Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

激動してるように見える紅魔館日常風景

2007/05/30 06:27:34
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咲「えーと、食費がこれだけで光熱費がこれだけ、・・・何よこの修繕費って」

ガチャ

「メイド長、今日のお嬢様の昼食なんですけど・・・」

咲「献立なら自分で考えなさい。何のためのメイドだと思って?」

「す、すいません、えっと・・・、し、失礼します」

バタン

咲「確かあの娘、最近入ったばかりだったっけ・・・。うわ、修繕費高っ」

ガチャ

「メイド長、厨房担当上がりますー」

咲「了解、お疲れ様」

バタン

咲「まさかこれ、地下室とかの損壊の補修代? うわー、どこから捻出するのよ・・・」

ガチャ

レ「咲夜ー、紅茶を煎れて頂戴?」

咲「はいはい、ただいま・・・」

レ「は、はいはいって・・・」

咲「あ、あぁ、失礼しました」

レ「咲夜は謀反なんて起こしたりしないよね?」

咲「はいはい」

レ「は、はいはいって・・・」

咲「テーブルの上に置いときましたよ」

レ「便利な能力ねぇ」

バタン

咲「とりあえずどっか削って・・・くぅぅ、っとぉ。いたた、ずっと座りっぱなしだったからなぁ・・・」

ガチャ

美「失礼しまーす。咲夜さーん、正門警備のシフトの件なんですけど・・・」

咲「んあ・・・、美鈴? ちょっと待って。今。そっ。ち。に。」

バターン

美「うわぁ咲夜さん!? しっかりしてください!!」

咲「無休ー・・・」

美「むきゅー!?」

 

※119番をプッシュ。『救急です!』と言おう。

 

 妹『はいはい、事故ですか、救急ですか』

 美「救急です!!」

 妹「で、私にどうしろと?」

 美「なんで貴女が来るんですか」

 妹「ん? 永遠亭のお手伝い。急患を運んだり運ばなかったり」

 美「なるほど、帰っていいですよ」

 妹「せっかく来たのに。あとそいつは五月病ってやつだよ」

 美「ごがつ・・・?」

 妹「暑さと疲れにやられたってことさね。私も人間だからそれくらいは見ればわかる」

 美「へー。ありがとう、帰っていいぞ」

 妹「納得いかない・・・」

 美「パチュリー様呼んでこようかな」

 パ「ほら、高麗人参を食べなさい。スタミナが付くわ」
 
 咲「あぅぅ・・・、勘弁してください・・・」

 美「うお、何時の間に」

 パ「さっきからよ。で、これからどうするの?」

 咲「やめてくださいー口に突っ込まないでー」

 パ「このッ、食え! 食えってのッッ!!」

 美「ミスティアさんがやってる屋台行きましょうよ。鰻食べに」

 咲「めんどくさい・・・。遠い・・・」

 美「せめて布団から出てください。話そうにも話せないです」

 咲「あったかくてきもちいい・・・」

 パ「これは重症ね」

 レ「咲夜、午後の紅茶の時間よ・・・って、何? どしたの?」

 美「さっきも飲んでませんでした?」

 パ「人間ってのは不便な生き物ねぇ。『五月病』ですって」

 レ「ごがつびょう?」

 美「なんでもやる気が起きず、体もだるいそうですよ」

 パ「知ってるじゃないの」

 美「気のせいです」

 レ「はー・・・、よくわからないけど、そういうのは気合が足りないのよ気合が」

 パ「そういうレミィは布団に包まって、新しい遊び?」

 レ「いや、この前からちょっとだるいのよね・・・。・・・・・・・・・・・・」

 美「・・・えーっと、この屋敷もう駄目だ」

 パ「私は平気よ?」

 美「パッチェさんの場合元からそんなんでしょうがっ!!」

 ミ「夏バテには鰻が一番。ちんちんちーん、出張版夜道の粋な赤提灯、みすちーだよー」

 美「屋敷の中に屋台で突っ込まないでください。あと1回多いですよ」

 ミ「2回だと卑猥だって苦情が来たのよ。何とは言わないけど」

 美「少女ですからね」

 ミ「しょう・・・じょ・・・?(咲夜をじっと見る)」

 美「 (僅かな思考時間) 少女ですよ」

 ミ「・・・うーん?」

 美「ほら、とりあえず蒲焼3枚お願いします」

 パ「俺を忘れないでくれよ」

 美「4枚お願いします」

 ミ「承りましたー!!」

 咲「・・・うーん・・・おいしそうなにおい・・・」

 レ「・・・あれ? なにその雀」

 美「ちょっとわざわざ呼んでみました。念波で」

 ミ「もう少しで焼き上がるからもうちょっと待ってくれい、お嬢ちゃん」

 レ「おじょう・・・」

 パ「ここ最近のカリスマ減少具合は目を見張るものがあるわね」

 レ「なによぅ、貴女に言われる筋合いじゃ・・・、いだだだだだだだだ」

 パ「えいえい」

 美「ほらほら咲夜さん、お嬢様の貴重なほっぺたぎゅーが見れますよー」

 咲「ん、ああ、知らん」

 美「おおお・・・!?」

 ミ「ほい、なま・・・鰻のかば焼き4人前一丁! そっちのお嬢さんも冷めない内に食いな」

 咲「はーい・・・」

 パ「なま・・・何?」

 レ「『さん』・・・。『ちゃん』・・・」

 美「自分の見た目を思い出してください。幻想郷でも群を抜いてロリぃ容姿をお忘れですか」

 レ「いや、わかってるよ? わかってるけどあの雀焼いて食べていい?」

 美「駄目です」

 レ「いだだだだだだだだだだ」

 パ「ねぇ・・・、なま・・・何?」

 ミ「生鰻を焼いたモノですよ」

 パ「なま・・・何ですって?」

 ミ「ナマズだって食べれますよ」

 パ「だよねー」

 レ「もしゃもしゃ・・・、んー、あんまり味がしないわね・・・。ちょっと美鈴、血取って」

 美「そんな醤油取ってみたいな気軽さで。はい」

 パ「咲夜も食べなさい。おいしいわよ? このなま・・・鰻」

 美「なま・・・何です?」

 パ「生鰻を焼いたものよ」

 美「なるほど。どれ、一口・・・。もしょもしょ・・・、うん、変わらぬ美味しさ」

 パ「あら? 貴女食べたことあるの?」

 ミ「紅さんには御贔屓にして頂いてますよ」

 パ「(ずっとなま・・・出してたの?)」

 ミ「(納得してるならそれでいいかなぁと思いまして)」

 咲「あら、美味しいわね」

 美「えー!?」

 ミ「この『素敵スタミナなま・・・鰻』の噂はたちまち幻想郷中に広まり、天狗の新聞でも取り上げられたことでその知名度を一気に引き上げた。そしていつしかミスティア・ローレライとその赤提灯は、その評判と味をもって幻想郷屋台のトップの座を不動のモノににしていた。」

 美「あぁ、うん」

 ミ「もうちょっと反応してくれてもいいんじゃないかなぁ」

 咲「なんか異様にスタミナも付いたことだし、私は仕事に戻るわ」

 パ「プラシーボ効果って凄いわね」

 咲「何です?それ」

 パ「うるさいググれ」

 ミ「んじゃあこれで失礼しますね」

 美「お疲れ様。はい、お代」

 ミ「まいどありー」

 ガラガラガラガラ

 咲「あああ床に傷が付く!!」

 パ「咲夜ー、お茶ー」

 咲「仕事するって言ってんだろ!! ねぐらに帰れ!!!」

 パ「はーい」

 咲「あとさっきから無言のレミリア様! 忘れられるから喋って!!」

 レ「え? あぁ、喋る。喋った」

 咲「仕事するんでお部屋でお休みになっててください」

 レ「わかったー。あと紅茶が冷めちゃったわ、淹れなおして」

 咲「ばかやろうー」

 美「あ、そうだ、シフトの件でお話に来たんでした。来週の・・・」

 咲「向こう一週間美鈴一人で担当で」

 美「ちょ」

 咲「はいはい全員出てった!!」

 「「「はーい」」」

 バタン

 咲「ふぅー・・・、疲れた・・・。・・・よし、少し休憩したし仕事仕事っと」

 ガチャ

 「メイド長、今日のお嬢様の夕食なんですけど・・・」

 咲「貴女さっきも来なかった?」

 「え、いや、別人です」

 咲「自分で考えなさい」

 「うぅ、失礼しましたー・・・」

 バタン

 咲「修繕費は美鈴の食費から引いて・・・、さすがに足りないわよねー」

 ガチャ

 「メイド長、正門警備なんですけど・・・、帰っていいんですか?」

 咲「えぇ、貴女達は暫く休養でも取りなさい。美鈴の意向よ」

 「リーダーが? ・・・へぇー、了解です」

 バタン

 咲「図書館の維持費って何よ・・・。マジックアイテムを経費で買ってるだけじゃない・・・」

 ガチャ

 レ「咲夜ー、紅茶はまだかしら?」

 咲「へいへい、ただいま・・・」

 レ「へ、へいへいって・・・」

 咲「失礼」

 レ「咲夜は別に職場に不満なんて無いよね?」

 咲「へいへい」

 レ「へ、へいへいって・・・」

 咲「テーブルの上に置いときましたよ」

 レ「ありがと」

 バタン

 咲「図書館に回してた分も差っ引いて・・・。いててててて、腰が、腰が・・・」

 ガチャン

 美「ちょ、咲夜さん!? 門番が皆帰っちゃったんですけど!?」

 咲「んあ・・・、美鈴? それならさっき。私が。言っ。て。」

 バターン

 美「うわぁ咲夜さん!? しっかりしてください!!」

 咲「安地はEの上・・・」

 美「オールドヒストリー!?」







※Repeat

木「みんな、推敲はしてるかい?」
咲「突然ね」
木「いやぁ、僕はね、自分の文を見直すことが滅多に無いんだ」
咲「ふんふん」
木「・・・いや、それだけなんだが」
咲「はぁ」
木「そうだ、ちょっと前の作品のあとがきで俺が言った『お題ポロロッカでなんか書く』覚えてる?」
咲「そんなこともあったわね」
木「でさぁ、界隈を見るに、書けそうだからこの機会に契約を果たしちゃおうと思うんだ」
咲「へぇ、頑張りなさい」
木「・・・会話が途切れてしまったんだが」
咲「いやもうね、何もかもめんどくさい」
木「・・・五月病?」
咲「うん」
木「・・・そう」
咲「うん」
木「・・・」
咲「・・・」
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コメント



1.名無し妖怪削除
そー、だるいですよねえ、五月病。血が調味料だったところで吹きました。
2.名無し妖怪削除
「妹」をフラン様だと思った私はいったい…。
3.nama-hane削除
私も「妹」をフラン様と思ったクチです。w
5月病とはタイムリーですな・・・それにしても紅魔館の方々ゆるっ!!w
4.名無し妖怪削除
「俺を忘れないでくれよ」
パチュリーの一人称が『俺』とは・・・びみょ~
5.削除
だるだる~w
6.卯月由羽削除
相変わらずのみょんな空気がよいですねw
そしてコメント欄見るまでずっと「妹」様だと思ってました…orz
7.名無し妖怪削除
『なま・・・』は普通に美味しいと思うんだけどw
養殖鰻なんかよりよっぽど高級食材な気もする・・
あと、お嬢の扱いの酷さっぷりがウケました。