに居たほうがいいかもしれないな」
 香霖がそういうと、神綺が微笑みながら
「やっぱりどの世界でも香霖さんは優しいです!」
 そういって、再び香霖に抱きつこうとして
「ストップ!お前が手に入れた香霖と、この香霖は別物だ!無闇に抱きつくな!」
 魔理沙が、空中で小さな魔界神を香霖に抱きつく前に止める
 空中で止められた魔界神は、頬を膨らませて呟く
「いいじゃないですか!魔理沙ちゃんには関係ないですし」
「いや、香霖の迷惑になる!」
 魔理沙がそう言う隣から、香霖が呟く
「いや?僕は特に構わないが?」
 その一言に、魔界神が喜び、魔理沙が怒る
「ほら、良いって言ってるじゃないですか」
「駄目!」
「けち!」
「何とでも言えば良い!だが香霖に抱きつく事は許さない!」
 …………

 結局、妥協案が出されて
「……(なでなで)」
「「むふ~(満足)」」
 香霖が二人ともの頭を撫でる事で妥協する事になりました
「…もうそろそろ止めていいかな?」
「「駄目」」
「…そうか」
 そう言ってしばらくの間、香霖が頭を撫でていると

(がちゃ!)

「おや?ここは……」
 誰かがまた倉庫から出てきた 
 その人物が不思議そうにしていると
 香霖に頭を撫でてもらっていた魔理沙の肩が震え始める
「魔理沙?」
 香霖が魔理沙に話しかけると
 魔理沙の口から呟き声が来こえた
「み…魅魔……さま?」
 その声が聞こえたのか、出てきた人物が魔理沙を見て目を見開くと
「ま、魔理沙…なのかい?」
 震える声で、そう語りかける
 次の瞬間、魔理沙はその人物に向かって走りこむ
 魅魔と言われた人物も魔理沙に向かって手を差し向けて


「ジャンピングニー!!!」
 微笑みながら魔理沙が叫ぶと、相手に飛び膝蹴りを敢行する
「おい!?」
 香霖は感動のシーンかと思っていたので思わず突っ込みを入れると
 魅魔と言われた人物も、微笑みながら飛んできた魔理沙を
「キャプチュード!!!」
「あんたもか!?」
 飛んできた魔理沙の膝を片手で受け止め
 首の後ろに手を当てると、飛んできた魔理沙の力をそのまま殺さずに

(ズガン!!!)

 見事なブリッジを描いて魔理沙をお店の床にたたきつけた
 床に叩きつけられた魔理沙が涙を流す
(そりゃ…痛いもんな…) 
 香霖がそう思っていると
「……間違いない…この見事なブリッジ…そしてキャプチュード」
 魔理沙が呟く
(そっち!?)
「ああ……私が基本に教えた、敵に対してまずは奇襲の原則をキッチリと守っている」
 魅魔も呟く 
(あんたが教えたのか!?)
「魅魔さま~~!(涙)」
「魔理沙~~!(涙)」
 そういって、キッチリと確認が取れたのだろう
 二人は涙を流しながらがっしりと抱き合った


 
「いや~すまなかったね~」
 魅魔と言われた人物が、香霖に気がつき頭を下げる
 魔理沙は今は己の魔法の師匠に抱きついている
「いや…こちらの方も魔理沙の…」
 お世話を、と言おうとして魅魔が先に答える
「手を焼いているんだろう?」
「はい!」
 思わず大声で返事をしてしまった 
「香霖も魅魔様も酷いぜ…」
 その言葉を聞いて膨れる魔理沙

「…?あれ…魅魔?」
「ん?誰だいお嬢ちゃん?」
 自分の名前を呼ぶ女の子を見て魅魔が首をかしげる
「ああ、この姿だと分からないですよね」
 そう言うと、今まで香霖に抱きついていた魔界神は
 香霖の傍から離れると
「……これで分かりませんか?」
 その背中から羽を伸ばす……
「誰?」
 2枚の……
「…うぅ…今は魔力が無いから2枚しか出ない…6枚出るのに…」
 思わぬ事実に、小さい魔界神がガックリうなだれると
 その頭についていた、アホ毛も垂れ下がる
 それを見て、魅魔が手を叩くと
「おお、神綺かい?」
「そうですよ!」
 ようやく頭の中に人物の名前が出てきたようだった
 神綺の方もようやく気がついてくたのかと怒るが
「どうしちまったんだい?そんな姿になっちまって?」
「実は…」

 少女説明中
 
「と言うわけで…」
「なるほど…魔力大量消費して、しかも違う世界に飛ばされちゃったと言うわけかい」
 魅魔も納得して頷いた
「魅魔様は?どうしてここに来たんだ?」
 魔理沙が魅魔に抱きつきながら話しかける
 魅魔の方も少し考えながら
「確か…旧作が無かった事になって…」

 旧作が無くなってから、気がついたら次元の狭間に飛ばされて
 随分長い間そこに居ると、誰かがやってきて

「で、そいつを迎えに来た奴があけた空間に一緒に乗り込んだら
 ここに出てきて居たって訳さ」
 そういいながらも、魔理沙の頭を撫でるのは止めない
 魔理沙も、恥ずかしそうにしながらもけして嫌がりはしない
「……大きくなったねぇ…魔理沙も…」
「へへっ……」
「…胸は変わらないけど」
「(T-T)……(お店の隅っこで体育座り)」
「……ごめん魔理沙…謝るから…」

 魅魔がイジケル魔理沙を宥めてから 
「ところで…お前さんの名前は?」
 魅魔が香霖の方を向くとそう呟いた
「ああ、始めまして、このお店の店主の森近霖之助という者です」
 香霖が丁寧に挨拶すると
「うわ~…」
「驚きました…」
 魔理沙が後ろの引き、神綺が目を丸くした
「……二人とも…そういう意味だい?」
 香霖が二人を睨むと
「香霖がまともに挨拶するなんて何年ぶりだ?」
「まともに挨拶できたんですね!」
「……君たちが僕の事をどう思っているのか…よーく分かったよ……」
 香霖がため息をつくと、それを見ていた魅魔が笑う
「はははっ!なるほど、面白い店主じゃないかい」
 魅魔がそういうと、おもむろに香霖に近づくと
「……気に入ったよ…」
 楽しそうな笑いを浮かべながら、香霖の頬に手を当てる
 その様子を見ていた魔理沙と神綺が
「「だ、駄目~!」」
 香霖と魅魔の間に入り込んできた
 その様子に驚いた魅魔であったが
 しばらく考え込むと、意地悪げな笑みを浮かべて

「なあ…魔理沙?」
「な、なんだよ…魅魔様…」
 魔理沙が香霖の前に立ちはだかるようにして
 魅魔を見据える、その様子を見て魅魔が
「後ろの店主を私にくれないかい?」
「だ、駄目だ!いくら魅魔様でもそれは…」
「まあまあ……店主の方も、胸が大きい方がいいだろう?」

「それじゃあ、その間に私が香霖さん貰って行きますね」
「「まった!!」」

「魅魔じゃ、年増ですから無理です!」
「と、年……そんな幼女体型じゃ、殿方の方がかわいそうだろう?」
「い、今はこんな感じですけど!魔力が戻れば元の体型に…」

「……じゃあ中間の私が貰っていくぜ」
「「黙れ!胸無し」」

 三人が香霖堂の中で言い争っていたら
 香霖がおもむろに、神綺と魔理沙の頭を撫でる
「ストップ……人を商品みたいにしないでくれ」
「「…はい…」」
 それで魔理沙と神綺の動きが止まる
 魅魔の方はつまらないといった感じであった…が

「……ついでだから」
「!?」
 香霖が魅魔の方に近づくと、魅魔の頭を撫でた事で事態が急変した
「「あ~~~!?」」
 それを見た魔理沙と神綺が固まる
 そして、頭を撫でられた魅魔も固まる

 今まで、祟り神として様々な事を体験してきた魅魔であったが
 一応神として、様々な助言をしてきたり命令をしてきたり
 魔理沙を弟子にしてきたりしていたが、頭を撫でて貰うなんて事は
 ほとんど……って言うか全く無かった
 そのため…

(きゅん!)
 そのような事に、耐性が全くない魅魔は
 顔を真っ赤に染めて、固まったままになってしまった
「……いや、調子に乗りすぎたみたいですね」
 香霖がそう言って手を外すと
「あっ……」
 思わず残念そうな声をあげる
「?どうかしたかい」
 その声が聞こえた香霖が、魅魔の顔を真正面から見つめる
「い、いぃぃぃいや!?な、なんでもないよ?うん!なんでもない!」
「…まあ、なら良いんだが…」
 香霖もこれ以上追及することなく
 再び先ほどの椅子の上に戻ろうとしたら


「……香霖…(怒)」
「…香霖さん?(怒)」

 先ほどまでおとなしかった二人が冷たい目で香霖を見ていました
「ど、どうしたんだ?二人とも…」
 香霖が何とかそう話しかけると
「香霖の褌!変態!年増殺し!私の嫁!」
「香霖さんのスケこまし!女の敵!朴念仁!私を殺した責任取ってください!」
 魔理沙と神綺に散々罵倒されました……

「「ロリコン!鬼畜!半妖!」」
 えんえんと文句が続くかと思っていたその時

(がちゃ……)
 再び誰かが倉庫へと続く扉を開けた
「………」
 何者かが出てきたので、その場に居た全員が静かになる
 そして、香霖が一言

「……どちらさまで?」
 目の前に居たのは、黒いコートを着ている
 メガネをかけた男であった
 香霖の言葉に、頷くと一言こう告げた
「すいません……作者です」
「「「「はっ?」」」」
「実は、ちょっとした手違いでいくつかの作品が混ざっちゃって…」

 よくわからないが、この『作者』という人は
 香霖堂の倉庫に繋がってしまった、この変な空間に色々な物を
 作って、送り出しているらしい
「……とりあえず、そこに居る魔界神さんと祟り神さんをもと居た世界に
 戻すために、ちょっとここまでやってきました」
 その声を聞いた神綺が喜ぶ
「って、事は……私を選んでくれた香霖さんの所に?」
 その答えを聞いて『作者』が頷く
「あと……迷惑かけたのでここに居る四人にある程度の願い事をかなえようかと……」
 そういうと『作者』は手元から四枚の紙を取り出して四人に手渡す
「かなえたいことあったら書いてください」 
 それを貰った四人は、驚きながらも自分の願い事を書いていく
 そして、皆が書き終えた紙を『作者』に返す
 『作者』が皆がやってきた倉庫の扉をあけると
「では、魔界神と祟り神さんはまたこの中に入ってください」
 魅魔と神綺が言われたままに倉庫へと続く扉に入ろうとして
「それでは…お世話になりました」
「……魔理沙…あんまり人に迷惑かけないようにね…」
 そう注げてから倉庫へと続くドアの中に入っていった
 そして、最後に…
「…すいません……お世話かけました…」
 『作者』がそう告げてから倉庫の扉のなかに入ってドアを閉めた

「……なんだったんだろうな…」
「…いや、僕にも良く分からない」

 気がつけば、そこは何時もの人が来ない香霖堂に戻っていた
 魔理沙が再び倉庫へと続くドアを開けても
 そこは、ただの埃まみれの倉庫にしかなっていなかった

 それからしばらくして……
「よう!香霖」
 魔理沙が普通にお店に入ってくる
「やあ、いらっしゃい魔理沙」
「おう、いらっしゃったぜ」
 そういうと、真っ先に本を読んでいる香霖の傍に進み
(ぽすん)
「……なあ、魔理沙…膝の上に座られると本が読めないんだが?」
「気にするな……それより何時ものやつお願いするぜ」
 われかんせずと言った態度は変わらなかったが
(まあ、ドアを破壊せずに入ってくるのは進歩なのかな?)

 香霖が願った事それは
『魔理沙がもう少し迷惑をかけないようになる事』
 であった、少しは効果があったみたいだった
(……しまったな…これならもう少しマシな事を書いておけばよかった)
 そう思いながら、香霖は膝の上に座っている魔理沙の頭を撫ぜ始めた







「……帰ってきた…」
 小さな姿になってしまったが、思いは全く変わらない
 雨が降ってきている中、違う世界から帰ってきた魔界神
 そして、自分が安らげる所の扉の前で立ち尽くす
(……怖い…)
 もしも、拒絶されたり、誰かが既に傍にいたりしたら
 自分は耐えれるのだろうか?
(でも……)
 自問自答を繰り返すが、その時、自分が呼ばれた気がして
「…よし…」
 扉を叩く……
 そして、ドアが開いてから……
「…神様と聞いて……歩いて…」
 自分が大好きな人が、目の前に居てくれる
 涙をこらえるのが大変だった
 そして、その人物が……
「し、神綺!?」
 自分の名前を呼んでくれたとき…
「うっ……うわ~ん!」
 我慢の限界であった

 この小さな魔界神が望んだ事
『私が大好きな香霖さんと、一緒に暮らしたい』
 その願いが、かなえられた……

 ちなみに、その後かなりイチャイチャすることになるのは
 『作者』のサービスか、それとも趣味か?








「……やっと…まともに…動けるようになったよ…」
 魅魔が、疲れ果てて倒れていた
「いや、すまなかったね」
 そこに声をかけるのは、先ほど麻雀で逆転勝利を収め
 かつての幻想郷の中の猛者達を一撃で沈めた
 化け物であった
「……神綺はどうしたんだい?」
「ああ、今しがたお抱えのメイドに連れてかれたよ」
 その言葉に、化け物が苦笑する
「…やはり無茶させすぎたかな?」
「……化け物…」
 魅魔が恨めしそうにそう告げると
 化け物といわれた男が、少し笑いを浮かべる
「さて、ご飯が出来たんだけど……食べていくかい?」
「……ああ、もう少し待っとくれ…」
 この、化け物が作る料理は意外とうまい
 それを、新年早々食べる事が出来るのは
(…ふふ、なかなかいい一年を迎える事が出来そうだ)
 そう思って、魅魔が起き上がろうとしたら
「…よいしょ」
「!?」
 目の前の化け物が、自分を抱きかかえた
「なっ!?え、ちょ…」
「時間があんまりなからね……しばらく我慢してくれよ?」
 そう言われて、かつて博麗神社に居た祟り神が頬を赤く染めておとなしくなる
 さて、こんな状態でご飯の味が分かるかどうか? 

 魅魔が願った事
『次元の狭間に行く以外で、何か面白い事を…』
 そう書いたのだが、これは余りにも恥ずかしかった
(……『作者』め…覚えておきな!)
「お~い…魅魔?」
「へっ!?」
 真正面に化け物と言われた、自分がここに居る理由の男の顔
(バタン!)

 初だな……祟り神よ(BY作者)

「無理させすぎたのかな?……身体で払うって言ったから
 全身マッサージしてもらったんだけど…」
 倒れた祟り神にそう告げると
「…仕方が無い……今は僕のベッドにでも連れて行こうか」
 再び、祟り神を抱きかかえて移動を開始した




 こんな変な事が、いろんな幻想郷にあるんです
 自分を幻想郷に!……って行けたらいいな~
 本当は、香霖堂に六人ぐらいの美鈴がやってきて
 色々あった後に、元の世界に戻るって話だったんですけど
 魔理沙絡めたら、意外と長くなっちゃって……
 とりあえず、『香霖堂に魔界神』お話で、小さい魔界神がやってくるまで
 『幻想郷の裏の話』の後日談です……



 では、おまけ
「ところで、魔理沙は何を願ったんだい?」
 香霖がふと思いついたように膝の上で頭を撫でてもらって居る魔理沙に話しかけた
「……香霖には教えれないな…誰にも言うつもりもないしな」
 顔を赤くしてそう告げる
「教えてくれてもいいと思うんだが」
「嫌だぜ」
 そういいながらほのぼのとした時間が過ぎていった

 この魔理沙が願った事
『香霖がもう少しだけでもいいから、自分に気がついてくれる事』
 
 その願い、一体どうした物か?悩むな……(BY作者)
 
脇役
コメント



1.名無し妖怪削除
そうきたかっ!
2.ひぃや削除
OK、取敢えず脇役さんの勇気に乾杯だwww
とても良かったと思います、「結婚まで編」最終回の感動がグンとあがりました。だが、こーりん殺すと書いとく。
3.BOUZU削除
あー、いいなー脇役さん幻想郷入りですか。
私も行きたいですねー
4.時空や空間を翔る程度の能力削除
いや、作者の登場場面が実に上手い!!
コレは作者ならではの勝利ですね。

ア「あっちとこっちって繋がってるんだ~」
魔「びみょ~にね」
ア「びみょ~に?」
魔「薄っすらと」
5.削除
作者登場ネタはあんまり好きじゃないぜ!
でも脇役さんは好きだぜ! 違った! 脇役さんの作品は好きだぜ!
6.思想の狼削除
>目の前に居たのは、黒いコートを着ているメガネをかけた男であった
「すいません……作者です」

…この文章読んで一瞬、『本家』の作者様かと思ってしまいました(汗)
7.蔵元削除
>「迂闊に抱きつくな!」
「無闇に」の間違いでしょうか…
8.名前が無い程度の能力削除
「平行世界」からぼくらのを想像してしまった・・・
脇役さんの作品はとてもイイ!実にイイ!
香綺の続きが読みたい・・・・