Coolier - 新生・東方創想話ジェネリック

閉じた世界

2007/02/28 10:35:49
最終更新
サイズ
9.74KB
ページ数
1
「あなたの持ってるなけなしの春をすべて頂くわ! 」




全く!
こっちは疲れてるってのに厄介な攻撃を!
呪符も体力ももう心許ないってのに!
エクスターミネーションでも簡単にはひるまないとは。
小さいなりしてる癖に随分としぶといじゃないの。
さっさと…

「さっさとやられなさいよ!」

渾身の一撃!
これでどう!?

「うぁっ!かくなる上は…」

 -幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」-




ふん、ここからが本番ね。
受けてやろうじゃな……なにこの弾速。
こんな遅い弾で当てられると思っ……え?

動けない!?
いや、動きが鈍い!
くそ!
動け動け動いてよ!


「っ!」

急に体が軽く…って

「やば!この速度じゃ呪符も間に合わ…がっ!」


まずい。
あいつはまだ健在だというのにこっちがもう持たないかも。
とにかく体勢立て直して………

--な、何よこれ……

あいつも私も…弾さえも止まってる?
時間が………止まった!?
こんなことが出来るのは紅魔館のメイドくらいなものだけど…あいつが来てるというの?
くそ、声も出せないんじゃ確認できないじゃない!
なんにしてもさっさとこの状況何とかして欲しい……あれ?
目の前が白くな------







********************************************************************************




「何でいつまでたっても春が来ないのよ!」

全くどこの馬鹿よこんなことしてるの。
あー、もう!
めんどくさいけど行くしかないか。







「暖かくなると眠るんなら、私達と同じだね。あと、馬酔木の花とかも」
「うるさい、あんたみたいのが眠ればちったぁ暖かくなるのよ!」

--あれ?


「ここは、私達の里よ。人間は出てってくれる?」
「迷い込んだら、2度と戻れないわ...は、どうなったのよ」

--なんだろう?


「誰があんたみたいな七色魔法莫迦と旧友なのよ」
「所詮、巫女は二色。その力は私の二割八分六厘にも満たない 」

--こいつらとやりあうの


「幽霊にお呼ばれ、ねぇ。あんまりされたくないなぁ」
「雑音は、始末するまで」

--初めてじゃないような…



----------------



「あなたの持ってるなけなしの春をすべて頂くわ! 」





全く!
避けにくい厄介な攻撃を!
呪符も体力も温存しとかなきゃならないってのに!
こいつ案外しぶといからこっちも気を使うっての!!

「さっさとやられなさいよ!」
「うぁっ!かくなる上は…」

 -幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」-



遅い弾速。
でも同じようにこっちも鈍くなってるってことでしょ。
ネタが割れれば怖い攻撃でもないわね。

--あれ?


「ちぃ!これを避けるとは!」
「ご愁傷様。知ってればどうとでも対処できるわね!さぁ、お返しよ!」

 -夢符「二重結界」-

「うああぁああ!」

あー、全くもう。
今度は勝てたかぁ。

--今度?

「くっ…なぜお前は知っていた?」
「はい?」
「お前と相対するのは初めてだ。なのになぜ私のスペルを知っていた?」

--そういえば

「何で知ってたのかしら?」
「………ふ。伊達に巫女っぽい格好をしてると言うわけではないか」
「何よそれ」
「無意識のうちに神託でも授かったのか。反則だな」
「酷い言い様ね、そもそも、」
「ここはもう十分に春じゃない。これ以上何をしようっていうの? 」
「お嬢様が今年こそは桜を満開にするって・・・」





と言うことは、この先が黒幕ってわけね。
これはちょっときつい…かな。


「これ以上踏み込んでお嬢様に殺されても知らないわよ!」
「殺されるのはあんたじゃなくて?」



全く!
こっちは疲れてるってのに厄介な攻撃を!
呪符も体力ももう心許ないってのに!


「いい加減邪魔よ!引っ込んでて!」
「きゃあ!」




くっ!
予想外に消耗しちゃったじゃない!
状況は芳しくないわね…。


「ああもう! 死霊ばっかでうんざりよ」
「勝手に人の庭に乗り込んできて文句ばっか言ってるなんて 」


!!
こいつが黒幕!
心許ないけどやるしかない!


「花の下に還るがいいわ、春の亡霊!」
「花の下で眠るがいいわ、紅白の蝶!」


----------------


「妖夢を倒しただけあってなかなかやるじゃない!でもこれで決めさせてもらうわ!」

冗談じゃない!
ここまで来れたのもまぐれに近いってのにまだやる気なの!?
もう呪符も体力も限界だってのに!

-幽曲「リポジトリ・オブ・ヒロカワ」-

くそ!
でもやるしかない!
なんとしても避けきってやる!

「って無理無理!避けるスペースないわきゃぁ!」

ここまで来て!
なんとかして体勢立て直して……あれ?

--な、何よこれ?

あいつも私も…弾さえも止まってる?
時間が………止まった!?

見たことがある。
私はこの光景を見たことがある。
でも………どこで?

「!!」

何!?
目の前が白くな------






********************************************************************************





「あなたの持ってるなけなしの春をすべて頂くわ! 」




やれやれ。
頑張っちゃってるみたいだけど、ちょっと横にずれるだけで簡単に避けれるのよね。
後を考えると面倒だけど体力なんかも温存しなきゃね。
いくらしぶとくてもそのうち沈むでしょ。

「はいはい、さっさとやられてね」
「うぁっ!かくなる上は…」

 -幽鬼剣「妖童餓鬼の断食」-

「スペル返し~」

 -夢符「二重結界」-

「な!?うわぁあああ!!」

まぁ、こんなものでしょ。


「くっ…なぜだ?」
「はい?」
「お前と相対するのは初めてだ。なのにまるで私の攻撃を知っていたかのような動きを!」
「ん~。あんたとは何回かやりあったような気がするんだよね。だから慣れ?」
「馬鹿な!?さっきも言ったがお前と戦うのはこれが初めてだぞ!」
「そういえばそうよねぇ。なんでかしら」

--ホントなんでだろう
--どれも初めて見るはずなのに、まるで何度も見てきたかのように体が動いたし…

「………ふ。伊達に巫女っぽい格好をしてると言うわけではないか」
「何よそれ」
「無意識のうちに神託でも授かったのか。反則だな」
「酷い言い様ね、そもそも、」
「ここはもう十分に春じゃない。これ以上何をしようっていうの? 」

--こいつの主人が桜の封印解こうとしてるんでしょ。
--知ってるわよそれくらい。
--でもなんで知ってるの?
--そもそも、何で知ってるのにこいつに聞いてるんだろう?

「お嬢様が今年こそは桜を満開にするって・・・」



----------------


「花の下に還るがいいわ、春の亡霊!」
「花の下で眠るがいいわ、紅白の蝶!」



さて、前半はともかく後半がきついからねこいつ。
なんとしてでも体力呪符ともに温存しておかないと。

--だからなんでそんなことがわかるの?


「妖夢を倒しただけあってなかなかやるじゃない!でもこれで決めさせてもらうわ!」

正念場!
あのスペルは危険だからこっちも一気に決めないと!

--一体どうなってるのよ!
--自分でも訳がわからないわ!


 -幽曲「リポジトリ・オブ・ヒロカワ」-
 -夢符「二重結界」-

「っ!私のスペルが押される!?」
「このまま一気にきめてやる!とどめ!」

 -夢符「封魔陣」-

「きゃぁあああああああ!」

やった!
これでやっと終わる!
訳のわからない自分の感覚からもきっと解放され
「ウボァ!」



どっ!
どこから攻撃……


あの桜……?


最後に油断した………っ



--また止まった……?
--またって何よ?
--いつこれを目にしたのよ!?
--なんで思い出せないのよ!
--私は一体どうなったというの!!

「!!」

また目の前が白くな------




********************************************************************************




「全力を出すわ!」

 -桜符「完全なる墨染の桜 -亡我-」-

「させるか!」

 -夢符「封魔陣」-


「くぅ!私も負けるわけにはいかないのよ!」
「うるさい!私が用があるのはあんたの次のやつよ!」
「次のやつ?そんなものいるわけないでしょ!」
「あんたが知らないだけよ!とどめ!」

 -夢符「二重結界」-

「きゃぁあああああああ!」


よし!
体力も呪符も十分!
これならやつにも勝てるわ!

--………もう考えるのはやめよう
--とにかくやつさえしのげばきっと終わる
--だからさっさと…


「さっさと力尽きなさいよ!この化け桜めぇ!!」




-------------------------------



本当に長かった気がする。
時間にしてみれば一刻にも満たないはずなのに。

まぁ、終わったからいいかー。
ちょっと暑い感じもするけどちゃんと春も戻ってきたわけだし。
変な二人までおまけにくっついてきたのは鬱陶しいけど。
とにかく終わり良ければ全て良しってことで!
うーん、そう考えるとなんか気が抜けてきちゃうわね。

「あら、眠いのかしら?」
「あー、なんか気が抜けちゃった感じだわ」
「だめねぇ、巫女がそんなことでいいのかしら」
「元凶が何を言うか。ともかく悪いけどちょっと寝るわよ?」
「そのまま醒めない眠りへご招待~」
「するな!」

全くろくでもない亡霊だこと。
付き合ってられないわ。
そんなことより布団布団。

「あー、幸せー」

やっぱりちゃんと干した布団は最高ね。
この眠りに落ちていく時の白くなる世界も……。
おやすみなさい………。



********************************************************************************




「何でいつまでたっても春が来ないのよ!」

全くどこの馬鹿よこんなことしてるの。
あー、もう!
めんどくさいけど行くしかないか。

--え、なんで?





「暖かくなると眠るんなら、私達と同じだね。あと、馬酔木の花とかも」
「うるさい、あんたみたいのが眠ればちったぁ暖かくなるのよ!」

--なんでまた冬なの?


「ここは、私達の里よ。人間は出てってくれる?」
「迷い込んだら、2度と戻れないわ...は、どうなったのよ」

--なんで私はまたこいつらと戦ってるの?


「誰があんたみたいな七色魔法莫迦と旧友なのよ」
「所詮、巫女は二色。その力は私の二割八分六厘にも満たない 」

--あんたたち、私に倒されたんでしょ!?


「幽霊にお呼ばれ、ねぇ。あんまりされたくないなぁ」
「雑音は、始末するまで」

--一体どういうことなのよ!!


「あなたの持ってるなけなしの春をすべて頂くわ! 」

--あんたの主人から春を取り戻したのに!?


「ああもう! 死霊ばっかでうんざりよ」
「勝手に人の庭に乗り込んできて文句ばっか言ってるなんて 」

--誰か…


「花の下に還るがいいわ、春の亡霊!」
「花の下で眠るがいいわ、紅白の蝶!」

--誰か助けて…ッ!!










********************************************************************************




「あーーー!!またやられたー!!!もうちょっとだったのになぁ…」

随分興奮してるわね。
どうでもいいけど蓮子。
パッドを叩くと壊れちゃうわよ、?

「えーい!もう一回やり直しよ!」

はぁ…。

「ねぇ、蓮子」
「何よメリー?今忙しいから後にして!」
「あなたこの間それクリアしてたじゃない。何でまたやってるの?」
「こないだはまぐれでクリアできただけよ!まぐれじゃなくすために練習あるのみ!」
「ふーん…。そんなに面白いの?」
「面白く!なかったら!こんなにはまるわけないでしょ…ってやられたー!!!」
「………」
「ちょっとメリー!あなたが話しかけるからやられちゃったじゃないのよ!」
「私のせいにしないでよ」
「メリーのせいでしょ!全く、またやり直しだわ…」

どうでもよくないけど蓮子。
私つまらないわ…。



「アッー!またやられたーーーーーーー!!!!」


シューティングやレーシングって最後は自分との戦いですね。
わずかなミスでも即リセット。
幸いにして最近の東方Projectにはそれらをサポートする優秀なコマンドが搭載されていますね。
貴方もやり直したくなったらポーズをかけた後に次のコマンドを入力してみましょう。

下下決定上決定

きっと貴方の東方ライフを効率的なものにしてくれますよ。





チクショウマタヤラレタゼorz
のっとふぁうんず
コメント



1.ともも削除
僕がコントローラ握るたびに一緒に遊んでくれる霊夢に感謝
2.名など捨てた削除
なるほどキャラから見たプレイヤー
3.名無し妖怪削除
こわっ。終わりがないのが終わり。それが――
4.名無し妖怪削除
無限ループってこわくね?
5.名無し妖怪削除
スティーヴン・キングのダーク・タワーを最後まで読み終えたばかりなので怖さ倍増しました。
6.名無し妖怪削除
記憶が完全に無くなっていたら無限ループも怖くないんだけど,中途半端に残っているとホラーに...でも,輪廻転生が救いだと思ってる人もいるんだろうなぁ....