Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

墓荒らし

2007/11/06 23:43:19
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それはある夜のことだった。


私は、身内の墓へ御参りに向かっていた。


風が吹く度にさざめく木々が、私の恐怖感を煽っていた。


薄暗い夜道を、一人小走りに急いで通り抜けていく。


周りの景色なぞ頭に入らない。


ただひたすらに、目的地へと向かっていった。







やっとの事で墓場に着いた。


物音一つ聞こえない。無音の世界だった。


身内が眠っている墳墓へ向かう。


供物を置いて早く帰りたい、その一心だった。


すると、身内の墓の方から物音がした。



ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・



まるで何かを掘り返すような音。


私は息を潜めて、墓の影に隠れて様子を窺った。


・・・女の人影が見える。


桃色の髪、水色の着物に紺色の帯。


服の所々に、桜の花びらが施されていた。


ぞっとする程の美しさに、暫く見蕩れていた。


すると


バリバリ・・・


という音が聞こえてきた。


まるで何かを砕く様な音。


正気に戻り、再び様子を窺ってみる。












女の人が骨を貪り食っていた。











体中の血の気が失せて行く。


人間じゃない、妖怪だ。


あまりの恐怖で、体に力が入らない。


仰々しい音を立てて、その場へへたり込んでしまった。


その音に、女は此方を向いた。


・・・そのまま此方へ向かって歩いてきた。


私は逃げようと、墓場を躪り出ようとした。


だが、金縛りに遭ったように体が動かない。


女は少しずつ歩み寄ってくる。


そして私の目の前で立ち止まり、しゃがみ込んで言った。





「あなたも食べてみる?」





私は答えることが出来なかった。


骨なんて食べられたものじゃない。断れば、私が食べられてしまうかもしれない。




重苦しい沈黙が続く。




すると、女は私の手首を掴み、手のひらに何かを置いた。


それは、硬くて質量のあるものだった。


暗くてよく見えなかったが、すぐに想像がついた・・・


女は


「これからは人の迷惑のかからない所で遊びをしなさい」


と言い、少し微笑んだ。


私が手渡されたものは、骨ではなく、飴だった。


一気に緊張がほぐれていった。


骨を食べていたのも、私の見間違いだったのかもしれない。


私は安心して、その飴を口へ入れた。























































その味は甘くてクリーミーで、こんな素晴らしいキャンディをもらえる私はきっと特別な存在なのだと思いました。


今では私がおばあさん。


孫娘には勿論、ヴェルタースオリジナル。


何故なら彼女もまた、特別な存在だからです。


はじめまして、パジャマンと申す者です。
初投稿がこんなんですみませんorz

最初から読み返して思ったんですが



コレ別に東方じゃなくても(ry
パジャマン
コメント



1.名無し妖怪削除
駄目だねこれは
一発ネタにしても、これは

一応
>「これからは人の迷惑のかからない所で遊びをしなさい」
『私』は墓参りに来たんじゃないっけ?誤解された?けど、迷惑って?
2.名無し妖怪削除
吹いた
3.名無し妖怪削除
予想外のオチwww
4.名無し妖怪削除
なんというCMネタ。しかしゆゆさんバリバリってどんだけ食ってたんだろか…
5.名無し妖怪削除
妖夢に隠れてキャンディを貪り食ってたのを邪魔されたということですか??
最初の人と被りますが、ゆゆ様のセリフがわからない。迷惑は邪魔という事だとしても、他の部分が。
あのCMに、こんなセリフは入ってた覚えが無いのでネタじゃないだろうし・・・私の記憶が間違ってる?
6.名無し妖怪削除
臆陛疾洌
7.名無し妖怪削除
イイハナシダー
8.パジャマン削除

「これからは人の~」の「人」は 「墓に眠っている人」です。
墓参りに来た「私」は、「墓で遊んでいた子供」と勘違いされたようです。

わかりづらくてすみませんorz
ご指摘ありがとうございましたm(__)m
9.名前が無い程度の名前削除
確かに深夜に墓参りには普通来ないし、肝試しか何かと勘違いされたんでしょうねw

にしても、飴は舐めるものっすよ、ゆゆさまwww
10.名無し妖怪削除
幽々子にとっては飴は飲み物