Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

センス◎

2007/11/25 12:14:33
最終更新
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ページ数
1
※プチ21にある『センス○』の続編かもしれません。
 先にそちらを読む事をお勧めします。










 白黒がやってこなけりゃ大抵は何事もなく静かにのんびりと過ごせるここは紅魔館。
 図書館ともなれば利用するメイド達は両手で数えれば事足りる程少なく、閑古鳥が鳴いているという表現がぴったりの場所である。とは言え別に商売はしていないのでその点はさほど問題ではない。
 まあ今日は静かにとは程遠くなりそうなのだが。


「レミィ、始めるわよ」
「何を始めるの? パチェ?」
「決まっているじゃない。貴女のセンスを鍛えるのよ。
 コードネームは『レミィのセンスを鍛えあげ隊』、よ」

 何の捻りもないまんまなネーミング。
 パチュリーも普通とは少しばかりかけ離れたセンスの持ち主のようだ。

「まあ……いいけれど。
 いきなりセンスを鍛えるといってもそこに至るまでの過程がすっぽりしっぽりと抜けている気がするのよ」
「つまりあらすじが必要って事?」
「ざーーっつらーーいちょ」
「レミィ、噛むぐらいなら無理に英語を使わなくても良いわよ」
「う~……」





 仮面レミリャーV3は改造吸血鬼である。
 彼女は悪の秘密結社『ヤゴコロン』に妹と従事長と門番長を殺されてしまい、また彼女自身もうどん怪人・ウドンゲイナーによって重症を負わされ『ヤゴコロン』に捕らわれの身となる。『ヤゴコロン』で改造手術を受ける直前に仮面レイムー1号、仮面マリサー2号の手によって救われた。
 彼女は『ヤゴコロン』に復讐を誓い、1号と2号に頼み、自らの身体を改造吸血鬼に――――――





「ハイストップ。そこまでよパチェ」
「何よ、せっかく良い所なのに」
「センスと仮面ライダーは全く関係ないわ。いや、それよりも何故に仮面ライダー?」
「技のレイムー、力のマリサーって言うじゃない。
 魔理沙本人も言っていたわよ? 変身はパワーだぜって」
「いやいやパチェ。話がずれてるから」
「レミリャー!! へんっしんっ!!」
「仮面レミリャーV3ぁッ!!」

 パチュリーの言葉に反応し、おもわずカリスマ溢れる仕草で変身のポーズを決めるレミリア。
 腰にベルトをしっかりと巻いている辺りまんざらでもないようだ。
 よく見るとベルトには『れみりゃたいふーん』と書かれたアップリケが縫い付けられていた。
 何だ、ノリノリじゃないか。
 これが俗に言うツンデレなのだろうか。違うかもしれないが、多分あっているだろう。



「……あんたら真昼間っから何してるのよ」
「あら、アリスじゃない。
 見てわからない?」
「わからないからこうして聞いているんじゃない」

 まさか変身ごっこがレミリアのネーミングセンスを鍛える為だとはミシャグジ様もわかるまい。
 わかってたまるかコンチクショウと妖怪の山の頂上から叫ぶ神様の姿が見えたとか見えなかったとか。

「ヘンシーン!!」
「カメンシャンハイゼクロスー!!」
「ゼクロスー!!」
「「イエーーーー!!」」

「……上海と蓬莱も何してるのよ」

 ハイタッチを決めてキャッキャウフフと喜ぶ上海と蓬莱。
 傍らでは額に手をやり俯くアリスの姿があった。
 
「で、何をしてるのかわかりやすくかいつまんで教えて頂戴」
「コードネーム『レミィのセンスを鍛え上げ隊』を遂行中。これでわかるかしら?」
「……何で変身ごっこなのよ」
「あらすじを考えていたら自然とこうなっただけよ。
 レミィ、丁度良いわ。生贄がのこのこと葱背負ってやって来たことだし、アリスに相応しい名前を名付けてあげましょう」
「え? いいの、パチェ?」

 真紅の瞳を輝かせ、これ以上ない無邪気な笑顔でパチェリーを見つめるレミリア。
 何とも嬉しそうである。

「センスを鍛えるには実践あるのみよ、レミィ」
「私に拒否権はないの!?」
「「当たり前じゃない」」

 アリスの問いに対する返事はわずか0.5秒。
 家を出る時に嫌な予感はしていたのだ。だが杞憂だろうと決めつけてしまいここに来たのが運のつき。
 もう諦めるしかない。下手に逆らうと何されるかわかったものじゃない。
 
「んー……、そうねぇ」

(……不安だ、物凄く不安だ)
 
 ボケナス・うすのろ・ボンクラと嫌な名前が次々に浮かび上がってくる。
 だが、レミリアはアリスの想像の斜め上を突っ走るだろう。あのレミリアなのだから。

「……アラシヤマ」
「へ?」
「アラシヤマ・マーガトロイド。うん、これしかないわね!!」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!!」

 炎と人形を自在に操る炎の七色人形使い、アラシヤマ・マーガトロイド。
 キャッチフレーズは人形だけが友達さ!!
 彼女の背中に哀愁が漂うのは気のせいだろうか。

「アラシヤマー」
「アラシヤマー」
「ビョードーインホウオウドー」
「ゴクラクチョウノマイー」
「「イエーーーー!!」」


「上海と蓬莱もノリノリでそんな事言わないの!!
 レミリア!! それだと私がネクラで陰険で友達が一人もいないキャラになるじゃない!!」

 確かに失礼ではある。アリスにだって一人ぐらい友達はいるのだ。

「レミィ、その調子よ」
「人の話を聞きなさいよ!!」
「次はそこの人形でどうかしら?」
「任せなさい、パチェ。このレミリア様のセンス溢れるネーミングを見せてあげるわ」
「上海!! 蓬莱!! 逃げなさい!!」
「ドキドキー」
「ワクワクー」

 残念。上海と蓬莱は逃げるそぶりはつゆにも見せず、楽しそうにレミリアの周りを飛んでいる。

「そうねぇ……。
 上海はイトウ君。蓬莱はタンノ君。これしかないわ!!」

 ナマモノ人形が出来上がりました。

「シャンハイハー、イトウクーン」
「ホーライハー、タンノクーン」
「ニテヨシー」
「ヤイテヨシー」
「デモ、タタキハー」
「「ダメーーーー」」

「「イエーーーー!!」」

 上海と蓬莱はご丁寧にまな板まで持ち出してその上に横たわっているではないか。
 何時の間に用意したんだとアリスはつっこみたかったが、ノリノリの上海と蓬莱につっこむ言葉が見当たらない。
 それにしてもこの上海と蓬莱、ノリノリである。

「さあレミィ、次いくわよ」
「どんと来なさい、パチェ」

 初めは渋っていたレミリアもテンションが上がってきたのか妙なやる気を出しているようだ。
 小悪魔はその空気を察したのか図書館の奥に篭ったままである。
 のこのこと二人の前に出てきた日には第三の生贄になる事は言うに及ばず。

「パ、パチュリー様とレミリア様。
 ど、どうしましたか?」
「レミィ、次の鴨葱が見つかったわよ」

 だがここで二人に見つかるのが小悪魔。何とも運の悪い。

「パ、パパパ、パチュリー様? そそそそそれってもしかして、もしかしますか?」
「もしかしなくても、もしかするわよ。
 さ、レミィ」
「任せて、パチェ」
「いやですイヤデスお願いしますそれだけは勘弁してくださいおねがいしますオネガイシマス」




 次の日、『探さないでください』と書かれた手紙を残し、小悪魔が行方をくらましたのは言うまでもない。






 だがコードネーム『レミィのセンスを鍛えあげ隊』はまだまだ続くのである。





















「めーりんー」
「フラ……ン様、ですよね? そんな格好をしてどうなされましたか?」
「今の私はフランじゃないよ。カイショーナシ博士なのだ~」
「カイショーナシ……。そのハゲ頭のカツラとヒゲメガネはその為ですか」
「そうなのじゃ!!」
「はぁ……。で、何をするのですか?」
「改造!!」
「改造!? 私を、ですか?」
「そうだよー」
「改造かぁ。1号は紅白、2号は白黒、V3はお嬢様だから私はX?
 それとも赤心少林拳使えるからスーパー1?
 ちょっと良いかも……」
「さあいくよ~、めーりん。
 よみがえるのじゃ、この電撃でー!!」
「ちょ、フラン様!? それはドクターミンt――――」
美鈴の特殊能力・弾幕×が除去されました。
美鈴は対霊夢×、対魔理沙×、対咲夜(昼×、夜◎)、怪我しにくい→鉄人、を取得しました。
ぬるた
コメント



1.白鴉削除
上海と蓬莱がすっごく可愛いw
お持ち帰りしたいほどにw
2.名無し妖怪削除
ふらんちゃんの改造大成功じゃないですか
3.欠片の屑削除
みんなMM好きなんですね~w
4.名無し妖怪削除
ちょwwwパプワくんすかwww