Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

投げっぱなしジャーマン

2007/07/03 00:59:18
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私の名前はパチュリー・ノーレッジ。
この紅魔館の知の管理者。
尤も、偉大なる私がその程度の地位で満足することはない。
いずれこの紅魔館を支配下に置き、この世の春を謳歌するのだ。
もちろん一筋縄ではいかない。
れみぃ・座・スカーレットを初めとし、この館には強敵が勢ぞろいである。
彼奴等の前には、私といえど幾度も苦渋をなめさせられてきた。

だが、そこは知識人と謳われた私である。
有能な下僕を集める事に成功した。
極めて寛大な心を持つ私は、その下僕たちを紹介してあげよう。


 魔理沙・ザ・コックローチ
希代の大盗賊。
あらゆるものを盗む事が可能な超一流の腕前を持ち、特にめがねを装備したときには、敵の技すら盗むことができるという。
かつて一度私が紅魔館を支配下に置いた頃、めがね魔理沙(通称メガマリ)と相見えたことがあるが、
最大奥義パチュンガーZを繰り出してすら敵わなかったものだ。
最終的に裏奥義バンザイカミカゼで奴の本拠地の壊滅には成功したが、この件がきっかけで再び
図書管理人などという地位に転落してしまった。
私にとっては憎き敵ではあるが、本さえ与えればこちらの命令を聞くために、この度目出度く下僕に迎えてやった次第だ。
98%の確率で命令違反を起こすが、些細な問題である。

 こあ・クマー
通常戦力としては弾除けにすらならないほど脆弱であるが、こいつは精神戦に優れている。
特に、必殺ジェットストリームどんな気持ち?は数々の相手の血圧を上昇させ、
脳卒中や心筋梗塞を誘発してきた恐ろしい技である。
尤も失敗すると、スーパーハイテンション状態の敵から平均7倍の強化攻撃を受けるため、使いどころが難しいが。
だがこいつの真価は、ありとあらゆる罠を探知し、且つ自ら進んでそれらに嵌る事で解除するという
トラップサーチャーとしての能力である。
一家に一台あればこれほど便利な道具はない。

 有栖川・アンドロイド
人形を用いて戦うという器用な魔女。
だが、いかにも本体のように見える等身大のそれは実はカモフラージュであり、
本物は向かって右側に浮遊している、人形に見える物体である。
こいつを倒さない限りはほかの人形はいくらでも復活するという恐ろしい相手だが、
さらに恐ろしいことに、等身大人形には通称ブラック核と呼ばれる、ドラゴンの王ですら使用を恐れたという
強力な爆弾が搭載されており、いざというときにはこれを用いた自爆が可能という全く以て厄介な相手である。
これほどまでに強力な存在ではあるが、毎日30分ほど適当に相槌を打ってるだけで簡単に下僕とすることが出来た。
これもひとえに私のカリスマがなせる所業だろう。


この3匹と私の偉大なる魔法があれば今度こそ覇権を握ることが可能となるだろう。
準備は万端にして磐石。
運命を操るあのフラットボディにも勝てる!
何が運命だ。
私はショパンのほうが好きなのだ。
奴の運命なんぞ革命してくれる!

ともあれ、一刻の猶予も相手に与えるのは得ではない。
即行動あるのみ。



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「門番!門を開けなさい」
「うぇ!?ぱ、パチュリー様?」
「そうよ!偉大なるパチュリー様の御通りよ!早く門をあけなさい」
「は、はい!ただいま!」

全く鈍い門番だこと。
こんな無能を要職に就かせておくなんてどうかしてるわ。

「どうぞ、お通りください。それにしてもパチュリー様が外出とは珍しいですね」
「私には偉大な使命があるの。それを果たしに行くのよ!」
「はー、大変なんですね。よくわかりませんけど頑張ってください」
「あなたに言われるまでもないわ」

くだらない激励だこと。
それでも悪くはない。



さぁ、ここからが正念場。
気合を入れていかなければならない。
私は大いなる一歩を踏み出し振り向いた。

「そこの門番!」
「はひぇっ!?な、なんですか?」
「私の名前を言ってみなさい!」
「え、えっと…。パチュリー・ノーレッジ…ですよね?」
「あ~、聞こえんなぁ~」
「いや、あの」
「黙れ!そして聞け!我が名はパチュリー・ノーレッジ!紅(あか)を断つ剣なり!」
「えーっと、パチュリー様…?」
「おとなしくそこを通しなさい!さもなくば地に伏せる事になるわよ!」
「あの、また勇者ごっこですか?」
「あくまでもやりあうというのね。ならばこちらも容赦しないわよ!」
「お、お願いですからわかるように話してください;;」


やはりすんなりと通してくれそうにない。
だが、それを見越して対策も立ててある。
さすが私。
リスクヘッジを忘れないとは、偉大なる存在は一味も二味も違う。

事前の調査によると、奴の名前は中国。
正式名称、中期国債ファンドと言うらしい。
突出した能力はないものの非常に安定しており、紅魔館のみならず
幻想郷のあちらこちらで絶大な人気を誇ると言う。
マスター・オブ・もえにおいて優勝をした経験も持っているようであり、なるほど実力は確かであろう。
また、人の良さそうな雰囲気に騙されそうだが、奴は紅魔館における主に財政に関する
問題を先送りにする術に長けていると言う。
とてもそうは見えないが、策略のような智謀にも通じていると言うことであろう。
これほど優秀な人材を門番に徴用するとは、紅魔館は奴以上の精鋭揃いかあるいは門の存在を重要視しているか。
どちらにしても全く侮ることは出来ない。

駄菓子菓子。
その本質がわかってしまえば対処は可能と言うもの。
私は究極とも言えるスペルカードを作り上げたのだ。
奴が本当に中国であるならば、これに抗うことは出来ない。

「あなたの強さは聞き及んでるわ。だけど、私が本気を出せばあなたと言えど敵わないわ」
「そ、そりゃ本気どころか普段のパチュリー様にも全く敵いませんが…」
「先手必勝!【徳政令 債務不履行(デ・フォールト)】!」
「ぎ、ぎにゃーーーーーーーー!!!!!!」

きゅうしょにあたった こうかはばつぐんだ



やはり読み通り!
奴が中国であるならば債務を帳消しにし、あまつさえストックブレイクまで引き起こす
これに耐えられるはずがない。

「か、株がぁ!国債がぁーーーーーー!!」

奴は悶絶しながら泡まで吹いている。
ここまでの効果があるとは…
紅魔館の信用ランクがCまで落ちると言うリスクはあるものの、これなら使った甲斐があると言うものだ。


今なら侵入もたやすい。
わたしは おおでをふって なかに はいった



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激戦の上辛くも門番を退けたパチュリー。
しかし、紅魔館にはさくやからさくやにさくやひめを見に行っていて現在不在のさくやさんや、
奥義お小遣い取り上げを駆使する恐ろしいレミリア様が待ち受けている。
彼女たちとの戦いは辛く厳しいものになるのは間違いない!

だが、決してあきらめない。
どれほどの苦境に立たされようとも、それでもパチュリーなら…パチュリーならきっと何とかしてくれる。
パチュリーの戦いは始まったばかりなのだ!


                                      - 完 -
痴識人パチュー先生の次回作にご期待下さい!
のっとふぁうんず
コメント



1.名無し妖怪削除
この投げっぱなしは間違い無く室伏を越えるwww
2.浜村ゆのつ削除
ゴキでいきなり吹いて、中国でとどめさされましたwわからないネタがもっとありそう。
しかもホントに投げっぱなしですなww
3.名無し妖怪削除
続きプリーズ
4.名無し妖怪削除
ちょwww
アリスはキル○ーンだったのかー!!!!
5.名無し妖怪削除
ちょ、ダイ大www
>最も失敗すると
尤もです
>全く持って厄介
以てです
6.のっとふぁうんず削除
誤字指摘感謝です。
誤字だと認識していませんでした…orz
7.名無し妖怪削除
ラヴォスこあ吹いたw
8.名無し妖怪削除
これは酷いw
しかし、魔理沙役に立ってねえww
9.名無し妖怪削除
投げっぱなしどころかいつ投げていつ離したかさえわからねぇwww
なんだこれマジでわけがわからんwwwwww
10.名無し妖怪削除
そんな餌に釣られクマッー!
11.名無し妖怪削除
ウナギにジャイアントスイングを仕掛けるかのような感触でした