Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

商売

2007/11/25 14:43:15
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※カオスな展開、しかも商売って…… 商売って…





「なぁなぁ霊夢」

「んが……、な、何よ、また来たの?」

縁側で涎を垂らしながら、コクリコクリと何度も倒れそうになりながら眠っていた霊夢を、魔理沙は起こした。

目の前の魔理沙に気がつくと、霊夢はすぐに涎を袖で拭いた。汚い。

「今日はお茶は出さないからね。」

「チッチッチ、私がそんな奴に見えるのかい?」

「えぇ、十中八九がそう見てるわ。」

この泥棒猫(鼠)め。

「実はな、パチュリーが商売を始めると言うので着いて来て欲しいんだ。」

「一人で行きなさい。」

即答した霊夢は、いつの間にか敷いていた布団に体を沈めようとしていた。 巫女服のまま。

「私みたいなか弱い乙女を、危ない薬でもありそうな所へ一人で行けって言うのかよ。」

「あら、だったらパチュリーの方がよっぽどか弱いわ、体が弱い事をいい事に、本を強奪する鼠が居るんですもの。」

「はて、誰の事やら」

お前だお前

「霊夢ー、デートだと思って着いて来てくれよー」

「アンタとデートする筋合いはない。」

「お賽銭入れるからさー」

「さぁ、行きましょうか。」

瞬間移動したのではないかと疑ってしまう、いや、それ以上の速さで身支度が終わっていた。

時を止める能力なんてもってたっけ?

「仕様よ」

然様ですか

「じゃあ行くぜ、着いて来いよー!」

「お賽銭!」

「あ、そうだったそうだった……」

ちぇっと舌打ちを一回し、魔理沙は賽銭箱に百円入れた。

「何よ、しけた金入れやがって。」

「神への信仰に金使うぐらいなら、マジックアイテムでも買うぜ。」

本当にそうしていそうだから困る。

「……あんたって最低ね」

「秋に神様ぶっ飛ばした巫女は何処のどいつだい?」

「ネタには乗らないわよ」

「ちぇー…… それより早く行こうぜ!」

逃げたい魔理沙

「とっとと帰りたいし、それに、あの病弱娘が何してるのかも気になる所よね。」

毛頭そんな気もない霊夢だったが、一応そんな素振りを見せておいている。

「レッツゴーだぜ!」













紅魔館

「あ、ねず…魔理沙さん……」

「邪魔するぜ」

箒で打ち飛ばす。

成程、本当に邪魔な奴だ、霧雨魔理沙


ちなみに
門番が星の彼方へ飛ばされ
戻ってきてナイフの流星を喰らった後に
スターボウブレイクと言う小宇宙を味わったのは別の話



「あら、来たの?」

「招待状を出したのはお前だぜ、そんな事も忘れちまったのか?」

「私を年寄り扱いしないでくれる?」

「100年生きてりゃババアだぜ。ババアババア!」

「ほぅ(へぇ)、500(495)年生きてたら、どう呼ばれるの?」

背筋の凍る魔理沙。

恐る恐る振り向いた先には……

「魔理沙ぁ!」

「ぎゃぁぁぁぁ!」

「私、来る意味あったのかしら」

「あら、貴方も来ていたのね。」

珍しく、パチュリーから語りかける。

「悪いかしら?」

「いいえ、歓(スピアザグングニル!)わ。(なんの!オーレリーズサン!)」

「そう言えば、新しい商(スターボウブレイク!)るって聞いたけど、ど(マジックミサイル!)?」

「えぇ、実(今度は私だぜ!マス……)うるさいから黙っててくれる? 零距離で太陽の光は浴びたくないでしょ?(((ごめんなさい)))」

「フランと魔理沙とえっと…… レプリカ? を良く手なずけてるわね。」

「何度も見てる風景だからね。それと、レプリカじゃなくてレミリアね」

「まぁ、レプリカでもリリカでもリリカルでもいいわ。何の商売を始めたの?」

「賢者の石、売ります」

「……マジで言ってるの?」

「冗談よ、私は生活に役立つ初心者魔法の授業を、ワーハクタクにやらせて貰おうと思ったのよ。」

志願するとは驚きだ。

「って、アンタ…… 村まで行く気?」

「えぇ、あ、行くと言っても転送魔法だけどね。」

そんなこったろうと思ったよ、と言いたげな霊夢の溜息を、パチュリーは受け流して続ける。

「ホラ、現状で言うと人間で魔法が使えるのは魔理沙だけじゃない?
 人間が皆魔法を使う世界と言うのをとある本で読んだわ。
 それに人間は大層摩訶不思議な能力が好きだと聞くじゃない。
 コレを利用して一儲けすれば、奪われた本を買い直す事も可能なはずよ。」


一纏めにすると、魔理沙に奪われた(本人曰く借りた)本を買いなおしたりしたい訳だ。

「ご苦労な事ね。」

「他にも、別の意味で元気になる増強剤を売ったり。あ、門番も太極拳を教えるらしいわ。
 どうやら紅魔館の門の修繕費を給料・食事・着衣・待遇等から引かれている様ね。」

どうしてこう、紅魔館は魔理沙絡みの不幸が多いのだろう。

「その門番だけど、ついさっき天の星になったわ。」

「……そう、7993号を投入しないとね。」

「何それ?」

聞きなれない言葉である。

「紅魔館の誰も知らないと思うけど、あれは本当の門番ではないわ。」

衝撃の事実である。

「ど、どう言う事?」

「本来の門番は、紅魔異変の時にとっくに死んでいるのよ。」

ならば、何故居る。

「ちょ、ちょっと、じゃああれは霊体だっての?」

「いいえ」

「……じゃあ何なのよ。」

パチュリーが微笑しながら、答えた。

「ホムンクルスよ、賢者の石を媒体に作っていたのだけれど、そろそろ8000の大台へ達するわ。」

何と悲しき門番だろう。

「ちなみに、間接的な原因は魔理沙だけれど、決定的な死因は咲夜が投げるナイフにあるわ。」

夜霧の幻影殺人鬼は、未だに健在のようである。


「パチェ、その話を詳しく聞かせなさい。」

「あらレミィ、聞いていたの?」

「存在すら忘れてたわね、この紫モヤシ……」

レミリアが少々キレる。

「モヤシじゃないわよ、幼児体型」

パチュリーもキレる。

「ねー魔理沙、弾幕ごっこしない?」

「いいぜ、かかってきな。」

遊び始める二人





「あぁもぅ…… 何だってのよ…」

「スピアザグングニル!(レーヴァテイン!)」

「ノンディレクショナルレーザー!(ノンディレクショナルレーザー!)」

「ちょっとあんたら、いい加減に……」

陰陽玉が怪しく光る

「静まりやがれ!【夢想封印:瞬】!」


「「「「のわぁぁぁぁ!?」」」」

皆、意外と自機だったので撃沈

ついでに、放たれた夢想封印の一つが、図書館奥のクローン美鈴培養エキスを割ったのは内緒だ。


「あんたらは落ち着きを知りなさい、少し位なら我慢してあげるわ、だけどね、年がら年中騒がれてたら身が持たないのよ!」


その後、博麗 霊夢が山田ばりの説教を2時間続ける間に、フランとレミリアは脳の容量不足で気絶した(レミリアに脳はないけどな)


「さぁ、帰るわよ魔理沙、それと、本を返す事を忘れない!」

久しぶりに巫女らしい霊夢を見た気がする。仕事が少ないので……

「お、おぅ…… 邪魔したな、パチュリー」

「本、返しなさいよね (あの説教には重力魔法でも掛かっていたのかしら……)」

さっきからずっと頭が痛いのだが、多分ストレスだ。



そして、パチュリーの仕事は魔理沙へ貸した本が霊夢より返却された事によって、日の目を見る事無く終了した。




だが、その後にも何人か来訪者が居た事は別としておきたい。

決して妖怪の山の巫女が幻想郷の遅れた文化を覚えようと、必死で資料を探していたりとかはしない。



 後日、幻想郷中に「門番サービス」と言う職業が現れた。

 なにがどうして、全ての門番が美鈴だったのはきっと、霊夢の所為だったのだろう。




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かくして、幻想郷中に門番、紅 美鈴の名は中国として轟くのだった。


良く解らない、って言うか、パチュリー主役っぽかったのに美鈴でオチをつけてしまった……

早苗さんが本当に来るのだろうか…… 途中で撃ち落されそうだが。

クローン美鈴の番号についての余談

携帯電話で7993の順に入力すると魔理沙になった。なので適当にそうしてみた。それだけ
乱咲夜桜
コメント



1.名無し妖怪削除
正直、よくわからない話だった。10点ぐらい?